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芋出し画像
Photo byapt_robin7991

緑道を歩きながら

    「わヌい晎れおいる」
    目芚めお、東偎の窓を開ける前から郚屋に挂う快晎の銙り。しっかり睡眠もずれた今日は、目芚たしより少しだけ早く起きた。珍しく重怠くない䜓をひょいっず起こしお勢いよく窓を開ける。おはよう、倪陜盎接倪陜を芋るのは目にご法床ず聞くけれど䞀瞬だけその姿をどうしおも目に焌き付けたい。

    「ねぇ、今日どこ行く」
    明け方からW杯を芋お、すでに䞀仕事終えたような盞方にずかずかず尋ねる私。うヌん 。ず考えながら、お腹の調子が100じゃないから今日は散歩ずかどうかな。ず盞方。
    サッカヌに倢䞭で睡眠を削っおいるからお腹の具合も良く無いんじゃないか、なんお邪掚が頭をかすめおしたったがそれはそっず心の奥にしたっお近所を散歩するこずにした。

    緑道では蝉が鳎き始めおいる。梅雚幕開けのファンファヌレだろうか。
    そんな気持ちずは裏腹に、この緑道を歩けるのもあず少しだな、そんなこずを思ったりする。蝉恐怖症の私にずっお、圌らが倧合唱し始めるずそこは肝詊し䌚堎になっおしたうから。過去に悲鳎を䞊げおしたった時には、すれ違うご幎配の女性が驚きを隠せない衚情で私を芋おいた。
    「やだ、本圓に蝉は無理」
    ず、驚かせおしたい申し蚳ないずいう気持ちを蟌めながら倧きな声で蚀った蚘憶がある。

    カラリずした初倏の颚が䜓を通り抜けおいく。
    散歩に行く前、盞方ず話しおいた。クレヌプ屋さんが来おいたらテむクアりト。居なかったらどこかでお昌を食べお垰ろう。二週に䞀床キッチンカヌのクレヌプ屋さんが近所に来るのだ。お店のInstagramを芋おも曎新されおいない予定衚。クレヌプ屋さんの少し手前に来お、幟のがりがあがっおいないこずに気づく。残念、クレヌプはたたのお楜しみに。ずいうこずでお昌は倖食に決たった。これも家を出る前に、近堎のお奜み焌き屋さんぞ行きたいね、なんおこずをふたりで話し合っおいた。

    目的地付近に到着したが、お腹の具合が今䞀぀ずいった盞方も、「もう少し歩きたいね」の䞀声。たったく同じ気持ちだった私たちは駅の方ぞ歩き始める。気持ちいい颚が背䞭を抌す。也いた心身が倪陜の光をごくりごくりず飲み干しおいく。足には矜が生えおいくよう。
    「ねぇねぇ、もう駅だしこのたた北鎌倉の円芚寺たでいっちゃおうか」
    電車に乗っおおおむね20分。私の気持ちは走り出しおいた。

    「え それはちょっず 」盞方の衚情が少し曇る。
    「えヌすぐ行けるのに 」ずむくれた私の頭にふず、お腹の調子が100じゃないずいう蚀葉がよぎる。それず同時に、時刻は1230。お腹の空き具合を考慮するず北鎌倉は匷行すぎるか。加えおお腹が枛っおしたうず豹倉する私たちだ。そもそも盞方は明け方から起きおいる。私が盞方の立堎だったら北鎌倉は华䞋するに違いない。仕方ない、ず今回ばかりは足䞊みを揃えるこずにした。

    垰りは行きず異なる道を。川面が倪陜の光で茝く。䞡岞の真ん䞭あたりには3、40㎝くらいの岩がありその䞊には䞀矜、日向がっこをしおいるカモがいる。よく芋るず女性が足を揃えお暪座りしおいるかのような、なんずもはんなりした颚情を醞す。そしおその近くには䞀匹の䌑憩をしおいるような鯉が。岩によっお川の流れが二手に分かれたその間には、流れがほずんどない空間ができおいる。日向がっこをしおいるカモず緩やかな流れで䌑憩しおいる鯉。生き物たちは今の自分が「心地よい」堎所を知っおいる。考えおみたら我が家のねこさんも同じだ。

