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この日、倩文通の倜を圩ったのは『囜定忠治』。きみは桜島を芋たかじぃじたちの修孊旅行 鹿児島線5⃣

     指宿の砂颚呂で感じた、あの重苊しい「砂の重圧」。
    知芧の特攻平和蚘念䌚通で向き合った、若き隊員たちの「死の静寂」。
    この日は、しばらく『静』の時間が流れおいた。
    私たちの心には、どこか蚀葉にできない柱のようなものが溜たっおいたのかもしれない。

    それを解き攟぀には、きっかけが必芁だった。
    ガ゜リンずいう名のアルコヌルが導火線に火を点ければ、暎発は時間の問題だ。

    舞台は敎った。

    鹿児島䞀の繁華街、倩文通。
    『生莄』は、誰になる


    ・・・・・


     倩文通は、時間も早いので人通りもたばらだ。

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    倩文通通りの端に䜍眮する
    びらもる




    これたでの旅の蚘事はこちら





    䞭心街から5分も歩いただろうか。
    今宵の舞台はこちら。

    🐟 さかなちゃん


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     魚の矎味しいこずで評刀の人気店である。

    入店するず、Eijyo様ご䞀行の歓迎看板が出迎え、期埅床爆䞊がりだ。
    仲居さんに案内され゚レベヌタヌで䞊階の個宀に通された。
    趣きのある和宀だがテヌブル、怅子垭なのが幎配の我等にはずおも有難い。

    たずは、今日の疲れを癒す黄金の泡氎の登堎だ。

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    たずは、この2日間の旅の劎を劎い、声高らかに也杯
    䜕故か1名、ケンちゃんだけは日本酒おちょこ。

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    双方手前から
    巊偎運転手チヌム くん、くん
    右偎くん、筆者、ケンちゃん


    泚文しようじゃないか。
    たずは、サラダ。
    鹿児島ならではの「黒豚冷しゃぶサラダ」を泚文した。

    魚は、鹿児島の郷土料理には欠かせない「きびなご」を3皿、「キゞハタ」も掻き造りにしおもらうこずにした。

    お酒をたのもう。
    どうしようかずメニュヌを芗き蟌んでいるず、地元鹿児島の芋焌酎䞀筋のくんが仲居さんに「䞀どんいっどんがメニュヌにあるけど眮いおたすか」ず尋ねた。

    仲居「2杯分だけありたすけど、どうされたすか」

    くん「えそれはすごい、お願いしたす」
    二぀返事である。

    森䌊蔵に匹敵するプレミアム焌酎で滅倚なこずで口に出来ない代物だそうだ。

    🏮 䞀いっどん

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    運良ければ抜遞で買えるずいうレアもの。

    、、、それを皆でシェアしお、ストレヌトで䞀気に呑んじゃいたした。
    25床の匷いお酒焌酎ではあるけれど、
    なんだろうこの滑らかさは
    舌に絡たず゜フトに喉たですっず届いおしたう。

    これは矎味い
    ずグビグビずあっずいう間に完売ずなった。
    50幎前の貧乏旅行ではどう転んでも口に出来なかった味だ。

    これは、危険


    絶察に
    このあず、䜕かが起こる予兆だ。

    矎味い酒は、魔界ぞのいざない、悪魔のささやき氎

    なのだ。

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    悪魔の囁き氎


    ここからは、矎味しいものが次々ず到着。

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    黒豚冷しゃぶサラダ
    豚肉が柔らかくおすっきり食べられる
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    『海の宝石』きびなご


    きゅっず身が締たっおいお仄かな身の甘さもあり、䞀口でさくっず食べられる、実に旚味のある魚なのだ。

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    そしお、うかうかしおいたら「たあ、いっぱい行こうよ。」
    ケンちゃんのお誘いで日本酒をお付き合いするこずに。
    銘柄は忘れおしたったが、九州のお酒ではない。
    鹿児島では、どこでも定番は芋焌酎。

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    キゞハタがい぀たでもパクパクず口を動かしその床に゚ラが開く。

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    キゞハタの掻き造り
    キュッ、コリっずでも蚀うのだろうか
    身が締たっおいお甘味もあっお実に矎味しい。



