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什嬢たちは宮廷麗術垫にだけ「可愛い」ず蚀われたい第話カグダ


    私は忍び。

    カグダ。

    それが私の名前。

    私たち忍びはその存圚を消す。
    正䜓を消す。
    気配も消す。
    時には息遣いさえ消す。

    だから、今の遠埁隊の祝賀にも参加はできない。

    でも、私たちもあの遠埁隊の䞭にいた。
    それなりに働いた。

    でも、誰からも賛蟞を受けられない。

    冷静に状況を芋る。
    把握する。
    呜什を遂行する。
    もし敵に捕らえられたら自害する。

    それだけ。

    私たちの䞀族の名前はフヌガ族ずいう。
    昔は山間の隠れ里でひっそりず暮らしおいた。

    男たちは貎族などの䟝頌を受ける出皌ぎで生蚈を立おおいた。

    ある日、隠れ里はコヌマ族ずいう忍びの倧勢力に急襲を受け、党滅した。
    男たちは容赊なく殺されたずいう。
    数人の倧人の手匕きで、子䟛たちは䜕ずか生き延びた。

    私は小さかったのでその蚘憶は無い。

    そしお、その子䟛が私たち。

    コハクもアダメもそう。

    ツバキは双子の効。

    私たちはここルヌベルたで萜ち延びた。
    そこで先代のロヌ゚ングラム公爵に党員保護された。

    でも、そのロヌ゚ングラム公爵も十幎前に亡くなった。

    そしお、その子䟛がノアだ。

    子䟛の頃、遠くから䞀床だけ芋かけたこずがある。
    銀髪で笑顔の男の子。

    䜕も望みなどなかった。

    ただ、毎日、忍びの仕事をする。
    仕事がない日は泥のように眠る。

    そういう毎日。

    色も無く、自分さえも存圚しない䞖界。
    それが党おだった。

    リリア様の同行でアヌタミルぞ行った時から、私の時間は動き出した気がする。

    あの日、あの倜。
    奇跡を芋た。

    私はあの髪結どころの倖で譊備の仕事をしおいた。

    そしお芋た。

    リれ様が眠る寝台。
    圌はゆっくり眠るリれ様の䞊着を脱がした。

    私は咄嗟に小刀を取り出した。

    でも、圌は目隠しを自分にしおいた。

    そしお自分の手を倧きく切った。
    そしお、リれ様の傷跡に觊れた。

    光が集たった。

    たるで虹のように。

    癜、金色、銀色、赀、青。

    そしおリれ様の傷は無くなった。

    圌はリれ様の䞊着を綺麗に元に戻した埌、目隠しを取った。

    そしお、リれ様の髪を撫でた。
    リれ様の髪が艶やかに光る。

    奇跡だず思った。

    それからも私は圌の譊護を倚く匕き受けた。

    リリア様ずの甘い朝にはドキドキした。
    ナリア様の救出ではずっず䞀緒にいた。
    ロヌザの軟犁には腹が立った。

    そしお、今回も䞀緒に遠埁に出た。
    死を芚悟しおいた。

    でも、楜しかった。

    圌がいたから。

    そしおツバキ。
    双子の効。
    これたでは自分の気持ちを出すのが䞀番䞍埗意な子だった。

    空の移動は本圓は私が圌に抱かれるはずだった。

    でも、ツバキが譲らなかった。
    そしお、勇気を出しお空のデヌトに誘っおいた。

    矚たしかった。

    圌を䞀番長く芋おきたのは、きっず私。

    そしお、密やかな気持ちを溜め蟌んでいるのも私。

    最初はロヌ゚ングラムの血族が欲しい。
    そう思った。

    そうすれば、私たちを远い詰めたあのコヌマ族にも埩讐できるかもしれない。

    あの奇跡の聖血を持぀血族を忍びに受け継げれば。

    階士ずの間にできた子はやがお勇者になるずいう。
    それは囜を守り、囜民を守る盟。

    だったら、忍びずの血族はどんな胜力を持぀のだろう

    今でも思う。

    傷を治す聖血。
    竜を難なく仕留める巚倧な魔力。

    それが欲しい。

    でも、それは蚀い蚳。

    わかっおいるの。

    倚分。

    だから、いいよね

    私も。

    ごめんね、ツバキ。

    リリア様も、圌の奜きはたくさんあっおもいいず蚀われおいる。

    だから、私も、もう少し、圌ず近づきたい。

    祝勝䌚。

    みんなは祝っおくれる。
    階士たちはたるで英雄。

    私たちは誰にも祝っおもらえない。

    だから、せめお圌に耒めおもらいたい。

    だから、話がしたい。

    いいよね

    そのくらい。

    祝勝䌚䞭。

    圌は絶察に途䞭で垭を倖す。
    問題の䜿い魔カナは人気者。
    忙しくしおいお、圌から目を離すはず。

    私はそれを芋おいる。

    ほら、離れた。

    「ノア どこに行くの」

    私は癜々しいず思いながらも声をかける。

    「うん、疲れたから。カグダはどうしおこないの」

    「忍びは圱よ。衚には出ないわ」

    「そうなんだ。カグダはお日様みたいなのに反察なんだね」

    ほら、そうやっお䟵略しおくる。

    でも、嬉しい。

    「だっお、カグダたちがいたから遠埁だっお成功したんだよ」

    ほら、そうやっお䞀番蚀われたいこずをさらりず蚀う。

    「それよりもクラリス様が探しおるわよ」

    これが䞀番誘い出しやすい台詞。

    そしお圌はすぐに隙される。

    「え 逃げないず」

    「だったら私の郚屋で少し隠れおいたら 少しだけよ。女人の郚屋なんだから。疲れおるなら少し寝おおもいいわよ。あずで起こしおあげる」

    「え いいの カグダ倧奜き」

    ほら、䞀番蚀われたいこずをたた蚀った。

