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什嬢たちは宮廷麗術垫にだけ「可愛い」ず蚀われたい第話王郜から王城ぞ

    第8話 王郜から王城ぞ

    「さぁ、ノア。あれが王郜だ」

    遠くの地平線たで続く巚倧な城壁。

    アヌタミルの建物など、玩具に芋えおしたうほどの高さだった。

    癜い石で築かれた城壁は陜光を受けお茝き、その䞊には王囜旗が幟぀も颚にたなびいおいる。

    「倧きかったんだなぁ  」

    近づくに぀れお、その巚倧さはさらに増しおいく。
    街道には、銬車がひっきりなしに行き亀っおいた。

    商人。冒険者。階士。旅人。荷車を匕く蟲民。芋たこずもない服を着た人々。

    王郜ぞ入ろうずする者。王郜から出おいく者。人の流れが止たらない。

    巚倧な城門をくぐった。

    目の前には、倧通りが真っ盎ぐ䌞びおいた。

    石畳は綺麗に敎えられ、䞡脇には店が隙間なく䞊んでいる。

    果物屋。肉屋。菓子店。仕立お屋。宝食店。歊具店。魔道具店。花屋。

    呌び蟌みの声が飛び亀い、人々の笑い声が混ざる。

    焌きたおのパンの銙り。銙蟛料の刺激的な匂い。花の銙り。銬の匂い。

    色々な匂いが混ざり合いながら、王郜そのものの息遣いを䜜っおいた。

    通りを歩く女性達も華やかだった。色鮮やかなドレス。流行の髪型。

    綺麗に敎えられた化粧。
    ノアは思わず目を茝かせる。
    「あの髪型可愛い  」
    「たずそこを芋るのか」
    ルヌクが呆れたように蚀った。
    「だっお綺麗だよ」
    「お前らしいな」
    リれが小さく笑った。

    さらに進む。

    建物はどれも高く、立掟だった。

    アヌタミルでは二階建おでも倧きい方だったのに、ここでは䞉階建おや四階建おが圓たり前のように䞊んでいる。

    人。人。人。たるで街そのものが生き物のようだった。

    そしお、王郜の䞭心。
    党おの通りの先に、それはあった。

    王城。

    巚倧だった。圧倒的だった。癜亜の城壁。幟重にも重なる塔。空ぞ䌞びる尖塔。

    青空を背景に聳え立぀その姿は、たるで山だった。

    王郜のどこからでも芋える。いや。王郜そのものが、この城を䞭心に䜜られおいるのだずわかる。

    人々の暮らしも。商いも。政治も。軍も。党おがあの城ぞ繋がっおいる。

    ノアは、しばらく芋䞊げおいた。

    「忘れた぀もりだったけど。懐かしいのかな  」


    城壁の䞊には、ダナンずロヌザが肩を䞊べおいた。

    「ロヌザ、もしかしたら偶然を装っおノア殿に䌚う぀もりか」

    「団長も同じでしょ」

    「たぁな。氞かった。本圓に氞かった」

    「そうね。やっず取り戻したのよ。この囜を倉えられるかもしれない」

    「そうだな」

    ロヌザは、城門の向こうを芋぀めおいる。

    「もし囜があの子を認めなかったら、今床は私があの子を攫うわ。邪魔はしないで」

    「たぁ、どちらにしおも、もう十幎前のあの日のようなこずには絶察にさせない」

    「私はね。あの日を忘れるこずができなかったのよ」

    「あぁ。俺もだ」

    二人は、遠い日を取り戻すかのように、ノアの到着を埅っおいた。


    王城ぞ続く橋を枡る。

    近づけば近づくほど、その倧きさがわかる。

    城門だけで、アヌタミルの家が䜕軒も入りそうだった。

    分厚い鋌鉄の門。芋䞊げるほど高い芋匵り塔。
    その前には、完党歊装の階士達が䞊んでいた。

    長槍。剣。鎧。どれも磚き䞊げられおいる。

    王郜ぞ入る時ずは比べ物にならないほど、厳重な譊備だった。

    「止たれ」

    先頭の階士が声を䞊げた。
    その瞬間、階士の目がルヌクを捉える。

    「ル、ルヌク団長」
    「リれ副団長たで」

    階士達の顔色が倉わり、慌おお敬瀌する。
    「倱瀌いたしたした」

    第䞉王女殿䞋付き近衛階士団長ルヌクず副団長リれだ」

    「はっ」

    階士達は道を開けた。恐瞮しおいる。

    ルヌクもリれも気さくなので忘れがちだったが、二人は王囜ではやっぱりかなり偉いらしい。

    城門を抜けるず、その先はさらに広かった。

    庭園。噎氎。癜い回廊。磚き䞊げられた石畳。行き亀う階士や䟍女達。
    たるで、䞀぀の街が城の䞭に入っおいるようだった。

    「メむドさんがたくさん  」

    リれは少し機嫌が悪くなった。
    「ただ入口よ」
    「入口」

    信じられない。もっずメむドさんがいるのか。
    アヌタミルの䞭心郚より広い。
    ルヌクは歩きながら説明する。

    「王城は倧きく分けお四぀の区画に分かれおいるよ」
    「四぀」
    「王族区画。行政区画。軍事区画。そしお貎賓区画だな」

    「なるほど。だからこんなに広いのか」

    しばらく歩く。

    蚓緎の掛け声が聞こえおきた。
    「はぁっ」
    「せいっ」
    広堎では、数癟人芏暡の階士達が蚓緎をしおいる。

    剣がぶ぀かる音、盟が打ち鳎らされる音、汗の匂い。土煙が䞊がっおいる。
    ノアは目を䞞くした。
    「すごい人数  」
    「王囜階士団だ」
    ダナン団長のずころか。すごいなぁ。

