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【再出発の途中で見つけたこと避けていた ⑥】雨風に負けたくなくて。職業訓練校の見学へ向かった日

    職業訓練校の見学会があると知り、思い切って行ってきました。
    けれど当日は雨と風がひどくて、家を出る前から心が折れそうでした。
    「今日はやめてしまおうか…」
    そんな弱気が胸の奥でささやいて、足が止まりかけました。

    でも、その瞬間ふと気づいたのです。
    こうして躊躇して、これまでどれだけの機会を逃してきたんだろう、と。
    自分の中の“へこたれ癖”に、そっと悔しさが滲みました。
    だからこそ、今回は逃げたくない。
    そう思い直して、傘を握りしめて家を出ました。


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    いざ説明会へ

    会場に着くと、まず設備の充実ぶりに圧倒されました。
    参加者の多さにも驚き、みんなの真剣な表情を見ていると、胸の奥がじんわり熱くなるようでした。
    「みんな、それぞれの未来をつかみに来ているんだ」
    そんな空気が伝わってきて、私も自然と背筋が伸びました。

    受付の仕方から出願、試験日、その後の流れまで、スタッフの方が本当に丁寧に説明してくださり、
    その親切さに、緊張していた心が少しずつほぐれていきました。


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    CADについて聞いてみた

    希望する科に分かれて移動し、私はCAD科へ。
    教室に入った瞬間、コツコツと黙々と作業する人たちの姿が目に入りました。
    その集中した空気がとても心地よくて、
    「あ、この雰囲気、好きだな」
    と静かに思いました。

    でも同時に、不安もありました。
    「私にできるだろうか…」
    その気持ちを隠しきれず、先生に思い切って尋ねました。

    「CADを触るのは初めてなんですけど、それでも技術は身につきますか?」

    先生は優しく「パソコンは触られてます?Officeソフトとか」と聞いてくださり、私は心の中で、もう一人の自分がニヤリと笑うのを感じながら、
    「はい、もちろんです」と答えました。
    MOSも持っているし、GISもイラレもフォトショもできる。
    その自信を胸の奥でそっと抱えながら。

    「それなら問題ないですよ」
    その言葉に、胸のつかえがふっと軽くなりました。

    AutoCADやCATIAなど、3Dの世界にも触れられるとのことで、
    卒業生が製図し、3Dプリンターで形にした作品を見せてもらうと、
    思わず息をのむほどの完成度で、
    「こんなものを自分の手で作れるようになるのかもしれない」
    そんな希望が静かに灯りました。

    さらに加工科も見学させてもらい、
    コンマ1mmの狂いも許されない世界を目の当たりにして、
    日本の技術がこうした現場で支えられているのだと、胸が熱くなりました。
    ただの見学のはずなのに、心が何度も震えました。


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    選択

    受付までにはまだ時間があります。
    デジタル人材にするか、CAD科にするか、それとも別の道か。
    焦らず、じっくり考えてみようと思います。
    その前にハローワークにも相談に行くつもりです。

    雨風に負けそうになったけれど、行って本当に良かった。
    一歩踏み出しただけで、こんなにも世界が広がるのだと、
    帰り道の空はまだ曇っていたけれど、心の中だけは少し明るかったです。


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    書く・描く・作る・撮る・読む。静かな営みの積み重ねが、私の世界をやさしく形づくる。 非HSS型HSPでINFJ。ひとりでいる時間にこそ息づく50代の感性。喧騒の外側でそっと灯る光を、自分の歩幅で綴る創作手帖。

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