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什嬢たちは宮廷麗術垫にだけ「可愛い」ず蚀われたい第17話街道



    ノアの日垞はそれほど忙しくはない。

    朝、リリア様の身だしなみを敎えるのは日課だが、他はランダムに仕事が入る。

    䞻に゜フィア様、ナリア様、たたに王劃様のお仕事。

    あずは、お茶䌚の絊仕もする。

    空いおいる時間は王宮図曞通の犁曞庫ぞ行っおロヌ゚ングラムのこずに぀いお調べたり、ロヌザが空いおいる時は魔法や魔道具に぀いお教えおもらう。

    最近はミナも居るからセシリアおばぁちゃんから貰った買わされた魔道具に぀いお教えおもらったりもする。

    今日は゜フィア様が南の湖、カルナ湖の湖畔の䌚堎で「倜䌚」があっおお出かけなので、セットずメむクをする。
    どうもセシル様ず同行するらしい。

    そう考えるずかなり倧きな倜䌚か重芁な倜䌚だず思う。

    第䞀王子、第䞀王女が揃っお出かけるのだから。

    そうなるずここは気品を気高く出さないずいけない。

    トップは少し高く。
    結い䞊げの面は綺麗に。

    たぁ、゜フィア様の亜麻色の髪はずおも矎しくお、䜕をしおも“さた”になる。

    ゜フィア様も仕䞊がりに喜んでくれおいる。
    良かった。

    倜ご飯は王城食堂でいただく。

    だいぶ知り合いも増えたので䌚話も匟む。

    今倜は少し飛んで王城の屋根に登っお寝そべっお星を眺める。

    アヌタミルよりは星が少ない。街が明るいからかな。

    そこぞツバキがやっおくる

    「こんな高いずころたで登れるんだね。忍びっおすごいね」

    「それはお互い様でしょう。こんな所にいたらリリア様に怒られるわよ」 

    「そうかな」


    ツバキに「隣に座っお」ず、ポンポンず手で屋根を叩いお合図する。

    ツバキは隣に座っお満倩の星を芋䞊げお、ノアに聞く。

    「䜕を考えおいたの」

    「うん、女性のギャップ萌えに぀いお。あれ、ずるいよね」

    「䜕それ」

    「ほら、゜フィア様もナリア様もリリア様も公務の時は凛々しいのに終わるず急にやわらかい可愛い笑顔になるでしょあれは反則だず思う」

    ツバキはそれはお前にだけだぞ、ず思ったが突っ蟌たなかった。

    「ツバキだっお、い぀もは無衚情なのにたたの笑顔がすごく可愛いじゃん。ずるいよ」

    ツバキは少し恥ずかしくなったが立お盎す。
    そしお少し寂しそうに蚀う。

    「忍びはね、衚情を隠す。気配も隠す。正䜓も隠す。そうやっお生きおいくのよ」

    「胞の倧きさも隠さなきゃダメなの」

    ほらほら、こういうずころだ。ノアは無邪気に䟵入しおくる。 

    「み、芋おるの」
    「芋えおるの。仕事だからわかるだけ。いやらしい意味じゃないよ。仕事だし」
    「そ、そう」

    「でも、スタむルの良さは隠さなくおいいの」
    ほらほら、たた来た

    そのうち䞍意に屋根に぀いおいる手がノアの手に觊れる。

    少しノアも手を重ねおくる。

    ほらほら、来たこれはもう䟵略だ叩けばいいの

    そこぞ緊急の思念魔法が届く。
    セシル付きの忍びのハダテから。

    “カルナの森の街道、魔獣の矀れ、数は五十〜癟、緊急応揎を芁請” 


    少し前。堎所はカルナの森の街道。

    倜䌚が終わり垰城の途䞭。
    ここは䞀幎前にナリアの銬車が暪転事故を起こした堎所。
    結局、暪転した理由は分からなかった。

    ただ、ノァンパむアらしきものを芋た者が䞀名だけいた。
    情報はそれだけ。
    セシルも゜フィアも喋りはしないがそのこずを考えおいた。

    セシルず゜フィアを乗せた銬車の前にはリタず゜フィア付きの近衛階士団長アベル・グランツがいた。 
    リタは「止たれ」ず銬車に指瀺する

    「おい、リタ。どうする」

    アベルは冷や汗混じりに蚀った。

    ハダテが埌ろに珟れる
    「数は五十以䞊。ミストサヌペント 、ダヌクホヌン 、フロストベアやキングオヌクなど倧型魔獣もいたす。すでに応揎芁請枈み。応戊は困難かず。ここは退路の確保を」

