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🍮 Episode 2:ケンタとドヤ顔プリン

    閉店後の「カフェソラス」

    普段の喧騒が嘘のように静まり返った店内には、片付けを終えたアキラとタクヤの食器の音だけが、カチャカチャと静かに響いていた。

    その一角、カウンターの隅で、
    ケンタがパソコンとスマホを交互に覗き込み、
    何やら真剣な顔で作業に没頭している。  

    ふたりが何度か声をかけようとしても、
    まるで耳に入っていない様子だ。

    「ケンタ、何してるんだ? そんなに夢中になって」  

    アキラがシンクを拭きながら声をかけると、
    ケンタは顔も上げずに短く返した。

    「ちょっと待って。今、集中してるから!」



    数分後——。


    「よし、できた!」  

    ようやく顔を上げたケンタは、満面の笑みを浮かべて振り返った。  

    そのパソコンの画面には、
    どこか生意気そうな表情を浮かべた
    プリンのイラストが映し出されている。


    「これ、LINEスタンプか?」  


    タクヤが珍しく興味を示し、そっと画面を覗き込む。  

    普段あまり感情を見せない彼の反応に、
    アキラも思わず目を細めた。

    ケンタは待ってましたと言わんばかりに話し始める。

    「そうそう!
    実は最近、彼女がLINEスタンプ作りにハマっててさ。  
    先日も動物園デートのとき、
    カバ見て『これだ!』って言って、
    すぐカバのスタンプ作ってたんだよ。  

    それ見て、
    俺もちょっとやってみようかなって思ってさ!」


    ⭐️彼女が作ったカバのスタンプ

    画像
    [ピポポタマスくん]
    https://line.me/S/sticker/30973482/?lang=ja&utm_source=gnsh_stickerDetail

    アキラは呆れたように笑う。

    「まさかケンタがスタンプ作りとはな。
    で、それは何のキャラなんだ?」

    「これがさ、

       『ドヤ顔プリン』

    っていうんだ!」

    ケンタは胸を張る。

    その表情もまた、まさにドヤ顔だった。

    「この前、彼女とカフェでプリン食べてたとき、俺が無意識にドヤ顔してたらしくてさ。 」

    「それ見た彼女が

     『ケンタって、ドヤ顔プリン🍮だね』

    って言ったんだよ。  」

    「その瞬間、ビビッとひらめいたんだ!」

    ケンタは、ドヤ顔プリン誕生までの道のりを熱く語り出す。

    「形はプリンだから簡単そうに見えるんだけど、ドヤ顔の表情が難しくてさ。」

    「目の角度とか、口の歪みとか、
    何度も描き直したんだ。 」

    「この絶妙な“ドヤ加減”、わかる? 」

    「やっと納得いく表情が描けたんだよ!」


    そう言って見せる

    「ドヤ顔プリン」

    のスタンプは、妙に存在感があり、
    見る者の記憶に残る何かを放っていた。


    ⭐️完成したドヤ顔プリンのスタンプ

    画像
    [ドヤ顔プリンの日常]
    https://line.me/S/sticker/30987254/?lang=ja&utm_source=gnsh_stickerDetail

    果たしてこの個性的なキャラクターは、
    LINEユーザーの心を掴むことができるのか?

    ケンタのLINEスタンプクリエイターとしての挑戦は、いま始まったばかりだ。


     
     

    和人

     
     
    和人 52歳。 放送大学で学びながら、 小説『Café Solas』を執筆中。 就職氷河期世代として、 仕事・学び直し・健康・老後について考えています。 50代のリアルな日常と、 学び直しの記録を発信しています。 小説とエッセイを中心に更新中。

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