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本日の現場もよう、坪野木風花がお届けします③

    ②はコチラ

    『働く理由』

    坪野木風花です。
    今日はちょっと盛大に愚痴りたいと思います。

    私の仕事は建設業。または土木業になるそうです。
    「夫のお手伝いで、作業服とヘルメットで仕事をしてます」
    そう言うと……だいたい複雑な顔をされます。
    「すごい!ガテン系女子だね」
    そう言ってくれたのは、私のことを知る親友とも呼べるお友達。

    ガテン系という言葉に、実は少し救われる思いでいます。

    ……正直言いますと、夫のお手続いを始めた頃は、親友にもそのことが話せませんでしたから。
    今はそんな自分を恥ずかしく思っております。

    現場に行くと、必ずと言っていいほど同じく女性の作業員さんを見かけます。
    皆さん生き生きとされているように見えるし、好きを仕事にしている姿はカッコいいなと思って……とても励みになります。

    学んでみると楽しい日々なのですが……。
    飛び込んでみると、現場の仕事は知らないことだらけ。
    暑さや寒さ、どうしてもついて回る力作業は、やはり印象が良くないのでしょうか。

    大多数の方に、気の毒そうな顔をされます。
    「大丈夫?旦那さんにこき使われてない?」
    「なんで?それって風花が手伝わなきゃだめなの?」
    正義感の強いお友達は責める口調。

    私は『かわいそう』らしいです。

    ちなみに、母親には無言で泣かれました。
    実家に、作業服姿では行けないなと思っております。

    でも。
    私がどう感じているかは、私のもの。
    勝手に価値観を押し付けないでほしいなと思うのです。
    嫌だったらこの業界にはいませんよ〜。

    日本のために。
    社会のために。
    明るい未来のために。
    仕事をする理由に、そんな文言はありません。
    それは、きっと、みんな同じなのではないでしょうか。

    私は、私のために今この場にいます。
    思うのは……ただ、それだけです。
    だからかわいそうではありません!

    決して、強がりじゃないと思うのですが……。
    違うのかなぁ。

             ◆◆◆

    『台車と、カート』

    最近、土日の公園やキャンプ場でよく見かけるようになったカート。 
    皆様、ご存知ですか?
    あれ……今、現場で激アツ資材になっています。

    昔からある台車。
    古いものは鉄製で丈夫。でもめちゃくちゃ重い!

    最近のものは使い勝手も良く、随分軽量化されています。
    が……台車は、平地や工場内だから良いのです。

    地面が平らでない場合……とにかく積荷が跳ねまくりです。
    バンドで止めても、荷崩れすることも多々。

    砂利駐車場、芝地、あぜ道は……本当に大変。

    とくに芝地やあぜ道は、タイヤが埋まってしまうから押したり引いたり大変で……。
    雨の次の日なんて、本当に最悪です。

    そこで大活躍なのが……カートというわけです。

    なんと……荷崩れもせずに、大量の荷物が運べます。

    タイヤが太いものを購入したので、芝地も、あぜ道も問題なしです!

    いろんなメーカーが、いろんな種類を出すようになってきていて。
    用途に応じたものを選べるようで。
    あまり被ることもなく、現場は品評会状態です。

    引っ張るだけだから、私でも安心。
    ……と思っていたら。


    夫がいろいろ資材を積み込み始めましたよ?

    コンクリの袋……2袋。
    砂利の袋…1袋。
    突き棒と呼ばれる、長い鉄の棒……。

    「買ったコレ、耐荷重80kgまでいけるやつだから!」

    なんてドヤ顔で言っておりますが……。

    ――私に、80kg相当を引っぱれと……?


    一応、カブトムシになったつもりで頑張ってみましたが……カメの歩みでした。

    やれる方は、頑張ってみてください。

    注……翌日は、太ももが筋肉痛になりました。

    追記……長く乗せたままでいたら、カートのタイヤの軸が曲がりました。

            ◆◆◆

    『バカボー君』

    これはとても真面目な、お仕事の話。

    お手伝いを始めた頃のことです。
    「例のバカボー君、車から持ってきて」
    地質調査の作業中に、夫に言われました。

    ……皆さま、何のことか分かりますか?

