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浅瀬のペンギン嚘に枡す文孊版#シロクマ文芞郚

    野村英暹

    父の蚀葉に「なぜ」から
    「䜕で」になった頃に読んで欲しい
    その頃のあなたぞ


    ひずりごずは、い぀も氎の䞭で呟いおいる。

    空は、い぀も䞊にある。
    近い気もするし、遠い気もする。

    空は、い぀も同じじゃない。
    晎れたり、曇ったり、雚が降ったり。

    黒いカラスが飛んでいく。

    特に急いでいる感じもなく、
    それでも、ちゃんずどこかに進んでいる。

    ◆

    倧きな矜を広げおみる。

    少しだけ浮く気がしお、
    すぐに、そうでもないずわかる。

    「飛ばないだけだよ」

    お父さんはそう蚀っおいた。

    氎に入る。
    䜓がさっきより軜くなる。

    さっきたでのこずが、
    少しどうでもよくなるくらいには。

    䞊を芋る。
    やっぱり空がある。

    高い堎所に䞊がっおみた。
    理由は、うたく蚀えない。

    足を滑らせたずき、
    あ、ず思った。

    ちゃんず、ぶ぀かった。
    あずで少し痛くなった。

    ◆

    人が来た。
    若い女の人、山本さん。

    「無理しなくおいいよ」
    そう蚀っおいた。

    お父さんは、山本さんの話が奜きだ。

    自分たちの知らないこずを教えおくれお、
    前はどこにいたか少しわかった気がしたっお。

    この前は、少し違う蚀い方を
    しおいた気もする。

    山本さんもずきどき、
    埌ろにいる声の倧きなおじさんに
    僕みたいに䜕か蚀われおいる。

    お父さんが前に奜きだったおじさんだ。

    山本さんは、埌ろを振り向いた埌、
    魚の入ったバケツを䜕床も持ち盎しお、
    他の人間にもう䞀床話をする事があった。

    その埌も普通に掃陀をしおくれおた。
    ごはんをくれお、僕たちに話しかけおくれお、
    い぀も通りだった。

    声の倧きなおじさんは、遠くにいお
    顔を少しだけ山本さんに向けおいた。

    ◆

    氎に入る。

    ここでは、
    だいたいうたくいく。

    でも、それが空の鳥より
    “できおいる”っおこずなのか、
    “䞊手”なのかはよくわからない。

    お父さんは蚀っおいた。

    「空は飛べないけど、陞では歩ける。
    それに海では、泳いでいる魚より
    はやく泳げるっお聞いた。」ず

    飛ばないのか、
    飛べないのか。
    詊した事はないけど。

    ◆

    お父さんはいろいろ知っおいる。

    でも、
    ここから出たこずはない。

    山本さんは、倖から来る。

    僕たちは魚を山本さんからもらう。
    名前を呌ばれお、順番に魚を口に入れおもらえる。

    魚の取り方は父さんからは教わっおない。
    山本さんのこれでいいんだろう。

    ずきどき僕らの口から魚がこがれるずきもある。
    おじさんはそれを芋お、笑っおいるような、
    怒っおいるような倧きな声を出す。

    するず山本さんは、次はこがさないように、
    さっきより䞁寧にバケツから魚を取り出す。

    山本さんは党郚知っおいるわけでもないみたいだ。
    でも、お父さんは山本さんの話が奜きだ。

    山本さんの話ずお父さんの話は
    どっちも違っおるずきもある。

    がくは、
    ここにいる。

    これが広いのかどうかも、
    ただ決められない。

    ただ、
    氎の䞭では、少しだけ楜だず思う。

    氎ず空が違うだけで、

    僕は䞭でスむスむ飛べおいる。

    それくらいは、
    たぶん、ほんずだ。


    ◆埌曞きい぀かのあなたぞ
    私はお祖父ちゃんに逆らっおばかりだった。
    あなたもきっず、同じように聞き終わる
    途䞭にいるんだず思う。

     
     
     
    䞻にホラヌを曞くのが奜きですが、ゞャンルに瞛られおたせん。ホラヌ小説を買っお読んだのは、鈎朚光叞さん、貎志祐介さん。お二人の䜜品は映像が浮かび、日垞や人間の怖さに匕き蟌たれたす。 はじめた曞いた長線ホラヌの『廻りもの』ずいう䜜品を時間のあるずきに読んでもらえたら嬉しいです。

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