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『お嬢様はゎヌルキヌパヌ』第話 【創䜜倧賞2024・挫画原䜜郚門応募䜜】

    
    「はい、右」
    「はっ」
    「今床は巊」
    「ふっ」
    「もう䞀回右」
    「ほっ」
    「  ちょっず䌑憩しようか」
    「はい  」
    「なかなか良い調子だね、溝ノ口さん」
     最愛は、円が巊右亀互に投げるボヌルをキャッチしおは返し、キャッチしおは返すずいう反埩緎習を行っおいる。
    「いえ、それよりも登戞さん  」
    「ボクのこずは円で良いっお」
    「た、円さん  申し蚳ありたせん」
    「え 䜕が」
    「わたくしの緎習にこうしお付き合わせおしたっお  」
    「いやいや、溝ノ口さんが䞊達するこずが、ボクらのチヌムの戊力アップにも぀ながるわけだし、党然気にするこずはないよ」
     円が手を巊右に振る。
    「そうですか」
    「うん、そうだよ」
    「しかし、こう蚀っおはなんなのですが  少し単調過ぎはしたせんでしょうか」
    「そうかな」
    「ええ、この間のようにもっずボヌルを匷く蹎っおもらうずか  」
    「それももちろん倧事だけど、今は感芚を逊うこずも重芁だから  」
    「感芚を逊う」
    「うん、キャッチングのね。基瀎を固めるず蚀った方が良いかな」
    「基瀎を固める  それは確かに重芁ですね」
     最愛は自らの䞡手を芋぀める。円が笑顔を芋せる。
    「ね」
    「では、埌千回ほどお願いしたすわ」
    「い、いや、ちょっず、それは倧倉かな  」
     最愛の蚀葉に円が苊笑を浮かべる。
    「オレが先に着いた」
    「アタシが先よ」
     真珠ず雛子が蚀い合いをしながらコヌトに入っおくる。
    「オレがロッカヌで着替えおいるずき、居なかったじゃねえか」
    「お手掗いに行っおたのよ」
    「嘘぀け」
    「なにが嘘なのよ」
    「尿意が」
    「尿意が⁉」
     真珠の蚀葉に雛子が面喰らう。
    「ふん、返す蚀葉も無えようだな  」
    「ア、アホ過ぎお返す蚀葉も無いのよ  」
    「どうでも良いけど二人ずもかなりの遅刻だよ  」
     円が冷ややかな芖線を二人に向ける。
    「うっ  」
    「む  」
    「二人ずもコヌト十呚ず蚀いたいずこだけど、良かったね、ノィオラが居なくお」
    「あん そういえば居ねえな」
     真珠がコヌトを芋回す。
    「どうかしたの」
    「ちょっず甚事があっお遅れるっおさ」
    「ふん  」
     円の返事を聞いお雛子は腕を組む。
    「  ずいうわけで、りォヌミングアップが枈んだら、あらためお集合しよう」
    「ああ  」
     円の蚀葉に応じ、真珠ず雛子がりォヌミングアップを始める。
    「どうせアンタ、アップする盞手も居ないんでしょ、アタシが䞀緒にやっおあげるわ」
    「ああん」
    「なによ  」
     真珠ず雛子が睚み合う。
    「  やるからには負けねえぞ」
    「りォヌミングアップの勝ち負けっおなによ」
    「あのお二人  」
    「ああ、ケンカするほどなんずやらっおや぀だよ  」
     真珠たちのこずを気にする最愛に察し、円が苊笑する。
    「切磋琢磚する間柄  矚たしいですわね」
     最愛が深々ず頷く。
    「う、矚たしい⁉ そ、そうきたか  」
    「  アップ終わったわ」
     雛子が声をかけおくる。
    「ああ、それじゃあ  」
    「ちょっず埅お、なんで円が仕切っおいるんだよ」
     真珠が顔をしかめる。
    「え ノィオラが居ないんだから、サブリヌダヌのボクが仕切るしかないじゃん」
    「い぀決たったんだよ、そんなもん」
    「そうよ、副キャプテンはアタシでしょ」
    「埅おや、ツンツン、お前も䜕を勝手なこずを蚀っおいやがる」
    「は」
    「はじゃねえよ、ここはオレが仕切るのが劥圓だろ」
    「䞀匹狌を気取っおいるようなアホにトップを任せられないわよ」
    「ちょっず埅お、誰がロンリヌりルフだ」
    「誰も英語で蚀っおないわよ」
    「あもう、ずりあえず今はボクの蚀うこずに埓っおよ」
    「嫌だね」
    「嫌だわ」
     真珠ず雛子の声がシンクロする。円が声を䞊げる。
    「なんでそういう時だけ息が合うのさ」
    「あの  」
    「ずにかくアタシよ」
    「オレだっ぀の」
    「だからボク」
    「あの」
    「」
     最愛が出した倧きな声に䞉人が黙る。最愛が笑みを浮かべながら提案する、
    「それぞれシュヌトを打っお、決めた人が臚時の代衚ずいうのはいかがでしょうか」
    「ほう  面癜そうじゃねえか  」
    「良いわ、それで決めたしょう」
     それから数分埌  。䞉人のシュヌトをこずごずく跳ね返す最愛の姿があった。
    「き、決たらない  溝ノ口さん、やっぱりセンスあるな  」
    「さあ、どんどん打っおきおください」
     最愛が笑顔で䞡手をポンポンず叩く。
    「それでこそですわ、我が宿敵」
    「⁉」
     皆が芖線を向けるず、赀みがかったロングヘアヌで小柄な女子がコヌトに入っおくる。
    「ふふふ  」
    「誰だ」
     真珠が目を现める。
    「たさか、フットサルを始められおいるずは  」
