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ダンジョン第37階層【実録】『屈辱の魔女と権力の簒奪!導指導団の新団長就任と東都への旅立ち』

    前回の物語はこちら👇️👇️👇️

    01:デス・マーチ・イントロダクション〈決死の自己紹介〉


    俺は深い戸惑いの中にいた。

    クソゲー(会社組織)の理不尽なシステムは冷酷までに俺を取り込んでいった。

    悠長なことは言ってられない。

    まずは魔導指導団の新団長(教務主任)として、地下修練場(教室)に団長と魔道女師たちとを集めた。

    少し遅れて、元団長(窓際管理職)が呑気な顔でやって来た。

    魔女(女性リーダー)と魔導女師(女性講師)たち派相変わらず、不審そうに顔を揃える。

    地下の修練場は重苦しい瘴気(息苦しい空気)が漂う。

    俺は緊張した面持ちで教壇の前に立った。

    圧倒的重圧………………………!!

    俺はとっさに、緊張をごまかす。

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    無意識にワキのニオイを嗅いでしまった。

    噴き出す魔力(脂汗)と古の魔導師の残り香(加齢臭)を強大な魔力だと自分を言い聞かせる。

    なんとも、痛々しいルーティンに走る。

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    『おい、おっさん!』

    『現実逃避してる場合じゃない ワン!』

    『威厳が消え去ってる ワン!』

    魔犬ツンの正論が突き刺さる!

    痛い!

    俺は我に返った。

    一つ目の物理刃(自分軸)を心の中で詠唱した!

    「発動せよ……! 」

    デス・マーチ・イントロダクション〈決死の自己紹介〉ッ!!

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    「この度、魔導指導団の新団長となりました」

    「異次元おじさんです」

    「未だに見習い魔導師(補助講師)ですが」

    「皆さんの叡智を引き続き賜りたいです」

    「もちろん、今回の辞令をびっくりされたことと思います」

    「私も先日、辞令を頂いたばかりです」

    「正直、私も驚いています」

    「今回の辞令目的は東都校と西都校の教務レベル統一化と一対一の秘儀(個別相談)の促進です」

    「皆さんの協力が必要になります。」

    「どうぞ、宜しくお願いします」

    「これからも日常の運営は、山本団長にお願いします」

    「指導全般は佐藤さんにお願いします」

    「ただし、本部の方針は私を通して、発信させていくことになります」

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    俺はみんなの顔を見渡す。

    動揺もありつつ、一様に冷え切った表情が並んでいた。

    アブソリュート・ゼロ・アイズ(絶対零度の冷視線)が全身を貫く。

    空前絶後的……………………………!!

    排除の対象だった俺。

    それが、まさかの半年で上司として立っているのだ。


    02:ランチ・ブライブ・ネゴシエーション〈昼食による情報収集〉


    魔女の立場からすれば、ロイヤル・プリンセス(特別なお嬢様扱い)のポジションが脅かされる屈辱だ。

    ボトム・ヒエラルキー(最下層の価値)にいた俺。

    直属の上司になるとは、誰も夢にも思っていなかったと推測する。

    当事者の俺自身も同じ気持ちだ。

    だが、俺の北極星(価値観)であるダーク・リベンジ(復讐の戦術)を果たす最大のチャンスが舞い込んできたのだ。

    逃すわけにはいかない。

    必ず、西都地区での奉納招陣の版図拡大(営業拡大)を俺は成し遂げる。

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    そして、結果的に憎き元ギルドマスターの宝物庫(資金源)を奪う。

    首を真綿を絞るように、物理的に追い詰めてやるのだ。

    今は大魔女(現場責任者)の都合のいい駒だが、悪くない提案だ。

    悪魔的打算…………………………!!

    だが、俺は奉納の招陣(営業)に加え、全拠点統括という魂の重圧(プレッシャー)である。

    最速でエターナル・エンプティ(精神の永続枯渇)に向かってしまう。

    MP(精神力)がゼロになれば、強制ログアウトだ。

    底知れぬ恐怖が俺に襲いかかってくる。

    それでも直近の課題は、この難局を泥臭く乗り越えることだ。

    俺は団長のデスクに歩み寄った。

    二つ目の物理刃(自分軸)を心で詠唱する!

    「喰らえ……!」

    ランチ・ブライブ・ネゴシエーション〈昼食による情報収集〉ッ!!

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    「団長、少しお時間よろしいでしょうか」

    「何、いいよ」

    団長の飄々とした空気感が心地いい。

    「いつの間にか」

    「こんな面倒なことになっちゃって、なんかすいません」

    頭を掻きながら言う。

    団長は笑っていた。

    こちらを見ながら苦笑いをしている。

    そして、ゆっくりと話を始めた。

    「実は逆に助かってるんんだよ」

    「俺は胃が痛くなる重責なんて、まっぴらごめんだ」

    「もともと無理だからね」

    「いつも俺に火の粉が、飛んでこなかったことに感謝してるよ」

    この人は、とことん出世や権力争いに興味がない男だ。

    「今度、とりめし御膳を奢らなきゃいけないかな」

    団長はニカッと笑みを浮かべた。

    奇跡的オアシス……………………!!

    この男の温かい存在。

    理不尽な魔境(ビジネス社会全体)における唯一の救いだ。


    03:ステータス・アノマリー・スキャン〈魔法状態検知〉


    現在の最大の問題は、魔女の存在だ。

    俺は深呼吸をする。

    そして、魔女のデスクの前へと向かった。

    取り巻きたちの放つ瘴気が突き刺さる。

    針の筵(むしろ)的…………………………………!!

