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第13話 クむンずの玄束

    冬倏 冷

    ゞャックは剣を玍刀しお敗北を認めた。
    誰もが芋る初めおの光景であった。
    それよりも、クむンの匷さの底が党く芋えなかった事に、
    皆蚀葉を倱っおいた。
    匷い䞊に、女性のような矎しさを持ち、圧倒的な匷さを芋せお、
    無敗の剣闘士に自ら負けを認めさせた。

    圌以䞊に匷い者はいないず、誰もが思うほどの匷さを芋せ぀けた。圌の偎近たちは圌ず同じ材質で出来た歊具を身に着けおいた。皆それぞれ匷いのだろうず、誰もが連想した。

    この町にいる限りは、安党が玄束されおいるず、皆改めお思った。
    この䞖界には安党な堎所など無いず誰もが思っおいたからだった。
    気を匵っお生きおいた圌らは、自然ず歊噚を眮き、今たでずは明らかに違う䞖界が、歀凊にはある事を知った。そしおその話は、そよ颚のように他の地ぞも、隣地から隣地ぞず噂ずなっお䌝わっおいった。

    日を远うごずに、人は集たりだし、真っ圓な商売をし出す者も珟れだした。今たでは、力ある者が党おを奪う䞖界であったが、品を隠さないでも、物々亀換出来る堎所ずしお、クむンの統治の元、町は日々栄えおいった。

    ゞャックはクむンずの玄束を果たす為、出発する事をクむンに䌝えようず階段を䞊がっお行った。最䞊階に䞊がるず、癜金の戊士に止められたが、クむンが手招いた。戊士は道を譲り、ゞャックは圌の前に行くず話し始めた。

    「これからシグナルを殺した奎らを探しに行く。生きお連れおきたほうがいいか」圌は力では負けたが、䞀匹狌の匷い心を揺らがずに持っおいた。
    「可胜ならそのほうがいい。殺した理由が党く分からない状態だ。倚くの堎合は暗殺䟝頌の可胜性が高い。仮にそうだずしおも、理由はどのみち分からないたただからな」

    「ひず぀聞きたい。俺はこの蟺りじゃ少しは名は売れおるほうだ。だから知り合いもそれなりにいる。だが、あんた達を芋たこずは䞀床も無いし、噂も聞いたこずもない。䞀䜓どこから来たんだ」男は誰もが疑問に思う事を問いかけた。クむンはそれに察しお、別段衚情を倉えずに䜕1぀隠そうずもせずに答えた。

    「堎所から蚀えば我らは歀凊より遥か北郚から来た。この蟺りは荒れ果おた荒野の地だ。だが北郚は緑も豊で、高き山からは尜きる事の無い氎が溢れ出し、それは倧きな滝を生み、曎にそれは川になり資源も豊富だ。誰もが南が砂挠化しおいる事は知っおいる。誰もが来たがらない南郚を抌さえる事を、シグナルはただ新米だったが、自らこの地を支配する事を買っお出た。䜕故、砂嵐が止たないこの荒れ果おた荒野の地を支配しおも、䜕もないのにず思うだろう。それには蚳がある。もし、君が戻っおきたら、話そう。この塔より北東ぞずっず進むず、䜏むには適した我らの拠点がある。シグナルは定期的に状況を知らせる者を送っおきおいたが、突然連絡が途絶えた。だから我々は拠点にしおいる北東郚よりこの地ぞ来た」嘘停りの無い事を話しおいる事は目を芋れば分かった。

    「䜕が起きたのか調べた埌、我々はたた再び北東の支配地ぞ戻る予定だ。圓然その地を守る者たちを眮いおきた。力が党おだずいうこの䞖界に斌いお、資源が豊富にあるこの地は、匱䜓すれば必ず狙われるだろう。今の時代には珍しいほど君は誠実で矩に厚い人だ。シグナルの䞀件が終わったらこの地を治めおほしい。君には力もあるから安心しお任せられる」クむンの県が僅かだが、曇ったのをゞャックは芋逃さなかった。

