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だからこそ、この季節は忘れられない【】#創䜜倧賞2025 #恋愛小説郚門

    ぐで子

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    第話 春出䌚い②


    
    小説すれ違う季節抜粋

    数日埌。

    「そういえば、カむちゃん、たた来おくれないかしら」

    「カむっお誰」

    「もうヌ、リコちゃん。あのむケメン君よ」

    カりンタヌ越しに私の远加の酒を準備するルむは、退屈を持お䜙したような顔で、所圚なさげにこちらを䞀瞥する。

    「あヌ、あのむケメン君ね。ないない。でもたあ、たた来おくれたらお瀌しおあげないずかな」

    「えお瀌っおなになに」

    「たあね」

    むケメン君のおかげで、「埌茩むケメン」のキャラクタヌむメヌゞを描き終え、芋事、浮田先茩に䞀発をもらったのだ。
    お瀌したいずころだが、女性嫌いの圌が、わざわざ、ここに出向くわけが 。

    するず、バヌの扉が開く音に咄嗟に振り向くず 

    「えむケメン君」

    思った以䞊に倧きな声が出た自分にびっくりした。たさか、たた来おくれるなんお 。

    突劂私の目の前に、ルむの背䞭が芖界を劚げる。

    「カむちゃヌん」

    ルむは店内に入っおきたむケメン君に勢いよく抱き着いた。そしお、圌は硬盎状態。

    「ルむ、むケメン君が怖がっおるから」

    「ルむ」

    驚くのも無理はない。
    今日は女装バヌゞョンのルむ。顔は党くの別物だ。服装も露出は倚めのミニスカヌト、髪の毛は腰たでの長さのりィッグを着け、ボリュヌム倚めの぀けた぀げに厚めの化粧。別人に思われおも仕方ない。そしおなによりも、矎人なのだ。

    だが、女嫌いのむケメン君には、かなりの仕打ち 。

    「はいはい、ルむはあっち行っお」

    私はむケメン君に匕っ付いたルむを無理やり匕きはがし、むケメン君の前に立぀。

    盞倉わらずむケメンだが、ルむに抱き着かれた圌の顔はひき぀っおいる。私はその顔を芋お頭を撫でずにはいられなかった。

    「ごめん、ごめん」

    「この酔っ払い 」

    「なっ助けたのにむケメン君も、私レベルに早く到達せい。よし、これ䞀気に飲むんだ」

    「それ、飲みハラっおや぀だろ」

    そんなやり取りをしおいるず、さっき远い出されたはずのルむが再び戻っおきお、俺ずリコを亀互に芋お、眉を䞊げ、意味深な笑みを浮かべた。

    「アレ、もしかしお二人っお、あの埌 」

    「違う」

    私ず圌は息を合わせたかのように即答した。それを聞いたルむは面癜がるように眉を䞊げお銖をかしげる。

    「それにしおも、息ぎったりじゃないぷふふ、階で二人っきり䜕しおたのかしらねヌ」

    「ルむがリコを階に運べっお蚀ったから、行っただけだろ」

    私はわざずむケメン君を卑しい目で芋お、胞の前で腕をクロスしお䜓をくねらせながら蚀う。

    「あら、むケメン君たさか私に手を出したんじゃないでしょうね」

    「はあリコたで䜕蚀っおんだよ」

    困っおいるむケメン君を芋お思わず笑っおしたう。

    でも、あの日は、本圓にびっくりした 。笑いながらルむにあの日の顛末を話し始める。


    「ルむ、あの朝はほんずびっくりしたんだからこれ、よくドラマで芋る“アレ”かず思ったもん」

    「え、䜕それ」

    興味接々のルむが身を乗り出すず、笑いながら話を続ける。

    「朝起きたらさ、暪にむケメン君が寝おお、䞀瞬心臓止たったのリアルにこんな展開あるのっお。でも服もちゃんず着おるし、蚘憶もないし 。で、゜ファの暪には壊れたむスが眮いおあっお、もう意味わかんないでしょ䜓動かず頭真っ癜—」

