メインコンテンツへスキップ
見出し画像

#136 日本の強みと歪み|日本と海外のキャリア観の違い③

    カナダに来てから、仕事のスタンスや生活の考え方の違いをよく感じます。その中でふと最近、

    「日本で感じていた違和感って、こういうことか」

    と感じたことがあったので今回は、日本の組織の特殊性について、整理します。

    「日本の組織ってなんか窮屈だ…」
    「自分は海外の方が合うかも…?」

    と一度でも感じたことがある人は整理の一助になるかと思います。


    日本の組織の強さと基準の高さ

    まず、前回のnoteで書いた通り、大前提として、日本の組織は法律で

    企業が従業員を切れないルール

    になっています。これ、一見すごく良い制度に見えます。でも、裏を返すとこうなります。

    頑張る人も、頑張らない人も守られる。

    実際に、

    • 動かないのに居座る人

    • 最低限しかしない人

    って、どこの会社にもいますよね。一方で、真面目な人がその怠けている人の分をカバーする。つまり、日本は

    “いい人ほど損しやすい構造”

    であると思っています。これって健全じゃないよなぁと感じています。


    20代の社畜時代の思い出

    実際、20代の時に仕事になれてバリバリ仕事をした時に50代のぶら下がり社員のおっさんを見て

    「なんでこんなやる気ないんだろ」
    「絶対こんなんなりたくないわ」

    と思っていたものでした。
    (ちなみに、当時の自分はザ・モーレツ社員)

    ただ、モーレツ社員が集まるような組織でもその真逆な社員がいるように、どの組織にもぶら下がり社員って大なり小なり一定数いると思ってます。ただ、これも構造的な問題なのかなーと感じます。

    ぶら下がり社員の人の立場で考えると、肉体的にも精神的にも、昔ほどの活躍をすることは難しい状況で、それなりのポジションにはなっている。その上で

    ・家族がいる…
    ・転職は怖い…
    ・会社は切れない…

    と悟ったら、その結果、

    動けないからこのまま居続ける!

    みたいな判断になるのだろうと思うわけです。今は20代の時ほど、憤りは感じないものの

    「やっぱり、これって変だよなー。。」

    という思いは変わりませんでした。ただ、カナダに来てからはこの見方も少し変わりました。


    日本の“当たり前”は、実は高すぎる

    カナダに来て思ったのが

    「あれ、みんなそんなに頑張ってないな…」

    日本でいう“ぶら下がり社員”に近いテンションが、むしろ普通に見える場面もあります。そこで気づきました。

    日本人(自分)の基準はかなり高い

    • サービスの質が高い

    • 責任感が強い

    • 仕事が丁寧

    これは間違いなく、日本の強みです。ただ、一方でカナダの基準で見ると、私の周りに求めるレベルはどうやら高すぎるようで結果として、

    「仕事にやる気ないなー」

    と感じてしまうし

    「全体的にサービスの質が低いなー」

    とも感じてしまうわけです。そう考えると、日本のサービスに慣れきってしまうと海外にいっても常に不満を抱くようになってしまうのだろうとかなり不安になりました。

    この感覚は前回に書いた通りです。


    基準の高さにはリスクも多い

    さらに、この基準の高さにはさらなる副作用があります。

    それが、

    組織に依存しやすくなること

    • 会社に乗っかる

    • なんとなく頑張る

    • 気づいたら選択肢がない

    日本の組織は強いです。それがゆえに

    組織の強さに依存して、自分のキャリアを考えなくなること。

    これが一番の見えないリスクだと思います。しかも、強いといっても、無敵ではありません。実際、ゆっくり腰を据えてサービスを磨くスタンスは

    • イノベーション

    • ゼロイチの挑戦

    には苦手な傾向があります。


    メンバーシップ型の組織の限界

    日本の雇用は、いわゆるメンバーシップ型。終身雇用 × 年功序列を前提に、会社が人生をある程度支えるモデルです。

    これは社員を食わせるだけ利益を出す「勝ち続ける企業」であれば機能します。

    実際、1980年代であれば日本企業はどの業界も世界を圧巻していました。当時の時価総額のランキングは日本が上位を独占!

