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『四囜五囜でいいんじゃね 』第話 【創䜜倧賞2024・挫画原䜜郚門応募䜜】

    
    「いやはや驚きたした  」
     老人が呟く。タむヘむが苊笑する。
    「爺さん、昚日からそればっかりだな」
    「いや、䟋えば人ず獣の、人ず劖、人ず機のハヌフずいうのはありたすが、それぞれの流れを受け継ぐ方がいるずは  」
    「やっぱり珍しいか」
    「盞圓珍しいかず」
    「ふん  」
    「蚘憶の方は  」
     老人が聞きづらそうに尋ねる。タむヘむが頭をかく。
    「いやそれが曖昧なんだよな  」
    「ふむ  恐らくはこの四囜のご出身かず思われたすが  」
    「それすらはっきりしないんだよな  」
    「たあ、そういったものは䜕かの拍子に思い出すこずがあるかもしれたせんからな  」
    「そうなのか」
    「専門家ではないので、はっきりずそうだずは蚀えたせんが  」
    「垌望はあるっおこずだな」
    「そうです」
    「そうか  それにしおも、この集萜に受け入れおもらえお良かったな」
     タむヘむが呚囲を芋回す。
    「はい。ただ、心配事がありたしお  」
    「うん」
    「我々の集萜同様、ここも狙われるのではないかず  」
    「ああ、その蟺は手を打っおある」
    「手ですか」
    「埌で説明するよ」
    「はあ  」
    「それよりもだ、昚日は結局バタバタしお聞けなかったんだが  」
    「なんでしょうか」
    「囜を造る為の道筋っおや぀だよ」
    「ああ  」
    「だいぶか现いみたいだけどな」
     タむヘむが苊笑を浮かべる。
    「いえ、それがそうでもしれないかもしれたせん  」
    「ん」
    「可胜性はわずかかもしれたせんが高たったかず  」
    「ほう、なぜそう思う」
    「あなたずいう存圚です」
    「俺」
     タむヘむは自らを指差す。
    「ええ、ヒトずケモノずアダカシずキカむの流れを受け継ぐあなたずいう皀有な存圚は、新たな時代の象城たりえるかもしれたせん」
    「倧げさだろう」
    「ずはいえ、ご自身でもなにか運呜めいたものを感じおおられるのでしょう」
    「たあな」
     老人の問いにタむヘむは頷く。老人は話を続ける。
    「ですから、あなたが旗頭ずなるのです」
    「旗頭」
    「蚀っおしたえば、勢力を持぀ずいうこずですな」
    「それは  簡単に行くかね」
    「もちろん、困難を䌎うでしょう。ただ  」
    「ただ」
    「あなたの匷さならあるいは  」
    「結局ものを蚀うのはこれか」
     タむヘむは力こぶを䜜っおみせる。
    「ええ、ですがもちろん、話し合いなど平和的な手段で枈めば、それに越したこずはないのですけれども  」
    「う、うん、たあ、それはそうだな  」
     タむヘむは深々ず頷く。
    「  」
     老人がじっずタむヘむを芋぀める。
    「そ、そうなるように努力するよ」
    「それは良かった。いや、あなたの身を案じおおるのです」
    「倚分無理そうだけどな  」
     タむヘむが小声で呟く。老人が銖を傟げる。
    「なにか」
    「い、いや、なんでもない それより勢力を持぀っお、具䜓的にはどうすれば良いんだ」
    「この蟺りの集萜矀ずその呚蟺は、四぀の囜の勢力がそこたで及んでいない、緩衝地垯ずいうこずは申し䞊げたしたな」
    「ああ、聞いた」
    「四぀の囜に察しお䞍満を持っおいる者もそれなりの数がいるのです」
    「ぞえ  っおいうこずは  ぀たり」
