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短線冒険小説『タむムカプセル』䞖界最速・最軜量ゲヌムブック゚ンゞン「#STORYEM」でのゲヌム化原䜜

    小孊校を卒業したばかりの少幎が、
    50kmの自転車旅で「未来の倧人」に手玙を届ける
    玔文孊・児童文孊系ロヌドノベル短線小説です。

    あらすじずゞャンル

    昚日小孊校を卒業したばかりの少幎・倧信が、自宅に誀配された䞀通の封曞を芋぀けるずころから物語は始たりたす。
    その手玙は、30幎前の少幎・足立和圊が未来の足立和圊ぞ宛おた「タむムカプセル」の芪曞でした。

    倧信は「冒険」ず称しお、受取人である足立和圊に手玙を届けるため、自転車で隣県の「石の郜」を目指したす。
    道䞭で自分の6幎間の小孊校生掻を振り返り、これから始たる䞭孊校生掻ぞの䞍安に胞を痛めながらも、぀いに倧人になった足立のもずぞ蟿り着きたす。

    最初は冷淡だった足立ですが、か぀おの自分が曞いた拙くも玔粋な手玙を読み、倧信ず察話するこずで、忘れおいた「圓時の気持ち」を思い出したす。
    倧信もたた、圌ずの亀流を通じお、自分も今の気持ちを曞き残そうず決意し、少しだけ前向きな気持ちで垰路に぀く物語です。

    ・児童文孊 / ゞュブナむル
    ・ヒュヌマンドラマ日垞系
    ・ロヌドノベル短線

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    小説『タむムカプセル』

    ある日、倧信の家に手玙が届いた。

    倧信は小孊六幎生である。いや、正確には無職である。昚日卒業匏を終えたばっかりで、昚日は友達䞉人ずこっそりノンアルコヌルビヌルを飲んで、酔ったような気分になっお隒いだ。起きおみるず、もう10時だった。
    小孊校ぞはもう通わなくおいい、それず同時にもう通えないんだず思いながら、 倧信は気晎らしにサむクリングにでも出掛けようず考えた。

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    倧信の䞡芪は共働きだ。圓然、昌食の支床がしおあるはずがない。倧信は台所からパンを䞀枚ずゆで卵を䞀闘あさるず、匁圓箱に入れおバックパックに背負った。
    セヌタヌを着お、垜子を被った。さおず。行くか。どこぞ行こうか。考えおいおは時間がなくなるだけだ。いや、時間は四月たでたっぷりずあるのだが、倕飯たでには垰らないずたずいので、たずたった時間が取れるのはそれたでの数時間だ。片道䞉時間皋床の所たでなら行ける。ずもかく家を出お、目的地はそれから考えよう、ず思った。

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    家を出る際にポストを開けるず、手玙が入っおいた。封曞だ。䞉通ある。
    早速やっおきた䞭孊の塟の勧誘の手玙ず、通信販売のカタログず、䜕だこりゃ。うち宛おじゃない。
    「矀青垂野山795-2 足立和圊行き」ずある。倧信の家は「矀青垂倧町2-5-21」だから、党然違う。
    倧信は、しょうがないなあず思いながら、郵䟿局ぞ行った。春で、おたけに昌前で、実に閑かだった。

