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【前線】肌のセラミドは、なぜ枛るのか――「暪取り酵玠」を远う、花王40幎の謎解き

    ヒト型セラミド信仰の手前で、いちど立ち止たっおみたせんか ?

    はじめに化粧品売り堎の"åžžè­˜"に、ちょっず埅ったをかけおみる


    「セラミドはヒト型じゃないず意味がない」 。

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    スキンケアに少し詳しい人ほど、どこかでこの蚀葉を芋聞きしたこずがあるのではないでしょうか。SNSでも、矎容系の蚘事でも、い぀のたにか"ヒト型セラミド信仰"のようなものが広がっおいたす。

    たしかにヒト型セラミドは優秀な成分です。けれど、「それ以倖はニセモノ」「擬䌌セラミドは効かない」ずいうずころたで話が進むず、それは少し蚀い過ぎかもしれたせん。

    なぜなら、40幎あたりにわたっおセラミドずいう分子ず向き合い、「自然界にほずんど存圚しない分子を、人工的に蚭蚈しお぀くる」ずいう離れ業で也燥肌・敏感肌のケアを倉えおきた研究グルヌプがあるからです。

    それが、花王で角局科孊を远求しおきたグルヌプ――ずりわけ芋川玄爟いもかわ・げんじ博士を䞭心ずする研究の系譜です。

    この「ヒト型じゃなきゃダメ」ずいう問いに、デヌタで正面から答える――それがこのシリヌズの最終目的地です。

    ただし、その答えにたどり着くには、たず知っおおくべき"前提の物語"がありたす。それは、「そもそも、也燥肌やアトピヌの肌では、いったい䜕が起きおいるのか」ずいう謎です。

    この前線は、デスクトップに集めた花王関連のセラミド論文を発衚順に䞁寧にたどりながら、「セラミドずは䜕か」「なぜ枛るず肌が荒れるのか」を、専門知識がなくおも読み進められるようにたずめた"謎解き線"です。

    肌の䞊では、たるで探偵小説のような分子のドラマが進行しおいたした。
    材料は足りおいる。補造装眮も壊れおいない。なのにセラミドだけが枛っおいく――この奇劙な事件の真犯人を、研究者たちはどう远い詰めおいったのか。

    少し長い旅になりたすが、肌の䞀番倖偎で起きおいる小さな分子のドラマを、䞀緒に芋おいきたしょう。

    ここで少しだけ、お願いずいうか、お断りを。

    今回の2郚䜜は、孊術論文を発衚幎順にたどっお再構成した、いわば総説です。本来こうした内容は孊術専門誌が扱う領分で、たずめるのにもそれなりに時間がかかりたした。

    それでも皆さんに提䟛するこずにしたのは、この知識がいちばん届いおほしいのは、論文を読む化粧品業界の研究者ではなく、毎日コスメを遞んでいる皆さんだず思ったからです。
    だからできるかぎり専門的になりすぎないように、䞀぀ひず぀の技術や発芋を「流れ」ず「歎史」の䞭で远えるように曞きたした。
    䞀次論文を総ざらいしおはいたすが、现かな数倀やデヌタはあえお深く茉せず、読んでいお途䞭で぀たずき、話の流れを芋倱わないこずを優先しおいたす。现郚の正確さより、「なぜそうなったのか」の筋道が䌝わるこずを倧事にしたした。

    それでも難しい衚珟は残っおいるかもしれたせん。分かりにくいずころがあれば、お気軜に質問しおください。しっかりお答えしたす。

    この2郚䜜を読み終えたずき、皆さんの化粧品リテラシヌが少しでも䞊がっおいたら。そしお「セラミドっお、こういうものなんだよ」ず自分の蚀葉で語れお、ご自身に合った化粧品を遞べるようになっおいたら――それが、この蚘事を぀くったいちばんの目的です。

    そんな぀もりで、気軜に読み進めおもらえたら嬉しいです。

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    第1章 そもそもセラミドっお䜕者――「レンガずモルタル」の話

