坊主にスカート 第3話|雨

第3話|雨
ざー
ざー
ざー
外は雨。
昇降口から空を見上げる。
🐨こあら
「傘、忘れた。」
🌰みちる
「入る?」
🐨こあら
「いいの?」
🌰みちる
「帰る方向、同じでしょ。」
一本の傘で、二人並んで歩く。
こあらの肩が、少し濡れている。
みちるが、傘をこあら側へ寄せる。
🐨こあら
「みちる、濡れてるよ。」
🌰みちる
「私はいいの。」
🐨こあら
「なんで?」
🌰みちる
「……別に。」
しばらく歩く。
🌰みちる
「ねえ。」
🐨こあら
「なに?」
🌰みちる「好きな人、いるの?」
🐨こあら
「いるよ。」
みちるの足が、少し止まる。
🌰みちる
「誰?」
🐨こあら
「隣のクラス。」
🌰みちる
「……そっか。」
🐨こあら
「みちるは?」
🌰みちる
「いるよ。」
🐨こあら
「誰?」
🌰みちる
「鈍感。」
🐨こあら
「そんな名前の人、いたっけ?」
🌰みちる
「馬鹿。」
こあらは、最後まで気づかなかった。
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