
時空を超えて‥‥小説(世流寝狐86)
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「久保岡がミスを認めなかったからだよ。しかし問題はなぜ三井が、畑山さんの過去を父親から聞いて、事件と結び付けたかだ」
合志は事件前の畑山と三井の様子を振り返った。
良子もシートに体を預けて考えていたが、先に良子が切り出した。体を起こすと、四人で署の食堂で昼食をとった時のことを話し出した。
「いつ?」
「ほら、食べ物の好き嫌いの話しを一緒にしたじゃない、丁度誘拐犯人を取り逃がして係長が記者会見に応じた日よ」
合志が遠山水江と三井の関係を疑った時のことだった。
「あぁあの時か。それがどうしたのさ」
「合志さん、あの時あとから来たでしょ」
合志はそうだった、と頷く。
「私も後から畑山さんと三井さんの横に座ったんだけど、それまで二人は普段と違って深刻な顔をしてたわ。私、少し離れた所から見てたんだけど、何か意見が食い違っているような、あの時あまり良い雰囲気には見えなかったわ」
合志はその時の三井が浮かない顔をしていたのを思い出した。そして畑山の前にあったタバコの吸殻が思い浮かぶ。今思うと畑山さんが吸ったものだったんだ。あの時までは畑山さんが喫煙者とは思ってもみなかったから気にも留めなかったが・
・・。何か苛立つように何本も揉み消されていた。
「久保岡が殺された事件で、三井さんは既に何かを掴んでいたとするわね。それを畑山さんに告げる、そして」
と良子が言うと、その先を合志が続けた。
「畑山さんはそれを自分にとって不利に働くと思い、打ち消す。しかし三井の性格ではそれがどうしても無視できないまま、尊敬する鑑識官としての畑山さんに疑問を抱いていた。その後熊本で重要な話しを握った」
一気に合志は話すと、良子が口を挟む。
「でもそうだとしても、畑山さんがどうやって久保岡や三井さんを殺せるの?」
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*週末に少しずつ投稿する予定です。作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
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久しぶりの上書き
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レグザゴンの川