
【プログラミング不要!誰でも作れる自分専用AIアプリ実践ガイド⑥】
第5章:AIアプリを公開して使える形にする
ここからはGoogle AI Studioで作ったAIアプリを実際に公開して使える状態にしていきます
Google AI Studio
GitHub
Vercel
この3つを使います
■GitHubとVercelとは何か
ここからは、GitHub、Vercelというサービスを使っていきます
最初は、名前だけ聞くと難しそうに感じるかもしれません
ですが、やっていることはかなりシンプルです
GitHubは、作成したAIアプリのコードを保存する場所です
簡単に言うと、「AIアプリの保管庫」のようなものです
一方でVercelは、GitHubに保存したコードを、実際にWeb上へ公開するサービスです
Google AI Studioで作る
GitHubで保存する
Vercelで公開する
この流れになります
難しく考える必要はありません
最初は、GitHub = 保存場所、Vercel = 公開場所くらいの理解で十分です

■なぜ今回はGitHubとVercelを使うのか
「Google AI Studioで作ったなら、そのままGoogle系で公開した方が分かりやすいのでは?」
そう思う人もいると思います
実際、Google Cloud を使って公開する方法もあります
ただし、こちらは初心者向けとしては少し難易度が上がります
例えば、
Google Cloud Project
APIキー設定
シークレット管理
課金設定
権限設定など
開発向けの設定が増えてきます
そのため、最初の段階でここに入ると、設定だけで疲れてしまいやすいです
一方で、GitHub、Vercelを使う方法はかなりシンプルです
コードを保存する
ボタンを押して公開する
この流れで進めやすい
つまり、「まず実際に公開して使ってみる」
ここに集中しやすいです
特にAI学習の最初は、完璧な環境を作ることより、
実際に動かす
公開する
改善する
この試行回数の方が重要です
そのため今回は、初心者でも始めやすい、GitHub、Vercelを使って進めていきます

■GitHubアカウントを作成する
ここでは、GitHubのアカウントを作成していきます
GitHubは、AIアプリのコードを保存する場所です
最初は、「AIアプリの保管庫」くらいの理解で問題ありません
【手順】
GitHubへアクセスし、右上の Sign up を押します
→https://github.co.jp/

メールアドレス
パスワード
ユーザー名
を入力して登録します

登録後、メール認証を行えば完了です
■Vercelアカウントを作成する
次に、Vercelのアカウントを作成します
Vercelは、GitHubへ保存したAIアプリを、Web上へ公開するサービスです
【手順】
Vercelへアクセスし、Continue with GitHubを押します
→https://vercel.com/


すると、GitHubアカウントと連携して、そのままログインできます
→新しくパスワードを覚える必要はありません
■実際にAIアプリを公開する手順
作ったGoogle AI Studioでコードを確認
GitHubにコードを保存する
Vercelで公開する
スマホから開けるようにする
この順番で進めます
●STEP1:Google AI Studioでコードを確認する
まずはGoogle AI Studioで生成されたコードを確認します
生成されたファイルは主に以下のような構成になります
package.json
src/App.tsx
src/index.css
metadata.json
ここで見るポイント
アプリが正常に表示されているか
エラーが出ていないか
必要なファイルがそろっているか
【赤枠のCodeを選択】

【Codeを選択後、生成されたファイル欄が表示される】

👉各ファイルにCodeが書かれている
●STEP2:GitHubへ直接同期する
Google AI Studioでは、作成したAIアプリを、そのままGitHubへ同期できます
1.画面右上にある赤枠「Publish」を選択します

2.画面右上にある赤枠Chat,Share,Publish,Versions,Integrations,Secrets,GitHubの項目が表示されます
→GitHubを選択する

リポジトリ名(Repository Name)
説明(Description)
公開設定(Visibility)
3つ入力する画面が表示されます
3.赤枠の「リポジトリ名」「説明」「公開設定」を入力していきます