    肌の䞀番倖偎、わずか0.02ミリほどの薄い局を角局かくそうず呌びたす。死んだ现胞が積み重なった、いわば肌の"塀"です。この塀がしっかりしおいるおかげで、私たちは䜓の䞭の氎分を逃がさず、倖からの異物の䟵入を防いでいたす。

    これがバリア機胜です。

    角局の構造は、よく「レンガずモルタル」にたずえられたす。レンガにあたるのが角局现胞死んだ现胞、そのすき間を埋めるモルタルにあたるのが现胞間脂質さいがうかんしし぀です。

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    ご存じ「レンガずモルタル」

    どんなに䞈倫なレンガでも、すき間のモルタルがスカスカだず壁は厩れ、雚颚が入り蟌みたす。肌でいえば、氎分が逃げ、刺激が入り、也燥や敏感肌、かゆみぞず぀ながっおいく――そのモルタルの䞻圹こそが、セラミドなのです。

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    现胞間脂質の䞻な構成成分

    セラミドは现胞間脂質のおよそ半分を占め、コレステロヌルや遊離脂肪酞ずずもに「ラメラ構造」ず呌ばれる芏則正しい局状の䞊びを぀くりたす。
    氎ずなじむ郚分ず油ずなじむ郚分が亀互に積み重なったこのミルフィヌナ状の構造が、氎分を抱え蟌み、倖敵をブロックする"壁"の正䜓です。

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    角局は角局现胞レンガず现胞間脂質モルタルでできおいる
    ©2026 コスメ孊長
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    セラミドは现胞間脂質のバリア構造ラメラ構造の䞭心
    ©2026コスメ孊長

    ここたでは今でこそ教科曞的な話ですが、「肌の保湿やバリアを担っおいるのは、実は氎溶性の保湿成分ではなく"脂質"なのだ」ずはっきり瀺したのが、ほかでもない花王の初期研究でした。

    物語は1980幎代から始たりたす。

    第2章 1980幎代――「氎を抱えおいたのは、脂質だった」

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    角局から脂質を抜くず、肌は氎を保おなくなる1985幎

    1985幎、芋川博士ず服郚研究員は、健康な男性の前腕の皮膚をアセトン゚ヌテルずいう有機溶媒で凊理する、ずいうシンプルか぀倧胆な実隓を行いたしたImokawa & Hattori, Journal of Investigative Dermatology, 1985。
    芁するに、肌の衚面から脂質だけを「溶かしお抜いおしたう」のです。

    結果は明快でした。
    凊理時間を長くするほど角局はカサカサ・ポロポロになり、氎分を保぀力氎分保持胜が著しく䜎䞋したした。
    電子顕埮鏡で芋るず、现胞のすき間を埋めおいた脂質コレステロヌルやコレステロヌル゚ステルなどが遞択的に倱われ、本来あるべき構造が消えおいたした。しかもこの状態は、凊理から4日たっおも回埩したせんでした。なお翌1986幎には、抜いた脂質を塗り戻す実隓も行われ、ここでも"セラミド"が氎分保持胜の回埩に最も匷く効くこずが瀺されおいたす。

    それたで、肌の氎分保持ずいえば「倩然保湿因子NMF」ずいう氎溶性のアミノ酞などが䞻圹だず考えられがちでした。
    この研究は、「脂質こそが氎分保持の鍵を握っおいる」ずいう発想の転換を、目に芋える圢で突き぀けたのです。

    界面掻性剀でも同じこずが起きる、そしお"戻せる"1989幎

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    次に花王のチヌムは、もっず日垞に近い刺激――界面掻性剀SDS=ドデシル硫酞ナトリりム、角局脂質バリアの砎壊䜜甚の匷い掗浄成分――で同じこずが起きるかを調べたしたImportance of intercellular lipids in water-retention properties of the stratum corneum, 1989。
    SDSで凊理した肌でも、やはり现胞間脂質が遞択的に倱われ、ラメラ構造が壊れ、氎分保持胜が萜ちたした。

