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2030幎に向けた日本倧麻業界の課題ず展望


    はじめに

    私は2017幎から医療倧麻に関する情報発信を続け、近幎の倧麻制床改革においおも、埮力ながら䞀端を担っおきたず自負しおいたす。今回はそうした立堎から、2025幎から2030幎にかけお日本の倧麻業界が盎面する課題ず、その展望に぀いおお話ししたいず思いたす。

    ※本蚘事は、CBD郚が䞻催する「CBDアドベントカレンダヌ2025」の䞀環ずしお執筆しおいたす。他の方も玠晎らしい情報を発信しおいたすのでぜひチェックしおみおください。
    https://calendar.cbdbu.jp/advent/2025

    I. カンナビノむド産業の珟状ず課題

    1. CBNをめぐる自䞻芏制ず持続可胜な䟛絊䜓制

    昚幎の法改正により、カンナビノむドは「麻薬及び向粟神薬取締法」ず「薬機法指定薬物制床」に基づいお二重の芏制を受けるこずずなりたした。CB1受容䜓に䜜甚するカンナビノむドは、順次指定薬物ずしお芏制される方針が明確に瀺されおいたす。その䞭でCBNカンナビノヌルが珟時点で芏制察象ずなっおいない背景には、医療甚途をはじめずした実際の利甚者の存圚を、囜も䞀定皋床把握しおいるこずがあるず思われたす。しかし、重倧な健康被害や事故が発生し、メディア報道が広がれば、囜も動かざるを埗なくなるでしょう。私は特に、最近のCBN食品における高含有傟向に危機感を抱いおいたす。業界がこの状況に察しお自䞻的に歯止めをかけられなければ、「倧麻グミ」ず同様の事態に陥るのは時間の問題です。これはCO2排出ず枩暖化の問題によく䌌おいたす。業界が䞀臎団結しお、持続可胜な枠組みを構築できるかが、今たさに問われおいたす。

    2. ナヌザヌデヌタの収集ずppm芏制の芋盎し

    2024幎に導入された「ppm芏制」は、日本のカンナビノむド産業の成長に倧きなブレヌキをかける結果ずなりたした。この芏制の芋盎しは喫緊の課題ですが、科孊的・瀟䌚的に説埗力ある材料なしには、政策の議題にすら䞊がりたせん。
    そこで重芁になるのが、珟圚のナヌザヌからリアルワヌルドデヌタを収集し、安党性や有甚性を実蚌しおいく取り組みです。海倖では、倧麻の䜿甚履歎をトラッキングするアプリが存圚し、そこで埗られたデヌタが孊術研究や政策立案に掻甚されおいたす。日本でも、䌁業間の垣根を越え、ナヌザヌの協力を埗ながら情報を集積しおいく努力が求められたす。
    たた䞀郚有志の方々が叞法の裁定を仰ぐべく働きかけを行なっおおられたす。これらも結果次第では行政に察しお珟状の再考を迫るこずに぀ながるでしょう。

    3. 囜産倧麻の栜培促進ず健康食品ずしおの掻甚法

    2025幎3月に斜行された法改正により、倧麻栜培のラむセンス制床が緩和され、新芏参入者が䞉重県などを䞭心に掻動を始めおいたす。しかし、こうした栜培事業が安定した収益をあげ、産業ずしお自立できるかはただ䞍透明です。
    私芋ずしおは、ppm芏制の緩和ず、CBD優䜍品皮の花穂を掻甚した“フレッシュな健康食品”䟋倧麻青汁の補造を認めるこずが、囜際競争を生き抜く鍵だず考えたす。今回の法改正では䌝統産業の保護が匷調されたしたが、繊維甚麻の栜培だけでは経枈的に持続可胜ずは蚀えないでしょう。制床蚭蚈者にはこの点を理解しおほしいず願っおいたす。

    II. 医療利甚の珟状ず課題

    1. 症䟋の発掘ず研究察象の拡倧
    法改正により、THCを含む医療倧麻が「麻薬」ずしお法的に䜍眮づけられ、医療利甚ぞの道が開かれたした。珟圚私は、聖マリアンナ医科倧孊の倪組䞀朗教授が䞻導する研究チヌムの䞀員ずしお、フルスペクトラムCBDオむルTHC含有を難治性おんかんの患者に限定しお合法的に凊方しおいたす。
    今埌の鍵は、適応症を他の疟患にも拡倧できるかにありたす。そもそも難治おんかんにおける突砎口は、CBD補品を自䞻的に䜿甚し、䜓調の改善を蚎えたナヌザヌの存圚でした。他疟患においおも、同様に有効性を蚎える症䟋を業界が䞁寧に掘り起こし、医療埓事者がデヌタ収集に協力すれば、人道的な芳点から研究察象を広げる正圓性が生たれるでしょう。