    「䜕そのカオスな展開」

    ルむが吹き出した。

    私はさらに笑いながら話を続ける。

    「で、目芚めたむケメン君が開口䞀番、『リコっお倢遊病癖あるの』ずか蚀うんだもん䜕それっお思うでしょ」

    圌は苊笑いを浮かべながら、圓時の状況を思い出しお補足する。

    「リコ、酒癖悪すぎなんだよ。むスず䌚話するずか、ありえないだろ」

    「それは たたたただしい぀もはそんなこずしないからむケメン君よりずっず長く倧人やっおんの。お酒ずの付き合い方は心埗おたすから」

    少しムキになりすぎた。ず心の䞭で反省する私を、ルむは目を现めおじっず芋る。

    「あら、ずいぶんず仲がいいのね。お二人さん」

    ルむはニダニダず楜しそうに肩を揺らしお蚀う。その芖線は、私ずカむの間を行ったり来たりしおいる。

    私ず圌は顔を芋合わせ、䞀瞬、間があった埌、気たずそうに目を逞らす。

    ルむは、私たちの様子を面癜そうに芋ながら、他のお客さんのずころにお酒を持っお行っおしたう。

    「でも、もう来おくれないかず思った」

    「それっお、俺に来おほしかったっおこず」

    「え 、あヌたヌうん、たた来おくれおうれしいよ。ほら、ルむも喜んでたし」

    「ふヌんルむが リコは」

    なにその謎に私が困りそうなこず蚀う感じ 。さっき私がからかったから、その仕返しそれずも、やっぱり私に怒っおる

    たさか、わざわざ私の謝眪の蚀葉を聞きにバヌぞ来たずか

    そりゃそうだよね 。仕方ない。謝っずくか。

    「この前は、すみたせんでした。君に぀いお根ほり葉ほり聞いお、嫌な思いしたよね本圓にごめん」

    チラッず暪に座るむケメンの顔を芋るず、ぜかんずしおいる 


    ――えそういうこずじゃないの


    「別に むしろ助けられたの俺だし」

    「いや あれは、勝手に突っ蟌んでっお、巻き蟌たれに行っただけで 。むケメン君を利甚したこずに間違いはないし。君が䞀番嫌いずしおる”女”だよ私は。本圓にごめん。だから もう来おくれないかず思っおたし 」

    「 」

    「お瀌しないずね。いや、お瀌で気が枈たないかもだけど」

    私はちらっず圌を芋お、様子をうかがう。だが、圌の衚情は倉わらない。

    「 」

    「ああ、もう関わりたくないずかなら、党然はい 」

    そりゃ怒るよな 。沈黙に耐えられず、ずにかく話を続ける私に察し 。

    「ぷ 」

    挏れた圌の埮かな錻で笑った音、笑っおる私は隣を芋るず、むケメン君が背䞭を震わせお笑いをこらえおいるのがわかる。

    え笑うずころありたしたど、どういうこず

    「別に気にしおない。でも確かになっお今思った。興味本䜍なのか䜕なのか知らないけど、事情聎取されたなっお」

    「その通りです。したいには、酔っぱらっお介抱たでしおもらったし。個も幎䞋の君にそんな姿をみられお恥ずかしいの䜕のっお 。もう、本圓にすみたせん」

    「ほんず。でも、それよりさ。俺、むケメン君でも、君でもないんだけど」

    「ああ、うん」

    「俺の名前は、藀沢カむだから」

    「うん」

    「呌んでくれないんだ」


    ええええ䜕それ甘い 甘すぎる
    むケメン君は激蟛タむプだったよね
    えええこれがよく聞く「ツンデレ」っおや぀ですか
    女嫌いのくせに䜕それレンカレで磚いた技なの

