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『お嬢様はゎヌルキヌパヌ』第話 【創䜜倧賞2024・挫画原䜜郚門応募䜜】

    「来たしたね  」
     数日埌、川厎ステラの緎習しおいるコヌトに盞手チヌムがやっおくる。
    「雰囲気あるわね  」
    「なんだよツンツン、ビビっおんのか」
    「ビ、ビビっおないわよ」
    「ちょっず幎䞊の方たちかな」
     真珠ず雛子の蚀い合いをよそに、円がノィオラに尋ねる。
    「ええ、そうです。溝ノ口さんずあの  鷺沌さんが通われおいる孊園に付属する女子倧孊の孊生さんたちです」
    「だ、倧孊生⁉」
    「はい」
     ノィオラが頷く。
    「  フットサル郚か」
     真珠が問う。
    「いえ、そこたで本栌的なものではないようです。いわゆるサヌクル掻動っおや぀ですね  ですが  」
    「ですが」
     雛子が銖を傟げる。
    「それなりの実力はありたす。珟時点での私たちよりは間違いなく栌䞊ず芋おいいですね」
    「どうやっお詊合を」
    「ちょっずしたツテがありたしお、お願いをしおみたら受けお䞋さいたした」
     ノィオラが円の問いに答える。
    「でもよ、いきなり詊合なんおちょっず急過ぎねえか」
    「それには同意ね」
     真珠の蚀葉に雛子が頷く。ノィオラが銖を傟げる。
    「そうですか」
    「そうだよ」
    「溝ノ口ちゃん、ただ玠人じゃないのよ  」
     真珠ず雛子が最愛に聞こえないように小声で話す。
    「だからこそですよ」
    「え」
    「緎習だけじゃ退屈でしょう やっぱりゲヌムをするのが䞀番楜しいですよ」
    「それは  たあ、そうかもしれねえな  」
     真珠が笑みを浮かべる。
    「そうでしょ」
     ノィオラが笑顔でりむンクする。
    「逃げずに来たようですわね  」
     魅蘭が最愛を芋䞊げる。
    「いや、別に逃げたせんが  それにしおも  」
    「 䜕ですの」
    「髪型、ツむンテヌルに戻されたのですね」
     最愛が魅蘭の頭を芋お笑顔になる。
    「 こ、こうすれば  貎女がワタクシのこずをきちんず認識するでしょう」
    「はい、忘れたせん」
    「たったく  子䟛っぜいのはそろそろ卒業しようず思っおいたしたのに  」
     魅蘭が自らの髪を撫でながらブツブツず呟く。
    「でも  」
    「え」
    「ずおもよくお䌌合いですよ」
    「」
     魅蘭の顔がポッず赀くなる。最愛が銖を傟げる。
    「どうかされたした」
    「べ、別に なんでもありたせんわ 詊合ではけちょんけちょんにしお差し䞊げたすから、芚悟なさい」
     魅蘭がその堎から離れる。ノィオラが声をかける。
    「溝ノ口さん、ミヌティングをしたしょう」
    「はい」
     最愛がノィオラたちの䞋に近づく。ノィオラがホワむトボヌドを手に説明を始める。ボヌドには䞞いマグネットが貌っおある。
    「私たちはほずんど立ち䞊がったも同然のチヌムです。本来は盞手の出方などを䌺ったりするこずが倧事になっおくるのですが  今日のずころは勝敗を床倖芖しお、楜しむこずに䞻県を眮きたしょう。よろしいですね」
    「  」
     最愛たちが黙っお頷く。ノィオラが続ける。
    「それでは、ポゞションを発衚したす  ピノォは真珠さん」
    「おう」
    「アラは巊が雛子さん」
    「ええ」
    「右が円さん」
    「うん」
    「フィク゜が私  ゎレむロ、ゎヌルキヌパヌは溝ノ口さん」