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    窓口に行っお「すいたせん、これ。」ず蚀うず、コンピュヌタヌに向かっおいた䞭幎の県鏡の局員が振り向いた。
    「間違っお届いたんです。」ず倧信が蚀うず、局員は「どれどれ、」ず封筒を取っお芋た。
    「お宅の䜏所ず名前を。」
    「倧町2-5-21、矢厎倧信です。」
    「ああ、これね、野山795-2っお、昔の䜏所だよ。ほら、昔はこの蟺は田舎だったでしょ、人が増えおきたから倧町になったわけ。でも、宛名が違うな。今の家はお宅が最初?」
    「いえ、そう蚀えば僕が越しおくる前にも人が䜏んでたずか。」
    「じゃあきっずその人だ。じゃあこの手玙、どうしようか。」
    「どうしようかっお、ここでは調べお届けおもらえないんですか。」
    「うん、ちょっず難しいね。倧町になったのはだいぶ昔だから。この手玙を出した人も、倧事な甚事なら電話か䜕かで連絡できるだろ。」ず蚀っお局員は手玙を裏返しおみた。
    「あれ?」
    「䜕か?」
    「いやね、ほら、芋おみなよ、これ。」
    私は局員の蚀う通りに手玙の差出人を芋た。「小孊生の足立和圊より」ずあった。
    「倉ですね。悪戯ですか。」 「いや、これは珍しいよ。これは。タむムカプセルだよ、ヘヌ、懐かしいなあ。」
    「タむムカプセル?」
    「ほら。この切手の䞊の所のマヌク、これはタむムカプセルのマヌクだよ。うん、やっぱりそうだ。ねえ、島朚さん。」局員は隣に座っおいる局員に蚀った。
    「ほら、タむムカプセルだよ、懐かしいなあ。」
    「ほヌ、もう30幎経ったのかあ。俺も昔応募したんだけど駄目だったんだよ。」
    「あの頃は憧れたよなあ。」
    二人の局員は勝手に話し始めたので、倧信は聞いた。
    「䜕なんですか、タむムカプセルっお。」
    「そうか、今の子はタむムカプセルを知らないか。いやね、䞁床50幎前の事なんだけれど、その頃は私らも圓然子䟛だったわけだ。」
    「ええ、そりゃたあ。」
    「子䟛はやがお倧人になる。ずころが倧人になるず、自分の少幎時代の事を芚えおいる事が出来なくなる。圓時の町䞊みや生掻は芚えおいおも、自分ずいう人間がどうだったかたではなかなかね。そこで、ある人が考えた。子䟛の自分から、30幎埌の倧人の自分に、手玙を出そう、ず。でもただ保管しおおくだけじゃロマンがないし、どうしおも痛んでしたう。そこでタむムカプセルが䜜られたんだ。」
    「そのなかに手玙を?」
    「そう。頑䞈な金属の球の䞭に、子䟛の手玙を詰め蟌む事になった。ずころが限りがあらぁな。結局抜遞で二癟人が遞ばれる事になった。この手玙はきっずその䞭の䞀人だよ。」
    「あなたたちも抜遞を?」
    「ああ。だが芋事に倖れた。しゃくだから私はビニヌル袋に手玙を包んで空き地に埋めお、自分だけのタむムカプセルを䜜ったりした。それほど皆熱狂しおいたんだ。ずころが私が埋めた空き地にはマンションが建っちたったずいうわけさ。」
    「ぞえ。じゃあ僕は、これをどうすればいいですか。」
    「通垞ならこちらで預かるんだが、たしか区圹所の地域課でタむムカプセルの事業を担圓しおいたから、そちらに回すよ。」
    しかし倧信はふず閃いお、ずっさにこう蚀った。
    「あ、それなら、僕がこの埌区圹所に行く甚事があるので、届けおきたす」

    そんな蚳で、倧信は郵䟿局員から手玙を匷匕に奪い取る勢いで、区圹所ぞず自転車を飛ばした。
    いいね、実にいいね。䜕か面癜い事になっおきたぞ。冒険だ。小孊校を卒業しお第䞀日目で、早速冒険だ。

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    区圹所では蚳の分からぬ窓口に案内され、そこで䞭幎の女性所員に手玙を芋せた。
    怪したれないように、生き別れの叔父のものだず嘘を぀いた。
    「あら、タむムカプセル、懐かしいわね、おっず、今の蚀葉聞かなかった事にしお。歳がばれちゃうわ。」
    「いえ、別に、元々ばればれですから。」
    「たあ、倱瀌な子ね。ろくな倧人にならないわよ。・・・ほら、これが足立和圊さんの珟䜏所よ。」所員は䜏所をプリントした玙を差し出した。
    「瑞畝県の石の郜 この県じゃないんですか。」
    「別に驚く皋の事じゃないわ。」
    「いや、僕自転車だから 。」
    「䜕、自転車で行く気そりゃ倧倉だわ。䞉時間は掛かるわよ。」
    「あ、それなら䜕ずか倧䞈倫かも知れない。」
    「普通なら電車で行くわよ」
    「そんなの、ロマンっおものがないでしょう。それにお金もないし。地図っおありたすか」
    「あっちの棚に地図垳があるわよ。無理しないで、くれぐれも気を付けおね。」

    倧信は道に詳しい所員ず盞談しお、瑞畝県たでの道を決めた、およそキロ。
    スポヌツタむプの自転車で良かった。信号も倚いし、車も倚いから、やっぱり䞉時間は掛かるだろう。道に迷うかも知れないし。
    「さお、行きたすか。」倧信は自分の尻を叩いお、自転車のペダルを螏んだ。

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    たずは江波街道ぞ出る。埌はそのたた街道を進めば良い。しばらく平らな、道端でリンゎを売っおいる道が続いた。
    倧信は今ヒットしおいる歌を口笛で吹きながら挕いだ。
    右手には北矀線が芋える。茶色い列車が通過した。

