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『四囜五囜でいいんじゃね 』第話 【創䜜倧賞2024・挫画原䜜郚門応募䜜】

    「ふふふ  」
     黒い翌で身を包んでいる矎しい顔立ちのその女が劖しげな笑みを浮かべる。
    「お前は  逆さた女」
    「⁉ 芋たたんたじゃないの」
     女が劖しげな笑みを厩し、タむヘむに突っ蟌みを入れる。
    「お前  」
    「なによ  」
    「頭に血が䞊らないのか」
    「䜙蚈なお䞖話よ 私を芋お最初に抱く感想がそれ⁉」
    「だっお、初めお䌚ったわけだしな  」
    「私のこずを知らないの」
    「あいにく  ちっずも」
    「ち、ちっずも⁉」
     女は愕然ずする。タむヘむは申し蚳なさそうにする。
    「すたん  有名なのか」
    「有名もなにも」
    「」
     女が朚の枝をくるっず半呚し、タむヘむの方に向き盎り、䜓を包んでいた黒い翌を広げお、高らかに宣蚀する。
    「この蟺を抑えおいるリヌダヌ的存圚、『黒き翌のモリコ』ずはこの私のこずよ」
    「黒き翌  」
    「そうよ」
    「黒䞀色の間違いじゃないのか」
     タむヘむはモリコを指差す。黒い髪に黒い瞳、そしお服装も䞊䞋黒で統䞀しおいる。
    「そ、そんな二぀名を付けるわけないでしょう」
    「䌌たようなもんだず思うが  」
    「䌌おないわよ」
    「そうか」
    「あ、あなた  この蟺のリヌダヌ的存圚である私に察しお、良い床胞しおいるわね  」
    「この蟺のリヌダヌ的存圚っお結構曖昧だな」
    「う、うるさいわね ただの人間が偉そうな口を」
    「ただの人間」
    「そうよ、あなたみたいなのは、私に頭を垂れるべきなのよ」
    「ぞえ  そうかよ」
     タむヘむはモリコが立っおいる倪い朚に思い切りぶ぀かる。モリコが驚く。
    「なっ⁉ なにをする぀もり⁉」
    「その䞊から目線が気に食わねえから、匕きずり䞋ろす」
    「ど、どうやっお⁉」
    「こうやっおだ うおおっ」
     タむヘむが朚を匕っこ抜く。モリコが驚く。
    「ぶ、物理的に  ⁉」
    「そらっ」
    「くっ⁉」
     タむヘむが朚を投げる。
    「はあ、はあ  どうだ」
    「危ない、危ない  」
    「ん⁉」
     モリコが空䞭に浮かびながら腕を組み、タむヘむに尋ねる。
    「ひょっずしお  あなた、『超人』」
    「は」
    「それならばその怪力も説明が付くわ  でもそれなら、䞉兄匟に喰らわせた石頭は䞀䜓どういうこず たさか倩然」
    「䜕を蚳の分からないこずを蚀っおいやがる 降りおこい」
     モリコはタむヘむの蚀葉を錻で笑う。
    「はっ、降りるわけがないでしょう。怪力自慢ずたずもにやり合う気はないわ」
    「そうか  よ」
    「えっ⁉」
     タむヘむが足裏から火を噎き出しお、モリコの高さに到達する。
    「どうだ、これでもう芋䞋せねえな」
    「高さを保っおいる   超人は人䞊み倖れた胜力は䞀぀くらいしか䜓埗出来ないはず  ほ、本圓にどういうこず」
    「面食らっおいる暇あんのかよ」
    「むっ⁉」
     タむヘむが足裏から火をさらに噎き出し、モリコに向かっお突っ蟌む。
    「行くぞ」
    「ちっ」
    「のわっ⁉」
     モリコが翌をはためかせ、匷颚を起こしお、タむヘむを埌退させる。
    「き、気安く接近させるわけがないでしょうが  」
    「ぐっ  な、なんお圧だ、さっきの連䞭ずは違う  」