    「掗いすぎが也燥を招く」、その分子レベルの蚌拠です。

    ここで重芁なのは実隓の埌半です。
    倱われた脂質を補う目的で、角局脂質そのものを肌に塗り戻すず、氎分保持機胜が回埩したのです。先に觊れた1986幎の塗り戻し実隓ず同じく、ここでも"セラミド"が回埩に最も匷く効くこずが、あらためお確かめられたした。
    この「セラミドこそが鍵だ」ずいう確信が、のちの"擬䌌セラミド開発"ぞず䞀盎線に぀ながる重芁な䌏線になりたした。

    脂質は「氎を凍らせない」圢で抱えおいる1991幎

    では、脂質はどうやっお氎を保持しおいるのか。
    1991幎、芋川博士らは瀺差走査熱量枬定DSCずいう、氎が凍るずきの熱を粟密に枬る手法を䜿い、角局の䞭の氎のふるたいを芳察したしたStratum Corneum Lipids Serve as a Bound-Water Modulator, JID, 1991。

    するず、脂質を抜いた角局では、凍りにくい"結合氎け぀ごうすい"――肌にしっずりずたずわり぀く氎――の割合が33.3から19.7ぞず激枛したした。
    そしお脂質を塗り戻すず、結合氎が再び増えたのです。぀たり脂質は、ただ氎を匟くフタではなく、氎をちょうどよい状態で「抱きずめる」調敎圹だった、ずいうこずです。

    しなやかさを生むのは"氎ずアミノ酞"の合わせ技1995幎

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    少し角床を倉えた研究も玹介しおおきたしょう。
    1995幎、城倉じょうくら博士らは固䜓13C-栞磁気共鳎法固䜓13C NMR法ずいう分子の動きを盎接芋る手法で、角局の"しなやかさ匟力"の正䜓に迫りたしたMolecular Analysis of Elastic Properties of the Stratum Corneum by Solid-State 13C-NMR, JID, 1995。

    その結果、角局がしなやかさを保぀には、氎分ず、アミノ酞を䞭心ずする倩然保湿因子NMFの䞡方が必芁だずわかりたした。
    脂質を抜いただけでは匟力は倧きく倉わらず、氎溶性のNMFたで掗い流すず角局は硬くなり、アミノ酞を戻すず再びしなやかさが戻ったのです。

    この章のたずめはシンプルです。

    健やかな角局は、现胞間脂質の䞭心である脂質ずりわけセラミドが氎を抱え、角局现胞に含たれるNMFがしなやかさを䞎える、二人䞉脚で成り立っおいる。

    そしお花王は、その片方の䞻圹であるセラミドぞず、研究の焊点を絞り蟌んでいきたす。

    第3章 1990幎代前半――セラミド欠乏が、アトピヌの肌で起きおいた

    アトピヌ性皮膚炎の肌では、セラミドが確かに枛っおいた1991幎

    セラミド研究の歎史で、最も匕甚される金字塔の䞀぀がこの論文です。
    1991幎、芋川博士、阿郚、ゞン、東京女子医倧の川島眞教授らは、アトピヌ性皮膚炎AD患者の角局でセラミド量を粟密に定量したしたDecreased Level of Ceramides in Stratum Corneum of Atopic Dermatitis: An Etiologic Factor in Atopic Dry Skin?, JID, 1991。川島眞教授は、日本の「抗シワ」研究およびシワ改善成分を配合した医薬郚倖品薬甚化粧品の評䟡においお第䞀人者です。

    結果は、アトピヌの也燥肌のメカニズムを語るうえで欠かせないものになりたした。湿疹のある郚分だけでなく、䞀芋きれいに芋える"症状のない郚分"の角局でも、セラミドが明らかに枛っおいたのです。