    まずは一つ。人のことではありません。

    隠語とか、あだ名とかかと思ったら……なんと、ちゃんとした商品名『バカボー君』。

    呼びづらいためか、抵抗があるからか……みんな『スタッフ』と呼んでいます。

    だから、私もそう覚えていたのに……。
    ――そんな、丁寧な教え方いらない。

    とまぁ……そんなことがありました。

    そんな、『バカボー君』の使用方法。
    ざっくり説明をすると……穴の深さを測るものです。

    土壌調子は、まず、カニスコップや、オーガーと呼ばれる先端のとがった道具で、地面に穴を開けます。

    土の試料を50センチ分、採取します。

    その穴が、ちゃんと50センチ分あいているか……それを写真に収める時に、深さを証明するためのものなのです。

    なのに、バカボー君。
    不思議な名前ですよね……。

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    ただ……地面の中は、砂や土ばかりではありません。

    だいたい、『礫』と呼ばれる石が地面の中にあるので、カニスコもオーガーも歯が立たないことが多いのです。

    そうなると……さらに細いオーガーが登場。

    そうして、なんとか50センチ分を掘りあげ、土を採取するのですが。

    ……そうすると、今度は穴が細すぎて、バカボー君が入らない。

    そ、こ、で。

    下の方に少し細工がしてある、バカボーというものがこっそり登場します。

    夫が言った『例のバカボー』も、実はそれのことだったのです。

    大きな声では言えないのですが……

    なんちゃん棒 → なんちゃってバカボー
    インスタ → インチキスタッフ
    ごまボー → ごまかし棒

    正式なものではないため……皆さん、隠語というか、呼び名もそれぞれ。
    (ちなみに、穴はちゃんと掘れていますよ!)


    余談ですが、最近生まれた命名は『大迫棒』。

    助っ人として新しく入ってくれた、◯◯技研の大迫さん。
    とっても明るくて、機転が利いて、めちゃくちゃやる気のある人なのですが……。

    諦めも早い。

    50センチ掘りきれていないのに、
    「もう、ここは諦めて次に行きましょう!」
    とすぐに口にするから、
    「お前はやる気があるのか、ないのか……どっちや!」
    とよく言われていて……。

    『中途半端な深度の時に使うバカボー』
    『大迫が、すぐに使いたがるスタッフ』
    という諸々が、語源に含まれての

    『大迫棒』

    そうは言いつつ……
    「ほんと……大迫は、中途半端だねぇ」
    と、ご本人は毎回いじられています。

    なんだかんだ……皆さん仲良し。
    本日も、現場は楽しそうで、何よりです。

            ◆◆◆

    『指差呼称』

    いろんな工場でお仕事をさせてもらっておりますが……それぞれの工場に、それぞれのカラーがあるなと思います。

    工場内のあちらこちらに職員による標語が提示されていたり。

    『つぎの人のために、トイレに思いやりを』でおなじみのトイレジャパンさんのポスターが個室ごとに貼ってあったり。

    職員さん達が、清掃したり植木の剪定するなど、美化活動に力を入れている工場も見かけます。

    だいたい統一されていることは、安全に対しての危険予知でもある『指差し呼称』かなと思っています。

    道路を横断する時に、止まって左右の確認をする。

    機械を動かす時に、計器を見て呼称を行う作業員さんも多いです。

    まぁ……声や動作も、工場のカラーによる気もしますが。


    そんなある日の現場で「◯◯ヨ〜シ!」と、大きな声で合図をしてから道路を渡る作業員さんを見かけました。

    私だけかもしれませんが……危険回避のために必要なことだと、頭ではわかっていても。
    なかなか、毎回声を出すって、面倒だったり恥ずかしかったりするんです。

    だから正直、すごいなと思いました。


    どうでも良い余談になりますが……。

    大元の名前は『指差呼称(ゆびさしこしょう)』と読むそうです。

    企業によって、そこもカラーが出るようで。

    指差唱呼(ゆびさししょうこ) 
    指差称呼(ゆびさししょうこ) 
    指差喚呼(しさかんこ)