    俺は魔女の目を真っ直ぐに見据えていた。

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    俺はゆっくりとこう告げる。

    「佐藤さん」

    「今までご指導いただきありがとうございます」

    「先ほどもお伝えしたように」

    「これからも引き続き」

    「職場の先輩としてご指導をお願いいたします」

    「私はこれから二校を担当することになります」

    「これは推測になりますが、半分の時間は東都校にいると思います」

    「佐藤さんにはこれまで通り」

    「現場の運営は佐藤さんに見てもらいたいと思っています」

    「ただ、これから魔導指導学校は大きく変化していくと思います」

    「本部の方針は実行していかなければなりません」

    「そこのところはご理解よろしくお願いいたします」

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    それでも魔女は、俺に対して不満げな表情を隠そうともしない。

    彼女は少しだけ頭を下げる不本意な仕草をした。

    俺は三つ目の物理刃(自分軸)を心で高らかに詠唱する!

    「いでよ……!」

    ステータス・アノマリー・スキャン〈魔法状態検知〉ッ!!

    賛同はしていないが表向きの了承はすると言ったところか。

    屈辱的服従…………………………………!!

    その直後。

    俺のところに魔導女師の水谷さんと斉藤さんが駆け寄ってきた。

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    「異次元おじさん!」

    「今回の辞令、すごいじゃないですか」

    「これって」

    「よく分からないですが、大出世ですよね!」

    俺は照れ隠ししながら答えた。

    「そんなことないよ」

    「これは梅木にハメられて、駒にされただけだよ」

    俺は自嘲気味に苦笑いする。

    二人ともなんだが、気持ちが高揚していた。

    俺に行き良いよく、話を続けてくる。

    「でも、異次元おじさんが佐藤さんに意見を言う立場になったんで喜んでいるんです」

    「これから私たちも助かるかなって」

    「つい、さっき二人で話していたんですよ」

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    「そうだね」

    「私が二人を理不尽な攻撃から守ってあげられるかもしれない」

    二人は心底ほっとした笑顔で頷いた。

    これから最も戸惑うのは、他の取り巻きの魔導女師たちだ。

    絶対的な存在として従って来た魔女。

    そのまま、ついて行っても冷遇されるかもしれないと考えるだろう。

    今まで魔女に抑圧されてきた不満が表面化してくるかもしれない。

    アブソリュート・ドミネーション(絶対的支配の重圧)の下で渋々従属してきたに過ぎない。

    崩壊的序曲……………………………!!

    俺には音が立てて、崩れつつある状況にあることを感じ取っていた。

    魔導女師たちの心境の変化は、当然の反応かもしれない。


    04:スレイブ・トレイン・デパーチャー〈奴隷列車の出発〉


    これで表向きには魔女の立場は守られた。

    だが、実質的な権力は俺の就任によって、絶対的立場は失いつつある。

    冷酷なヒエラルキーの変化の中。

    これから魔導指導団の勢力図は根本から変わっていく。

    魔導女師たちは、どちらにつくかという選択が迫られつつあった。

    下剋上的…………………………………!!

    不穏な空気が漂う中。

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    本部から全体に正式な辞令が発令された。

    大魔女と俺は、業績不振の東都校に向かうことが決定的となった。

    西都校の泥臭い改革は、始まったばかりだというのに。

    しかし、魔導指導学校の本部の決定は絶対だ。

    一介のアルバイトでありながら、二つの巨大な拠点の命運を握らされた。

    あまりのプレッシャーで胃が捻じ切れて血を吐きそうになる。

    俺は四つ目の物理刃(自分軸)を絶叫と共に詠唱した!

    「喰らえ……! 」

    レイブ・トレイン・デパーチャー〈奴隷列車の出発〉ッ!!

    東都校は西都校以上に組織の腐敗が末期まで進んでいるという。

    期待など微塵もない。

    不安だけが何十倍にも膨れ上がっている。

    大魔女という絶対的な権力者と同行する道中も息が詰まるに違いない。

    戦慄的道程………………………………!!

    そして、運命の翌日。

    大魔女と俺は、王都(ビジネス街)の中枢にある東都を目指して出発した。

    すり減った魂を運ぶスレイブ・ハイスピード・トレイン(高速魔導列車)に乗り込む。

    窓の外を猛スピードで流れる無機質な景色を見つめながら、自分の数奇な運命を呪った。

    胸の奥で暗黒の炎(憎しみ)を燃やし続けていた。

    狂気的執念…………………………………!!

    全ては、あの憎き元ギルドマスターへの凄惨なダーク・リベンジを果たすためだ。

    どんな屈辱に耐えてでも、俺はこの理不尽なクソゲーを生き抜いてやる。

    魔導列車の重く規則的な走行音が、俺の決意を後押しするように響いていた。


    【次回予告:ダンジョン第38階層】


    ついに業績不振の魔境(会社)の東都校へと足を踏み入れた俺と大魔女(現場責任者)!

    しかし、そこで待ち受けていたのは西都校を遥かに凌ぐ腐敗と絶望だった!

    覇気を失ったサイレント・ゴーレムズ(生気を失った社員)たち。

    保身に走る没落貴族(過去にすがる上司)の存在。

    終わらない搾取構造の中。

    俺のアナログ魔法は通用するのか!?

    次なる死闘が今、幕を開ける!

    次階層を見逃すな!

    最後までお付き合いありがとうございます。

    一気にこれまでの概要を知りたい方はこちら👇️👇️


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    今までのあらずじをすぐに知りたいモブたちはこちら👇️👇️

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    「note開始6ヶ月で3,800F突破」 属性:ハゲ・デブ・低学歴(専門卒)の55歳中年おじさん。 幾多の転生(転職)を経て、50歳で王都の最強ギルド(外資系コンサル)へ。魂をすり減らし、現在MPゼロで休職中。これは全てを失ったおじさんが反撃する「なろう系リアルストーリー」

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