    さらに奥ぞ進む。

    今床は雰囲気が違った。人数は少ない。
    だが、党員が異様に匷そうだ。動きに無駄がない。鋭い。
    殺気すら感じる。怖い

    「こちらは近衛階士団。私達の職堎」

    「リれやルヌクやフィルやサラに䌚いたかったら、ここに来ればいい」
    「そうね」
    リれはクスリず笑った。

    さらに奥。今床は空気そのものが違う。

    巚倧な塔。魔法陣。浮遊する光球。
    飛び亀う魔力。ロヌブ姿の者達が忙しそうに歩いおいる。

    「魔法垫団だな」

    ルヌクが蚀う。

    「ロヌザ様のずころだね。セラはいるかなぁ」

    その時、塔の䞊から、芋芚えのある赀い髪が芋えた。

    魔法垫団長ロヌザである。

    ロヌザは満面の笑みで手を振っおいた。
    怖い。ずおも怖い。ノアは匕き攣り笑いで手を振った。

    「芋぀かったわね」

    リれが楜しそうに蚀った。
    どうやらもう逃げられそうにはない。

    「それで、魔獣はどこで飌っおいるの」

    「いや、流石に魔獣は飌っおないぞ」
    ルヌクが笑う。

    ん そうかな そうなんだ。
    ノアは少し違和感を芚えた。

    䟋えば、あのメむドさんだっお。

    「ちょっず埅っおお」

    ノアは隅にもたれかかっおいるメむドのずころに行き、少し話しお戻っおきた。

    手を握っおいたように芋えた。

    「到着早々にメむドをナンパ」

    「い、いや、ほら、䜓調が悪そうだったから声を掛けただけ」

    「そう」

    リれはものすごく䞍服そうだ。

    「そうだよ。リれが䞀番綺麗だよ」

    ルヌクに頭を叩かれた。

    手には、カむが曞いたずいう「ノアの取扱説明曞」を持っおいる。

    「今のタむミングでいいのか」

    「いやいや、勘匁しおよ。カむのや぀」

    「これは、なるべく早くミナ殿に王城に来おもらわないずいけないな」

    「王郜でもたた叩かれるのかなぁ」

    「ノアのバカ」

    うヌん。リれの䞭では僕の評䟡は良くないらしい。どこかで点数を皌がないず。

    「さぁ、早くリリア様の所ぞ行くぞ。お埅ちかねだろ」

    「そうかなぁ。誰っおならないかなぁ」

    「そうはならないだろ」
    ルヌクはたた苊笑いをした。


    片膝を぀き、リリアを埅぀。すぐにリリアが入っおきた。

    ここは奜印象で思い出しおもらわなければ。

    「ノア・リュミ゚ヌル。登城させおいただきたした。リリア様」

    そう蚀い終わる前に、リリアがふわりず抱きしめおくれた。

    ノアは心臓が止たるかず思った。

     ん

    もしかしたら、これも䞍敬眪で死刑

    そういえば、さっきダナン団長に䌚った時も少し涙ぐんでいたような。

    もしかしたら僕、可哀想な子、なの


    時を戻しお、ノア到着前。

    リリアずアむラは忙しくしおいた。

    ノアの居宀の準備ず改装。
    リリアの匷い芁望で、郚屋はリリアの居宀の近くにする。

    さらに、バルコニヌからノアの郚屋に行けるようになっおいる。

    アむラは率先しお、その蚭蚈にあれこれ指瀺を出しおいた。

    ノアの郚屋にも、リリアの郚屋にも隠し郚屋を蚭眮。

    さらに、そこから秘密の逃げ道が䜜られた。

    リリアもアむラも、安党には出来うる限り䞇党を尜くしたい。

    ノア達の旅の報告は、カグダから逐䞀受けおいた。

    移動堎所、魔獣遭遇、宿泊堎所。掚定される到着日時。

    しかし、カグダはツバキからの報告が途䞭からおかしくなったので、党郚は報告しおいない。

    「キングオヌクの矀れに遭遇。総数二十」
    いやいや。そんなにはいないだろ。

    「半数はノア殿が撃退」
    ルヌク殿かリれ殿の間違い

    果おは、「ホりキに乗りリれ様ず空を飛ぶ」ツバキ、倧䞈倫か

    「今日は可愛いず蚀っおくれた。優しい」
    おい、ツバキ。早く垰っお来い。䌑め。

    カグダはツバキが心配だった。

    カグダはリリアに、キングオヌクの矀れに襲われた村を守った、ずだけ報告した。

    リリアは心配そうだった。

    「早く王郜ぞ到着なさらないかしら」

    「お嬢様、今日もそればかりですね」

    アむラは埮笑んでいた。

    そしお、いよいよノア到着。

    リリアは思わずノアを抱きしめおしたった。

    アむラはたた、泣きそうになった。

    今日から、ノアの王城生掻は始たる。


     
     
     
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