    とか、レパートリーもいろいろあるそうです。

    ちなみに、安全標語として独自ルールの「ポケテナシ」を掲げている、某企業があるのですが。

    ポ……ポケットに手を入れない
    ケ……携帯、スマホを見ない
    ナ……斜め横断をしない
    シ……指差呼称の徹底

    ここの指差呼称の所だけは、あえて『しさこしょう』と呼ぶのだとか。


    ーーほんと、どうでもいい知識が増えていくなぁ……。

    そんなことを思いながら、指差呼称をした作業員さんを見送りました。

    「ちゃんとやっててすごいね……」
    思わず呟いたら、夫にため息をつかれてしまいました。

    「風花さ……講習受けただろ?あれ、指差呼称だよ。KY(危険予知)の目標でも、たまに出てるじゃん」

    夫よ……そういうことを言ったわけではないのですよ。

    そんな基本的なことは、言われなくてもとっくに骨身に染みついているようです。

            ◆◆◆

    『内業』

    今日は自宅で内業。
    パソコンのお手伝いの日です。

    OLをしていたのに、実は電子機器が苦手……坪野木風花です。

    うまく言えないのですが……例えば、123,456の『,(コンマ)』って意地悪じゃないですか?

    夫と、以前計測した地下水位の観測データの読み合わせ。
    「ひゃくにじゅうさんまん……」みたいに読んでしまう。
    どうしても『,』で間違えます。
    ため息が聞こえてきています。
    そろそろ夫の視線が辛いです。

    そして……有効数字二桁というものにも悩まされております。
    とりあえず三桁目は切り捨てとのこと。

    『0.987』は『0.98』
    『9.876』は『9.8』
    ここまではわかります。

    『98.76』は『98』
    『987.6』は『980』
    理屈はわかるような……。

    とりあえず、以前の仕事とは違うことが、あれこれあります。
    四捨五入&切り上げしたくてなりません……。

    ただの愚痴になりますが、割合や比率の計算が苦手だったから?

    いえいえ、数字は好きな方なので!

    きっと記号が苦手なのだと……思いたいところです。

    なぜならこれでも、暗記は得意!

    カード番号や電話番号、それぞれいくつも覚えていたりするんですが……。

            ◆◆◆

    『オンチ』

    こんばんは。
    目がしょぼしょぼしてきた風花です。

    今日もパソコン作業。
    CADというソフトをかまっております。

    CADソフトもいろいろありますが……我が家は、カッコいい黒い背景のやつを使っています。

    これが……マウスの使い方がいつもと違うし、なかなか苦戦中。

    いちいちエスケープを押さないと選択が解除されなくて。慣れなくて難しいですね。

    悔しいところですが……それを使いこなせている夫を、少し見直してあげようかと思ってしまいます。

    それにしても目が辛い。
    もともと、私、画面を見るのが苦手です。

    夫がやってるゲーム画面。
    四つ角にあるゲージやらアイテムの情報。
    下を流れていくテロップを追うのに必死で……毎度、メイン画面が見れません。

    メイン画面を見てストーリーを進めると、何か勝手にゲームオーバー。

    夫に機械オンチと言われて悔しいです。

    でも絶対にそうじゃない!
    私の動体視力は、飛んでるハエは楽勝で叩き落とせるレベルなんですが!

    とりあえず……私が持っている機能の活用の場は、見当たりません。

            ◆◆◆

    『旗振り』

    今日は海辺の団地に来ています。
    聞こえはいいけど……旅行ではありません。お仕事のお手伝いです。

    工業団地にある工場の、敷地内で道路上作業をするらしいのですが……。
    説明なっが!

    ひと言で言うと『旗振り』をやります。
    『手旗信号』ではなく『交通整理』?

    パタパタするのは……小学校以来でしょうか?。
    運動会のフラッグを思い出します。

    念のため調べたところ、白旗が右手。赤旗が左手なのだそう。

    それにしても、今日は風が強い!
    すぐそこに風力発電用の風車があるのですが、ギュンギュン音を立てています。

    回転数は調整しているらしいので、風が裂ける音なのかな?
    雲が風で流れていくから、見ているとなんだか目が回りそうです。

    来るまでに見た、遠くの風車や貨物船には心が躍りましたが……どちらも近くで見ると、ただただ圧巻!

