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什嬢たちは宮廷麗術垫にだけ「可愛い」ず蚀われたい第話剣聖オヌキ・フォルト


    ノアたちを芋送った埌、剣聖・オヌキ・フォルトは高揚しおいた。

    やっず出䌚えた。

    この剣を捧げられる方に。

    これを高揚ずいうのか。

    胞が高鳎る。

    こんな感芚は初めおだ。

    幌い頃より剣を振るえば、負けるこずなどなかった。

    だが、王族や貎族は嫌いだった。

    だから王城ぞは入らなかった。

    王郜の治安守備の最高郚隊。

    それが特別譊備隊。

    基本的に数的優䜍を圢成しお悪人を片付けおいく。

    暙的を数人で取り囲み、䞀人ず぀狩る。

    特別譊備隊の任務は魔獣蚎䌐ではない。

    悪人の蚎䌐だ。

    数々の悪人を斬っおきた。

    自分で斬り、そしお残りは郚䞋たちに斬らせる。

    その繰り返し。

    やり甲斐はなかった。

    色耪せた時間。

    欲たみれの倖道。

    醜悪な眪人。

    斬っおも、斬っおも珟れる。

    この䞖界は色のない䞖界。

    停りの色を持぀䞖界を守るための仕事。

    そのために振るう剣。

    それが退屈だった。

    嫌だった。

    だが、今日、出䌚えた。

    光の繭。

    傷を䞀瞬で治し、空を駆け、魔獣を倒し、竜をも蚎䌐する膚倧な魔力。

    しかし、それは党お人々の救枈に圓おられおいる。

    あの時、この忍びたちを蚎䌐するこずなど、圌には容易かっただろう。

    けれど、圌はそれをしなかった。

    蚎䌐は倩䜿が肩代わりした。

    圌は優しい。

    優しすぎる。

    悪人であっおも、その魔力を人に向けるこずはしないだろう。

    それで自分が窮地に立たされおも、そのこずすら頭に思い浮かばないだろう。

    ロヌ゚ングラム家はそうしお絶えた。

    魔獣は倒すが、悪人でも人は殺められない。

    では、圌に刃を向ける者がいたら

    これからはもっず増えるだろう。

    この䞖は醜悪な者たちで溢れおいる。

    それならば。

    それならば、俺が匕き受けよう。

    圌の盟ずなり、この剣を振るおう。

    月は明るくオヌキを照らしおいた。

    ツバキを助けお王城ぞ垰っおきた。

    王城は倧隒ぎになっおいる。

    ツバキがカグダたちに緊急事態を思念魔法で連絡したからだ。

    僕は、郚屋に戻る前に、ツバキずい぀もの屋根の䞊で少し話を聞いた。

    ツバキはノアに、フヌガ族を皆殺しにしたコヌマ族の昔話を話した。

    「でも、ノア。私を助けるためにノアが危ないこずをしたら、もうダメよ」

    隣に座っおいるノアは、手を恋人繋ぎに倉えおくれる。

    「そんなのダメだよ。ツバキも皆も無事でいおほしいから」

    「それでもダメよ。ノアを守るのが私たちの仕事。それだず逆になっちゃう」

    恋人繋ぎした手を優しく匕き寄せお、ノアの胞に私を収めおくれる。

    「ねぇ、ツバキ。今日のご耒矎に、ツバキの恋人になれる暩利は貰える」

    「うん。いいよ。あげる。ノア」

    ツバキは、ノアの「それ」がい぀もの勘違い発蚀だずわかっおいた。

    でも、いいの。

    今倜は。

    このたた。

    少しでいい。

    しばらくしお萜ち着いおから戻っおもいいよね。

    ツバキはそう思った。

    翌朝。

    目を芚たすず、い぀ものようにリリア様が枩かく僕を包んでくれおいる。

    リリア様の柑橘系の甘酞っぱい銙りに包たれおいる。

    幞せな朝の始たり。

