
情報に振り回されそうなとき、自分に戻るための7つの問い
AIにも、世間にも、未来の正解を決めてもらわないために。
最近、世界のことを知ろうとすればするほど、少し疲れてしまうことがあります。
AIはものすごい速さで進化している。
仕事はこれからどうなるのか。
金利が動き、円が動き、物価も変わる。
世界情勢を見れば、不安になるニュースもたくさん流れてきます。
私自身、もともと金融の世界にいましたが、この1年ほど、世界のお金の流れや経済についてゆっくり調べる時間が増えました。
金利、為替、国債、世界経済。
知れば知るほど面白い。
一方で、調べれば調べるほど、別のことも感じるようになりました。
世界には、個人の力だけではどうにもできない大きな流れがあります。
そして、未来についてどれだけ情報を集めても、
「これが絶対に正しい」
という答えが見つかるわけでもありません。
むしろ突き詰めていくと、最後に戻ってくるのは、
「では、自分はどうしたいのだろう?」
という、とてもシンプルな問いでした。
昔と今では、選ぶ基準も変わった
若い頃の私は、何かを選ぶとき、
「お金になるか」
「将来性があるか」
ということを、今より大きな基準にしていた気がします。
もちろん、それが悪いとは思いません。
そのときの私には、それが大切だったのだと思います。
でも今は少し違います。
「私はどう感じている?」
「こっちを選んだらワクワクする?」
「私はどうなりたい?」
そんなことを以前より考えるようになりました。
AIと話しながら、自分が何に価値を感じているのかを掘り下げることもあります。
転職や起業など、これまで大きな選択をするとき、周囲から反対されたり、
「もったいない」
「なんで?」
と言われたりしたこともありました。
それでも、自分なりに調べて、考えて、
最後には、
「私はこっちがいい」
と思った方を選んできたように思います。
だからといって、「直感だけを信じればいい」と言いたいわけではありません。
自分が「直観」だと思ったことを信じて失敗したことも多々あります。
情報は必要です。
人の意見を聞くことも大切です。
AIに調べてもらってもいい。
でも、いろいろな情報を受け取ったあとに、一度自分へ戻る。
それが、これからますます大切になるのではないかと思っています。
そこで今日は、私自身も迷ったときに立ち返りたい「7つの問い」を考えてみました。
正しい答えを出すための問いではありません。
情報が多すぎて自分が分からなくなりそうなときに、
自分の現在地へ戻るための7つの問いです。
1.私は今、何を怖がっているのだろう?
まず、不安をなくそうとしなくてもいいのだと思います。
私も世界情勢や経済について調べていて、不安になることがあります。
AIによって仕事がなくなるかもしれない。
物価がもっと上がるかもしれない。
円の価値が下がるかもしれない。
戦争が広がるかもしれない。
不安になるのは自然なことです。
ただ、不安が大きくなりすぎると、世界の見え方まで変わってしまうことがあります。
誰かを攻撃したくなったり。
自分と違う考えの人を敵だと思ったり。
「この情報だけが正しい」と、一つの答えに強くしがみついてしまったり。
だから、そんなときほど、
「私は今、何を怖がっている?」
と自分に聞いてみる。
自分の中で起きていることを見る。
それだけでも、情報との距離が少し変わるかもしれません。
2.それは事実? 誰かの意見? それとも私の想像?
SNSを見ていると、事実と意見と予測が混ざって流れてきます。
「日本はもうダメだ」
「AIでほとんどの仕事がなくなる」
「この先、大変なことになる」
強い言葉ほど目に入りやすいものです。
でも、一度分けてみます。
実際に起きていることは何なのか。
誰かの解釈はどこからなのか。
そして、自分自身が想像して不安を大きくしている部分はないか。
Future Compassで世界情勢や金融について書いているのも、未来を当てたいからではありません。
世界で何が起きているのかを知ることで、
必要以上に怖がるのでもなく、楽観するのでもなく、自分で考えられる状態に近づきたい。
私はそう思っています。
3.私はこれまで、何を基準に選んできたのだろう?