    「はい  」
    「  それでは行きたしょう 新生川厎ステラの初陣です」
    「おおっ」
     ノィオラの蚀葉に応え、党員がポゞションに぀く。
    「ピィヌ」
     審刀――盞手チヌムの控え遞手が担圓――が笛を吹き、詊合が始たる。
    「ノィオラ」
     雛子がノィオラにボヌルを繋ぐ。
    「それっ」
     ノィオラがダむレクトで前にポゞションを取る真珠に鋭いパスを通す。
    「よっしゃ」
    「ふん」
    「うおっ⁉」
     真珠が盞手遞手にショルダヌタックルを食らい、簡単に吹っ飛ばされる。
    「そらっ」
    「はっ」
    「よっず」
    「は、速いパス回し」
     円が戞惑う。
    「任せた」
    「」
     雛子ずノィオラの間を通され、盞手の遞手が抜け出す。雛子が舌打ちする。
    「ちい」
    「溝ノ口さん、前に出お、シュヌトコヌスを狭めお」
    「ええ」
     ノィオラの指瀺に埓い、最愛が玠早くゎヌルを飛び出し、盞手遞手ずの距離を詰める。
    「それっ」
    「‌」
     盞手遞手が暪にパスを出す。そこには魅蘭が埅ち構えおいた。
    「ふっ、䞊出来ですわ  」
     魅蘭が冷静にボヌルを流し蟌む。川厎ステラはあっずいう間に先制を蚱しおしたった。
    「やったあ、さすが わたしのパスですよ」
    「その前の私のパスで勝負ありでしょ」
    「たあたあ、ワタクシの為にケンカしないで  皆のお陰です」
    「はい♡」
    「なるほど、その存圚感  さながらサヌクルの『お姫様』ず蚀ったずころですか  」
     ノィオラが呟く。詊合はその埌も倧孊サヌクル偎のペヌスで進む。
    「ボヌルがこがれた 真珠」
     円が声を䞊げる。
    「おっしゃ」
    「させん」
    「どわっ」
     再びショルダヌタックルを食らい、真珠が倒れ蟌み、ボヌルはたたもやこがれる。
    「雛子さん」
    「分かっおるわ」
     ノィオラの声に反応しお、雛子がルヌズボヌルを拟おうず走り蟌む。
    「させない」
    「くっ⁉」
     雛子よりも埌方にいた遞手が玠早い動きで雛子を远い抜き、ボヌルを拟う。
    「ヘむ こっち」
    「オッケヌ」
     倧孊サヌクルが逆サむドに良いパスを通す。
    「くっ  」
     パスを受けた盞手に察しお、円が䜓を寄せる。
    「ふん」
    「あっ」
    「くっ」
     円がかわされたので、ノィオラがフォロヌに入る。
    「こっち」
    「ほい」
    「むっ」
     ノィオラが匕き付けられたため、空いた盞手にボヌルが簡単に回る。
    「  」
     最愛が鋭い出足で前に飛び出し、ボヌルを奪おうずする。
    「おおっず」
    「」
     最愛をあざ笑うようにボヌルはフリヌの魅蘭ぞず枡る。
    「ナむスパスですわ」
     魅蘭が危なげなくゎヌルを奪う。
    「ナむス、姫」
    「流石です」
     倧孊サヌクルのメンバヌが魅蘭に駆け寄る。ノィオラが銖を傟げる。
    「  なんで女子倧生が圌女を姫だず厇めるのかはよく分かりたせんが  」
    「簡単なこずですわ」
    「えっ⁉ み、溝ノ口さん、い぀の間に埌ろに  っお、理由が分かるのですか」
    「ええ  」
    「ど、どういうこずなのですか」
    「ツむンテヌルで可愛いから  」
    「ぞ  」
     ノィオラがあっけに取られる。最愛が銖を捻る。
    「なにか」
    「い、いや、それだけですか」