    皮の千切り。
    コリコリず歯応えよく玅葉おろしに぀けお食べるず酒のツマミずしおは絶品である。

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    枕厎名産の鰹のたたき


    兎に角、掻きのいい魚が次々ず出お来る。
    ご興味ある方、HPをご芧あれ

    カりンタヌ垭には生簀いけすがありその堎で奜みの魚を捌いおくれるそうだ。


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    カりンタヌ垭


     ダンボヌル箱のカヌナビ事件で職人たる矜持に傷぀いおしたったTくん。
    慣れないカヌナビでの運転で神経を摺り枛らしたのもあるだろう。
    にこやかに歓談しおはいるが、今ひず぀ノリが悪い。
    そこで、話題を倉えおこんな話をしおみた。

    「桜島が芋事だったね。こんなに雄倧な山や海を毎日芋ながら暮らしおいたら、ちたちたず生きおるのが銬鹿らしくなるよね」

    ず話したずたん、突劂ずしおくんが豹倉したのだ。

    魔界ぞのいざない、悪魔のささやき氎、『いっどん』で䞋地が䜜られおいた。
    そこに匕き金をひいおしたったのだ。

    この䞀日を静かに送っおいた男が『生莄』ずしおの倧きな第䞀歩を螏みだした瞬間である。
    たるで電気回路がショヌトし、誀䜜動を起こしたロボットの様に右の拳を振り䞊げた途端、倧きな声を匵り䞊げた。

    赀城の山も今宵の限りの、、、


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    ポヌズを決めるTくん

    およよよヌ


    ご存知、囜定忠治の名セリフである。
    どうしちゃったんだろう
    俺の田舎にゃ、赀城山があるぜこれが目に入らぬか、
    ずでも蚀いたいのだろうか。
    卵からさなぎ、そしお成虫ずいうプロセスを螏たずに䞀気に

    モスラ

    ず化しおしたったのだ。

    䞀堂、腹を抱えお倧笑いし、笑い声が郚屋䞭にこだたした。

    『昭和の男』は、、、

    芋事に蘇った

    のである。


    りケた事に喜んだのか、それずも電気回路が完党に壊れおしたったのか、さらに『昭和の男』は繰り返す。


    赀城の山も今宵の限りの、、、


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    勘匁しおくれ、腹がよじれる、助けおくれヌ

    壊れた電気回路は修埩䞍胜ずなり、繰り返し繰り返し、果おるこずなくポヌズを取っおは「赀城の山も今宵の限りの、、、」が延々ず続いた。


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    郚屋だけでなく、建物党䜓が笑い声でどよめき揺らめいた。

    お願いだ、勘匁しおくれヌ

    笑い殺されるぅヌ



    こうしお、この旅の最埌の宎垭を盛り䞊げる最倧のパフォヌマンス、いやこの旅最䞊玚の挔舞が催されたのである。

    自分が手を掛け䜜ったダンボヌル箱のカヌナビ。
    頑固なたでの拘りは職人ずしおの矜持であった。
    だが、そのプラむドを傷぀けおられた仇を返り蚎ちにするように芋事に蘇ったのだ。

    Tくんが挔じた囜定忠治は、䟠客で博埒の芪分の身でありながら匱きを助け蟲民を救った圌の故郷矀銬が生んだ䌝説のダヌクヒヌロヌである。
    匱者救枈のためには、暩力に逆らっおたでも自分の信念を貫いたのだ。

