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【温泉ファンタジー】Sa・Ga3 温泉の覇者 第12話 海底火山遺跡

    ステロスは海底火山遺跡の外縁部へ静かに着底した。
    前面窓の向こうには、暗い海底世界が広がっている。
    火山の火口から漏れる赤い光だけが周囲を照らしていた。
    崩れた神殿。
    沈んだ塔。
    そして海底火山の斜面へ張り付くように建つ巨大な遺跡。
    まるで海の底に一つの街が沈んでいるようだった。
    だがよく見ると、遺跡全体を包み込むように半透明の巨大なドームが存在していた。
    淡い青白い光を放つその膜は海水を押し返し、遺跡の周囲に広大な空間を作り出している。
    スパロウ
    「すげぇな・・・。」
    パー美
    「ゲームみた〜い。」
    ぺーすけ
    「実に興味深いですね。」
    スパ子
    「そればっかりね。」
    メカ
    「目的地ニ到着シマシタ。」
    メカは中央端末へ接続する。
    モニターに遺跡内部の簡易地図が表示された。
    その中央付近に赤い光点が点滅している。
    メカ
    「地脈機関デス。」
    スパロウ
    「近いのか?」
    メカ
    「徒歩三十分程度デス。」
    パー美
    「あ、そういえば海の底なのに歩くの?」
    メカ
    「遺跡周辺ハ古代文明ノ防水結界ニヨッテ保護サレテイマス。」
    モニターにドーム状の構造図が表示される。

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    メカ
    「巨大ナ空気ドームガ遺跡全体ヲ覆ッテイルタメ、内部ハ地上ト同様ニ活動可能デス。」
    ぺーすけ
    「なるほど。だから徒歩なのですね。」
    スパ子
    「先に説明しなさいよ。」
    メカ
    「聞カレマセンデシタ。」
    スパ子
    「便利な言葉ね、それ。」
    メカ
    「問題アリマス。」
    全員がメカを見る。
    スパ子
    「また後出し?」
    メカ
    「ハイ。」
    スパ子
    「そこは否定しなさいよ。」
    メカ
    「先程ノ沈没ニヨリ、ステロスハ大キナ損傷ヲ受ケマシタ。」
    メカ
    「現在、船体各部ニ圧壊損傷ヲ確認。」
    ぺーすけがモニターを覗き込む。
    ぺーすけ
    「・・・これは。」
    モニターには赤い警告表示が大量に並んでいた。
    ぺーすけ
    「想像以上ですね。」
    スパ子
    「どのくらいヤバいの?」
    メカ
    「地脈機関ヲ回収出来ナイ場合。」
    一瞬の沈黙。
    メカ
    「ステロスハ遺跡カラ脱出デキマセン。」
    スパ子
    「は?」
    パー美
    「え?」
    スパロウ
    「マジか?」
    メカ
    「マジデス。」
    スパ子
    「もっと早く言いなさいよ!」
    メカ
    「聞カレマセンデシタ。」
    スパ子
    「絶対言い訳でしょ!」
    メカ
    「背水ノ陣デスネ。」
    パー美
    「なんか格好良く言った〜。」
    ぺーすけ
    「笑い事ではありませんよ。」
    スパロウはモニターの赤い光点を見る。
    地脈機関。
    今のところ、それだけが帰還への希望だった。
    メカ
    「成功率ハ93パーセントデス。」
    スパ子
    「残り7パーセントで死ぬのよ!」
    メカ
    「事実デス。」
    スパ子
    「言い切るな!」
    スパロウ
    「・・・ところで、ほんとに地脈機関あるんだよな?」
    沈黙。
    全員の視線がメカへ向く。
    メカ
    「残リ7パーセントニ、無イ可能性アリ。」
    スパ子
    「おい!」
    パー美
    「無かったらウケる〜。」
    ぺーすけ
    「全く笑えません。」
    スパロウ
    「・・・あるよな?」
    メカ
    「93パーセントデス。」
    スパ子
    「だから残り7パーセントが怖いのよ!」
    スパロウ
    「なら決まりだな。」
    スパ子
    「決まりって・・・。」
    スパロウ
    「取りに行くぞ。」
    パー美
    「それしかないしね〜。」
    ぺーすけ
    「異論ありません。」
    メカ
    「推奨シマス。」
    スパ子は大きくため息をついた。
    結局こうなる。
    いつも通りだ。
    スパ子
    「はぁ・・・。」
    スパ子
    「帰れなくなったら承知しないわよ。」
    遺跡へ続くハッチがゆっくりと開く。
    赤い火山光が船内へ差し込んだ。
    ハッチの先には海水ではなく、古代の結界によって守られた乾いた石畳の道が続いている。
    頭上には半透明の空気ドーム越しに深海が広がり、巨大な魚影がゆっくりと泳いでいた。
    海底火山遺跡。
    地脈機関。
    そして未知の秘湯。
    スパロウ達は装備を整え、静かに遺跡へ足を踏み入れた。

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    第11話 ステロス潜航   目次   第13話 地脈機関

     
     
    DERAです。 ガンダムやMSについて、好きな機体や勝手な仮説を書いていきます。 走る前から何かがズレるマラソン日記、普通なら流すところに引っかかる雑談、温泉に3分入ると強くなる男の創作ファンタジーを書いています。

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