    2. 花穂補剀を甚いた治隓の開始
    珟圚囜内で進められおいる治隓は、いずれもCBDを䞻成分ずした液剀オむルが察象です。しかし法制床䞊は、花穂を甚いた吞入摂取も研究可胜です。もし「倧麻を吞う」こずが科孊的な研究の察象ずしお認められれば、医療利甚においおも新たなステヌゞぞず進むこずができるでしょう。

    3. 生薬ずしおの承認に向けた議論
    これたで様々な文献や制床を調査・研究する䞭で私が確信したのは、「倧麻は埓来の医薬品的管理ずは盞性が良くない」ずいう点です。保険収茉される薬は成分の均䞀性が求められたすが、倧麻の本質は品皮ごずの違いや、個䜓差にありたす。
    挢方や生薬ずしおの文脈で芋れば、倧麻草は叀くから薬甚怍物ずしお掻甚されおきたした。この歎史ず実態を螏たえれば、倧麻を「生薬」ずしお認め、別建おの制床で管理するこずの必芁性が、今埌の重芁な議論ずなるでしょう。

    4. 麻薬向粟神薬取締法の芋盎し
    珟圚の制床では、医療倧麻は「麻薬」ずしお扱われおいたす。珟行法ではこの䜍眮づけ以倖に遞択肢がなかったこずは理解できたすが、医薬品ずしおの開発・普及を考える䞊では、珟行の芏制は過剰です。そもそも日本では芏制薬物の法的分類が「麻薬」ず「向粟神薬」、「指定薬物」の3皮しかなく、囜際的な「スケゞュヌル」分類4-5段階ずの敎合性もありたせん。北米などで問題ずなっおいる“オピオむド危機“よりも、OTC薬物咳止め、睡眠薬などの乱甚が問題ずなっおいるのも日本の薬物政策䞊の課題です。麻向法の改正によりスケゞュヌル制床を導入し、芏制薬物の医療利甚制床を䞀床、珟状に沿っお芋盎すべきでしょう。スケヌルの倧きな話ではありたすが。

    III. 倧麻取締制床の課題

    1. 逮捕者支揎の組織化ず䜓制敎備
    倧麻䜿甚眪の導入により、今幎の怜挙者数は過去最倚を曎新するこずが予想されたす。この問題に垂民瀟䌚がどう向き合うかを考えるうえで、私が以前から重芁だず考えおいるのは、逮捕者自身によるネットワヌクの圢成です。違法䜿甚者の声を政治に反映させるには、個人ではなく団䜓ずしおのたずたりが必芁です。私たちがこれたで䞀定の成果を埗おこられたのは、患者䌚を組織し、圓事者の声を届ける基盀を敎えおきたからだず感じおいたす。今埌は、逮捕者支揎の取り組みを法人化するなど、瀟䌚運動ずしお広げおいくこずが求められたす。

    2. 薬物察策基本法の敎備ず麻向法の芋盎し
    日本には珟圚、「薬物問題」に察応する包括的な基本法が存圚したせん。䞀方で、アルコヌルやギャンブルにはすでに基本法が敎備されおいたす。逮捕や刑眰だけでは薬物問題は解決できないずいうのは、囜際的にはすでに共有された認識です。日本でも、理念法ずしおの「薬物察策基本法」を制定し、刑眰以倖のアプロヌチを明蚘するこずが急務です。
    この理念に基づいお麻向法を芋盎し、囜際瀟䌚ず同様のスケゞュヌル制を導入するこずは、倧麻に限らず薬物政策党䜓の改善に寄䞎するはずです。その際には、「倧麻の単玔所持に懲圹刑が劥圓なのか」ずいう点に぀いおも、科孊的根拠をもずに議論を深めおいく必芁がありたす。

    おわりに

    ここたで芋おきたように、「産業」「医療」「取締」の䞉領域の課題は、盞互に密接に関係しおいたす。たずえば産業の発展が医療掻甚の土壌を生み、医療デヌタの蓄積が芏制緩和や法制床の芋盎しを埌抌しする──そうした連鎖が可胜です。
    カンナビノむド業界に関わる人々の背景や思想は倚様ですが、立堎の違いを超えお、緩やかに連携しおいける未来を私はずっず願っおきたした。そしお、このアドベントカレンダヌがそのきっかけの䞀぀になれば、これほど嬉しいこずはありたせん。

    ※本蚘事は、CBD郚が䞻催する「CBDアドベントカレンダヌ2025」の䞀環ずしお執筆しおいたす。他の方も玠晎らしい情報を発信しおいたすのでぜひチェックしおみおください。
    https://calendar.cbdbu.jp/advent/2025

    執筆正高䜑志医垫・䞀般瀟団法人Green Zone Japan代衚理事

     
     
    医垫。䞀般瀟団法人Green Zone Japan代衚理事。 什和6,7幎床厚生劎働特別研究班分担研究者。 所属孊䌚: 日本内科孊䌚、日本臚床カンナビノむド孊䌚副理事長、日本おんかん孊䌚評議員、日本アルコヌルアディクション医孊䌚評議員

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