    豪華客船のことを海を走るホテルと言ったりしますが。
    貨物船は、まるで動く建屋みたいでした。

    う〜ん……なぜだろう。
    壮大さ、伝わった気がしません。

            ◆◆◆

    『ご褒美』

    敷地内道路なので、車はなかなかやって来ません……。
    今日も暑いというのに……私は、ほぼ待ちぼうけのようなもの。

    といってもお手伝いの坪野木風花。
    皆さんが休憩中の、交代要員のようなもの。

    長い道路の向こうの方には蜃気楼が見えます。
    普段の道路は、ささっと渡るものでしかありませんが、こうやって身一つで立っている。
    なんだか不思議な気がします。

    昔やってみたくてもできなかった、小さな夢が叶えられている気がします。
    私の幼少期の夢……いったいどうなっているのでしょう。
    でも時にこうやって、ご褒美をいただいているような気がしてなりません。

    さて。
    皆さんは、道路カッターでアスファルトを切り、マシンで掘り、土の分取をされています。
    土の観察をし、写真を撮って……。
    暑い中頑張っておられますよ。

    そんな皆さんを守るための交通整理です。
    しっかりしなくては。

    でも。
    旗振りは……意外と難しい。
    何度かやるうちに、旗の布が、棒に巻き付かないように旗を振れるようになってきましたが……。
    今度、道路工事で交通整備の方を見かけたら、敬愛の念で見てしまいそうです。

    いつも帰りに寄るサービスエリアでは、その日の労をねぎらうご褒美を探します。
    毎回悩んでしまう私ですが……。
    今日はもう、アイス一択と決めました。
    あともう少し、頑張ります。

            ◆◆◆

    『休日の過ごし方』
    長い工期が無事終わり……依頼を受けた分のデータ整理、報告書関係の資料の提出も終え、ようやく一段落。

    すると……急に、またお休みの日々がやってきます。

    ロングバケーション!と言いたいところですが……。
    夫は、またイライラ期スタートです。


    私は、逃げるように外出をします。

    ……というのは冗談で。
    美容院、歯医者さん、整体、検診……たまのお休みだからこそ、身体のメンテで忙しいのです。

    あと、日用品の買い出しもしなくてはね。


    さて。
    今日は息抜きを兼ねて、お友達と料理教室に行ってきました。

    単発で参加できるという、この料理教室は、予定の定まらない私には最高のご褒美。

    私の中ではハイセンスで……見栄え良く、時短料理が教えてもらえるのもあって、これ以上ないと思える大切な気分転換なのです!

    しかも。
    最後には、それを美味しくいただけるという……幸せコース。

    いろんな『好き』に手を出し、手放してきましたが。
    これだけは、ゆるーく続けております。

    この日ばかりは……と、しっかりメイクして、髪も巻いて、イヤリング装備で出発です。

    郷に入りては郷に従え。

    参加される方達、みんな美意識高い方が多いのですよ。

    料理風景も、集合写真も撮りますので……つい気合が入ります。

    いや……久しぶりすぎて、ちょっぴり変装している気分?

    というわけで。
    今回は現場とは関係ないお話……と言いたかったのですが。

    少し、奥さま方の話題に上がっていたので……そこだけこっそりお知らせしたいなと思いました。


    「前、外壁塗装を頼んだんだけどね。足場屋さんとか……すごいよね」

    「空調服から見える腕もだけど……あのピタピタのシャツ、ほんとたまらん」

    「わかるわかる!作業を見守るふりして、ついガン見しちゃう!」

    「筋肉、いいよね〜。着き方がすごく自然でさ」

    「そういえば最近の作業服、めちゃくちゃかっこよくない?」

    「わかる!新庄モデルが出たんでしょ?あれ着てる人、多いよね」

    「似合ってる人も多い!」

    「うんうん!」


    作業着も空調服も、安全のための道具だと思っていましたが……思わぬところで話題になっていて。
    少し驚いてしまいました。

    現場の皆さま、意外と見られておりますよ!


