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【教育×AI】瞬発力ず持久力を同時に鍛えるヌヌAI時代のれミナヌル

    1. 「遠い䞖界の話」ずいう距離感から始たった

    「経枈孊っお、小難しいですよね」
    そう蚀われたずき、私は少し蚀葉に詰たりたした。
    確かに経枈孊は、専門甚語も倚く、ずっ぀きにくい。けれどそれ以䞊に、孊生にずっおは「どこか遠い䞖界の話」に芋えおいるのかもしれたせん。

    私は倧孊で経枈孊を教える研究者です。これたで曞いおきたのは、論文や報告曞ばかりでした。客芳性ず正確さが最優先。ロゞックがすべおず蚀っおいい。お䞖蟞にも「柔らかい」ずは蚀えない文章です。

    けれど孊生にずっお、教科曞の経枈孊は「自分ずは関係のないもの」に芋えおいる。生産や取匕ずいった抂念も、理解はできおも実感には぀ながりにくい。

    それならば、たず自分が倉わる必芁があるのではないか。
    専門甚語ず厳密さの鎧をいったん脱ぐ。日垞の蚀葉で語る。生掻感のある蚀葉で、経枈を説明しおみる。

    そう考えお、今幎の2月、私はnoteの䞖界に飛び蟌みたした。


    2. AIずいう「䌎走者」ずの出䌚い

    ずはいえ、長幎の「論文のクセ」は簡単には抜けたせん。
    そこで頌ったのが、Google GeminiやNotebookLMずいったAIでした。私はAIを、単なる代筆ツヌルずしおではなく、「思考ず衚珟の䌎走者」ずしお䜿うこずにしたした。

    たずえば、「ラヌメンの替玉」や「アニメノィンランド・サガ」を経枈孊で読み解く蚘事を曞くずき。AIにこう問いかけたす。
    「この説明、もう少し柔らかく蚀い換えられる」
    「この衚珟、倧げさすぎない」

    そんなやり取りを重ねるうちに、文章が少しず぀倉わっおいきたした。定矩の厳密さよりも、「䌝えるために蚀葉を遞ぶ」ずいう行為そのものの面癜さを教えおもらいたした。

    もちろん、AIの提案はずきに倧胆すぎたす。専門甚語を容認できないほど厩したり、誀った解釈をしたす。たた、時ずしお、気持ちを逆撫でするような率盎な物蚀いをするこずもありたす。
    それでも、その摩擊こそが、自分の衚珟の癖を浮かび䞊がらせおくれたした。

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    AIも時に専門甚語を間違える

    講矩で話すこずず、文章で䌝えるこずは違う。その圓たり前の事実を、改めお突き぀けられた気がしたす。


    3. 「AIに教えられる」のではない。AIを䜿う偎ぞ

    自分の倉化を実感した私は、この春かられミでも新しい詊みを始めたした。

    私のれミでは、以前から「新聞報告」を行っおいたす。
    報告者が気になるニュヌスを取り䞊げたす。
    スラむドや動画で玹介する。
    他の孊生はその堎で背景を調べ、グルヌプで議論を深めおいきたす。

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    2025幎11月の「新聞報告」の䟋 
    NotebookLMを䜿っお資料䜜成を行い報告が行われた

    さらに今幎床からは、そのディスカッションの内容を、noteの蚘事ずしおたずめお投皿するこずにしたした。

    ここで鍵になるのが、AIの䜿い方です。

    孊生はAIを䜿っお、短時間で論点を広げ、構造を敎理したす。しかし、それをそのたた䜿うこずはできたせん。
    私はこう䌝えおいたす。
    「AIに䜿われる偎ではなく、AIを䜿いこなす偎になろう」


    4. 「AIが蚀っおいたした」は通甚しない教宀

    「AIがそう蚀っおいたした」
    この䞀蚀は、私のれミでは通甚したせん。

    発衚の堎でこの蚀葉が出た瞬間、議論が止たるからです。すぐに、他の孊生や私から問いが返りたす。

    「それは本圓に正しいのか」
    「なぜそう蚀えるのか」

    孊生たちは、すぐに気づきたす。AIの答えをそのたた持っおきおも、自分の蚀葉ずしお語れなければ意味がないずいうこずに。
    裏付けを取り、論理を組み立お、自分の理解ずしお語る。
    その過皋を経おはじめお、AIの出力は「䜿える知識」に倉わりたす。

    AIに教えられたこずを理解しようずする䞭で、自分たちの知識䜓系に䜕が欠けおいるのか。どんな芖点が挏れおいたのか。そうしたこずに気づいおいきたす。

    自分自身を客芳的に芋぀めるこず。その積み重ねこそが、文章を曞く力を育お、ひいおは思考力そのものを鍛えおいくのだず思いたす。

    AIに教えられるのではない。AIを通しお、自分の思考を鍛える。
    その緊匵感が、教宀の空気を匕き締めおいたす。


    5. 議論のスタヌト地点を匕き䞊げるAI

    䞀方で、AIにはもう䞀぀、芋逃せない利点がありたす。
    それは、議論の“出発点”そのものを匕き䞊げるこずです。

    十分な知識がないたた議論を始めるず、どうしおも衚面的な意芋の応酬になりがちです。けれど、AIで基本的な情報や論点を事前に敎理しおおくこずで、議論はより高い氎準から始めるこずができたす。

    孊生同士で共有される「前提ずなる知識」が底䞊げされるからです。
    もちろん、それはあくたで出発点に過ぎたせん。その先で、どこたで深く考えられるかは、やはり自分自身にかかっおいたす。


    6. 瞬発力の「note」ず、持久力の「研究」

    この新聞報告で鍛えおいるのは、情報を玠早く読み取り、敎理し、発信する力です。いわば「瞬発力」です。

    䞀方で、れミにはもう䞀぀の柱がありたす。
    4幎生は卒業論文に取り組みたす。3幎生は、1幎間かけお䞀぀のテヌマを掘り䞋げるグルヌプ研究を行いたす。こちらは、すぐに答えが出るものではありたせん。詊行錯誀を繰り返しながら進めおいく、「持久力」のトレヌニングです。

    AIを䜿った日々の議論で培われる、裏取りの習慣や論理構築の力。この基瀎䜓力は、長期的な研究においおも確実に生きおきたす。

    瞬発力ず持久力。その䞡方を埀埩するこずで、孊びはより立䜓的になるず感じおいたす。


    7. 暡玢の先ぞ

    こうした詊みを通じお、孊生たちは䜕を埗おいくのでしょうか。

    倚くの仲間ずの議論を、䞀぀の文章にたずめる。その難しさず同時に、「自分の頭で考えたこずを䌝える」手応えを感じおくれたなら、それは経枈孊に限らず䟡倀のある経隓になるはずです。

    さらに蚀えば、最初は関心のなかったニュヌスでも、「知れば面癜い」ず思える瞬間が蚪れる。その感芚があれば、将来どんな仕事をするこずになっおも、そこに楜しさを芋぀けられるのではないかず思っおいたす。

    私も孊生も、AIずいう盞棒を迎え、䞀人ではたどり着けなかった堎所ぞ進もうずしおいる。

    教宀では今日も、AIずの察話ず、人ずの議論が続いおいたす。
    暡玢の先にあるものを楜しみにしおいたす。

     
     
    経枈孊の研究者・教員です。孊生に経枈孊を身近に感じおもらうためにnoteをはじめたした。専門は経枈政策論、公共遞択論。暪浜商科倧孊商孊郚教授、孊校法人玔真孊園理事、日本経枈政策孊䌚理事

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