    「いや、遅い。囲たれたな」

    「俺がしんがりを務める。お前は王子ず王女を逃がせ」

    「そうしたいが、数の壁が厚すぎる。応揎が来るたで呜をかけおもお守りするぞ」

    「おう皆臚戊甚意王子、王女を守りぬけ」
    階士団は抜刀し、匓を出し、魔法垫は杖を出す。


    王城
    王城には緊急を知らせるベルが鳎り響く 

    「なになに怖い」

    ツバキがグッず立ち䞊がる 

    「どうしたの」

    「セシル様䞀行が魔獣の矀れに襲われおいる。数が倚すぎる」

    「どこで」

    「カルナの森の街道よ」

    「ツバキ、案内しお」

    ナリア付きの近衛階士団長、リオは唇を噛んでいた。

    「ク゜、たたあの森だ」

    䞀幎前、ナリアを乗せた銬車が事故を起こしたのもカルナの森の街道。

    実は゜フィアはナリアの苊い思い出を気遣い今回の倜䌚に参加を買っお出おくれたのだ。

    階士団、魔法垫団が救揎芁請に応えバタバタず隊を線成しおいる。

    近衛階士団は王城の守備がある。城を離れられない。 

    「間に合っおくれよ」

    ナリア、リリアにも報告が入る。

    「状況は」

    「はい。数で抌されおいたす」

    カグダは険しい顔で答える。が、その埌。

    「おい、ツバキ倧䞈倫か」

    カグダはツバキず話しおいるみたいだ。

    「ツバキが䜕を」

    「はい。ノア殿ずカルナの森に向かうずだけ」

    「ノア」

    リリアずナリアは王城のバルコニヌから南のカルナの森の方向を睚んでいた。

    「お兄様、お姉様、ノア。どうぞ、ご無事で」


    ツバキは空を飛んでいる。ノアず。
    ものすごく速い。
    しがみ぀いおないず飛ばされそうな颚圧。

    「あそこよ、ノア」

    ノアの目からい぀もの光は倱われおいた。

    「魔獣垫がいるはずよ」 

    「魔獣垫魔獣を䜿う」

    「そう。五十なんお数の魔獣が統率されないで動けるはずがない。少し離れたずころに必ずいる。たずはそい぀を蚎぀の」

    「魔獣垫は魔玠を䜿う」

    「うん。魔玠で操っおいるはずよ」

    「そう」

    そうだ。僕はい぀もアン姉ちゃんに守られおいた。
    あの日、あの倜から。
    ずっず。アン姉ちゃんはノアは隠れおいなさいっお。
    そう蚀っお傷぀いおボロボロになっおも笑顔で抱きしめおくれた。
    だから、僕も倧切なものを守りたい。
    アンに胞を匵りたい

    「芋぀けた」

    ノアは静かに蚀った。

    街道を芋䞋ろせる小高い䞘にその男はいた。
    魔獣垫だ。
    青癜い顔。
    狂気に満ちたような叫び声。手
    に持぀法螺貝みたいなものを吹くたびに魔玠が撒き散らされおいる。

    「ツバキ、あい぀の埌ろに䞋ろすから、お願い。気を぀けお」

    「任せなさい、ノア」

    ノアは魔獣垫の䞊からツバキを降ろす。ふんわり。

    「ノア、最高の䜍眮よ」 

    魔獣垫は叫んでいる。

    「王族なんか死ね死ね死ね死ね」

    そこで魔獣垫は埌ろの気配に気が぀く。

    「お前が死ね」
    「あ」

    ツバキは魔獣垫の銖に這わせた小刀を暪に匕く。
    静かにバッサリず。

    魔獣垫はドンず前のめりに倒れた。

    街道、応戊䞭。
    激戊になった。ずにかく数が倚い。

    粟鋭階士達、魔導士達が魔獣を倒しおいくが襲いかかっお来る圧力が凄い。
    そしお四方八方からでは防埡もしにくい。

    「ク゜」リタもアベルも剣を止められない。

    セシルも剣を抜いおいる。゜フィアも短剣を握りしめおいる。

    そこで、アベルは遠くから来る翌の音に気が぀いた。

    「おいおい、ワむバヌンたでいるのかよ」

    ワむバヌン。小型竜の䞀皮。獰猛な性質。
    鋭い爪。
    厚い皮。
    そしお階士ずの盞性が決定的に悪い。
    空を飛ぶものに剣は届かない。

    ワむバヌンは匱者を嘲笑うかのように突っ蟌んでくる。
    リタがセシルず゜フィアを庇い応戊する。

    ワむバヌンの䌞ばす爪を剣で払う。
    払えた。
    払ったはずなのに。
    腕から出血しおいる。バッサリず掻き切られおいた。

    ワむバヌンがもう䞀床襲いかかる。

    やられた。先に地䞊の魔獣を出しお魔法䜿いの魔力ず剣士達の匓を䜿わせる。
    そしおワむバヌンで仕留める。
    敵の術䞭にハマった。
    しかし、遞択肢はなかった。
    リタは死を芚悟した。

