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オルタナティブ空想科孊小説「幜限䌚瀟ゎヌストサヌチャヌズ」【調査報告02-5】ホラヌ・怪奇

    䞀芋さんははじめから

    調査報告02-5

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     譊察が病院跡に到着したのは、東の空が癜み始めた埌のこずだ。

     カラヌギャング共は、もうその頃には圱も圢もなくなっおいた。

     譊察には、物件の状態を調査するために来おいお怪しい郚屋を芋぀けたず䌝え、幜霊云々は省いお説明をした。

     麗子がこの病院にいる説明をどうしようかず思ったが、事前に呌んでいた麗子の母芪の出菜幞恵が、譊察を䞊手いこず蚀い含めおくれおいた。

     譊察には根掘り葉掘り聞かれ、なんずか解攟されたのが昌過ぎのこずだった。

     麗子は母芪が乗っおきた車に乗り蟌み垰路に぀いた。

     途䞭、幞恵さんの提案でサヌビス゚リアに寄るこずずなり、人で卓を囲むこずになった。

     麗子は月芋うどん、幞恵さんはざるそばを泚文した。

     俺はずいうず、芪子䞌にするこずにした。

     この呚蟺には、桜姫鶏の倧芏暡逊鶏堎があるようで、鶏料理がおすすめずしおよくあがっおくる。

     特別食べたいものが無かった阿含は、おすすめをそのたた泚文した。

    「ごめんなさいね、面倒な䟝頌をお願いしちゃっお」

     幞恵さんが開口䞀番に謝眪を申し出おきた。

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    「いえ、こちらは仕事をこなしおるだけですので、面倒なんおこずは  」

     阿含は軜く銖を振りながら明るめに答えた。

    「そう蚀っおくれるず助かるわ。さすがあの人が遞んだ人ね」

     あの人ずは勿論瀟長のこずだ。

     ふず、奥さんは瀟長の倱螪をどう感じおいるんだろうず疑問に思った。

    「  二本柳瀟長から䜕か連絡はあったりしおたせんか」

     螏み蟌んで良いものか躊躇いはあったが、この機䌚に聞いおおかなければ今埌聞けるこずはないだろうず思い勇気を出した。

    「いいえ、たったく  䜕凊で䜕をしおいるのかしらね」

     幞恵さんはどこか遠くを芋るように、小さく笑った。

    「そうですか。  䜕か兆候のようなものはあったんでしょうか」
     
    「兆候」
     
     幞恵さんは少し考え、それから肩を竊めた。
     
    「突然、離婚届を突き぀けられたこずかしら」
     
     阿含は思わず目を瞬かせる。

    「突然䜕かきっかけみたいなものも無かったっおこずですか」

    「私は党く感じおいなかったけど  あの人は違ったのかもね」

     そこたで黙っお聞いおいた麗子が、ふいに口を挟む。
     
    「あの男の心情なんお考慮しなくおいいわよ。䞀方的に離婚しお家たで出おいかされたんだから。どうなっおようが知ったこずじゃないわ」

    「あのねぇ父芪をそんな颚に蚀わないっお䜕時も蚀っおるでしょたったく」

     幞恵さんが苊笑混じりにたしなめる。

    「はいはい、埡免なさいね」

     䞍貞腐れた麗子は背もたれに身䜓を預けた。

     阿含は、瀟長ぞのスタンスが劻ず子で倧分枩床差があるず感じた。

     皋なく店員が料理を持っおきお、テヌブルに䞊べおくれた。

     思えば、昚日の昌から食事をずっおいなかったこずに気づく。

     ずりあえず食べたしょうず蚀う幞恵さんの蚀葉で、3人は料理に箞を぀けた。

     䞀通り食べ終わった頃、阿含は麗子に問いかけた。

    「あの地䞋宀を芋぀けた時のこず  話しおくれないか」

     少しの沈黙の埌、麗子は重たい口を開く。
     
    「  あなたが倖に芋回りに行っお埗䜓の知れない連䞭に取り囲たれおいた頃、カメラ越しにその様子を芋おいたわ。手頃な鉄棒でも持っお階にでも隠れようず思っおいたら、階段の暪の壁から手が出おいたの」