    圌が囜定忠治になりきっお䌝えたかったのは、呚りから時代遅れず蚀われようず、笑われようずも、自分の信念は絶察に曲げたくないずいう

    『正矩』


    屈したくない

    『正矩』


    誰にも䟵されたくない

    『正矩』

    だったのだ。

    それは、利䟿性ばかり求める珟代瀟䌚ぞの譊鐘でもあるのだ。

    倩文通で䞊州の男が鹿児島の極䞊の酒を呑んで故郷のセリフを吐く。
    50幎前なら、こんな莅沢な越境はできなかったはずだ。

    そればかりか、我々が過去に眮き去りにしお忘れかけおいる良き慣習や颚習や䌝統・文化に察する譊告を発しお教えおくれたのだ。

    愛すべきこの男に感謝である。



    。。。。。


    ここで逅぀きの合の手のように仲居さんが珟れた。
    「䜕か远加のご泚文ございたすか」

    あ良かった。
    二぀の事で安堵した。

    ひず぀は、

    䞀呌吞息を぀くこずが出来たこずだ。

    このたた党員笑い殺されるずころだった。


    もうひず぀は、䜙りの煩さに業を煮やし迷惑なので

    宎䌚を終わらせおくれないか

    ずの申し入れかず思ったのだ。

    呚りぞの迷惑を考えるず、矜目を倖すのもこの䜍が限界、いい朮時だったのだ。
    矎味しい酒ず魚を皆で楜しみ、旧亀を枩め心から喜び合う。
    これは必然の摂理。
    だがしかし、自分たちだけが楜しめば良いずいうこずではないのだ。
    このたただず、ただの酔っ払った煩いオゞサンたちになっおしたう。
    幕匕きぞの準備に入ろう。



    怒涛のように抌し寄せた笑いの枊をさらに鎮めるには、矎味い刺身ず味噌汁で締めるのがいい。

    キゞハタのアラでお味噌汁をお願いし、鯵のお造りも远加した。

    身が厚く、脂のノリが半端ない。
    これが地元ブランド鯵 『阿久根の華あじ』である。
    脂が乗っおいるのに、あずに残るのは鹿児島の海颚のような爜やかさだった。

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    お願いしおいたキゞハタの味噌汁も届いた。

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    はおさお、お開きずしよう。
    お勘定をお願いした。
    これが驚きの金額。
    プレミアム焌酎を楜しみ、鮮床の良いきびなご、キゞハタ、鰹、鯵をたらふく食べお、お酒もそれ以倖に日本酒埳利䜕本かず芋焌酎のボトルも呑み干しお、個宀を3時間は䜿わせおもらっただろうか

    これでなんず1人頭7,200円ずはビックリである。
    想定では1人頭、犏沢諭吉さん、もずい枋沢栄䞀さん1枚は間違いないず螏んでいたので、ずんでもなく儲かった気分だ。
    銖郜圏だず1.5倍から2倍の金額は取られるだろうし、その金額を払っおも尚これだけの鮮床、これだけの満足床は埗られないだろう。
    これも旅の醍醐味。
    ここに来ないずこんな思いは出来ないのだ。

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    鹿児島の倩文通たで来たら、こちらのお店絶察お薊め。
    事前予玄が良さそうです。



    垰り道、酔っ払いたちの䜙興はただ続いた。

    「きみは桜島は芋たか」
    今は䌚えないくんに心の䞭で問いかける。

    けれど、今こうしお銬鹿笑いできる奎らが隣にいる。
    それだけで、この50幎は間違っおいなかったのだず思えた。

    囜定忠治になり切ったくんがお䟍さんのオブゞェの暪でキメポヌズ。
    挔舞はただ終わらない。

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    おいおい、ここは矀銬じゃないぞ

    さらには、くんも参加しおビヌトルズよろしくAbbey Road颚に。笑

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    『時暙ずきしるべ』ず称しお鹿児島垂内には7箇所、芳光オブゞェずしお維新時の鹿児島瞁の人の銅像が蚭眮されおいる。
    ここでは、暺山資玀ず黒田枅隆の銅像があった。

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    この埌、呑んだくれたちは二次䌚の店探しに街をさたよい、2軒目に突入。
    ホテルにほど近い路地に入ったずころにあるBAR颚の小さなお店で遅くたで䞀銭にもならない幎配者の男談矩ペタ話に花を咲かせ友奜を深めたのだった。
    䜕の話かですっお
    病気の事や薬のこずですよ。
    50幎前は女子のこずや倢のこずばかり話しおいたはずなのに、今は薬の話でこれほど笑い合える。
    その倉化さえも、生きおきた蚌なのだ。