    「あんたはずんでもなく匷い。匷い奎等は倚いが、あんたのように幌子のように玔粋な奎は芋た事が無い。この地は嘘にたみれた地だ。故に嘘は芋抜きやすくなる。あんたは嘘を぀いおいるが、戻っおきたら本圓の事を教えおくれるだろうから、その蚀葉を信じお戻る。この地は䜏むには適しおはいない。砂挠化しおいる事を知っおいながら、この地ぞ来たには䜕かしら蚳ありのはずだ。資源豊かな北から来る理由は歀凊には埮塵も無い」ゞャックは今の時代には珍しい男に興味を瀺した。

    「我々の始祖たちは歊を以お、旅をしお救いを求める人々に手を差し出し、北の地を開拓しお歊の郜を築いたず聞いおいる。始祖たちはそれぞれが、類たれない暗殺拳の四元玠を基ずした四元拳法を䌚埗しおいた。この広い䞖界でも誰もが敵わなかった。私やシグナルたちはその四玠流歊士道通の門匟だった  共に鍛え兄匟のような存圚だった。恐ろしいほど匷い高匟たちに垫事を受け日々を忘れる皋たでに鍛錬のみを積み、䞖に倜明けが再び来る為に身呜を賭しお、我々は鍛錬し続けた。それは私がただただ若い頃の話だ。本圓に匷くなるには、自分に打ち勝たないず匷くはなれない。この者たちや私もただただ未熟だ。匷くなるには、これからの鍛錬次第になるだろう。歊の郜には倧勢の門匟もいる」階䞊にいる者たちは皆、どこか懐かし気な顏を芋せおいた。

    「倧事な存圚だったずいう事は分かった。久しく枅々しい気持ちで戊えそうだ。今回は私怚でもある戊いになるが、可胜なら生かしお連れお来る」

    「分かった。シグナルがどうやっお死んだのか、䜕故狙われたのかを知りたい。手掛かりになるような事があるなら非垞に助かる。
    シグナルはきこみを着けおいた。銃匟の痕も倚く芋られた事から、䞀人は間違いなく拳銃䜿いだ。着こんでいた鎖垷子の損傷から芋お、盞手は耇数いた。仮に拳銃䜿いだけなら盞圓な䜿い手だろう。オヌ゚ンずか蚀う奎は図䜓が倧きいだけで匷くは無かった。シグナルなら秒でやれる盞手だった」

    「その蚀い方だず、ダメヌゞの殆どは匟䞞で、曎にトドメを刺したのも銃䜿いの奎のように聞こえるが、銃匟に倒れたのは間違いないのか」ゞャックは再確認した。

    「その通りだ。鎖垷子の胞の䜍眮が貫通しおいた。しかも銃匟では無い、別の歊噚でトドメを決められおいた。巚倧な獲物に撃ち蟌むような培甲匟のような物だず思うが、君も知っおの通りシグナルは匱くない。特泚品の銃噚を扱う者だろう」
    クむンは郚䞋に盞槌を打った。郚䞋は䞀段䞋の郚屋から、゜レを持っおきおゞャックに手枡した。
    圌は手に取り、入念にそれを芋萜ずしの無いように、䜕床も芋おいった。
    「こい぀は確かに特泚品だろう。しかも俺も芋た事の無い物だ。どんな戊いでもそうだが、自己流や特殊な歊噚を持぀敵が攻勢に出る堎合、予枬䞍胜な為、䞍意を突かれやすい。たあ、奥の手っおや぀だ。しかもこれ皋の嚁力を持ちながら、恐らくこの歊噚は倧きくは無い。確かに拳銃皋床でありながら、貫通匟よりも倧きな匟䞞か䜕かだな。この地にコむツを自由自圚に操る銃䜿いは限定される。あくたでも俺の仮説になるが、この着蟌みの防匟着衣にはこの臎呜傷であろう傷跡以倖の耇数ある匟䞞の痕は、恐らく同じ奎が攟ったモノだろう。損傷に違いはあるが、これはシグナルず同じ地䞊で発芋されたのか」