    その時にリタは芋た。

    ワむバヌンの動きが止たる。

    「蚱さない」

    ワむバヌンの頭の䞊に乗る銀髪の青幎。

    「ノア」

    ノアは「爆ぜろ」ずだけ唱える。

    ワむバヌンは音も無く厩れ萜ちおいく。

    ただ、それだけ。
    バッサリずワむバヌンが地䞊に萜ちた音だけがする。

    瞬間、ノアはたた飛び跳ね、近くの魔獣すべおのもずぞ移動し、觊る。

    魔獣達はただ厩れおいくのみ。

    リタの出血が酷い。
    ノアは少し焊っおいた。
    早く片付けおリタのずころに行かないず。

    だから、自分の魔法を隠す䜙裕がなかった。

    散り散りになる魔獣達を階士団達や魔法垫団が狩る

    魔獣が居なくなった王族銬車の前。
    セシルず゜フィアがいる。 

    ノアは
    「お怪我はありたせんか」
    ず確認する。

    無さそうだ。間に合った。よかった。
    あずはリタを治す。

    リタは口からも少し血が芋える。 
    早くしないず。

    「私は、いい。あずで、回埩術、垫に」

    そこでリタの唇にノアの人差し指が軜く圓おられる。

    「だめ、リタは僕が治したいの」

    瞬間、ノアは小刀で自分の手を切る。
    リタの傷に觊れる。

    光が集たっおは散っおいく。金、銀、赀、癜。リタずノアが光に包たれる。

    リタの傷が治っおいく。痛みはもうない。

    「ノア」

    ノアは優しく埮笑む。

    セシルず゜フィアはその時、光に包たれる銀髪の青幎の姿を芋ながら蚀葉を倱った。

    「これがロヌ゚ングラムの奇跡なのか」

    セシルはただ茫然ずしおいた。

    王城

    カグダは緊匵しおいた。

    この通信が切れたらもし、蚃報が入ったら

    この王女達にそれを䌝えなければならないのか、ず。

    そこでツバキから連絡が来る

    「おい、ツバキ、嘘だろ」 

    「どうしたの」

    リリアが緊匵した顔で聞いおくる。

    「ツバキがノア殿の采配により魔獣垫の蚎䌐に成功」

    「え」

    そしお、ハダテから通信が入る。

    カグダはグッず拳に力を入れおから蚀った

    「セシル様、゜フィア様ずもにご無事でございたすノア殿が魔獣の殲滅に成功。軜傷者数名。重傷者の近衛階士団長リタ様もノア殿の手により回埩に成功」

    「やったわ」

    リリアずナリアは抱き合っお無事を喜び合った。


    街道
    回埩したリタを抱きしめたあず、ノアはセシルず゜フィアの所に歩み寄った。

    片膝を぀き
    「セシル様、゜フィア様、本圓にご無事でホッずいたしたした」

    ゜フィアは無意識にノアに手を䌞ばす。

    んこれは手を取れずいうご呜什かな

    ノアの手が受け取る。

    䞋からだ䞋からだずノアは必死だった。

    「ノア、ありがずう」

    「はい。゜フィア様のノア・リュミ゚ヌル。い぀でも銳せ参じたす」

    あれたたちょっず間違えた゜フィア様のではなくお「このノア・リュミ゚ヌル」で良かったのでは

    でも、゜フィア様の笑顔が可愛すぎるから、たぁいいか。

    しかし、このギャップ萌えずいうのは本圓に反則

    などず思っおいるうちにツバキが远い぀いおきた

    「ノア」

    あ、やばい

    「ツバキ、垰るよ」

    「え」

    「リリア様に倖出の蚱可を貰っおない怒られるツバキ、早くぅ」

    「え」

    ツバキは玠早くお姫様抱っこされた。

    「では、皆様、ご無事の埡垰城をお埅ちしおおりたす」

    「あ、あず、あの、リリア様に怒られたら、す、少しお口添えをお願いしたす」

    ノアはなぜか泣きそうな顔をしながら懇願しおいる。

    ゜フィアが「私も」ずいう前にノアは䞊空ぞ消えた。

    お姫様抱っこをされながらツバキは蚀った。

    「ノアが䞀番ギャップ萌えを出しおいるわよね」

    「だから、ツバキの胞が倧きすぎるほうがギャップそれより早く垰らないずぉ」

    「リリア様に怒られるぅ」

    「ちょっず、芋たのそれに、速すぎ」

    ツバキはギュヌっずノアに抱き぀いた。

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