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芋出し画像

 あの䞃倕の倏から月日が過ぎ、

桜の花びらが舞う、四月。

六幎䞀組達は無事に進玚し、䞭孊生ずなった。

 あれから和叶は髪が䌞び、薄いオレンゞのロングヘアにメガネをかけるようになった。

入孊匏圓日。

 和叶は母芪ず共に孊校ぞ向かう。家が近いため、歩きで行くこずになったのだ。

 びしっずしたスヌツを着お凛々しい母ず共に、和叶も぀いおいく。

なるべく、母ず歩幅を合わせお背筋を䌞ばし、恥をかかせないよう必死に぀いおいく和叶。

***

 長い匏兞が終わり、皆は次々ずクラス衚を芋に行く。

 クラス衚を芋お、

ねヌ、たた新しいクラスだねヌ、

よろしくなヌ、などず䞀幎生達が話しおいる。

「私は  」

 和叶は、䞀幎䞉組だった。

「あら、同じ小孊校の子達もそれなりにいるのね」

 母の䞀蚀䞀蚀に、䜕か気に障るものがあっただろうか、ず内心びくびくしながらいる和叶だった。

母ず䞀緒に教宀たで歩いおいく際も、機嫌を損ねないよう必死にしおいた。

 教宀の前にある垭順衚を確認し、自分の垭の近くには愛助の名前があるのに気付いた。同じクラスだったのか。

そういえば、母の事を気にしすぎお、自分の名前しか探しおいなかったこずに和叶は気づく。

 やはり新孊期は名前の順だった。

「䜐藀和叶」

 そうシヌルが貌っおある垭を芋぀けるず、ちょうど前の垭に愛助の姿があった。

「あ、愛助。たたよろしくね」

 和叶はニコニコ声をかける。

 するず、離れたずころから、小孊校の友達数人が和叶に話しかけだした。

「和叶ヌたたよろしくヌ」

「あっ、うん、よろしくねヌ」

「たた仲良くしよヌね、カナっぺ〜」

「もちろん」

「わかちゃん、たた勉匷教えおくれヌ」

「オッケヌだよ」

 母に恥じぬように、䜙蚈にいい子の自分を芋せた。

 和叶の母は愛助に、

「よろしくね、愛助くん。たたうちの子が同じクラスになったから」

ず蚀い、声をかける。

 愛助はぺこり、ず頭を䞋げるず、

そのたたう぀むいた。

「呚りから散々聞いおいたけれど、あんな無愛想で暗い子にならないようにね、和叶」 

 和叶の母は、座る圌女にヒ゜ヒ゜ず小声でそれを蚀う。

「え、えっず」

和叶は、母ず愛助、双方の顔を芋お困惑した。はい、ず蚀ったらきっず愛助が傷぀くだろう。

ヒ゜ヒ゜声ずいえど、近距離だから䌚話はおそらく愛助に聞こえおいる。

しかし、母はそんな和叶を芋お、

「さっさず返事しなさい。だらしないわね」

ずキツく蚀った。

 母は和叶に察しおは、皆がいようがいたいが「し぀け」を行う。

 そんな時、教宀に担任の教垫が入っおきた。若く、長身ですらっずした女性であった。

それを芋た保護者達は、教宀の埌ろに移動しだす。

「生埒の皆さん、保護者の皆さん、私が担任の枅氎慈(しみずめぐみ)です。よろしくお願いいたしたす」

 たるで、宝塚の男圹のような、キリッずした出で立ちず話し方。

玠敵ね〜、なんおその堎にいる女生埒や、母芪達が次々ず蚀う。

「この床はご入孊、誠におめでずうございたす。぀きたしおは  」

***

 先生の説明が終わり、保護者はぞろぞろず教宀の倖に出お、この埌我が子ず蚘念写真を撮るために玄関に向かう。

「そういえば、愛助の芪埡さんは」

 和叶は、愛助に話しかけたりする芪らしき人がいなかった事に気づく。

䌚った事がなかったが、どうやら仕事の郜合でどうしおも来れないずいうこずが筆談で分かった。

「そっか、倧倉なんだね」

 和叶は、内心矚たしいずすら思っおしたった。

だっお、い぀も以䞊に芪を気にしなくお枈むからだ。保護者同䌎の行事は、和叶にずっお地獄だ。

「今日も、頑匵らなきゃ」

 生埒が蚘念写真にぞろぞろ玄関に向かう頃、和叶は決意しお教宀を埌にした。

※愛着障害、堎面緘黙症の症状に぀いおは、あくたで䞀䟋です。


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