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芋出し画像

人生を倉える恋みたいな出䌚い

    どうしおも乗りたいバむクがあった。

    スポヌティヌなセンタヌアップマフラヌ。

    䞞みを垯びた柔らかなシル゚ット。

    正面からみたフェむスは⋯ぷよぷよ。

    かっこいいんだか、かわいいんだかよくわからない。

    でも最終的には「サヌキット走りたい」

    っお、蚀い出しそうなやんちゃな顔をもっおいる

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    正面のお顔が奜きすぎる


    友人のススメをきっかけに二茪免蚱を取埗した。
    教習所のコヌスが頭から抜け萜ちないうちに、そのたた倧型二茪も取るこずにした。

    教官には「ただ早いよ。もっず慣れおからおいでよ」ず蚀われたけれど、私の蚘憶力の悪さをナメないで欲しい。

    勀務先の近くの教習所だったので、異動になれば通えなくなるかもしれない。

    そんな事情もあっお、勢いで倧型二茪たで取埗した。

    倧型二茪の免蚱を取れば、倧型バむクに乗りたくなるのが人の性だ。

    最初に遞んだのはZRX1200Rだった。

    いかにもカワサキらしい芋た目。
    ゚ディ・ロヌ゜ンのこずは知らなかったけれど、「ロヌレプ最高⭐」ず浮かれおいた。

    だが、重かった。
    教習車ずはたるで違う。

    玍車盎埌、最初の暪断歩道でブレヌキが遅れ、人を蜢きそうになった。

    そんな幞先䞍安なバむクずの付き合いは半幎で終わる。

    ぀いに、運呜のバむクに出䌚っおしたったからだ。

    その幎のモヌタヌサむクルショヌの駐車堎。
    停たっおいたバむクに䞀目惚れしたのだ。

    マフラヌが車䜓の右でもなく巊でもなく、センタヌの高い䜍眮から出おいる。カりルはどこも䞞みを垯びおいお、角匵っおいない。

    カワサキ車にこんなデザむンがあるのずにかくかっこいい。
    これ欲しい、これ乗りたい

    最新のバむクを展瀺するショヌに来たのに、頭の䞭はぷよぷよ顔のバむクで埋め尜くされた。

    Ninja ZX-6R C型

    幎匏でいえば2005幎のバむク。
    その時点ですでに発売から10幎が経過しおいた。

    皋床の良い䞭叀車を探すべく、毎日䞭叀車サむトず睚めっこする日々が続いた。

    そんなある日、実家にほど近いバむク屋で販売の掲茉がされた。すぐに問い合わせを入れお、珟車を確認しに行った。

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    やっず䌚えたね。



    「これだ倢にたでみたバむク」

    わかっおいたけど、スポヌツタむプのバむクは車高が高くお足が぀かない。

    店員さんの「他の車皮だけど適合しそうなロヌダりンキットがある」ずいう売り文句で賌入を決めた。

    今ならメンテナンスもロクにできない人間が遠方のバむク屋でバむクを買うなんお埡法床だずわかっおいる。

    でもこの時だけは、このバむクだけは譲れなかった。

    乗り出しおから自分でも気が付かないくらい埐々にだけど、䞖界が倉わっおいったのだった。

    友人ずツヌリングで蚪れた「氎ヶ塚公園駐車堎」䜕も知らずに富士山呚蟺を走っお䌑憩で立ち寄った。

    偶然にも開催されおいたのは「ZX-6Rミヌティング」だった。

    なにやら同じ車皮が集たっおいるなず思っお、よくよく芋るず幎匏違いの同じ車皮がたくさん䞊んでいた。
    䞀緒にいた友人に「混ぜおもらいなよ」ず蚀われお恐る恐る近づいおいく。

    みんな20代だろうか、若い。
    若者の集いに30代の女性が声をかけるのはかなり勇気がいる。

    䞻催者らしき男性に声をかけるず、
    「えRC型偶然来たんですかすげヌいっしょに䞊べお写真を撮りたしょう」

    ドキドキしながら同じ幎匏のバむクの暪に䞊べた。

    同車皮がどんなカスタムしおいるのか。
    そんな色も玔正であったのか。
    新しい発芋がたくさんあっお、楜しかった。

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    ぷよぷよフェむスがずらり勢揃い。
    このむベントには数回参加させおもらった。


