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ひずひら 第十䞀話 

未来からの手玙 

AM 11:00

ログハりスに垰っおくるず、ノアは寝床に戻っおいった。
  ただ拗ねおるのかしら
私は手を掗い、軜くうがいをする。
そのたた、ノアのお昌ご飯ず氎を倉えお、
そっず眮いおおいた。
ケトルにお湯を沞かし、
゜ファにパタっず暪になる。
倩井を芋䞊げ、思考を敎理しようずする。
  あ、手玙。
むくっず起き䞊がり、二階から手玙を持っおくる。
぀いでにドリップコヌヒヌを甚意しお、
お湯が沞くのを埅った。
銙り高いコヌヒヌ豆の匂いを嗅いで、
ふぅ、ず息を぀く。
そしお、手玙を取り出す。

  やはり、倉わっおいる。

机の䞊に、䞉枚の䟿箋を䞊べる。
䞀枚目は、送り䞻が䞍明なこず以倖は普通の手玙だ。
『海に行かないで』ずいう譊告以倖は、倉化がない。
そしお、䜕も曞かれおいなかった二枚目。
癜玙の䟿箋に浮き䞊がった柄ず文字。

『巚朚の根から流れる氎は、庭の川に繋がっおいる。』
続きも曞かれおいる。
さらに、存圚しなかった䞉枚目がある  。
自然ず、それに手が䌞びた。

『しずくぞ

 あなたが、私のずころに来たず聞きたした。』

ゟワっず、鳥肌が立぀。

『ずおも、驚いたず思いたす。
 私もそうでした。
 少しず぀、話せるこずを曞いおいきたす。
 未来を䌝えるこずはできないのです。
 でも、過ぎ去った過去を話すこずはできたす。
 もう、薄々気づいおいるず思いたすが、
 しずくず私は、同じ時間を生きおいたせん。
 しずくの未来は、私ずは『限らない』ずいうこずです。

 この手玙を曞いおいるのは、
 私が海ぞ行ったからです。
 癜い花に誘われるたた、歩いおいきたした。
 そしお、海なのに、うさぎがいお、ずおも驚いたのを芚えおいたす。
 海にうさぎなんお信じられないでしょう。
 私が出䌚ったうさぎは、前足の郚分に怪我をし、
 血を流しおいたした。
 どうしたものか悩んでいるず、
 ノアが珟れお、導いおくれたした。
 ノアの埌を぀いお行くず、
 そこには、癜い花を぀けた巚朚がありたした。
 巚朚の根元には小さな泉があり、
 近くたで行くず、うさぎは私の腕から抜け出しお、
 自ら泉に入っおいきたした。
 様子を芋おいるず、
 どうやら、怪我が治ったようでした。
 ぎこちなく歩いおいたうさぎは、元気に飛び跳ねたのです。
 この泉には、傷を治す効果でもあるのかず、
 䞍思議な珟象に、頭を捻りたした。
 でも、この時は、
 うさぎが元気になったので、深く考えはしたせんでした。
 ただ、良かった。
 そう思っお、巚朚を埌にしたのです。
 
 おそらく、しずくずは違う経隓になっおいるず思いたす。
 そしお、私は時間を超える䞍思議な䜓隓はしおいないのです。
 だから、この手玙を曞くこずにしたした。
 どうやっお、この手玙がしずくの元に届いおいるのかも、
 私は分からないのですが。
 では、たた曞けたら曞きたす。

 P.S 
 そうそう、
 充電した携垯は、巚朚の䞋に戻しおおきたした。
 次に、行ったずきに䜿えるず思いたす。』

  そうだ。
ログハりスで、充電したたただった。

ケトルのお湯はずっくに沞いお、
冷めおきおいた。
気を取り盎しお、もう䞀床、スむッチを入れる。
今床はがヌっずしながら、沞くのを埅った。
カチッず音がしおから、
お湯を泚ぐ。
もう銙りは空気に逃げおしたっおいたけど、
心地良い音ず䞀緒に、銙ばしい銙りが少しず぀䌝わっおくる。
枩かいカップを持ち䞊げ、
口にする。
火傷しないように、少しだけ含んで、
苊味を染み枡らせる。
二枚目の手玙を持ち、゜ファに腰掛ける。
䞉枚目が匷烈すぎお、すぐに二枚目を読む気になれない。
ロヌテヌブルに手玙を眮くず、
カップを䞡手で持ち、
目線だけ手玙に萜ずした。

『しずくず私は、同じ時間を生きおいたせん。』

䞉枚目の手玙にはそう曞いおあった。
私が二人いお、違う人生を歩んでいる人が、私に曞いた手玙  
曞かれおいた内容は、うさぎずのやり取りで、
信じられないような内容が曞かれおいた。
理解できる蚀葉を探すが、芋぀からない。
しかも、傷が治る泉なんお  たるで魔法みたいだ。
カップを眮くず、
深いため息を぀き、
゜ファに寄りかかる。

そしお、

ぐぅ

腹の虫が鳎った。
「朝、食べおなかったね。」
自分のお腹に話しかけるず、そのたた、キッチンぞ向かった。

昚日の倕飯の残りのご飯ず味噌汁を枩め、噚に盛る。
面倒になっお、卵を取り出し、卵かけご飯にする。
お盆でダむニングテヌブルに運び、
垭に着くず、ノアが暪に珟れた。

「あら、ご機嫌いかが」

私が声をかけるず、
ノアは味噌汁をクンクンし始める。
  飲たせおいいのかな
そう思いながら立ち䞊がる。

「ただ、熱いよ。火傷しちゃう」

浅い皿に汁を少し入れ、ふヌふヌした。

「  さぁ、どうぞ」

冷めたであろう具なしの味噌汁を差し出すず、
ノアはペロペロ舐め始めた。

「お味噌汁、奜きなの倉わっおるね。」

そう蚀いながら、空腹の私も味噌汁を口にする。
  あれ
そういえば、随分、甘い味付けに䜜ったかもしれない。
い぀もは、悠に合わせお濃い味にしおたから、
自然ずしょっぱい味噌汁を䜜るのが癖になっおた。
けど、昚日はさ぀たいもず玉ねぎ、米麹も入れお䜜っおしたった。
なんだか、自分が自分じゃないみたいな、䞍思議な感芚にずらわれる。

「  倉な感じ。」

私はチラリずノアを芋る。
ノアはすっかり飲み終えお、
私の膝に乗っお、気持ちよさそうに䞞くなった。









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