    「手」

     阿含は聞き間違いかず思い、぀い蚀葉に出おしたった。

    「あの地䞋で死んでいった人たちの手。あの地獄から逃げ出そうずしおいた人たちの手。それが芖えたの  」

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     阿含は唟を飲み蟌んで、蚀葉を発した。

    「それであの地䞋の存圚を知ったわけか  。俺の時も䜕か階段の䞋から音が聞こえたんだ。それでよくよく階段を調べたら地䞋ぞの道を芋぀けたんだが、そい぀らのおかげだったのかもな」

     これたでの話を聞いおいた幞恵さんが、頭にク゚ッションマヌクを浮かべお問いかける。
     
    「いい霊だったっおこず」

    「どうだろう。あの地䞋宀の存圚を知らせようずしおくれおいたのは事実だけど、珟䞖に怚嗟の念を残しすぎおる  だからあの土地をお客さんにもう進めないで」

     麗子は苊々しく笑いながら答えた。

    「  しょうがないわね。先方はあの䞍気味さが気に入っおたんだけど、諊めおもらうしかないわね」

     幞恵さんは心底残念そうな顔をした。

    「そうしおもらっお。あそこは人が立ち入っおいい堎所じゃないず思う」
     
     人が立ち入っおはいけない所
     人が觊れおはいけないもの
     人が関わるべきでない事

     そういったものが存圚するのかもしれないず阿含は思った。

      
     

     ✠

     

     
    「うん、どう報告曞をたずめたもんか  」

     次の日、事務所のデスクの前で阿含は頭を悩たせおいた。

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     カラヌギャング共は逃げおおせおいたので、譊察に捜玢を䟝頌しおおいた。

     捕たり次第、圌らは䞍動産䟵奪眪ず暎行眪で実刑をくらうこずになるだろう。

     石膏像が動いおいるずいう噂に぀いおは、圌らの話で玍埗しおもらえるはずだ。

     しかし、あの地䞋宀ず霊のこずに぀いお、どう報告すれば良いものか  。

     報告曞の続きに頭を悩たせおいるず、事務所の電話が鳎った。
     
     電話の盞手は譊察からで、内容は勿論昚日のこずだ。

     カラヌギャングは無事逮捕されたずいう連絡で、圌らの䟛述から色々ずわかったこずがあるそうだ。

     圌らは、これたでもあの土地に䟵入しおきた人間に暎行を加えたり、拉臎たでしおいたそうだ。

     そしお、これたでの着工時の床重なる事故も、圌らの劚害工䜜によるものだず䟛述。

     ただ、動機に぀いおは䟝頌されおやったの䞀点匵りで、芁領を埗おいないずのこず。

     “拉臎した人間をどうした”ずいう問いかけに察しおは、あの病院跡に攟眮しお殺しおはいないずのこずだ。

     病院跡の地䞋宀の存圚も、圌らは知らなかったずも蚀っおいる。

     そしお、あの地䞋宀を鑑識が調べおわかったらしいのだが、麗子の蚀っおいた通り人間の血や䜓液の痕跡が出おきたそうだ。

     ただ、叀い痕跡もあれば盎近か月前の最近のものたであったそうで、譊察では特別捜査本郚を蚭けお察応にあたるずのこずだ。

     あの地䞋宀は過去に封鎖されたものではなく、今珟圚も䜿われ続けおいたずいうこずなのだろう。

     そしお、問題のカラヌギャングに䟝頌をしおいた人物なのだが  。

     圌らは名前すら知らず  

     ただ、“おっさん”ず呌んでいたらしい。

     䜕凊で䜕をしおいるかも党く把握しおおらず、定期的に金だけを受け取っおいたそうだ。

     容姿に぀いおは、肌は色黒の皺だらけの爺さんずいう䜕ずもがんやりずした特城しかわかっおおらず、譊察は䟝然捜玢䞭ずのこずだ。

     ただ、老人にしおは異様に県光が鋭いずいう付け加えられた情報を聞いた時、阿含は病院跡に行く途䞭に出䌚った老人の顔を思い浮かべた。


     【調査報告02 了 】



    第章「調査報告02」はこれにお終了です。続きにあたる調査報告03は公開未定ですので、気長にお埅ちいただければず思いたす。

    お読みいただきたしおありがずうございたした。たた、蚀わなくおもわかるず思いたすが、このお話はフィクションです。実圚の個人、斜蚭、事件、䌝承ずはいっさい関係ありたせん。

     
     
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