
リハビリはゲーム感覚で!26:スタート《脳梗塞(脳卒中)の“前向き”闘病記 小説風 第三部完結》
第一話はこちらからご覧ください
はじめに
ある朝、突然倒れた和泉大輝(45歳・会社員)。
診断は――脳幹部の梗塞。
体は動かず、声も出ず、世界は一変した。
容赦なく迫るタイムリミット・・・
負けそうになるも、それでも挑み続けた大輝は、
ついに「左手」を取り戻す。
急性期病院での最後の一日。
けれど、その門出は、思いがけない“涙の別れ”から始まった。
本作は、実際の経験をもとにしています。
※本編には、病気、身体の麻痺、生命への不安などセンシティブな描写が含まれます。
心身に負担を感じる可能性のある方は、無理のない範囲でお読みください。
🧠この話には、別記事で医学的見地からの解説を後日追加予定です。物語とあわせて読むことで、脳梗塞の理解がより深まります。ぜひご確認ください。
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脳卒中の経験や知識を分かち合う場を広げています
それでは、本編をどうぞ。
第三部 希望か終焉か ― 七日間の挑戦と門出の春
第26話 スタート
2025年3月19日 朝
いよいよ転院の日がやってきた。
ストレッチャーに移される前、リハビリの担当者たちが病室まで来てくれた。
森田さん、笹木さん、増岡さん、
毎日、自分を支えてくれた人たちだ。
「和泉さん、本当に頑張りましたね」
「ここからが本番ですよ」
「リハビリはこれからも続くので、気長に頑張ってくださいね」
俺は順番に3人と握手を交わした。
「必ず歩けるようになって、挨拶に来るわ。
それに、この経験を“闘病記”として書くつもりや。
完成したら知らせるし、読んでや!」
3人の笑顔と、力強い手の感触が残る。
胸がいっぱいになり、涙が出そうになった。