    倧信は五所川を枡り、向こう岞に着くず、土手に腰を䞋ろしお匁圓箱を開いた。バン䞀枚ずゆで卵䞀個が芗いた。パンには䜕にも塗っおいないし、ゆで卵に掛ける塩も持っお来なかったのは倱敗したが、それでもサむクリングの時に食べる食事は、玠朎であればあるほど、矎味しいものだ。普段嫌がっお食べない物でも食べられそうな気さえする。
    今日は土曜日、日はただ高い。土手にいるのは倧信ず釣り人たち、 サむクリングや、ゞョギングをしおいる様々な幎什の人、 犬の散歩、玅癜垜を被った幌皚園児たちず保母さん、それに家族連れも倚いが、小孊生は倧信䞀人。倧信は優越感に浞った。

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    倧信はたたぎ始めた。瑞畝県に入るたでは殆ど盎線だ。幹䞭自動車道を朜り、暪州街道、奥五所街道を暪切っお江波から玫音寺ぞ。瞊幹線、䞉十田垂街道を暪切るずころでガ゜リンスタンドに寄っお甚を足し、䌑憩所でゞュヌスを飲んだ。倧信はい぀もサむクリングの時、䟿所はガ゜リンスタンドを利甚する。公挔は道の脇にあるずは眠らないし、公園のトむレはだいたい汚い。コンビニ゚ンスストアのトむレは䜕か買わないず気の毒な気がするし、ガ゜リンスタンドなら道からも芋える所に䟿所があり、たるで自分が旅人や倧人になった気がしお気持ちいいのだ。

    さおここたで来ればもう埌わずか。今14時だから、15時には着くだろう。車の通りが少なく、颚景も田園地垯でのどかになっおきたので、倧信はゆっくりず挕ぎながら物思いにふけった。

    ここで初めお実感した。自分は本圓に、小孊校を卒業したんだなあ、ず。信じられるか六幎間だぞ、六幎間。今十二歳だから、生たれおから半分、小孊校で過ごしたわけだ。小孊校ず聞いお思い出す事は䜕だろう。泣き虫。いじめ。喧嘩。入院。ドッゞボヌル。絊食。サッカヌ。䞊玚生の綺麗なお姉さん。テスト。りサギ小屋の飌育委員。初恋。鉄棒の逆䞊がり。祭りのおみこし。集団䞋校。先生の死。掃陀。肝だめし。プラネタリりム。林間孊校。孊玚䌚。そしお、䞭孊校の芋孊。
    そうだ、ここで終わりじゃないんだ。むしろここが始たりなのかも知れない。

    僕ももうすぐ䞭孊生か。 䞭孊校ず聞いお思い浮かぶものは䜕だろう。制服、必須参加の郚掻、隠れ䜓眰、校内暎力、先茩埌茩関係、受隓。䜕だこりゃ。぀たらなそうなのばっかりだ。たあ、孊校以倖にも色々あるずしお、孊校の䞭では楜しい事はないのか。郚掻入りたい郚はあるけど、先茩がなあ。䞀぀䞊の孊幎は、぀たり倧信が五幎生の時の六幎生にあたるわけで、あの嚁匵っおいた六幎生たちが先茩なんじゃ、芋通し暗いよ、はっきり蚀っお。
    クラス䌚やりたいなあ、ず倧信は思った。昚日卒業したばかりだずいうのに、もう懐かしくなっおしたった。倧信には小孊校は楜し過ぎた。だからずいっお、䞭孊校もそのたた楜しいずいう保蚌はない。期埅ず䞍安䞍安の方が遥かに倧きい。もっず䞍安なのは、䞭孊校を卒業しおからの事。さらに䞍安なのは、倧人になっおからの事だ。

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    い぀の間にか倪陜は雲に隠れおいた。さっきたでの明るい日差しは、芋る圱もない。雚が降るような雲ではないから䞍快ではないのだが、今が䜕時だか分からなくなるほど暗い、時蚈を芋るずただ14時半だ、良かった。
    さお、倧信はここで、重倧な事に気が付いた。やっちたった。考えながら挕いでいたので、芋事に道に迷った。䜕だおい、ここはどこだ芋枡す限りの田園地垯。埌を振り返るず地平線が芋える。初めお芋る地平線だ、などず感動しおいる暇もない。田園地垯は土ばかり。䜕も怍えられおいない。碁盀の目のように小道が続き、遥か圌方の山ぞず消えおいる。もちろん、家など䞀軒もない。

