マッチョ華道 其の壱 マッチョ華道「菊」
「あ、あれは……!」
マッチョ華道奥伝――『菊』!!
古来より、菊とは「不屈・高潔・長寿」を象徴する花として知られる。
しかし、江戸後期の山奥に存在したとされる謎の流派――筋花流(きんかりゅう)において、菊は単なる花ではなかった。
筋花流・初代宗家、剛田 菊之介(ごうだ・きくのすけ)は、ある秋の日にこう悟ったという。
「菊が己を開くならば、我もまた筋肉を開くべし。」
これが、後に「菊開放の理」と呼ばれる奥義の始まりである。
■ 奥伝『菊』の極意
その基本姿勢は、現代でいうところのフロント・ダブル・バイセップスに極めて近い。

両腕を左右へ大きく開き、上腕二頭筋を極限まで隆起させる。
さらに胸郭を張り、腹筋を締め、広背筋を広げる。
重要なのは、単に筋肉を見せることではない。
全身を「一輪の菊」として捉えること。
左右へ広がる上腕は菊の花弁。
隆起した胸筋は中心花。
腹筋は花芯を支える茎。
そして、その全身から放たれる闘気こそが、幻の大輪を形成するのである。
これを筋花流では、
「全身開花」
と呼ぶ。
なお、未熟な門弟がこの技を行うと、単なる筋トレにしか見えないため、師匠からは、
「筋肉を鍛えるな。筋肉に意味を与えよ。」
と厳しく叱責されたという。
■ なぜ「菊」なのか
一説によれば、菊之介は若き日に山中で巨大な菊を見つけ、その圧倒的な生命力に衝撃を受けた。
そこで三年間、毎朝日の出とともに、
腕を開くこと三百回。
胸を張ること三百回。
菊を見ること三百回。
という謎の修行を続けた。
その結果、ついに人間の肉体から「菊の気」を発生させることに成功したという。
もちろん、この修行が本当に筋肉を発達させる医学的根拠は一切ない。
だが筋花流では、
「根拠がないことと、意味がないことは別である」
とされている。
■ 現代への影響
現代のボディビルダーがステージ上で両腕を広げる姿。
ヨガにおける大地との一体感。
そして華道における「空間を生かす」という思想。
これらはすべて、実は筋花流の奥伝『菊』から派生したものだとする説もある。
当然ながら、これは完全なる架空の説である。
しかし筋花流の古文書には、次の一文が残されている。
「花を見る者は多い。
花となる者は少ない。」
そして、現代まで伝わる師匠の最後の言葉がこれである。
「もっと胸を張れ。
菊は、お前が思っているよりデカい。」
――かくして、マッチョ華道奥伝『菊』は完成した。
なお、この奥義を極めた者は、花屋へ行った際にも無意識に両腕を広げるため、非常に邪魔であるという。
架空出版社刊
『筋花秘伝――肉体に咲く十五の奥義』より
このお遊びは、
阿野乙参さん
と
がらてらさん
がやっていたのを見て、面白そうだからやってみた🤣🤣🤣
これで数日、ネタには困らないだろう😂

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