    これを機に、现々ずやっおいたツむッタヌでミヌティングの䞻催者をフォロヌしたら䞖界がぐんぐん広がった。

    なんず、人生初めお幎䞋の圌氏ができたのもこの頃だった。

    同じバむクの色違いに乗っおいる。

    そんなきっかけで付き合っおしたうなんお安盎すぎお今ずなっおは恥ずかしい。

    でも今たで行ったどのツヌリングより、笑顔が倚かったのはこの人ず行ったツヌリング。

    ヘルメットの䞭でずっず笑っおたし、繋いだむンカムは宇郜宮から東京たで䞋道で垰っおきたのに䌚話が途切れるこずがなかった。

    ただ、ただ、楜しかった。




    ZX-6Rに乗っおいるず、思わぬずころから声がかかるようになった。

    愛読しおいたバむク雑誌に感想ハガキを送ったら、取材のオファヌが届いた。バむクを良く思っおいなかった母も、この時ばかりは雑誌を手に取っおくれた。

    垞連になっおいたバむカヌズカフェのオヌナヌの玹介で、テレビ神奈川「Ride&Life」に出たこずもある。そのオヌナヌが䞻催するサヌキットむベントにも参加した。借りた皮ツナギに身を包んで、走行写真たで撮っおもらった。

    SNSで知り合った友人に䌚いに、倧阪たで゜ロツヌリングしたこずもある。このバむクに乗る前には、考えられなかったこずばかりだった。


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    「Ride&Life」の撮圱堎所ずなった䞉厎枯。
    圓初の予定ず違う道を走り出しおしたったけど、無事に攟送された。


    楜しかったZX-6Rずの日々は二茪業界に転職したこずをきっかけに転萜する。

    「バむクにのめりすぎたのがきっかけ」ず人には蚀うけれど、本圓はちょっず違う。

    䞀番の理由は、愛車を専門店でメンテナンスしおもらっお少しでも長く乗りたかったから。

    それなのに、入瀟したら思い描いた未来ずは真逆に走り出しおしたった。

    入瀟した䌚瀟には、他店賌入車のメンテナンスはお断りずいうルヌルがあった。

    愛車は、自分が遞んだ職堎では芋おもらえない。それだけじゃなかった。

    たもなく、友人関係たで制限されはじめた。

    バむクのむベント、バむク乗りが集たるカフェ、SNSで知り合った友人ずのツヌリング。

    党郚犁止された。

    いた思えば、なぜ玠盎に埓ったのか思い出せない。

    慣れない職堎で孀立したくなくお、䞀生懞呜だったのかもしれない。

    あんなに䞀緒に走っお楜しかった幎䞋の圌も、バむクを降りお䌚うず䌚話が続かず、䌑日が合わなくなり疎遠になった。

    運呜の愛車で繋がった恋人も、友人も、少しづ぀離れおいった。

    そしおバむクも。軜埮な䞍具合が増えおいき、最終的には臎呜的な故障に。

    「乗り換えだ、乗り換え可哀想だから蚀わなかったけど、そのバむクは事故車だよ」

    䞊叞からの䞀蚀に糞がプツリず切れた。

    本圓に事故車だったのかもしれない。
    でも、そんなこずはどうでもいい、私はあのバむクに乗り続けたかっただけだ。

    その頃はすでにバむクが前ほど楜しくなかった。
    䞀緒に走る仲間も、集たる堎所も限定されお窮屈で。もう朮時だった。

    運呜のバむクに乗り続けたくお遞んだ職堎で、運呜のバむクを手攟した。

    そのあずも䜕台か他のバむクに乗った。
    どれも良いバむクで、乗ればそこそこ楜しかった。

    でもあの時ほどの高揚感はもう味わうこずができない。

    ZX-6Rず過ごした数幎は濃密で、䞀生分のバむクを楜しんだようにも思える。

    生掻スタむルも人間関係もガラリず倉えおしたうほどの、人生を倉える恋みたいな出䌚い。

    あの怒ったぷよぷよみたいなバむク。

    いたは党郚が思い出になっおしたったけど、出䌚えたから今がある。

    出䌚えお本圓によかったず思う。

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    はぁ、かっこよ。



    ほんずはもっず曞きたかったナ。
    なんお、あずがきも曞いおみたりしお。


     
     
    だいたい䞍機嫌な圌ず、だいたい腹ペコな猫の人暮らし。身の回りに起こったこずを蚘録しおいたす。

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