    「ノア、昚倜は心配しおいたのよ」

    「はい。申し蚳ございたせん。リリア様。ツバキがコヌマ族に襲われおしたっおいお」

    「うん。聞いおいるわ。でも、無茶はダメよ」

    リリア様が頬に優しくキスしおくれる。

    可愛い

    倧奜き

    でも、脚が、脚が重なりすぎ

    柔らかい。

    あ、ダメ

    僕

    冷静に

    「はい。このノアはリリア様のためにありたす」

    「ふふ、い぀もの感じね。ノア。安心したわ」

    朝の甘いやりずり。

    でも、この甘さはリリア様がい぀もそうなるように導いおくれるのを、僕は知っおいる。

    だから、リリア様が倧奜き。

    リリア様は次第にアン姉ちゃんに䌌おきた気がする。

    昌時。

    ルヌクずリれに䌚う。

    「よぉ 昚晩は倧倉だったみたいだな」

    「うん。ツバキが襲われお。党く蚱せない」

    「でも、ツバキも無事で良かったわ」

    「うん。ルヌク、リれ。昚倜、剣聖に䌚ったよ。オヌキっお知っおる」

    「王郜で知らないのはお前だけだよ」

    「ルヌクもリれも、䌚ったこずはあるの」

    「そりゃ、あるさ。䜕床もな。俺はあい぀に勝ったこずがない」

    「私もよ」

    「そんなにすごいの 確かに昚日芋たけど匷かった」

    「あぁ。剣はな。ただ、倉わり者でな」

    「誰かに仕えるのは嫌だっお、王城には入らなかったわ」

    「あぁ、今でも滅倚に来ないしな」

    「それに、囜のために剣を䜿うのは嫌だっお、階士団入りも拒んだわ」

    「あい぀、䞀人だけ制服が長いだろ 芋たか」

    「うん。足銖くらいたであったね」

    「あれは、剣聖の蚌。死にたくなければ剣を向けるなっお意味だそうだ」

    「そうなんだ カッコいい」

    「そういう意味じゃないわよ」

    「王郜守護職の特別譊備隊でも持お䜙しおいるらしいわ。あい぀、独断専行ばかりだから」

    「あぁ、人の蚀うこずずか、䜜戊ずか無芖するからな」

    「そう いい人そうだったけど」

    「それより、お前盎属の護衛を立おるらしいぞ。俺、リれ、リタが候補だ」

    ん

    麗術垫に護衛

    なんで

    「みんなず䞀緒なら今ず倉わらなくない」

    「たぁ、リリア様ずセシル様が決めるこずだからな。倚分、俺だな」

    「私しかいないでしょう」

    「いや、お前はもう近衛階士団長に䞊がらないずな」

    「ノアの近衛階士なら、䞀人でも団長でしょ」

    そこぞハダテが来る。

    深々ずお蟞儀をされる。

    お瀌が蚀いたいから来お欲しいず。

    倧袈裟だなぁ。

    広間。

    忍びがほが党員集たっおいた。

    ツバキ、アダメ、コハク、カグダもいる。

    なぜか、みんなで片膝を぀いおいる。

    「ノア殿。昚倜はツバキをコヌマからお救いいただき、ありがずうございたす」

    みんなが䞀斉に銖を垂れる。

    乱れがない動き

    カッコいい

    「いやいや、たたたた通りかかっお良かっただけですよ」

    少し、慌おた。

    「みんな、早く頭を䞊げお 䞊げおくれなきゃ、僕が土䞋座するしかない」

    カグダたちが笑っおくれた。

    良かった。

    「ノア殿。我々フヌガは、コヌマずは深い遺恚がございたす」

    「うん。ツバキから聞いたよ」

    「調べによるず、あのカリゎミラ教団に雇われたようです。コヌマは忍びの最倧勢力。しかも我らフヌガをただ狙っおいる様子。このたたでは王城にご迷惑がかかるかもしれたせん。我らはコヌマず蚎ち合うために、王城を出ようず思っおおりたす」

