
在宅避難の入口+"順序"の門番
逃げる家"と"留まる家"、うちはどっち? ―― 在宅避難のはじめの一歩
台風が近づいてます、というニュースが流れる季節になったね。
ああいうのを見ると、「水と食料、用意しなきゃ」「懐中電灯、どこだっけ」って、いろいろ頭に浮かぶと思う。うんうん、その気持ちはすごく大事。
でもね。じつは、その前に置いておきたい"はじめの一歩"があるんだ。今日はそれを、いちばん軽い気持ちで受け取ってほしい。
やあ、防災たろうです。
今週から、「家で乗り切る」話をしていくね
今週から、ひとつのテーマをじっくり手渡していこうと思ってる。それが「在宅避難」。
……「ざいたくひなん」。ちょっと、かたい言葉だよね。
かんたんに言うとね。災害のとき、家が安全なら、無理にどこかへ行かずに、家で過ごすこと。これも、りっぱな"避難"なんだ。
そもそも「避難」って、逃げることだと思ってない?
ここ、多くの人が「へえ!」ってなるところだから、先に置いておくね。
"避難"って聞くと、どこか遠くの避難所へ、荷物を持って逃げること――そんなイメージがない?
僕も、そのイメージが強かった。テレビでもよく、体育館に毛布を敷いてる映像が流れるもんね。だから「避難=家を出て、逃げる」だと思っちゃう。すごく自然なことだよ。
でもね。実は避難って、大きく2種類あるんだ。
逃げる避難:家が危ない場所にあるとき、明るいうちに、安全な場所へ動く
留まる避難(=在宅避難):家が安全なら、そのまま家で過ごす
つまり、「逃げる」だけが避難じゃない。家にいることを選ぶのも、ちゃんとした避難なんだよね。避難所が遠かったり、小さい子がいたり、慣れない場所が苦手だったり――そういう人にとって、住み慣れた家で過ごせるのは、心強い選択肢になる。
でも、いちばん大事な順番があるんだ
さて。ここからが、今日いちばん伝えたいこと。ゆっくり読んでね。
「家で過ごせるなら、そのほうが楽そう」――そう思った人、いると思う。うん、その通りのこともある。
でも、在宅避難には、**ぜったいに飛ばしちゃいけない"はじめの一歩"**があるんだ。それはね。
「うちは、そもそも家に留まっていい家かな?」を、先に確かめること。
これが順番のいちばん最初。ここを飛ばして「家にいればいいや」ってしちゃうと、本当は早めに逃げたほうがいい人まで、家に残ってしまうことがある。それがいちばん、避けたいこと。
たとえば、川のすぐそば、低い土地、崖の近く――そういう場所にある家は、家で粘るより、明るくて安全なうちに動いたほうがいい場合がある。「在宅避難」は、そういう家の人にまで「家にいていいよ」って言う話じゃないんだ。
だから、順番はこう。
まず、うちは"留まれる家"か、"逃げる家"かを知る(今日はここ)
"留まれる家"だと分かったら、じゃあ家でどう過ごすかを整えていく(今週やること)
この1が土台。ここがあるから、そのあとの工夫が、安心して活きてくるんだ。
今日できる一歩:地図で、うちを1回見るだけ
「じゃあ、留まれる家かどうか、どうやって分かるの?」
これがね、うれしいことに、タダで、しかもスマホで分かるんだ。
自分の家が"どんな場所"に建っているかは、ハザードマップという地図に、だいたい書いてある。国が運営してる「重ねるハザードマップ」(ハザードマップポータルサイト)に住所を入れると、その場所に洪水・土砂災害・高潮なんかのリスクがあるか、地図に色で出てくる。市区町村が配ってる紙の地図でもOKだよ。
今日やることは、たったこれだけ。
地図で自分の家を探して、色がついてるか、そっと見てみる。
色を見たあと――「じゃあどこへ、どの道で逃げる?」まで決めておくと、地図はただの地図から"お守り"に変わる。その具体的な見方(色の読み方、逃げ先の決め方、危ない道の避け方)は、前にじっくり書いた記事があるから、そっちにぜんぶ置いてあるよ。
「逃げ方」って、実はタダで手に入る地図に、ぜんぶ書いてあるかも → https://note.com/bousai_taro/n/n9050e9ca8ffd
正直に言うとね。こういう「地図を見て、ちゃんと確認しよう」系のこと、僕、いちばん後回しにするタイプなんだ。「大事なのは分かってる。分かってるんだけど、今日じゃなくてもいいか」って、つい先延ばしにしちゃう。だから、あなたが後回しにしたくなる気持ち、めちゃくちゃ分かる。
でも、地図を"見るだけ"なら3分もかからない。今日じゃなくてもいい。今週のどこかで、ソファでスマホを触るついでに、住所をポチッと入れてみてくれたら、それでいい。それだけで、この先の話が、ぜんぶあなたの家のことになる。
次は、「家でどう過ごす」の話へ
というわけで、今日は「まず、うちは留まれる家か見てみようね」という、はじめの一歩でした。
地図を見て「うちは留まれそうだな」と分かった人。今週はここから、留まれる家で、どう過ごすかを、1個ずついっしょに見ていくよ。
とくに今の季節に多いのが、台風による停電。急に電気が止まって、暑くて、暗くて、スマホの電池が減っていく――そんな夜を、慌てずに越すための小ワザを、明日から少しずつ手渡していくね。
今日も、ここまで読んでくれてありがとう。まずは肩の力を抜いて、地図をちょっと覗いてみるところから。いっしょに、のんびりいこうね。
防災たろう