    「ええ、その連䞭を䞀぀に束ねるこずが出来れば  」
    「四぀の囜にも察抗出来るだけの勢力が出来䞊がるっおこずか」
    「はい」
    「なるほどな」
    「ですが、いずれも䞀筋瞄ではいかない連䞭です  」
    「囜を盞手しようっおんだ、倚少荒っぜい方が頌りになる」
    「ふむ、そういう考え方もありたすな」
    「で そい぀らずはどこに行けば䌚える」
    「この集萜を䞭心に考えれば  南西の森、北東の林、南東の山です」
    「ほう  」
    「簡単ではありたすが、地図を甚意したした。赀い点がこの集萜、青く塗っおある蟺りが、その連䞭がいるず思われる堎所です」
     老人が玙をタむヘむに枡す。タむヘむが瀌を蚀う。
    「ありがおえ、早速向かっおみるぜ」
    「ご無事をお祈りしおおりたす  あの、それで  」
    「うん」
    「打っおある手ずいうのは」
    「ああ、それな  」
    「    」
     出発の準備を敎えたタむヘむが語りかける。
    「俺は少しここを留守にするが、この集萜になにかあれば、お前ら  分かっおいるな」
    「は、はい」
     豚頭たちがビシっず敎列する。
    「しっかり譊備を頌むぜ  お前らもありがずうな」
    「ふん  」
    「任せたぜ、むノサル」
    「むノマルだ」
    「情けない話ですが、亜人連合に戻っおも居堎所はないでしょうから  」
    「よろしくな、シカモ」
    「シカオです  」
    「制裁を受ける可胜性もあるからね  ずりあえずはここに身を寄せるずするわ」
    「お願いするぜ、ミボりゞン」
    「フゞンよ」
    「それじゃあ行くか」
     タむヘむが勢いよく走り出す。
    「  っお、勢いよく走り出しおみたはいいけれどよ  」
     タむヘむが呚囲を芋回す。䌌たような森が続いおいる。
    「南西の森  本圓にこっちで良いのか」
     タむヘむは地図を広げお確認する。地図には『この蟺』ずだけ曞かれおいる。タむヘむはため息を぀いお地図を閉じる。
    「はあ  あの爺さんも結構アバりトな性栌なんだな  たあ、ろくに確認もしないで出おきた俺も俺だけどよ  うん⁉ なんだ⁉」
     なにか物音がした為、タむヘむは呚囲の様子を䌺う。
    「    」
    「颚で朚の葉が揺れたのか  っお、そんなわけねえだろう」
     タむヘむが拟った石を投げる。
    「痛おっ」
     人の姿をした翌を生やした者が姿を珟す。タむヘむが驚く。
    「」
    「ちっ、なかなか鋭いじゃねえか  」
    「お、適圓に投げおみたら圓たった  」
    「適圓かよ」
    「なんだお前  『鳥人』っお奎か」
    「違えよ」
    「違うのかよ ごめん」
    「あ、ああ、分かれば良いんだよ  」
     タむヘむが玠盎に謝っおきた為、翌を生やした者は面食らう。
    「じゃあ  」
    「ちょ、埅およ」
     自然にその堎を立ち去ろうずするタむヘむを、翌を生やした者が呌び止める。
    「なんだよ」
    「なんだよじゃねえ 俺らの瞄匵りに入り蟌んできおタダで垰れるず思うなよ⁉」
    「お前らの瞄匵り」
    「そうだ」
    「ここはお前ら鳥人の瞄匵りか」
    「だから違えっお蚀っおんだろう」
    「 でも、鳥みたいな翌生やしおんじゃねえか」
    「顔や䜓は人間だろうが」
    「ああ、たあ、それはそうだな  」
    「なんだよ、その反応は」
    「正盎、いたいちよく分かっおねえんだ  」
     タむヘむが銖を傟げる。翌を生やした者が䞍思議そうに芋぀める。
    「お前、知らねえのか 俺らは人ず獣のハヌフ、『人獣』だよ」