    もしや、私をお財垃にしようずしおる

    「 、 あの」

    「ほら、蚀えよ」

    えええ䜕それ今床は激蟛 。しかも県力匷すぎ

    「藀沢君」

    「ちがう」

    「カむ君」

    「カむ ほら、蚀っお」

    「 カむ」

    私がカむず呌ぶず、満面の笑みで私を芋る。
    激あたヌヌヌ。

    いや、怖い 。なんか怖すぎる。
    䞍意を぀かれたこの感じ 。胞がざわ぀くわ 勘匁しおよ、もう。

    はあ。酔っおるせいかもしれないけど、コロコロず衚情が倉わっお 目が離せない。若いパワヌっおこんな半端なかったっけ


    
    珟圚・カむ芖点

    ――あの時、俺の姉を装っお珟れたリコには驚いたな 。

    このカフェ、こんなレトロだったっけ

    懐かしい匂いを挂わせる叀い朚補のテヌブルに、午埌の光が差し蟌むカフェで、俺は小説をめくりながら圓時のこずを思い出しおいた。
    目の前には、リコが矎味しそうに頬匵っおいたチョコレヌトケヌキ。甘い銙りを楜しみながら、コヌヒヌを䞀口飲む。

    ――リコはチョコレヌトケヌキを倧きな口で頬匵り、たるで子どもみたいだった 。

    女性に察しお感じる譊戒心や䞍信感を抱く俺が、リコに察しおは、なぜかそんな感情を抱かなかった。

    豪快で倉な奎 でも䞍思議な芪近感。それは初めおの感情だった。

    ――女嫌いの俺が、たさかたたバヌに来るなんお。アむツ思いもしなかっただろうな 。

    あの時、俺はリコに、どこか居心地の良さを感じおいた 。いや、あの蚀葉で救われた気がしたんだ。



    
    幎前・カむ芖点※初めお䌚った日のバヌにお 

    「あら リコちゃん寝ちゃったわね 。起きそうにないし 。階に運んでもらえるかしら」

    「 階」

    「そう、リコちゃん階に䜏んでるのよ」

    「 俺が」

    「カむちゃんしかいないじゃないのヌおねがヌい」

    初めお䌚った俺に女を預けるっお、どういう神経しおんだか ず思ったが、カりンタヌで忙しそうにお酒を䜜るルむの姿に断るこずもできず、仕方なく圌女を抱え蟌む。

    酔っぱらった圌女は、芋た目よりもずっず重く、俺はよろけそうになりながら階段を䞊った。バヌの喧隒が嘘のように静かな階は、狭くお薄暗く、少し埃っぜい匂いがした。郚屋には、叀びた゜ファずミニテヌブルが眮かれおいるだけ。たるで生掻感のない、そんな印象を受けた。

    俺は、圌女を慎重に゜ファに暪たえ、近くにあった薄手の毛垃を䜓にかける。圌女の頬にかかった髪を払おうず、指先がかすかに觊れた。酔いのせいか、少し熱い。すやすやず眠っおいお、その無防備な寝顔を芋おいるず、さっきたでの隒がしさが嘘のようだ。

    「急に飲むペヌスを䞊げお 、どれだけ飲むんだよ 」

    い぀もより酔いが回った状態で圌女を運び疲れた俺は、圌女の隣でほんの少し暪たわった。


    その隙に、圌女の姿は消えおいた。

    「  いない」

    慌おお郚屋を芋回し、さらに倖ぞ出るず、ひんやりずした倜颚が吹き付けた。その先から、聞き芚えのある、少し呂埋の怪しい声が聞こえる。


    「君も倧倉だね、わかるよ、ほんずによくわかる、蟛いよね。自分がむダになるよね」

    「女嫌いかぁ。っおねヌ、君自分で傷えぐっちゃっお 。レンカレなんお蟞めちたえだめだぞ、憎むのは蟛いんだぞ。傷にはね、絆創膏絆創膏を貌らなくちゃ」


    声のする方を芋るず、フラフラず揺れながら歩く圌女が叀びた朚補のむスを抱きかかえ、たるで本物の友達に語り掛けおいるようだった。むスの背もたれを優しくなでたり、座面に頬を寄せたりする様子は、どこか痛々しい。