    画像
    1989年時価総額のTop10のうち70%が日本企業だったが。。

    ただ、今はその前提が崩れています。(悲しいことに2020年代はTOP10圏外…)

    この表を見ても分かる通り、昔の輝きがない現状で、昔のメンバーシップ型の雇用モデルをそのまま続けたところで機能するわけないよなーと思います。

    事実、あのトヨタですら、「終身雇用の維持は難しい」と発言しています。

    そう考えると、思考停止して会社にだけ依存するというのは人生設計として危ない。だからこそ、今後大事なのは、

    ・目の前の仕事はちゃんとやる
    ・日本の強みをしっかり活かす
    ・でも会社に依存せず自分でも考える

    このバランスをどう取るかだと感じています。


    これからのキャリアの形

    大前提、日本の組織は強く、制度も整ってレベルが高いために成長環境でもあります。

    ただ、一方で依存しすぎるのも危険であり自分で自分のキャリアを積み上げる思考も必要性が高まると思います。

    具体的には、所属する組織で求められる質を達成させつつも、一方で

    ・転職でキャリアを広げる
    ・副業などで自分の軸を持つ

    といったキャリアシフト・パラレルキャリアの時代に合わせて変化する形が
    主流になると思っています。つまり、意識するべきは

    メンバーシップ型 × ジョブ型のハイブリッド

    完全なメンバーシップ型・ジョブ型ではなく、日本の強みを活かしながら取り入れる形です。

    ただ、これいうのは簡単ですが、実践するとなるとなかなか難しいと思ってます。

    実際、キャリアコンサルタントになったもののちょいちょいキャリア迷子になりかけるのでこのキャリアのあり方は自身で実験しつつ試行錯誤しようと思います。



    先人たちが作ってきた財産

    最後に少し、マインド的な話です。

    前の話とズレますが、海外にいると日本人への評価の高さをいたるところで感じます。

    みんな日本のサービスが大好きだし日本の文化や食事、日本の観光も日本人も好き特に日本人には

    • 丁寧である

    • 信頼できる

    • 真面目である

    と、総じて皆、日本人へのリスペクトがすごいです。とてもありがたいことではあるもののいつも思うことは

    「自分、そんなすごくないんだけどな。。」
    「今の日本ってそんなかな。。」

    とギャップを感じてしまうわけです。
    (それをそのまま言うと幻滅させてしまうのでいつも微笑んで訂正はしないのですが。。)

    よく考えると、こうした評価は、先人たちの積み重ねだなーと思います。1980年代に世界を圧巻した日本の影響が良い形で今の時代にも続いていると思います。

    だからこそ、今の世代の自分ができることとしては

    日本人の期待を壊さない程度にちゃんとしていたい

    そう感じています。

    ワタシにはそんな影響力はありませんが少なくとも目の前の海外の人に

    「さすが日本人だね!」

    と言われることが、その後にその人が出会うであろう日本人の人たちに良い影響を与えるのだろうと思っています。

    これは使命感というか先人たちへの感謝と後の世代に対しての義務に近いものを感じています。



    さいごに

    最後、少し話がそれましたがキャリアの話に戻すと今後は、日本もキャリアモデルの転換点にさしかかっていると思います。

    ワタシも帰国後は

    • メンバーシップ型をベースに

    • ジョブ型の要素を取り入れ

    • 専門性を磨く

    そんなハイブリッドなキャリアを実験してみようと考えています。ということで今回は以上。

    今後もこういうテーマ、今後も少しずつ言語化していこうと思います。

    上記に少しでも興味をもてた人は
    フォローしてもらえると嬉しいです🙌
    スキやコメントもとても励みになります🙏


     
     
    "元"社畜の2児のパパです。 30歳から親になり管理職になり"気合い論"が通用しなくなりました。 最近は妻の留学が決まり、思い切って仕事を辞めました。カナダでキャリアブレイク中。 国家資格キャリコンコンサルタントとして30~40代の人のキャリアの悩みを中心に発信してます。

    あなたへのおすすめ