    これは䜕を意味するか。

    アトピヌの也燥は「炎症の結果」ではなく、「炎症の前から、肌の土台であるセラミドが䞍足しおいる」可胜性を瀺しおいたす。
    ぀たりセラミド欠乏は、アトピヌ性也燥肌の原因病因の䞀぀かもしれない――タむトルの末尟に控えめに付いた「」が、その埌の数十幎の研究テヌマを宣蚀しおいたした。

    セラミドはどこから来るのか――"補造装眮"を探す1992〜1999幎

    セラミドが枛っおいるなら、次に問うべきは「セラミドはそもそもどうやっお䜜られるのか」です。
    肌の䞭では、グルコシルセラミドずいう前駆䜓材料が、βグルコセレブロシダヌれずいう酵玠によっお切断され、最終的なセラミドぞず"組み立お"られたす。

    花王の高朚たかぎ博士は、皮膚科孊の䞖界的暩嚁であるカリフォルニア倧孊サンフランシスコ校UCSFのPeter Elias、Walter Holleranらず囜際共同研究を行い、この酵玠の働きを䞁寧に解き明かしおいきたした。

    ・1992幎マりスの衚皮で、βグルコセレブロシダヌれが角局ぞ向かう分化の過皋で働き、グルコシルセラミドをセラミドに倉換しおいるこずを特定Holleran, Takagi, Imokawa et al., J Lipid Res, 1992。

    ・1994幎アトピヌ性也燥肌ず加霢也燥肌で、この"補造酵玠"ず"分解酵玠セラミダヌれ"の掻性を比范。
    意倖にも、アトピヌ肌では補造酵玠の掻性そのものは健垞者ず倧きく倉わらなかったJin et al., Acta Dermato-Venereologica, 1994。

    ・1999幎ヒトずマりスの角局で、この酵玠が「どこで」働いおいるかを染色技術で可芖化し、角局の浅い局に集䞭しおいるこずを瀺したTakagi, Imokawa, Elias, Holleran et al., J Lipid Res, 1999。

    ここで䞀぀の謎が浮かびたす。

    補造装眮βグルコセレブロシダヌれは壊れおいない。なのに、なぜアトピヌ肌ではセラミドが枛るのか

    この問いが、次の章の倧発芋に぀ながりたす。

    第4章 1990幎代埌半〜2000幎代――真犯人「スフィンゎミ゚リンデアシラヌれ」

    セラミドを䜜るはずの材料が、"別物"に化けおいた1996〜2000幎

    セラミドの材料には、グルコシルセラミドのほかにスフィンゎミ゚リンずいう脂質もありたす。
    健康な肌では、これらは決たった堎所で切断され、きちんずセラミドになりたす。
    ずころが花王ず東京女子医倧のチヌムは、アトピヌ肌に異垞な酵玠が存圚するこずを突き止めたした。

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    ・1996幎村田、緒方、東京女子医倧、花王の合同チヌムが、アトピヌ肌でスフィンゎミ゚リンを分解する掻性が健垞者の27倍にも高たっおいるこずを報告。「スフィンゎミ゚リンアシラヌれ」ずいう未知の酵玠の存圚を提唱したしたMurata et al., JID, 1996。

    ・2000幎暋口ひぐち博士らが、この酵玠をグルコシルセラミドスフィンゎミ゚リンデアシラヌれず呜名。問題の栞心を明らかにしたすHiguchi, Imokawa et al., Biochemical Journal, 2000。

    䜕が起きおいたのか。

    普通の酵玠は、材料を「正しい堎所」で切っおセラミドを䜜りたす。
    ずころがこの異垞酵玠は、材料を"間違った堎所N-アシル結合"で切断しおしたうのです。

    その結果できるのは、セラミドではなく、スフィンゎシルホスホリルコリンSPCやグルコシルスフィンゎシンずいう"䜜りかけの別物リゟ䜓"でした。

    ぀たりアトピヌ肌のセラミド䞍足は、「材料が足りない」のでも「補造装眮が壊れた」のでもなく、補造ラむンに割り蟌んできた"劚害者"が、材料を暪取りしお䞍良品に倉えおしたう――そんなメカニズムだったのです。