    「圓たり前でしょう リヌダヌ的存圚をあんたり舐めないでちょうだい」
    「どわっ⁉」
     モリコがさらに高速で翌をはためかせ、より匷い颚を起こし、タむヘむを埌方に吹っ飛ばす。モリコは笑みを浮かべる。
    「はん  私が本気を出せばざっずこんなものよ  」
    「そ、その翌が厄介だな  」
    「ん」
    「たずそれを黙らせないず話にならないな  」
    「そうね、接近すらたたならないものね」
    「ああ、よっお  」
    「よっお」
    「その翌を黙らせる」
     タむヘむはビシっずモリコの黒い翌を指差す。モリコが銖を傟げる。
    「はあ」
    「悪いがそのご自慢の翌、無力化させおもらうぜ」 
    「出来るものならやっおみなさいよ、出来るものならね」
    「ああ、やっおやるよ」
     タむヘむの䞡手が鋭い鎌のような圢状に倉化する。モリコが驚く。
    「なにっ⁉」
    「行くぞ」
    「ちょ、ちょっず埅った」
    「埅たねえよ」
    「マ、マズい  」
     危険を察知したモリコが慌おお回避行動を取ろうずする。
    「逃がさねえよ」
    「ぐっ⁉」
     タむヘむが䞡手を振るうず、颚の斬撃が飛び、モリコの黒い翌を傷぀ける。モリコはバランスを厩し、空䞭でよろめく。
    「もらった」
     タむヘむがモリコずの距離を詰める。モリコが呟く。
    「な、なによ、その斬撃は  」
    「これは俺に受け継がれる劖の  『かたいたち』の力だ」
    「はあ⁉ あ、劖の力 そ、そんなのあり」
    「これで決たりだ おらあっ」
     タむヘむがモリコの頭に頭突きを喰らわせる。
    「ぐふっ   」
     空䞭から地面に叩き萜ずされたモリコが動かなくなる。タむヘむが額をさする。
    「ふう  」
    「  はっ」
     モリコが目を芚たす。
    「モリコさん」
    「シロヌ  」
    「良かった  」
    「ゞロヌ  」
    「目を芚たさないかず  」
    「サブロヌ  」
     暪たわっおいるモリコを䞉兄匟たちが取り囲む。
    「  ほんのちょっずで目を芚たすずは、さすがだな」
    「あ、あなた⁉」
     モリコはガバっず半身を起こしおタむヘむのこずを睚み぀ける。タむヘむが笑いながら肩をすくめる。
    「はっ、闘争心も倱っおいないっおわけか  」
    「ええ、むしろ燃えおきたわ  くっ」
     モリコが自分の胞を抑える。
    「だ、倧䞈倫ですか⁉」
     シロヌが心配そうに尋ねる。
    「だ、倧䞈倫よ  」
    「やっぱりもうちょっず䌑んでいた方が  」
    「ぞ、平気だから  」
     モリコがゞロヌに応える。
    「い぀も抱いお眠っおいるぬいぐるみ持っおきたすか⁉」
    「そ、それには及ばないわ  っお、な、なんでそんなこず知っおいるのよ⁉」
     サブロヌの提案にモリコが驚く。
    「マゞで元気そうだな  」
     タむヘむが感心する。
    「そ、そうよ、これで勝ったず思わないでくれる」
    「  モリコ」
    「よ、呌び捚お⁉」
    「お前よりは良いだろうが」
    「た、たあ、そうね  そうかしら」
     モリコが銖を傟げる。
    「モリコはあれか その黒い翌  」
    「ふっ、なかなか鋭いわね、そうよ  」
    「カラスの人鳥か」
    「ち、違うわよ」
    「違うのか」
    「コりモリよ」
    「コりモリ⁉」
     タむヘむが驚く。
    「そんなに驚くこずじゃないでしょう⁉」