    「あヌ、それはダメじゃないかな。囜王様は蚱さないよ」

    「はい。先皋、セシル殿䞋、゜フィア王女様にもご蚱可をいただけたせんでした」

    「もう少し調べお、このルヌベルにいるコヌマ族は䞀網打尜にしようよ」

    「はい。ですが、コヌマは魔獣を䜿いたす。垂街に魔獣を攟たれれば、垂民に被害が出たす」

    「魔獣 人間からの倉化皮」

    「はい。䞀族の者をわざず魔獣化し、䜿いたす」

    「気持ち悪い」

    「昚晩、王郜倖で十頭以䞊のブラックタスクが目撃されおおりたす。おそらくコヌマの手の者かず」

    ブラックタスク。

    牛を二倍にしたような倧きさ。

    二本足で立぀。

    黒牙牛ずも呌ばれる。

    気性が荒く、玠早い。

    「うヌん。セシル様は」

    「もう少し調べるず。王郜守護職郚隊ず諜報局が今は動いおいたす。我々は王城の譊備を厚くせよ、ずのご呜什です」

    「うん。そうしお。お願い」

    「ノア殿がそう仰るなら。埡意に。ノア殿、この埌はセシル殿䞋が執務宀でお呌びです」

    ノアは考えおいた。

    コヌマは、カリゎミラに雇われおこの王郜に入っおきたのか。

    ここにはむザベル様もいらっしゃる。

    しばらくは倧䜿公邞ではなく、王城に居を移動された方がいいかもしれない。

    それにしおも、ツバキを傷぀けたこずは蚱せない。

    セシルの執務宀に入る。

    カナが絊仕で入っおいお、リリア様もいる

    「ノア、リリアずも話しお、君に護衛を぀けようず考えおいおね」

    「はい、先皋、ルヌクから聞きたした」

    「それで、もう少しでその者が来るんだ」

    ルヌクかな

    リタかな

    リれかな

    みんな奜きだから誰でもいいな。

    コンコンず音がする。

    「来たね。入りなさい」

    「オヌキ・フォルト、入りたす」

    「オヌキ、どうしたの」

    「ノア、君はやっぱり倉わっおるね」

    「え なんで」

    䞉人で笑っおいる。

    セシル殿䞋が笑いながら蚀う。

    「君の護衛だよ。オヌキ・フォルト」

    「え 剣聖様が なぜ」

    「志願したのさ。君の護衛を」

    「ご䞻人様の護衛は私䞀人で十分です。むしろ䜿い魔の䜿呜です」

    「そうだよ。わざわざオヌキがやるこずじゃないよ」

    「これは、矎しい倩䜿はメむド姿も矎しいな」

    「オヌキ、目がおかしいよ」

    カナに叩かれる。

    「ご䞻人様。オヌキ様でよろしいかず。この矎しい倩䜿ず蚀われた」

    「そこを匷調するなよ」

    「それにリタ殿やリれ殿になっおしたっお、ご䞻人様がこっそり小指を繋がれたり、胞ばかりお気にされおは、このカナの出番がありたせん」

    リリア様の目が怖い

    「お前、䜙蚈なこずを蚀うなペォ」

    「䜙蚈なこずを蚀うのはい぀もご䞻人様です」

    リリア様が割っお入る。

    「そう カナの蚀う通り もう、ノアったら。オヌキ・フォルトで決たりです」

    「このオヌキ・フォルト、ノ゚ル・ロヌ゚ングラム様に忠誠を誓い、この呜に代えおもお守りいたしたす」

    片膝を぀く。

    「はい。リリア様のお申し付けに背くこずなどできたせん」

    「君は結構、調子の切り替えが玠早いな」

    オヌキが笑っおいる。

    「君もだよ じゃあ、オヌキ、僕の王城の居堎所を案内するよ。カナもおいで」

    「はい、ご䞻人様。ご䞻人様のお申し付けに背くこずなどできたせん」

    くそう、真䌌しやがった

    このゲロ倩䜿

    「ぐふ」

    カナに腹を殎られた。

    「今、䜙蚈なこずを考えたしたね」

    「な、なんでわかるの」

    「そういえば、さぁ 私だから ずクラリス様に蚀い寄られおたしたね」

    「お前、聞いおたなら助けおよ」

    「ご䞻人様、意倖ず楜しそうでしたよ」

    「もう ノアったら 私のノアです。オヌキ、いい 私のノアですのよ」

    「はい。リリア様。肝に銘じたす」

    「王城に久しぶりに来たのに、ずばっちりだ」

    オヌキが嘆いおいる。

    「でも、悪くない。うん。悪くない。これから楜しそうだ」

    「これのどこが」

    「そういうずころが」

    なんか二人で笑った。

    カナも楜しそう。

    たぁ、䞉人でうたくやれそうな気がする。

    ルヌク、リれ、リタの䞉人は、セシルの郚屋に呌ばれるのを埅っおいた。

    そこぞ、ノアずオヌキが楜しそうにやっお来る。

    「オヌキ お前 なんでここにいるんだ」

    「ルヌク。リれ、リタもいるのか。久しぶりだな。ノアの護衛を務めるこずにした。肩曞は王郜守護職筆頭、特別譊備隊䞀番隊隊長らしいがな」

    「いや、お前、誰にも仕えたくないんだろ」

    「たぁ、ノアならいいかな」

    「いや、それは私の仕事よ」

    「なんだ、君たちもやりたかったのか」

    「たぁ、そうね」

    リれが寂しそうだったから、手を握る。

    「リれ、い぀も䞀緒だから。心配しないで。倧奜き、リれ」

    リタずルヌクに叩かれる。

    「おい、オヌキ、こういうのもやらないずいけないんだぞ」

    「それは難しいな。しかし、ノアは叩かれおばかりだな」

    みんなに笑われた。

    なんで

    「それにしおもオヌキ。お前が笑うずころは初めお芋たぞ」

    オヌキはその胞の内で、

    「あぁ。今日が初めおかもな」

    ず思っおいた。



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