    きっず人間だけなのかもしれない。その「心地よさ」に身を委ねられなかったり、すべきこずに瞛られおみたり、居堎所を探し求めたり、手の䞭にある小さな機械に日垞を奪われたりしおいるのは。生き物たちも私たちの知らない苊悩をおそらく抱えおいるのだろうけど。

    少しず぀暑くなる垰り道、背䞭に感じる日差しが熱い。
    家の近くたで垰っおきおお奜み焌き屋さんの暖簟をくぐる。平日の氎曜日。お客さんは私たち䞀組。広島焌きずランチのもんじゃ、ドリンクバヌを2぀頌んだ。
    熱々の鉄板に気を付けながら焌き始める広島焌き。生地の氎分がパチパチず跳ねお半袖から出る玠肌に跳ねる。「あ぀ッ」っずいいながらふたりで焌く。裏返しで盞方が倱敗をしお生地がぐちゃぐちゃになった時は眉間にしわが寄っおしたった。空腹も盞たっおか「行きたかったのに、北鎌倉」そんな䞍満たで顔をだしかける。いけない、いけない。冷えたお茶を䞀口飲んでそっず心を萜ち着かせた。

    なんだかぐちゃぐちゃの広島焌きを䞀口ぱくりず頬匵った。
    「うん、矎味しい」䜕も考えずに口からポロリず出た蚀葉。
    芋た目なんおどうでもいいじゃないか。䞍満の泉が静かに干䞊がる。友達であれば怒りにもならないこずが盞方になるずどうしおこうも 。
    同じ歩幅で同じ速床で、そんなにうたくいくこずばかりじゃない。倫婊が䞀生をかけた二人䞉脚なら、時には転んで傷぀いお、それでも劎わり合うこずができたらならそれはきっず倧成功に違いない。

    ランチのもんじゃは通垞よりも少しだけ小さいサむズだったため、远加のもんじゃをもう䞀品。「もんじゃのカレヌ味ずかっお無いんだね」ずカレヌブヌムの盞方が蚀う。お腹がいっぱいになるころにメニュヌの束の䞭「埩刻」ず曞かれた期間限定メニュヌを芋぀ける。そこには「むンドモチヌズもんじゃ」の文字。むンドず蚀えばカレヌ味。たさにメニュヌの暪っちょには「カレヌ旚蟛」の文字が䞊ぶ。

    「え 食べたかった 」
    「なんで今気が付いたの」

    ず2人で嘆きなら、残り少ないドリンクを飲み干す。もう䜕も入らない、満腹だ。
    それにしおもカレヌ味が䌏線回収されるなんお。

    「これは近々たた来なくちゃね」ずお腹をさすりながらふたりで笑う。
    なんだかぐちゃぐちゃな広島焌きも、ランチの2皮類のもんじゃ焌きもどれもずおも矎味しかった。満腹のお腹を抱えながらやっぱり思う。思い通りにいかなかったり、「おあずけ」の存圚は未来にタネ撒く垌望なのだず。

    家に぀いお、ドアを開ける。
    しばらくするずクロヌれットから飛び出しおくる癜ねこさん。今日はそこが心地いいんだね、そう話しかけるずニャ―ず鳎いた。

     
     
    曞く人【曞くこずを北極星にしながら】 私、盞方、癜ねっこの3人暮らし🏠 日蚘やショヌト゚ッセむを曞いおいたす。 生き方に぀いおは颯爜ず迷走䞭。 心理職で転んでたす。 曞いお読んで繋がりたい。 どうぞよろしくお願いしたす🍀

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