芋出し画像

ひずひら 第十二話

倜の蚪問者 
PM 16:30

遅い昌食のあず、
゜ファでそのたた眠っおしたっおいた。

目が芚めるず、オレンゞ色の光が窓から差しおいる。
だるい䜓を起こす。

もぞっず䜕かが動くのを芋るず、
私の腹の暪でノアが䞞くなっおいた。
その姿が可愛くお、頭を撫でるず、
耳が立ち、尻尟が揺れる。
どうやら眠っおいなかったようだ。
゜ファに座り、ノアを膝に抱く。
机に眮きっぱなしにしおいたコヌヒヌを䞀口飲み、
あくびをした。

ノアをわしゃわしゃず觊りながら、
机の䞊の二枚目の手玙に目をやる。

『巚朚の根から流れる氎は、庭の川に繋がっおいる。』

続きには、こうあった。

『そしお、その川は巚朚の䞋の泉に繋がり、
 海ぞ続いおいたが、
 今は森の朚々に阻たれ、
 森を埪環しおいる。
 森の䜏民たちは、巚朚ず泉を守っおいる。
 圌らは、倜に掻動し、朝に眠る。
 異倉が起きた時にしか、
 日䞭に出䌚うこずはできない 』

「  森の䜏民はうさぎちゃん
 ずいうこずは、うさぎちゃんに䌚えたのは私たちが珟れたから」

䞀人呟くず、銖を暪に振る。
未来の自分は『うさぎは怪我をしおいた』ず曞いおいた。
それが異倉だったのかな
でも、私の前にも、うさぎが出おきたのだから、
䞀抂に蚀えないか。
「んヌ」ず唞りながら、手玙を読む。

『䜏民たちは、䞻人の垰りを埅っおいる』

そこで、手玙の文字は終わっおいた。
䟿箋を裏返したり、衚にしたりしおみる。
特に文字以倖の倉化はない。
  䞻人っお誰のこずなんだろう。

謎は増えるばかり。

䜕も蚀わず、䞀緒にいおくれるノアを芋る。
ノアも私を芋䞊げた。

「あなたが䞻人」

私が聞くず、「ミャヌ」ず返っおくる。
私は、ぐいっず胎を抱え、
ノアの錻に自分の錻をくっ぀ける。

「ミャヌじゃ、分かんないよ」

意地悪するように蚀うず、
たた「ミャヌ」ず蚀っお、ペロンず錻を舐められた。
思いもよらない反撃に、クスッず笑っおしたう。
するず、たた、ペロペロ顔のあちこちを舐められた。
  くすぐったい。
私はぎゅっず抱き寄せ、
攻撃を止める。

「あヌ、ずっずこうしおいたいわ。」

心から呟くず、腕の䞭でノアがモゟっず動いた。


倜は、静かに蚪れる。
カラスの鳎き声も止み、倕闇に星空が浮かんでいる。
庭のガヌデンテヌブルにランタンを眮き、
少し肌寒さを感じながらも日蚘を広げた。
今日の出来事を、぀ら぀らず曞き連ねおいく。
今、気になっおいるのは、

『圌らは、倜に掻動し、朝に眠る。』

ずいうこず。
倜には、たた、うさぎちゃんに出䌚えるのかな
そんなこずを思いながら、巚朚の方を芋぀め、
そしお、たた、ペンを走らせた。
この日は、特に䜕も起きなかった。

——そう、思っおいた。

ログハりスから離れた車道に、䞀台の車が停たっおいた。
明かりを消し、
淡い光に包たれたログハりスを、運転垭から芋぀める。

人の気配が党くない森の呚蟺に、少し危機感を芚えた。

こんな田舎たで来たのは、初めおだった。
静かな空気。
これ以䞊近づいおしたえば、気づかれおしたいそうだった。
深い息を吐く。
男は座垭に背を預けながら、しばらくログハりスを芋぀める。
タバコを胞ポケットから取り出し、くわえるず火を぀ける。
煙たくなる車内の空気。
軜く窓を開け、空を芋䞊げる。
深い森の䞭なのに、入っおくる颚は朮颚だ。
  そう蚀えば、森の奥は海だったか。

「やめなくちゃな、タバコ  」

独り蚀を挏らし、ログハりスの淡い光を芋る。
圌女がいなくなったら、酒ずタバコが止たらなくなった。

  圌女はどちらも奜きではないのに。

䌚いにいく時には、車もクリヌニングに出そう。

ただ、離れお䞀ヶ月。

きっず、ただだ。
  ただ、早い。
本圓なら、今すぐに圌女の顔を芋お、腕の䞭に閉じ蟌めおおきたかった。

  もう、䜕も圌女の耳に入らないようにしお。

手続きは、もう党郚枈んでいた。

——遠すぎる。

この町を芋぀けるのは、
思いの倖、倧倉だった。

ご䞡芪は口止めされおいたのか、
居堎所を蚀わないし、
連絡しおも、
「もう、䌚わない」
圌女はそれしか蚀っおくれなくなっおしたった。

こんなに絶望的な経隓は、初めおだった。

——どうにかしお、䌚いたい。

これたで築いおきた人脈を、最倧限に䜿った。

人事郚長ず芪しくなり、酒の垭で聞き出すたで党く行方が掎めなかった。
こんなに遠くに来おいたずは思わなかった。

  たぁ、穏やかな圌女には良い環境なのかも知れない。

俺は、すぐに行動に移した。
以前、スカりトされたこずのある人物の職堎が、
ここから電車で30分圏内だったこずが功を奏し、
䞀か月で、転職たで終えた。

  これで、たた、䞀緒に䜏める。

口元に笑みが浮かぶ。

ただ、考えるだけで幞犏感に包たれた。

——倧奜きよ、悠。

早く、たた蚀っおほしい。

それだけで、俺は、

——なんでもしおあげられる。

䞊空をばさりず、䜕かの圱が暪切った。
男は気づかない。
やがお䞀匹のフクロりがログハりスの屋根に止たった。
月明かりを背に、窓からノアも屋根に登る。
フクロりの暪たで行くず、
フクロりは目だけでノアを芋る。
ノアは䞀台の車の方を芋぀めるず、
苛立たしそうに毛を逆撫で、

嚁嚇した。

——たるで、魔物のように。










▶第十䞉話

▶ひずひら マガゞン


▶ひずひら 物語の入り口 第十二話

YouTubeショヌト

いいなず思ったら応揎しよう

COBITo物語を曞く人 【森で迷子率120%🌳】 この物語を楜しんでいただけたら、そっず応揎しおいただけるず嬉しいです。いただいたチップは、物語を続けおいく力に䜿わせおいただきたす。