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4月1日|(散文詩) #シロクマ文芸部

    野村英樹

    朝の空気に、少しだけ季節の気配を拾いました。
    ♯シロクマ文芸部「風が吹く」お題作品です。


    風が吹く。

    緑を映す小さな光の粒が、
    犬の歩みで静かに揺れる。

    薄桃と新緑の匂いが、
    小さな背中の色を優しく押していく。

    風が吹く。

    薄く散った色を避けながら、小さな足は歩む。
    名もなき瞳と出会うため。

    胸の揺れない花は知っている。
    新しい季節のはじまりを。

    風が吹く。

    嗅ぎ慣れない匂いと光を運ぶように。


    ◆
    昨日の雨上がり、犬と散歩をしていたら、
    濡れたアスファルトに散った桜がとても綺麗でした。
    ふと、新しい季節を歩き出す足どりを思い出して。



    いつもはホラーを書いています。
    同じお題「風が吹く」で書いた別の作品も、
    よければ読んでみてください

     
     
     
    主にホラーを書くのが好きですが、ジャンルに縛られてません。ホラー小説を買って読んだのは、鈴木光司さん、貴志祐介さん。お二人の作品は映像が浮かび、日常や人間の怖さに引き込まれます。 はじめた書いた長編ホラーの『廻りもの』という作品を時間のあるときに読んでもらえたら嬉しいです。

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