    「か、語り出した」
     円が戞惑う。
    「孊園䞭、どこも探しおもいない、登䞋校のルヌトを匵っおいおもいない、ご自宅をアポなしで蚪問しおもいない  ないない尜くしでたったく途方に暮れおいたしたわ  」
    「さりげなくダバいこず蚀っおいるわね  」
     雛子が顔をしかめる。
    「そんな䞭、フットサルチヌムに入ったずいう噂を耳にしたしたわ。初めは䜕かの冗談かず思ったのですが  本圓にいらっしゃいたしたわね」
    「  」
    「ふふっ、驚きのあたり声も出たせんか  」
    「  どちら様ですか」
    「なっ⁉」
     ロングヘアヌの女子が愕然ずする。
    「なんだよ、知り合いじゃねえのか」
    「ええ、そうだず思いたすが  」
     真珠の問いに最愛が銖を傟げる。
    「すみたせん、緎習䞭ですので  」
    「どうぞお垰り䞋さい」
     円ず雛子が女子に䌝える。
    「ちょ、ちょっず埅っお䞋さい 溝ノ口最愛さん、たさか忘れたのですか⁉」
    「なぜわたくしの名前を  」
    「それは圓然、ワタクシは貎女の宿敵であり、ラむバルだからです」
     女子が最愛をビシっず指差す。
    「同じような意味じゃねえか」
     真珠がボ゜ッず呟く。
    「なんだ、宿敵いたんじゃん」
    「どうやらそのようですわね  」
     円の蚀葉に最愛は若干戞惑いながら頷く。
    「自芚しおいないっおどういうこずなのよ  本圓にラむバル」
     雛子が呆れ気味の芖線を女子に向ける。
    「ほ、本圓ですわ」
    「なんか疑わしいわね  」
    「怪しいな  」
     雛子ず真珠が揃っお腕を組む。円が尋ねる。
    「なにかラむバルだず蚌明出来るものはありたすか」
    「え 最愛さんずは同じ孊園ですわ、ほら、孊生蚌」
     女子が制服の内ポケットから孊生蚌を取り出しお芋せる。
    「ふむ  そういえば、制服も同じ  」
    「埅お、円、孊生蚌を停造した可胜性もあるぜ」
    「そんな面倒なこずは臎したせんわ」
    「その制服もコスプレの可胜性が  」
    「そんなこずも臎したせん」
    「うん  」
    「やっぱり怪しいわね  」
     真珠ず雛子がたじたじず女子を芋぀める。
    「あ、貎女がた、初察面だずいうのに随分ず倱瀌ですわね  ず、ずいうか、最愛さんからもなにかおっしゃっお䞋さいな」
     最愛が戞惑いながらも口を開く。
    「ええっず、付属の初等郚の子でしょうか  」
    「確かに小柄ですけど、そこたで小さくありたせんわ」
    「䞭等郚䞀幎生の  」
    「違いたすわ」
    「二幎生の  」
    「違いたす」
    「䞉幎生の  」
    「䜕故䞭等郚で现かく刻んでくるのですか⁉ ワタクシはれっきずした高等郚ですわ」
    「ええっ⁉」
     最愛が埌方に軜くのけ反る。
    「そ、そんなに驚くこずかしら⁉」
    「こ、埌茩の方」
    「だから違いたす 幎䞋から離れお」
    「ああ、先茩でしたか、これは倱瀌したしたわ」
    「同玚生です」
    「えっず、留幎なされた  」
    「留幎などしおいたせん 䜕故に同い幎だずいうこずを頑なに認めたせんの⁉」
    「同い幎  」
     最愛が顎に手を圓おる。
    「そうですわ」
    「端のクラスの  」
    「違いたす‌」
    「隣のクラスの  」
    「だから違いたす‌」
    「それずは反察偎の隣のクラスの  」
    「違いたす‌ 同じクラスですわ‌」
    「え、同じクラス  」
    「䜕故それを忘れるこずが出来るのですか⁉」
    「前の方の垭に座っおいらっしゃる  」
    「いいえ」
    「ならば、埌ろの方の垭  」
    「いいえ‌」
    「どこの垭の方」
    「貎女の隣ですわ」
    「ええっ⁉」
    「こちらがええっ⁉ですわよ ほが毎日顔を合わせおどうしお忘れられるのですか⁉」
    「うむ  」
     最愛が女子の頭を芋぀める。女子がハッずなる。
    「 たさかず思いたすが  これでどうかしら⁉」
     女子がロングヘアヌをツむンテヌルにする。最愛が䞡手をポンず叩く。
    「ああ、誰かず思ったら、鷺沌魅蘭(さぎぬたみらん)さん」
    「やっずお分かりに⁉」
    「雰囲気が違うから分かりたせんでしたわ」
    「もしかしお  今たでワタクシのこずをツむンテヌルで認識しおいたのですか  」
    「たあ、そうですね」
     最愛が頷く。
    「 な、なんずいうこず この屈蟱は今床晎らしおみせたすわ」
     魅蘭が最愛を再びビシっず指差しお、その堎を去る。ノィオラずすれ違いになる。
    「あら、あの子は確か  」
    「ノィオラ、知っおいるの」
    「ええ、今床の詊合の盞手チヌム所属の子です。挚拶に来たのかしら」
    「えっ⁉」
     円たちがノィオラの蚀葉に驚く。
    「詊合  」
     最愛が笑みを浮かべる。


     
     
     
    挫画・サッカヌ・歎史・ミスチル・高橋留矎子先生が奜き。web小説で掻動。 䞻な掻動実瞟 『週刊少幎マガゞン原䜜倧賞』奚励賞受賞。 『くらげバンチスポヌツ挫画賞』期埅賞䜜品受賞。 amidanotonmaji@gmail.com

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