メインコンテンツへスキップ
見出し画像

dipole axis is inclined 9.21° to Earth’s rotation axis

    考える金仮面卿


    1. 約10度のズレ


    現在エルデンリング考察界を(一部)悩ませている方角の約10度のズレについて、その原因の一つの仮説を提案します

    特に呼び名があるわけではないのですが

    「地磁気双極子軸と自転軸のずれ」
    NOAA※の表現では「dipole axis is inclined 9.21° to Earth’s rotation axis」

    現実の地球でも約10度(厳密には9.21°)のズレがあるという話で、しかもその原因が興味深いものなのでお知らせします


    青ニート様のこちらの記事の中で

    画像
    青ニート様の上記エントリーより

    本来あるべき理論上の角度よりも、実際の天体や地理的な観測上の角度が反時計周りに約10度ズレてしまう、
    という現象


    実は私の検証でも起きていまして

    画像
    青線は、北リエーニエ仮説における
    想定された東月の方角
    赤線は青ニート様のおいた
    東月の方角
    約10度の差があります

    自説では、北リエーニエ仮説におけるあるべき東月の角度より、実際の月は反時計周りに約10度ズレて浮かんでいたり


    画像
    黄色は北リムグレイブ仮説における
    実際の絵描きのボロ家から黄金樹を見た角度
    赤線は、ナイトレイン執行者追憶における
    絵描きのボロ家から黄金樹を見た角度
    約10度のズレがある

    あるいは、執行者の追憶における本来あるべき絵描きのボロ家が、実際には反時計周りに約10度ズレて建っていたり

    もしかしたら、この現象、リアルの地球にある地磁気双極子軸と自転軸のずれの話が参考になるかも知れません。ただし、対象物や観測上の位置が10度ズレて存在する、という話ではないので、あくまできっかけ、参考程度の話として聞いてください


    2. リアル地球で起きている説明

    そのリアル現象、まとめるとこうです

    地球では実は、「自転軸」と「地磁気の軸」は一致していません。地球全体の磁場を一本の棒磁石として近似したとき、その磁気軸は自転軸に対して現在およそ9〜10°傾いています

    科学的根拠は、地表・衛星で実際に測定される地磁気分布です。世界中の磁場観測をまとめると、磁場はほぼ双極子型ですが、その双極子の中心軸が地理的な北極・南極を通る自転軸と一致していないのです。磁極自体も一応時間とともに移動しており、このズレが固定された永久磁石によるものではないことも分かっています

    さらに興味深いことに、原因は地球内部の外核、その成分にあります。外核は主に液体の鉄・ニッケルからできていて、非常に高温の導電性液体金属が対流しています。この流れが電流を生み、その電流が地球磁場を作ります。これは「地球ダイナモ」と呼ばれます

    ただ、外核の流れは完全に左右対称・軸対称ではありません。温度差、組成差、内核からの熱や物質の供給、核とマントルの境界での熱流の偏りなどによって流れが歪みます。そのため、磁場の平均的な軸も自転軸から少し傾くのです

    つまり、

    ・自転軸=地球そのものの回転軸
    ・地磁気軸=液体金属の流れが作る磁場の平均軸
    ・両者は一致せず、現在は約9〜10°ずれている
    ・主因は、外核の液体金属がつくる非軸対称・時間変動的なダイナモ運動によって、地磁気軸が自転軸と一致しないこと

    まとめると、

    「地球内部の液体金属ダイナモが完全対称ではないため、磁場の軸が自転軸から約10°傾いている」

    という話です

    <補遺>
    
    1. 永久磁石でない決定的理由
    核の温度がキュリー点(鉄で約770℃)を大きく
    超えており、磁化を保持できません。磁極の移動は
    補助的な傍証です
    
    2. 傾きの原因の確度
    外核流動の非対称性が有力ですが、「なぜ約9〜10°か」
    を一意に説明する理論は未確立です。ダイナモは本質的に
    非軸対称・時間変動的で、傾きはその自然な帰結と見る
    のが妥当です。核マントル境界の熱流不均一の寄与は
    有力視されつつも、未だ研究途上です
    
    3. 磁極は2種類
    ・地磁気極:双極子近似の軸が地表と交わる点
    ・磁北極(dip pole):実測で伏角が90°になる点
    実際の磁場には非双極子成分もあるため、両者は一致
    しません
    
    4. 傾きは不変ではない
    時間とともに変化し、極性反転の際には大きく変動
    します。「現在およそ9〜10°」という限定は適切です


    3. 狭間の惑星では


    もちろん、これは地球の話で、そのまま狭間の地がある惑星に当てはまる話ではありません

    また、仮に当てはまったとしても、冒頭の3現象のように対象物や観測上の位置が10度ズレて存在する、という話でもありません

    ただ、SF考証レベルのざっくりしたレベルのズレならば、吸収できそうな話ではあるかと

    何より、その原因が惑星内の液体金属の仕業だとすると、ますますノクスの影響を疑ってしまいます
    彼らの液体金属は地下にいるわけですからね

    そしてストーカーのようにピタリと東に張り付く月がある、狭間の世界の話なら、尚更地磁気は狂うというもの

    それならばいっそ、こう考えたらどうでしょう

    ノクスの流体金属や、ストーカー東月であるノクステラの月のせいで、過去と現在では狭間の惑星の地軸が実際に10度ズレたという説明。過去の日蝕教会の礼拝の方向、過去の執行者がいた頃の黄金樹の方角、月光祭壇の方角が、実際に地軸が動いたことで当時と10度ズレてしまった。なら説明できるかも知れません

    冒頭の9.21°の話は、きっかけであるのと、液体金属で惑星は10度も影響を受けるという気づきの元として有用でした

    一つ、興味深い話だったので

    ※National Oceanic and Atmospheric Administration(米国海洋大気庁)

    他の考察はこちら↓

    あなたへのおすすめ