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【温泉ファンタジー】Sa・Ga3 温泉の覇者 第11話 ステロス潜航

    メカ
    「海底火山遺跡まで残り三十分です。」
    ブリッジの巨大モニターには青い海が映し出されていた。
    ステロスは海上を進んでいる。
    正確には。
    進んでいるように見えていた。
    スパロウ
    「なあ。」
    メカ
    「何デショウ。」
    スパロウ
    「海底遺跡なんだよな?」
    メカ
    「ハイ。」
    スパロウ
    「どうやって行くんだ?」
    メカ
    「ステロス、潜航開始シマス。」
    スパ子
    「潜航?」
    その瞬間だった。
    ゴゴゴゴゴ・・・。
    船体全体がゆっくりと震え始める。
    巨大な警告灯が赤く点滅した。
    メカ
    「潜航準備完了。」
    ギギギギギ・・・。
    船体各所から嫌な音が響く。
    みしっ。
    スパ子
    「今、変な音しなかった?」
    メカ
    「気ノセイデス。」
    みしみしっ。
    スパ子
    「絶対気のせいじゃない!」
    メカは少し沈黙した。
    そして。
    メカ
    「訂正シマス。」
    スパ子
    「何を!?」
    メカ
    「潜航ハ嘘デス。」
    スパ子
    「は?」
    メカ
    「正確ニハ沈没デス。」
    スパ子
    「沈没!?」
    みしみしみしみしっ!!
    船体全体が大きく軋む。
    スパ子
    「いやぁぁぁぁ!?」

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    パー美
    「あっははは!」
    ぺーすけ
    「笑い事ではありません!」
    ぺーすけは立ち上がった。
    ぺーすけ
    「パー美!」
    パー美
    「なに〜?」
    ぺーすけ
    「俺の手を握れ!」
    パー美
    「急に手を握れなんて、兄弟でもキモいんっすけどぉ?」
    ぺーすけ
    「そうじゃない!」
    船体が大きく傾く。
    ぺーすけ
    「俺が船体全体を念動力でトレースする!圧壊を防ぐため、お前の力を流し込め!」
    パー美
    「そこまでして妹の手を握ろうとか必死すぎ〜。」
    ぺーすけ
    「このバカ妹が!」
    スパロウ
    「なんでもいいから早くしろ!」
    バキンッ!!
    船内に乾いた破砕音が響いた。
    スパ子
    「きゃぁぁぁ!?」
    メカ
    「外板一部損傷。」
    スパ子
    「壊れてるじゃない!」
    メカ
    「最低限ハ問題アリマセン。」
    スパ子
    「その最低限をやめろ!」
    ぺーすけとパー美が同時に両手を前へ突き出す。
    次の瞬間。
    淡い光が船体全体を包み込んだ。
    ゴォォォォ・・・。
    軋みが止まる。
    振動も収まる。
    ぺーすけ
    「維持成功。」
    パー美
    「おぉ〜。」
    スパロウ
    「助かったのか?」
    メカ
    「推定助カリマシタ。」
    スパ子
    「推定って何よ!」
    やがて巨大モニターの景色が変わり始める。
    青い海。
    さらに深い海。
    光が届かない暗黒。
    巨大な魚影が横切る。
    ステロスは沈み続ける。
    深く。
    さらに深く。
    そして。
    暗闇の中に光が見えた。
    スパロウ
    「あれは・・・。」
    海底火山だった。
    巨大な火口から赤い光が漏れている。
    その周囲には古代遺跡らしき建造物群。
    崩れた神殿。
    沈んだ塔。
    そして火山の中腹には、ひときわ巨大な建物が存在していた。
    メカ
    「目的地確認。」
    メカ
    「海底火山遺跡デス。」
    スパロウは立ち上がった。
    スパロウ
    「すげぇな・・・。」
    パー美
    「冒険っぽくなってきた〜。」
    ぺーすけ
    「実に興味深いですね。」
    長い眠りから目覚めたステロスは、静かに海底遺跡へ接近していった。

    第10話 ステロス浴場   目次   第12話 海底火山遺跡

     
     
    DERAです。 ガンダムやMSについて、好きな機体や勝手な仮説を書いていきます。 走る前から何かがズレるマラソン日記、普通なら流すところに引っかかる雑談、温泉に3分入ると強くなる男の創作ファンタジーを書いています。

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