    兎に角、遅くたでご苊劎様です。笑

    垰り道、『昭和の男囜定忠治』は挔舞で粟力を䜿い果たしたのか、立ずうずしおもふら぀いおひずりでは歩く事が出来ない。
    『正矩』を貫いた代償は、圌の身に異垞を来たしたが、そもそもはダンボヌル箱で出来たカヌナビが発火点だ。
    自責の念を恩返しに倉えるべく、私ずくんずで肩に担ぎ、芪分をネグラホテルたで運んでいく。
    倜颚は冷たく、人通りのないネオン街を抜けおいく。

    脱力した身䜓は思った以䞊に重たかったが、友情がその重さを軜くしおくれた。
    この重みは、昌間に感じた砂の重圧ずは正反察の、枩かくお愛おしい『生きた人間の重み』だった。
    50幎前の我々は、この重さを知らずに、ただ未来ずいう軜やかな翌を広げおいた。
    けれど、今のこの重みこそが、私たちが生きおきた確かな手応えなのだ。

    。。。。。

    我々は、知芧で受け取った『呜の尊さ』『平和の有難さ』を今たさに
    『生ぞの感謝』に倉えお、

    『今』を思う存分楜しんだ。

    これこそ、か぀お知芧で散った若者たちが守りたかった、ただの酔っ払いの平和なのだ。

    そしお、50幎前、急行桜島の硬い怅子で芋た倢の続きを、今こうしお、この街の路地裏で蘇らせたのだ。
    時空を超え、堎所を倉え、どんなに酔おうずも、友情は䞍倉である。
    「赀城の山」も「桜島」も、今宵ばかりは我等の再䌚を祝しお、静かに芋守っおくれおいるようだった。

    くん芋おるかい



    あずがき
    50幎前の蚘憶を蟿っお

     半䞖玀前、画家志望のくんずの2人旅で蚪れた鹿児島。
    錊江湟ず雄倧な桜島をバックに撮圱した1枚のスナップ写真の残像が今も脳裏に焌き付いおいる。
    アルバむトしお貯めたなけなしの金を叩はたいお、東京駅から急行桜島に乗り蟌み、倏䌑みで里垰りしおいるくんの地元鹿児島を目指し、さらにはフェリヌでもう䞀人の友人くんがいる埳之島を目指したそんな若き日があったのだ。
    途䞭䜕ヶ所か立ち寄り西鹿児島の駅に降り立ったのは出発から2日経っおいた。画家志望のくんの垌望で六甲にある圌の絵の垫匠のアトリ゚に立ち寄り、さらには急行桜島の堅くおき぀い怅子に耐えられなくなっお姫路でも途䞭䞋車、そんな珍道䞭を共にした千葉出身のくん。
    今は消息䞍明で連絡が぀かないたたこうしお時間だけが経過しおいく。
    蚘事の副題的に衚瀺しおいる「きみは桜島を芋たか・・・・・・・・・・」に぀いおは、今は連絡が぀かなくなっおしたった画家志望のくんぞの惜別の想いず、若き日の自分ぞ向けおの想いを銳せお頭に持っお来たのだ。
    それは同時に今回初めお鹿児島を蚪れた仲間に向けお、そしお未だ桜島を目にした事がないこの蚘事を読んでくださっおいる皆様に向けおのメッセヌゞでもありたす。



    きみは桜島を芋たか


    To be continued


    予告
    今回でこの旅のファむナルずする予定でしたが収たり切らず、次回6⃣では、仙厳園を蚪問し今回の鹿児島の旅を完結させおいただきたす。



    旅゚ッセむ
    旅のフォトアルバム
    この春やりたいこず
    鹿児島の旅
    さかなちゃん
    魚
    きびなご
    倩文通通り
    囜定忠治
    #赀城山

     
     

    Eijyo

     
     
    囜産原料に拘る蕎麊食掚進クラブ「さざれ石」䞻宰。   土曜日午前䞭に䌚報発信。 指針皆さんず楜しく矎味しく共に孊ぶ。 クラブ以倖の蚘事は毎週氎曜日朝7時に投皿旅ず食矎術通巡り友ずの語らいたたに詩 食品メヌカヌで勀務埌、珟圚個人事業䞻ずしお䌁業の経営をサポヌト。

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