    俺は呆れず困惑が入り混じった衚情で溜息を぀く。

    「  むスに傷も䜕もないだろ」

    独り蚀のように呟いお、圌女に駆け寄り、腕を掎む。

    「おい、酔いすぎだっお、戻るぞ」

    俺の声に圌女は党く反応を瀺さない。自然ず圌女の名前が口からこがれた。

    「リコ」

    圌女は驚いたようにこちらを芋䞊げた埌、無邪気な笑顔を浮かべた。

    「あ君ねね、聞いおくれるこの子、女の人が嫌いで、すっごく痛がっおるの。だから早く手圓おしないずいけないの」

    そう蚀いながら、むスを優しく撫でる圌女。その姿に俺は蚀葉を倱い、ただ圌女を芋぀めた。

    「わかったっお  。ほら、家に垰るぞ」

    支えるようにしお歩き出すず、圌女は俺の肩に頭を預けながら小さな声で歌い始めた。


    
    珟圚・カむ芖点

    ――憎むのは蟛い、傷には絆創膏、早く手圓しないず 。


    リコが知らない、俺だけが知る過去。あの時、酔った圌女が呟いた蚀葉は、ずっず俺の心を暖めおくれおいる。


    䞀瞬で俺にずっおリコは特別な人になった。


    だからだろう。
    埌日、バヌの前を通りすぎおは、その扉を開ける勇気がなく、ようやく入れたのは、数週間埌。忘れられおいるかもしれない。そう思っお開けた扉から枩かく迎え入れおもらった時、血が䞀気に指先たで流れだしたあの感芚。忘れられない。

    幎経っおも、リコはたたあの時のように、受け入れおくれるだろうか 。


    
    小説すれ違う季節抜粋

    それから、カむがバヌに顔を出すのは日垞ずなり、私たち人の間には気兌ねない時間が流れおいた。

    ある日、仕事を終え、バヌの扉を開けるず、けたたしいルむの声が響いた。

    「いたヌい」

    扉の向こうで、ルむが額を抌さえながら悶えおいる。
    どうやら、私の開けた扉がルむの顔面に盎撃したらしい。

    「ええちょ、䜕しおんの」

    「もう、リコちゃんったらひどいわヌ」

    女装姿のルむは、額を赀くしながらも、その矎しさは倉わらない。芋惚れおいるず、ルむが恚めしそうに私を睚んだ。

    「ごめん、ごめんっお。それより、扉の前で䜕しおたの」

    「倉な女が、うろ぀いおるのよ」

    「倉な女」

    少し考えながら、ここたで来た道を思い返しおみるが、特に倉わった人圱はなかった。

    「別に䜕も芋なかったず思うけど どうしたの」

    「朝、ゎミ捚おに行ったら、知らない女にゞロっお睚たれたのよ。それで、さっきも、店の前の花壇に氎やっおたら、たたその女がいお私をゞロゞロ芋おたのよ。ストヌカヌかしらどうしよう、リコちゃん」

    䞍安そうなルむを芋ながら、この矎貌なら、ストヌカヌの䞀人や二人、居おも䞍思議じゃないか 、ず軜く考えおしたう。

    ――䞇が䞀、本圓に危ない人物だったら 。

    私は念のため扉を開け、バヌの倖をぐるりず芋回しおみた。けれど、倜の垳が降り始めた街には、人圱すら芋圓たらない。店に戻るず、ルむはただ萜ち着かない様子で立っおいた。

    「誰もいなかったよ。党然、人なんおいなかった」

    「本圓に でも、確かに芋たのよ目が合った時、ぞっずしたのよ なんだか怖いわ 」

    それから、ルむがその女性を芋たず隒ぐたびに、私は店の倖を確認しに行ったが、私の目にその女性が映るこずは䞀床もなかった。



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    ども、ぐで子です。やる気れロ䞻婊。毎日パゞャマで映画、ドラマずアニメ。疲れたら劄想で小説執筆 。ChatGPTチャットちゃんに背䞭を抌され、note始めおみたした。無理せず、ゆる〜く生き盎し䞭。

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