    補造装眮そのものは正垞でも、その手前で材料が奪われおいた――だから「装眮は無事なのに補品が枛る」ずいう謎が解けたのです。

    これは䞖界的にも独創的な発芋でした。

    暪取りされお生たれた"別物"が、炎症ずかゆみたで起こす1999〜2003幎

    話はここで終わりたせん。
    暪取りの結果生たれたSPCやグルコシルスフィンゎシンは、ただセラミドの数を枛らすだけの脇圹ではありたせんでした。

    ・1999幎芋川博士らは、SPCが角化现胞肌の现胞に䜜甚しおICAM-1ずいう"炎症の目印"の発珟を匷く誘導するこずを瀺したしたSphingosylphosphorylcholine is a Potent Inducer of ICAM-1, JID, 1999。SPCは、癜血球を肌に呌び寄せ、炎症を埌抌しする匕き金にもなっおいたのです。

    ・2003幎岡本らが、アトピヌ肌の角局で実際にSPCが増えおいるこずを高感床な手法で確認。SPCが増えるほどセラミドが枛る、ずいうきれいな反比䟋の関係を瀺したしたOkamoto, Imokawa et al., J Lipid Res, 2003。

    ・2003幎石橋らが、もう䞀぀のリゟ䜓であるグルコシルスフィンゎシンもアトピヌ肌に蓄積しおいるこずを報告Ishibashi, Imokawa et al., Laboratory Investigation, 2003。

    ぀たり䞀぀の異垞酵玠が、「セラミドを枛らす」ず「炎症・かゆみを促す」ずいう二重の悪さを働いおいた。

    アトピヌの也燥ず炎症が、䞀本の分子の糞で぀ながった瞬間でした。

    そしお"真犯人"の正䜓が刀明する2009幎・2020幎

    芋川博士は2009幎、ここたでの䞀連の発芋を䞀぀の理論ずしお総説にたずめたしたA possible mechanism underlying the ceramide deficiency in atopic dermatitis, Journal of Dermatological Science, 2009。

    そしお2020幎、長幎「正䜓䞍明の酵玠」ずされおきたスフィンゎミ゚リンデアシラヌれの実䜓に、぀いに決着が぀きたす。
    寺西、桑原、川島、芋川、野䞊らの研究で、この酵玠が酞性セラミダヌれずいう既知の酵玠のβサブナニット郚品ず同䞀であるこずが瀺されたのですSphingomyelin Deacylase ... Is Identical to the β-Subunit of Acid Ceramidase, International Journal of Molecular Sciences, 2020。

    玄四半䞖玀越しに、容疑者にようやく本名が぀いた瞬間でした。

    【前線のたずめ】――事件の構図が芋えた

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    ここたでが、「なぜセラミドが枛るのか」ずいう"病気の偎"の物語です。

    敎理するず、こうなりたす。

    肌のバリアず氎分保持を支えおいたのは、氎溶性の保湿成分ではなく脂質――ずりわけセラミドだった第2章。
    そのセラミドが、アトピヌの肌では、症状のない郚分でさえ枛っおいた第3章。
    しかも材料も補造装眮も無事なのに、だ。
    真犯人は、材料を"間違った堎所"で切っお䞍良品SPC・グルコシルスフィンゎシンに倉えおしたう異垞酵玠であり、その䞍良品は炎症やかゆみたで匕き起こしおいた第4章。

    事件の構図は、ようやく芋えたした。
    では 「ならば、どう補えばいいのか」。ここから先は"治す偎"の物語です。

    そしお、その物語の䞭心にいるのが、この蚘事のそもそもの問い――「ヒト型じゃなきゃダメ」――に察する、花王からの回答です。

    自然界にほずんど存圚しない分子を、人間がれロから蚭蚈しお぀くった"擬䌌セラミド"。
    それは本圓に、肌のバリアを盎せるのか。本物のセラミドに、機胜で䞊べるのか。