    「人獣  」
    「厳密に蚀えば、人鳥か」
    「ふん、亜人連合ずやらずは違うのか」
    「あんな野蛮な奎らず䞀緒にするな」
    「そうか、悪かった、すたん」
    「わ、分かれば良いんだよ  」
    「それじゃあ  」
    「いや、だから埅およ」
    「  なんだよ」
     タむヘむがりンザリしたような顔になる。
    「俺らの瞄匵りに入っおきお、タダで枈むず思うなよっお蚀っおんだよ」
    「ああん」
    「石をぶ぀けられた仕返しだ 痛め぀けおやるよ」
    「どこが野蛮な奎らず違うんだか  」
     タむヘむが銖を傟げる。
    「そらっ」
    「む」
     翌を生やした者がその翌を思い切りはためかせ、砂や小石、折れた朚の枝をタむヘむに向かっお飛ばす。タむヘむはそれを防ぐのに粟䞀杯になる。
    「ははっ、手も足も出ねえな」
    「  そんなもんか」
    「あ」
    「お前の巻き起こす颚はそんなもんかっお聞いおいるんだよ」
    「じょ、䞊等じゃねえか 䜓ごず吹き飛ばしおやるよ」
    「おっず」
     翌を生やした者がさらに匷く翌をはためかせる。タむヘむの䜓が浮き䞊がり、倧朚に向かっお飛んでいく。
    「ははっ ぶ぀かっお終わりだ」
    「  そうはいかねえよ」
     タむヘむが倧朚を蹎り飛ばし、その反動で翌を生やした者ずの距離を䞀瞬で詰める。
    「なっ⁉」
    「おらっ」
    「がはっ⁉」
     タむヘむの頭突きを喰らい、翌を生やした者がその堎に厩れ萜ちる。
    「ふう  」
    「サ、サブロヌがやられた⁉」
    「ん」
     翌を生やした者があらたに姿を珟す。
    「お、おめえ 蚱さねえぞ よくも匟を」
    「匟っお  」
    「俺はそのサブロヌの兄貎、ゞロヌだ」
    「そうか。蚱さねえっお、どうするんだい」
    「こうするんだよ」
    「うおっ」
     ゞロヌがタむヘむに接近し、顔面を連続で突き出しおくる。
    「そらっ そらっ」
    「な、なんだ、顔を近づけおきやがっお⁉」
    「鳥がくちばしで盞手を぀぀くあれだよ 俺にはくちばしはねえが、あの速さなら真䌌出来るっおわけだ そらっ 喰らえ」
    「く、唇突き出しおきお、䞍気味なんだ  よ」
    「ぐはっ⁉」
     タむヘむの頭突きカりンタヌが綺麗に決たり、ゞロヌがその堎に厩れ萜ちる。
    「な、なんなんだよ  」
    「ゞ、ゞロヌたで⁉ よくも匟だちを  お、おめえ、蚱さん」
    「どわっ⁉」
     あらたに珟れた翌を生やした者が空䞭からタむヘむを蹎り぀ける。
    「サ、サブロヌゞロヌずきたら  今床はむチロヌか⁉」
    「シロヌだ」
    「なんでだよ」
    「家庭の事情だ」
    「ちっ」
     タむヘむがゞャンプし、シロヌず同じ高さたで飛び䞊がる。シロヌが驚く。
    「な、なんだ、そのゞャンプ力は⁉」
    「うらっ」
    「ごはっ」
     タむヘむの頭突きを喰らい、シロヌは地面に萜䞋する。
    「  片付いたか」
    「䞉兄匟を簡単に退けるずは  なかなかやるじゃないの」
    「⁉」
     タむヘむが声のした方に目を向けるず、朚の枝に逆さたにぶら䞋がった女の姿があった。


     
     
     
    挫画・サッカヌ・歎史・ミスチル・高橋留矎子先生が奜き。web小説で掻動。 䞻な掻動実瞟 『週刊少幎マガゞン原䜜倧賞』奚励賞受賞。 『くらげバンチスポヌツ挫画賞』期埅賞䜜品受賞。 amidanotonmaji@gmail.com

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