未来を考える前に、過去を振り返ってみるのも面白いかもしれません。
もし誰かから、
「これからどう生きればいいでしょう?」
と聞かれたら、私はすぐに答えを出すのではなく、
「あなたは今まで、どうやって生きてきましたか?」
と聞いてみたいと思います。
そして、
「なぜ、その選択をしたのですか?」
とも。
お金。
安心。
家族。
世間の評価。
ワクワク。
直感。
人との縁。
なんとなく。
私たちは思っている以上に、いろいろな基準で人生を選んできています。
そこを振り返ってみると、自分が何を大切にしてきたのかが見えてくるかもしれません。
4.今の私は、何を大切にしたいのだろう?
ここで「今の」という言葉を大切にしたいと思います。
価値観は変わってもいいからです。
若い頃の私と今の私は、同じではありません。
以前は、お金や将来性を今より重視していました。
今は、自分なりの時間軸で動けること。
行きたい場所へ行けること。
信頼できる人たちと穏やかに過ごせること。
自然に触れること。
そして、自分の知識や経験、感覚を使って、
「これ、やってみたいな」
と思ったことを仕事にできること。
そんなものに豊かさを感じるようになりました。
10年後には、また違うことを言っているかもしれません。
それでもいいのだと思います。
「本当の自分」を一度見つけて、一生それに従わなければならないわけではない。
今の私は、何を大切にしたい?
と、ときどき聞き直せばいいのだと思います。
5.「世間の正解」がなかったら、私はどうしたい?
私自身、人生の転機になるような選択をしたとき、
「もったいない」
「なぜ?」
と周囲から言われたことがあります。
もちろん、周りの人は心配して言ってくれていたのだと思います。
だから、人の意見を聞かなくていいという話ではありません。
むしろ、私は大きな選択をするときには、自分なりにかなり調べたり考えたりしてきました。
でも、最後に決めるのは自分です。
世間から見て正しいかどうかと、
自分にとって納得できるかどうかは、必ずしも同じではありません。
もし、
「普通はこうする」
「この年齢ならこうする」
「これくらい稼ぐべき」
「安定した会社を辞めるなんてもったいない」
といった言葉が一度全部消えたとしたら。
私はどうしたいでしょうか。
6.AIに任せることと、自分で決めることを分けるなら?
私は毎日のようにAIを使っています。
記事を書くときにも使います。
リサーチもしてもらいます。
情報を整理してもらったり、自分では思いつかなかった視点を出してもらったりもします。
正直、確定申告のような複雑な事務作業も、できることならAIに全部やってほしいと思っています。
AIに任せられることは、これからもっと増えるでしょう。
でも、
「私は何が好き?」
「私はどう生きたい?」
「私は何を大切にしたい?」
「私はどちらを選びたい?」
そこまでAIに決めてもらう必要はないと思っています。
AIは、自分の代わりに人生を決める存在ではなく、
自分を深く見るための鏡にもなれる。
便利になるほど、
「何をAIに任せるのか」
だけではなく、
「何を自分の手元に残しておきたいのか」
を考えることが大切になるのかもしれません。
7.では、「今」の私は何を選びたい?
最後は、とてもシンプルです。
未来の正解は分かりません。
世界がどうなるかも分かりません。
AIが5年後にどこまで進化しているのかも、正確には分かりません。
そして、自分自身も変わります。
だから、
「一生後悔しない正解を選ぼう」
としなくてもいいのかもしれません。
今の私はどう感じている?
今の私は何をしたい?
今の私は、どちらへ進みたい?
その時々で、自分に聞いてみる。
そして、違うと思ったら、また方向を確認する。
羅針盤は、一度方角を確認したら二度と見ないものではありません。
進みながら何度も見るものです。
Future Compassという名前にも、そんな意味を込められたらと思っています。
迷ったときに、また考えるために
今日の問いで、今の自分について気づいたことはあったでしょうか。
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