    変装というか……まるで、潜入でもしているような気分になりました。

    「その中でお仕事してます」

    とは、とても言えない雰囲気で……。

    私は、そ知らぬふりをしながら……ひたすらお皿洗いに徹してしまいました。

            ◆◆◆

    『思い出①』

    小学校の頃、よく『よっちゃん』と砂場遊びをしました。

    吉宗くんっていう男の子。

    光る泥団子が流行っていたけど、倉庫で我先に手に取るのは、もっぱらシャベル。

    二人で大穴掘って、高い山を作って、穴を開けてトンネルを作る。
    ……ただそれだけなのに、楽しかった。

    シャベルを2個合わせて、地面に突き立てて掘ってみたり。

    移植ゴテをくるくる回すと地面がえぐれる。

    私は、そんな工夫も楽しむ……ちょっと変わった女の子だったのです。

    穴を掘ってると、いつしか水が染みてきて。サラサラの砂はしっとりし始めて。

    ペチペチ叩くと、ホットケーキを焼く前の生地みたいになる。

    粘土層の上には地下水がたまる。
    振動で水が表面に上がってくる液状化。
    角の取れた丸い石と、ゴツゴツ尖った岩のかけら。

    ……授業で名前を学ぶ前に、いろんなものを見つけていた気がします。

    今日のお手伝いは土壌調査。
    現場で、カニスコやオーガーを見ていたら……よっちゃんのことを思い出しました。

    なぜだろう……。
    あの頃と同じようなことをして、それが、私の糧になっている。

    なんだか不思議な気分です。

    ――これ……あの時、欲しかったなぁ……。

    なんだかとても懐かしくて……。
    人目を盗んで、カニスコを地面に突き立ててみました。

    「それはやらなくていいから!」
    夫が慌ててとんできました。

            ◆◆◆

    『思い出②』

    小学生の私はお花も好きで。
    そんな動機で、園芸委員という委員会に入っていました。

    顧問の岡江先生は思い出深い先生で。
    ショベルや移植ゴテの名前、クワや選定ばさみの使い方は、その先生から教わりました。

    一番ありがたかったのは、ホースの巻取りでしょうか。

    ホースがつぶれないようにねじれないように、地面の上に置いていきます。
    ねじれをとるために、たまに逆向きの輪を作りながら……きれいなわっかの山を作るのです。
    子どもながらに楽しかった思い出です。


    思い出しながら……今、ホースを巻いています。
    「じゃあ後はよろしくね」
    夫にその手際を認められ……誇らしいはずなのに、なぜか釈然としない、お手伝い。

    今は亡き岡江先生。
    あの頃の教え……今とっても役立っています。

    恨むとしたら、夫にしておきますね。

             ◆◆◆

    『寒い朝』

    私の母親は、元保育士さん。
    実家にはいろんな廃品ストックがありました。

    ラップの芯、トイレットペーパーの芯、牛乳パックに発泡トレイ。
    それらがおもちゃ代わりだった幼少期。

    臨機応変。
    代替え品。
    備えあれば憂いなし。……そういった私の精神論は、そもそもそこから来ているのかもしれません。

    私の夫は、なんでも屋さん。
    ハイエースの荷台にはびっくりするくらいの物が乗っています。

    溢れた物は我が家のガレージに少しずつたまっていきます。

    実家のガラクタとは違って……お店で並んでいるような、ちゃんとした製品。
    それが、ところ狭しと詰め込まれていて……。
    それにホッとしてしまう私は、きっと、似たもの夫婦。

    毎日近くにいるけれど、そこそこ程よい距離だとわかってきました。

    ……さて。
    冬の凍てつく寒さのためか……朝起きたら、庭に噴水ができていました。

    どうやら、寒さのために庭用の水道管が破裂したもよう。

    あいにく夫は出張中。
    仕方なく、水道の元栓を止めました。

    「さて……と」
    ショベルで穴を掘って、塩ビの管をむき出しにしてみると……やはり破裂の跡があります。

    仕方がない。
    ガレージから塩ビ専用のノコギリを持ち出して、亀裂の入った両端をカットします。

    棚にあったソケットと塩ビ管をつなげて、ちょうど良い長さのものを仕立てます。

    それを専用接着剤でくっつけて。
    地面の中の塩ビ管に装着!

    砂利で埋めて、土をかぶせて、濁りが完全に消えるまで水を流す……。

    夫よ……家に宝の山を置いてくれててありがとう。
    備えがあるので憂いてばかりです。

    どうします?。
    妻はもう、あなたなしでも生きていけそうです(笑)。

     
     
    長い間…自分のために書いていた物語たちを、形に残そうと思い立ちnoteをはじめました。 自己紹介をご覧ください。 今は、創作エッセイや企画のお話しに参加させていただき、書くことを楽しんでいます。 不思議な余白が好き。 (長編は、児童文学寄りかも?) よろしくお願いします🌳。

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