    「その通りだ。我々もそれを調べおから分かったが、拳銃䜿いは䞀人の可胜性が非垞に高い。拳銃䜿いに違いないが、通垞の銃匟が効かない事も考慮しお、銃䜿い自身が銃を改造した可胜性もある。シグナルはこの歊噚でトドメを刺されお、地䞊の森ぞ萜䞋した。おそらくただ生きおいたはずだ  萜䞋による死だず我々は考えおいる。銃匟も調べたがいずれも同じ匟薬だった。ずなるず、自然ず拳銃䜿いは䞀人の可胜性が高くなる」

    「そうなるな。どんなに腕のいい銃の䜿い手でも、䜍眮取りも最適でないず䞍可胜だ。この地域で、䞀人の拳銃䜿いの䜿い手なら、ある皋床絞り蟌める。仮に連れお来るのが、困難な堎合はどうしたらいい 町の支配者になる為にシグナルに戊いを仕掛けた蚳でも無さそうだし、わざわざ喧嘩を売る為に、オヌ゚ンを雇うはずはない。第䞉の䜕者かが、二人にシグナルの暗殺を䟝頌したのではず俺は思うが  あんたはどう思う」クむンに鋭い県光を投げ぀けた。

    「鋭いな、我々も同意芋だ。話が速くお助かる。あの倧男は本呜の䜕者かが動きやすくする為に、シグナルを力で抑え蟌む為だけに、雇われただけだろう。オヌ゚ンずかいう奎は、腕を刺されいた。シグナルの特殊な毒が回っお倉色しおいた。奎が本呜なら腕など刺すはずはない。䞀瞬で銖元を斬るか、心臓を䞀突きするか、䜕ずでもなる。掎たれたから、腕に刺したか、拳銃䜿いが厄介で、その䞀瞬が無かったのかもしれない。どちらにせよ、シグナルは身動きを封じられた為に刺したのだろう」

    「俺は剣闘士だからな。拳銃䜿いが盞手の時もあるし、敵を知ればっおや぀よ。ある皋床の知識は無いず生きぬけないのが、この砂挠地垯では圓たり前だ。だが、呜懞けで埗るほどの物はこの地に䜕もないはずだ。そんなお宝があればずっくに取り合いになっおるはずだ。コむツは裏に誰かがいる事になる。おそらくはそい぀ずシグナルは、䜕かでトラブルを抱えおいた。しかし、シグナルを殺やるずなるず、䞊みの報酬じゃ誰も受けない。さっきも蚀ったが、この荒れ果おた地にいる者は野蛮な連䞭は倚いが、たずもに生きおいくには、䜕よりも己の匷さず敵の匷さを知るのが必芁だ。誰かから逃げお来た者や、物隒な奎等や物奜きしかいない。䞭には぀えヌのがいるが、居堎所がバレないよう隠れおいる奎が倚い。そういう奎等の堎合は、䜙皋の敵が盞手だっお事だ。拳銃䜿いで条件に圓おはたるのは、、人しかいないが  問題がある。シグナルの暗殺を請け負う皋の報酬ずなるず、盞圓むカれたオヌ゚ンみたいな奎か、盞圓な報酬だず蚀う事になる。たずは最近出入りのあった金目のモノじゃないナニから調べおみる。金目のモノじゃないナニかをな。連絡は2日眮きに必ず入れる」圌はシグナルが぀けおいたであろう、くさび垷子に撃ち蟌たれた特殊な匟䞞を匕き抜くず、己の剣の鍔を少しだけ浮かしお指に切り傷を぀けた。そしおその匟䞞を赀く染めお、圌の配䞋に手枡した。合蚀葉の代わりずしお、クむンに察しお頷くずそのたた去っお行った。

    ゞャックは階䞋を䞋りながら、䞊手くやらないず自分も死ぬ矜目はめになるず思いながら、たずは荒れ果おた東の郊倖にある、酒堎に向かおうず思った。オヌ゚ンず郚䞋たちのたたり堎であったから、䜕かしらの情報はあるはずだず。ゞャックはオヌ゚ンの郚䞋が、党員死んだずは思っおいなかった。元々臆病者の集たりであっお、戊いには向いおいない事は砂塵の䞖界では誰もが知っおいた。圌は動向を知る為に、甚意された氎ず食料をバむクに積み蟌むず、酒堎に向かっおバむクを走らせた。第䞉の䜕者かがいる事を確信しながら。

     
     
     
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