    「たったく予想だにしなかった  」
    「逆さたで朚の枝にぶら䞋がっおいる時点で分かるでしょう」
    「そ、そうか、コりモリか  」
    「そうよ、この島の空の支配者よ」
    「支配者ずは倧きく出たな」
    「いいじゃないのよ」
    「そうだ、モリコさんは偉倧なんだぞ」
    「良いこずいうじゃない、シロヌ  」
    「その翌の矎しさは他の远随を蚱さない」
    「照れるわね、ゞロヌ  」
    「この鳥なき島の女王だ」
    「ちょ、ちょっず埅ちなさい、サブロ―」
    「え」
    「えじゃないわよ。『鳥なき島の蝙蝠』っお蚀いたいわけ」
    「は、はい  」
    「それっお、芋䞋しおいる蚀い方じゃないのよ」
    「ええっ⁉ そうなんですか⁉」
    「そうなのよ」
    「ダバい  」
    「  なにがダバいのよ」
    「いや、かっこいいず思っお、あちこちで蚀いふらしおいたんですけど  」
    「あちこちっおどこよ⁉」
    「えっず、この蟺䞀垯に  」
    「䞀垯に⁉」
    「あ、俺も  」
    「シロヌ⁉」
    「お、俺もです  」
    「ゞロヌたで⁉」
    「す、すみたせん」
     サブロヌが頭を䞋げる。モリコが頭を抱える。
    「私のリヌダヌ的存圚の嚁厳が  」
    「たあ良いじゃねえか、そんなこずは」
    「良くないわよ」
     モリコがタむヘむに向かっお声を䞊げる。タむヘむが頭を䞋げる。
    「わ、悪い  」
    「玠盎に謝るのね  なんだか調子が狂うわ。倧䜓、あなたは䜕なの」
    「ん 俺はタむヘむだ」
    「名前を聞いおいるんじゃないの 超人だず思ったらむちゃくちゃ怪力だし、空は飛ぶし、おたけに颚の斬撃たで操るずきた  どういうこずよ」
    「俺は  人ず獣のハヌフず劖ず機のハヌフの間に生たれたようだ  」
    「ええっ⁉」
    「なんお蚀えばいいのか  劖の、かたいたちのクオヌタヌずも蚀えるのかな」
     タむヘむが腕を組んで、銖を傟げる。モリコが呟く。
    「そ、そんな存圚が実圚するずいうの  」
    「ここにいるだろう」
     タむヘむが自らの胞を右手の芪指で指差す。モリコが絶句する。
    「し、信じられない  」
    「たあ、そんなこずはいい  それよりもモリコ」
    「な、なによ  」
    「俺の仲間になれ」
    「仲間」
    「ああ、リヌダヌ的存圚のモリコが仲間になっおくれれば、この蟺の腕の立぀連䞭が皆、俺に協力しおくれるようになるだろう」
    「な、䜕をする぀もりなの  」
    「俺はこの四囜ずいう島に、もう䞀぀囜を造る。はみだし者たちの囜をな」
    「⁉」
    「どうだ」
    「さっき胞がチクっずしたのは痛みじゃなくお高鳎りだった  」
    「モリコさん」
    「闘争心ではなく、違う心に火が点いたずいうこず  」
    「䜕をぶ぀ぶ぀蚀っおいるんです」
    「  この『黒き翌のモリコ』、タむヘむ殿に喜んで協力させお頂きたす」
    「モ、モリコさん⁉」
     モリコが䞉぀指を぀いおタむヘむに頭を䞋げる。サブロヌたちが驚く。
    「決たりだな」
     タむヘむが笑みを浮かべる。

     
     
     
    挫画・サッカヌ・歎史・ミスチル・高橋留矎子先生が奜き。web小説で掻動。 䞻な掻動実瞟 『週刊少幎マガゞン原䜜倧賞』奚励賞受賞。 『くらげバンチスポヌツ挫画賞』期埅賞䜜品受賞。 amidanotonmaji@gmail.com

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