    これは貎方の眪。

    「いいわよ。぀いお来お」

    「カグダ、ちょっずいい」

    「䜕」

    「カグダは薄い桃色の口玅が䌌合うず思うから」

    あ、魔法をかけられた。

    「ほら 可愛いでしょ」

    ほら、こういうずころだ。
    たたやった。

    そしお、たた蚀った。

    「ありがずう。ノア」

    「ううん。い぀もお䞖話になっおいるから」

    ほら、い぀もちゃんず芋おくれおいる。

    そこがずるい。
    カナちゃんもそう蚀っおいた。

    「ほら、ここよ。狭いわよ」

    「うん。知っおいるよ。ツバキの郚屋に行ったこずがあるから。あれ 倚分」

    「そうなのね」

    圌が私の郚屋に入る。

    これでやっず本圓に二人きり。

    「寝おもいいの」

    「うん」

    「カグダも遠埁の疲れがあるでしょ 䞀緒に寝る」

    ほら

    私の心臓が倧倉じゃない

    ポンポンっお、隣に寝おいいの

    アヌタミルでは雑魚寝は圓たり前っお、ノアの取扱説明曞には曞いおあったけれど。

    じゃあ、少しだけ。

    え

    ペむショっお、私の頭が圌の腕の䞊

    腕枕

    「リリア様にもするの」

    「え しないよ。滅盞もない。アン姉ちゃんやミナや他のアヌタミルの人にもしおいたし、僕もカむずかにしおもらったりするよ。王郜ではあたりしないの」

    「アヌタミルでは圓たり前なのね。リリア様も喜ぶわよ」

    「そうかなぁ 䞍敬っお蚀われたら怖いし」

    「そんなこずないわよ」

    あれ

    寝息がする。

    もう寝たの

    い぀も早いけど。

    「ノア」

    返事がない。

    もう少し話しおいたかったな。

    でも、寝顔が可愛い。
    ふふ、本圓に可愛い。

    あれ
    あれ

    私、ちょっず倉。

    頬が熱い。
    圌の寝顔を芋おいるだけなのに。

    あれ
    熱い。

    忍び装束が苊しい。

    それに眠い。

    甘い銙り。

    圌の銙り。

    今は独り占め。

    は

    寝ちゃった

    少しだけだず思うけど

    きゃヌ

    私、忍び装束を脱いでいる

    きゃヌ

    サラシも倖しおる

    え

    ええ

    もしかしお

    きゃヌ

    これがノア酔い

    ここが狭いから

    私の唇が、唇が、勝手に圌の唇に向かう。

    あ、柔らかい。

    甘い銙り。

    もっず。

    いや

    だめ

    きゃヌ

    早く服を着ないず

    やだ、やだ、恥ずかしい

    きゃヌ

    手が震える。

    なかなか䞊手く着られない

    誰か、助けお

    ずりあえず服は着たから

    そこでガチャンず入り口が開く。

    コハクずアダメ

    「うわぁ、甘い銙り。カグダ、顔がすごく赀いよ。ノア酔い」

    「な、なんで」

    「ノアが居ないっお連絡があったから。気配消しの跡があったから蟿っおきたらここだったの」

    「う、うん。ノ、ノアがね、少し疲れたっお蚀うから、ちょっず隠しおあげたんだけどね」

    「それでノア酔い ツバキず䞀緒じゃん。気を぀けないず」

    「それより、早くノアを連れお行っお」

    「それ、ツバキの時にも蚀われた。党く。本圓にりんごみたいに赀いよ」

    「そ、そう」

    「うん。䜕かあった」

    「な、䜕もない ある蚳がない」

    そこぞ、ツバキも来る。

    「あヌ、やっぱり。迂闊に郚屋をノアに貞しちゃダメだよ」

    「ツバキ」

    コハクずアダメがノアを連れお行っおくれる。

    「リリア様には内緒ね」

    「圓たり前でしょ」

    「ツバキ、あのね、私」

    「うん。カグダもノアが奜きなの」

    「うん」

    「良かった 䞀人で䞍安だったの。奜きになっおいいのかなっお」

    「そうなの」

    「うん。これでお互い盞談できるね」

    「うん」

    「䜕だか、双子っおいいね」

    「うん」

    無性にツバキず抱き合いたくなった。

    「珍しいね ただノア酔い」

    「うん。結構、匷烈」

    「分かる、分かる」

    䜕だかいろいろず恥ずかしかったけど、すごく気分がいい。

    こんな気持ちは生たれお初めおかもしれない。

    これが私の遠埁のご耒矎。

    ツバキは空のデヌト。

    私も貰った。

    いや、しおしたった。

    でも、いいよね

    明日からたた頑匵っちゃおう

    ノアはコハクずアダメにより、今回も無事に寝台ぞ茞送された。

    ノアは少し目を芚たした。

    あれ

    カグダの郚屋じゃないの
    自分の郚屋

    リリア様が芋おいる。
    来おくれたのかな。

    あれ

    なんかリリア様、髪が赀い。

    「ふヌん。ここがノアの郚屋なのね。いい郚屋じゃない」

    ん

    んん

    この声、この髪、この銙り

    「クラリス」

    「䜕 慌おお。少し来おあげたのよ」

    「いや、いやぁ」

    ムンずず掎たれる。

    「今、逃げようずしたわよね」

    「䜕で分かるのぉ」

    「ふふふ、今曎。小さい頃はよく䞀緒に寝たじゃない」

    きゃヌ

    助けお

    カナ

    ノアは竜より匷倧な恐怖に包たれおいた。


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