    その答えは、埌線【擬䌌セラミドずいう答え】で、デヌタずずもにお芋せしたす。


    【埌線】では、いよいよ"治す偎"の物語に入りたす。 自然界にほずんど存圚しない分子を、人間がれロから蚭蚈しお぀くった"擬䌌セラミド"。
    それは本圓に、肌のバリアを盎せるのか――そしお「ヒト型じゃなきゃダメ」ぞの回答を、デヌタずずもにお芋せしたす。

    ▌埌線はこちら

    ※本蚘事は、公開されおいる花王関連のセラミド研究論文を発衚幎順にたどり、 筆者が䞀般読者向けに再構成・解説したものです。䞀個人が調べた内容のため、 重芁な研究を網矅できおいない、解釈のニュアンスに誀りがある、あるいは 今埌他者の研究を含め本蚘事の芋解を曎新しうる新たな知芋が珟れる 可胜性がありたす。あらかじめご了承ください。 なお図衚は匕甚元の䜓裁をそのたた転茉せず、内容理解を助ける範囲での 蚘述にずどめおいたす。

    䞻芁参考文献前線・発衚幎順

    1. Imokawa G, Hattori M. A Possible Function of Structural Lipids in the Water-Holding Properties of the Stratum Corneum. J Invest Dermatol. 1985.

    2. Imokawa G, Akasaki S, Hattori M, Yoshizuka N. Selective recovery of deranged water-holding properties by stratum corneum lipids. J Invest Dermatol. 1986.

    3. Imokawa G, Akasaki S, Minematsu Y, Kawai M. Importance of intercellular lipids in water-retention properties of the stratum corneum: induction and recovery study of surfactant dry skin. Arch Dermatol Res. 1989.

    4. Imokawa G, et al. Decreased Level of Ceramides in Stratum Corneum of Atopic Dermatitis: An Etiologic Factor in Atopic Dry Skin? J Invest Dermatol. 1991.

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    7. Jin K, Imokawa G, et al. Analysis of β-glucocerebrosidase and ceramidase activities in atopic and aged dry skin. Acta Derm Venereol. 1994.

    8. Jokura Y, Ishikawa S, Tokuda H, Imokawa G. Molecular Analysis of Elastic Properties of the Stratum Corneum by Solid-State 13C-NMR. J Invest Dermatol. 1995.

    9. Murata Y, Imokawa G, et al. Abnormal Expression of Sphingomyelin Acylase in Atopic Dermatitis: An Etiologic Factor for Ceramide Deficiency? J Invest Dermatol. 1996.

    10. Imokawa G, et al. Sphingosylphosphorylcholine is a Potent Inducer of ICAM-1 Expression in Human Keratinocytes. J Invest Dermatol. 1999.

    11. Takagi Y, Imokawa G, Elias PM, Holleran WM, et al. β-Glucocerebrosidase activity in mammalian stratum corneum. J Lipid Res. 1999.

    12. Higuchi K, Imokawa G, et al. The skin of atopic dermatitis patients contains a novel enzyme, glucosylceramide/sphingomyelin deacylase. Biochem J. 2000.

    13. Ishibashi M, Imokawa G, et al. Abnormal Expression of Glucosylceramide Deacylase and Accumulation of Glucosylsphingosine in Atopic Dermatitis. Lab Invest. 2003.

    14. Okamoto R, Imokawa G, et al. Sphingosylphosphorylcholine is upregulated in the stratum corneum of patients with atopic dermatitis. J Lipid Res. 2003.

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    16. Teranishi Y, Imokawa G, Nogami-Itoh M, et al. Sphingomyelin Deacylase ... Is Identical to the β-Subunit of Acid Ceramidase. Int J Mol Sci. 2020.

     
     
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