    「それだけでも十分でしょう。ツむンテヌルにはそれだけの魅力があるのです」
    「だ、断蚀されおも  」
     ノィオラが戞惑う。円が声をかける。
    「ノィオラ 詊合再開されおいるよ」
    「あ、し、倱瀌」
    「集䞭しよう」
     円の蚀葉に頷きながらノィオラが淡々ず呟く。
    「  やはりフィゞカル、スピヌド、テクニックなどの党おにおいお盞手が数段䞊  この差はなかなか埋めがたいものがありたすかね  」
     川厎ステラのゎヌル前で盞手にボヌルが枡る。ノィオラが察応する。間合いを䞊手くずっお、盞手に容易にかわせたいずする。盞手もやや戞惑う。
    「むう⁉」
    「こちらに」
    「お、お願いしたす、姫」
    「お任せあれ」
     たたもやフリヌの魅蘭に良いパスが通る。最愛が構えを取る。
    「  」
    「これを決めおハットトリックですわ 思えば  幌少の頃から、い぀も貎女の二番手に甘んじおきたしたわ  貎女がフットサルを始めたず聞いお、倧孊のサヌクルの門を叩き、チヌムを数日で掌握  もずい、皆さんず仲良くなったのも党おはこの時の為  」
    「ひ、姫、ブツブツ呟いおいないで早くしないず 敵が」
    「ん⁉」
     魅蘭が戻っおきた真珠たち䞉人に囲たれる。
    「刀断ミスだね」
    「さっさず打っおしたえば良かったのに」
    「おめえからボヌルを奪っおカりンタヌだ」
    「ふん お舐めにならないで䞋さる⁉」
    「うおっ⁉」
    「なっ⁉」
    「う、䞊手え⁉」
     魅蘭が现やかなボヌルタッチで䞉人をかわし、最愛ず察の状況になる。
    「止める」
    「前に出たのが呜取り」
    「‌」
     魅蘭が前に出おきた最愛の頭䞊を越える絶劙なルヌプシュヌトを攟぀。
    「もらいたしたわ」
    「えいっ」
    「⁉」
     最愛が䜓を前転させお、右足のかかずでボヌルを匟いおみせる。円が声を䞊げる。
    「ナ、ナむスキヌパヌ」
    「  さあ、反撃ずいきたしょう」
     䜓勢を戻した最愛が䞡手をバシバシず叩いお、皆を錓舞する。
    「 う、うん」
    「そうね」
    「ただただこれからだぜ」
     䞉人が力匷く頷く。そこから川厎ステラが奜プレヌを芋せ始める。ノィオラが呟く。
    「溝ノ口さんの奜セヌブ䞀぀で流れが倉わった  守護神の玠質ありですね」
    「ピィヌ 詊合終了」
    「かヌっ、同点か」
    「たあたあ良くやった方でしょ  」
    「うん、栌䞊盞手に善戊したよ」
     空を仰ぐ真珠の暪で呟く雛子に円が頷く。魅蘭が最愛に近づく。最愛が尋ねる。
    「 どうかされたした」
    「ワタクシも貎女のチヌムに入れお䞋さい いいえ、駄目だず蚀っおも入りたす」
    「え  あ、はい、よろしいのではないですか」
    「では、そういうこずで」
    「ひ、姫⁉」
    「ごめんなさい  ワタクシを巡っお争う皆さんのお姿をこれ以䞊芋るのは忍びないのです  ワタクシに出来るこずはただ身を匕くこずだけ  」
    「そ、そんな」
     魅蘭の蚀葉に倧孊サヌクルのメンバヌたちが萜胆する。ノィオラがボ゜ッず呟く。
    「サヌクルクラッシャヌですか、初めお芋たした  」

     
     
     
    挫画・サッカヌ・歎史・ミスチル・高橋留矎子先生が奜き。web小説で掻動。 䞻な掻動実瞟 『週刊少幎マガゞン原䜜倧賞』奚励賞受賞。 『くらげバンチスポヌツ挫画賞』期埅賞䜜品受賞。 amidanotonmaji@gmail.com

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