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「 加速装置 」

    ねことけんじ

    保管していたのではなく、ただ残ってただけ。
    長く沈んでいた断片。
    当時は、

    ただ通過していっただけの言葉
              だったのかもしれない。
    けれど、
    時間を跨いだことで、
    ようやく輪郭を持ちはじめた・・・気がする。

    ―  30年前の未発表作。



     「 加速装置 」

     でたらめ出発
     ジェットだコースター

     涙はウソで
     地盤もウソで
     物語りもウソで

     つらつら並べて
     連結完了
     地底も地上も
     上空も

     われわれゾロリ
     ジェンカでつなげて
     にこにこニコヤカつなげてさ

     それもやっぱりウソだけど
     レールをひいては
     すべらせて

     ただの一度も停まらないんだぜ
     停まったときはキレたときかな

     それもやっぱりウソなのね

     とどのつまり
     レールも含めてウソだからさ

     ひくのも我々なら
     連なるのも我々

     それでも加速はついていくのさ
     
     おーい、君
              君は今--。



    昔の言葉は、
    未来を知らないまま書かれている。
    しかし時々、
    こちら側の時代を先に見ていたように感じる。

    30年越しの公開。




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    生業→世界の誤訳者。海沿いの地方都市で言葉を拾うMC。灰汀詩人。 スキ→赤と黒・イチゴ味・60s~80s洋楽・レコード・模型・曇り時々強風・カシオレ・ドラム・シュレッダー・紙ヤスリ・粘土・坂道(頂上)・淡水湖・ドローン・めがね・サイケ・レトロ・go-go-・黄色いウクレレ

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