    ずもかくどこかぞ、いや足立和圊さんの家ぞ行かなくおはず思い、倧信はペロペロず挕ぎ始めた。芋るず向こうに人圱が芋える。人だし倧信は腰が浮かんばかりにがむしゃらに挕いだ。あっずいう間にその人に近付いた。垜子を被っお手拭いを銖に掛けた。蟲家の人だ。蟲家の人は䜕気なく倧信を芋た。そしお倧信は通り過ぎた。
    そうだ、焊る事はない。ここに䜏んでいる人にずっおは、ここは自分の町。道に迷いもしない。どの道、地続きの囜なのだ。そしお、どうせ明日も䌑みだ。倧信は再び気楜に口笛を吹き始めた。

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    それからの䞉十分が、どれ皋長く感じたろうか。倧信は花の咲き乱れる柵に囲たれた、瑞畝県の石の郜に着いた。300軒皋もあるだろうか、家々は皆殆ど同じ圢をしおいる。しかもその圢が石の倉庫を連想させるようで、人間の臭いがしない。呚りを芋枡しただけで酔っおしたいそうだ。
    倧信はそれでもどうにか足立さんの家を探し圓おた。説明する迄もなくほかの家ず所ど同じだった。人盞の悪い芋た目の車が眮いおある。カヌテンもしおいない。絶察䞭に居るはずだ。倧信はチャむムを抌した。

    しばらく埅った。やがおドアが開き、そこには足立和圊君が立っおいるはずだった。

    が、やっぱり子䟛のたたではなかった。

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    「はい、䜕でしょう。」䞍機嫌そうな背の高いその男は、倧信を芋るなり、蚀った。

    「あのう、足立和圊さんですか」
    「䜕だお前は、むタズラするな。早く行け。」

    ドアは閉められた。倧信はもう䞀床チャむムを抌した。たたドアが開いた。

    「うるさいんだよお前は。䜕の甚だ。俺は仕事䞭なんだよ。」
    「あ、タむムカプセル届けに来たした。」
    「あっそ。」

    たた、ドアは閉められた。

    「ちょっず埅っお䞋さい。芚えおないんですか。僕は党く関係ないんです。でもこの手玙はあなたに関係あるんですよ。」家の䞭からは䜕も聞こえお来ない。
    「足立さん」䜕も聞こえおこない。
    「足立さん」䜕も聞こえおこない。
    「足立さん」䜕も聞こえおこない。

    「足立君」ドアが開いた。

    「うるさい近所迷惑だ、譊察を呌ぶぞ。」足立は髪をかきむしっおいる。
    倧信はそのドアが開いた隙に、手玙を攟り蟌んだ。ドアは閉められた。
    䜕にも反応がなかったが、しばらく倖で、自転車の䞊で埅っおみた。

    やがお、ドアが開いた。足立君は倧信の姿を芋付けるず、
    「ただ居たのか君は。」ず蚀っお倖ぞ出おきた。
    そしお自分の家の塀に寄り掛かり、タむムカプセルの手玙を開いた。
    倧信はその手玙を芗き蟌んでみた。手玙の䞀郚が光っおふやけおいる。

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    「ちょうど君ぐらいのころ、季節も今ぐらいかな、小孊校を卒業する前に曞いたんだ。」
    「僕も昚日卒業したばかりなんですよ。」
    「僕は人䞀倍䞍安でたたらなくおね。」
    「僕も䞍安なんですよ。」
    「でもね、䞍安なのは䞭孊校の生掻じゃなかったんだ。『自分が』どうなるのかが䞍安だったわけだ。今の君みたいな新鮮な気持ちを忘れたくなくおね。」
    「なるほど、そうだったのか。」
    「気が付いたらこんなに目が濁っちたっお。」
    「いや、もう倧䞈倫だず思いたすよ。」
    「こんな䞋手な字、今じゃ曞けないね。」
    「曞くの難しいですか。」
    「緎習しなきゃ曞けないような䞋手くそな字だね。でもあの頃は䜕も考えなくおも曞けた。こんな䞋手な文、二床ず曞けないね。でもこれが僕の字だし、これが僕の文だった
    「いい事蚀いたすね。」
    「君も、曞いおみるずいい。」
    「早速垰ったら曞いおみたす。」
    「違うね。」
    「は」
    「『曞いおみたす』じゃないよ、『曞いおみるよ』だろう。」
    「 したった。本圓に曞かなくちゃ。」
    「さあ、ゞュヌスでも飲んで、早く行け。」
    「うん。」

    そんなわけで倧信はその堎を去った。
    日が沈む時刻になったが、倕焌けはなく、盞倉わらず空は曇ったたただった。
    ・・・しかし、そんな空の片隅で、かすかに日の光が挏れおいるような気がした。

    いや、必ず光っおいるだろう。

    必ず。

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