「ご主人の会食相手は、誰ですか?」商社で15年働いて見てきたこと
異動や転勤の時期になると、
職場の飲み会が一気に増えます。
送別会。
歓迎会。
壮行会。
部署の飲み会。
昔のメンバーとの飲み会。
商社って、こういう「人が動くタイミング」の飲み会が、けっこう多いんですよね。
特に、海外駐在に行く人。
これはもう、かなり盛大です。
「しばらく日本に帰ってこないから」
という理由もあるし、
「今までお世話になったから」
という理由もある。
そして、商社って社内の人間関係が意外と濃い。
同じ部署だけじゃなく、昔一緒に仕事をしていた人、以前の上司、別部署の人、営業、一般職……。
いろんな人が集まります。
そして、こういう送別会って、私はなんとなくディープになりやすいと思っています。
「送別会だから」は、けっこう便利な言葉
海外駐在って、普通の異動とはちょっと違います。
何年も海外に行く。
家族を連れていく人もいる。
単身赴任の人もいる。
出発前は何かと忙しい。
だから、
「じゃあ、行く前に飲みに行きましょう」
となる。
一回だけなら、もちろん何も思いません。
でも、
「送別会」
「壮行会」
「昔のメンバーで」
「部署のみんなで」
「仲のいいメンバーで」
と、いろんな理由が重なっていく。
気がついたら、何回飲んでるんだろう。
……という人もいます。
これは別に、飲み会をすることが悪いと言っているわけではありません。
仕事上の人間関係を大切にするのも、商社では普通のことです。
ただ、外から見るのと、中から見るのとでは、少し景色が違う。
私はそう思っています。
商社の中にいると、「うまく立ち回る人」をたくさん見る
商社で15年も働いていると、
「あ、この人、人間関係の作り方がうまいな」
と思う人をたくさん見ます。
仕事ができる。
話がうまい。
人当たりがいい。
上司にも好かれる。
後輩にも慕われる。
女性社員とも自然に話せる。
飲み会にも顔を出す。
そして、距離の縮め方がうまい。
こういう人、本当にいます。
しかも本人は、たぶん悪気がない。
本人からしたら、
「仕事上の付き合い」
「仲のいい同僚」
「昔からの知り合い」
なのかもしれません。
でも、外から見ていると、
「距離、近くない?」
と思うことがある。
私は何度もありました。
「ご主人、今日も飲み会ですか?」
もし自分の夫が商社マンだったら。
「今日、送別会だから」
「今日は取引先との会食だから」
「昔の部署の人たちと飲むから」
「駐在前だから、いろいろ付き合いがあって」
そう言われることもあるでしょう。
もちろん、本当に仕事かもしれない。
実際、仕事の飲み会だってたくさんあります。
でも、私が商社の中で見てきたのは、
「仕事の飲み会」という言葉だけでは、参加している人間関係までは分からない
ということ。
これなんですよね。
「誰と飲んでいるの?」
って、聞いたことありますか?
いや、もちろん聞けないですよね。笑
帰宅が遅い夜、何をしているのか
ここから先は、あくまで私が15年間、職場の中で見てきた景色です。
すべての商社マンがそうだ、という話ではありません。
むしろ、ほとんどの人は普通に仕事をして、普通に飲んで、普通に帰宅していると思います。
ただ、
「本当にうまく立ち回っている人」
は、いる。
そして、そういう人を見ていると、
「この人の奥さんは、この社内の人間関係をどこまで知っているんだろう」
と思うことがあります。
夫婦だから全部知っている。
……とは限らないですよね。
会社でどんな人と仲がいいのか。
誰とよく飲みに行くのか。
誰と昔から付き合いがあるのか。
誰と妙に距離が近いのか。
家に帰ってきたときには、その日の出来事なんて全部話さないでしょう。
だからこそ、
会社の中にいる人にしか見えない景色って、あるんだと思います。
商社マンの奥さんになる人は、それも分かっているのかもしれない
そして、ふと思うんです。
商社マンと結婚する女性って、
そういう世界をまったく知らないまま結婚しているんでしょうか。
たぶん、そんなことはないのかもしれません。
夫がどういう会社で働いているのか。
どういう付き合いがあるのか。
飲み会が多いこと。
海外出張や駐在があること。
女性社員との距離が近いこともあること。
それなりに分かったうえで、
「まあ、商社マンだしね」
と受け入れている人もいるのかもしれません。
もちろん、本人に聞いたわけではないので、これは私の想像です。
でも、商社の中に15年いると、
「結婚したら会社の外の人になるから、すべて安心」
とは、私はどうしても思えなくなりました。
むしろ、会社の中にいるからこそ分かることがある。
そんな感じです。
私が以前書いた「商社マンを旦那にしたくない理由」
実は、この話は以前書いた記事ともつながっています。
私は以前、
「商社マンを旦那にしたくない理由」
という記事を書きました。
商社で15年働いてきて、
「商社マンって、結婚相手として条件がいいんじゃない?」
と外から見られることがあります。
でも、同じ会社で働いている女性からすると、
少し違う景色が見えている。
そんな話を書いた記事です。
よかったら、こちらも読んでみてください。
↓ こちらの記事です
たぶん、知らないほうが幸せなこともある
会社員を15年やっていると、
「知らなくてもいいこと」
を、たくさん知ります。
誰と誰が仲がいいとか。
誰が誰とよく飲みに行くとか。
あの人は昔からあの人と仲がいいとか。
あの送別会、ずいぶん盛り上がっていたよね、とか。
もちろん、全部が男女関係に結びつくわけではありません。
そんな単純な話ではない。
でも、
人間関係の距離感って、外から見るよりずっと複雑です。
だから私は、
「商社マンと結婚したら絶対大変」
とも思わないし、
「商社マンなら安心」
とも思いません。
ただ、
会社の中でどんな人間関係が作られているのか。
それを少し知ったうえで結婚するのと、
何も知らずに結婚するのとでは、
見えるものが違うんじゃないかな、と思います。
商社の中にいると、
本当に人付き合いが上手な人をたくさん見ます。
そして、そういう人ほど、
「仕事だから」
「昔からの付き合いだから」
「送別会だから」
と、自然に人の懐に入っていく。
それも、商社マンの仕事のうちなのかもしれません。
だからこそ。
もしあなたのご主人が商社マンなら、
「今日、誰と飲んでるの?」
くらいは聞いてみてもいいのかもしれません。
……まあ、聞いたところで、
「会社の人だよ」
で終わるんでしょうけどね。笑
そして、私はこう思う。
商社マンの奥さんになる女性は、きっと「そういう世界」も込みで、その人を選んでいるのかもしれない。
少なくとも私は、商社の中で15年働いてきて、
「商社マン=高収入・海外勤務・安定していて、結婚相手として最高」
みたいな、外から見えるイメージだけでは語れないものをたくさん見てきました。
そのあたりは、こちらの記事でかなり率直に書いています。
↓ 商社で働く女性から見た「商社マン」の話