リポジトリ名(Repository Name)→作成するアプリ名などでOK
説明(Description)→どのようなアプリなのかを端的に記入
公開設定(Visibility)→今回は個人利用のため「Private」を選択
4.「リポジトリ名」「説明」「公開設定」を入力後「Create GitHub repository」を押す

👉GitHubに同期が完了しました
※修正した場合は「Stage and commit all changes」を選択
最初に「Create GitHub repository」を押した時点で、GitHubへの初回同期は完了しています
コードを書き換えた
デザインを変更した
Promptを修正した
CSSを編集した
など、内容を変更した場合は、再度GitHubへ更新内容を反映する必要があります。
その時に使うのが、「Stage and commit all changes」です
変更内容を保存対象にする
更新履歴を作る
GitHubへ反映する
この3つをまとめて実行してくれるボタンです
逆に言えば、何も修正していない場合は押す必要はありません
ここは初心者がかなり混乱しやすいポイントですが、
「Create GitHub repository」=初回作成
「Stage and commit all changes」=更新保存
と考えると理解しやすいです

【同期イメージ】

👉これで、手動ダウンロードやアップロードをしなくても、そのまま管理できるようになります
●STEP3:GitHubへ保存されているか確認する
同期が完了すると、GitHub上へAIアプリのコードが保存されます
GitHubを開き、先ほど作成したRepositoryを確認します
→https://github.co.jp/
正常に同期できている場合は、
README
srcフォルダ
package.json
などのファイルが表示されます
ここまで表示されていれば、コード保存は完了です
【確認画面】

👉フォルダが保存されている
最初は、「AIアプリのデータが保存された」くらいの理解で問題ありません
●STEP4:Vercelにログインする
次に、Vercelへアクセスします
→https://vercel.com/
【初めてログインする場合】
Vercelのログイン画面で、「Continue with GitHub」を選択します
これを使うことで、GitHubに保存したAIアプリを、Vercel側へ直接読み込めるようになります
Vercelへアクセス
Continue with GitHub
GitHub連携完了
【すでにログイン済みの場合】
すでにVercelへログインしている場合は、「Continue with GitHub」は表示されません
その場合は、そのままダッシュボード画面へ移動してOKです
Add New...を選択

2.Projectを選択
すると、GitHub上のリポジトリ一覧が表示されるので、Google AI Studioで保存したAIアプリを選択できるようになります

●STEP5:GitHubとVercelを連携する
Vercelへログインすると、GitHubとの連携許可画面が表示されます

ここでは、「GitHubに保存したAIアプリを、Vercelから読み込めるようにする」設定を行います
許可画面が表示されたら、「Authorize」または「Install」を押します
すると、Vercelから、GitHub上のRepositoryを選べるようになります
通常は、先ほど作成したAIアプリのRepositoryを選択すればOKです
最初は、「VercelがGitHubのコードを見れるようにする設定」くらいの理解で問題ありません
また、必要以上に全Repositoryへ権限を渡したくない場合は、対象Repositoryだけ選択することもできます
●Repositoryが表示されない場合
「Add New... → Project」まで進んだのに、「thought-organizer-ai」が表示されない場合は、Vercel側のGitHubアクセス権限が原因のことがあります
その場合は、以下の手順で設定を変更します
手順①:
「Adjust GitHub App Permissions」を選択
Project画面の下あたりにある、「Adjust GitHub App Permissions」を押します
すると、GitHubの権限設定画面へ移動します
【Adjust GitHub App Permissionsを選択】

【GitHubにログイン】

手順②:
「Repository access」を確認する
画面を少し下へスクロールすると、「Repository access」という項目があります
ここで、「Only select repositories」になっている場合、Vercelは一部のリポジトリしか表示できません

全部許可する「All repositories」 を選択します
これで、GitHub内のすべてのリポジトリをVercelで利用できるようになります

または、必要なリポジトリだけ許可する
「Only select repositories」 のまま使う場合は、
下に表示される一覧から「thought-organizer-ai」へチェックを入れます
手順③:
「Save」を押す
設定変更後、ページ下部にある、「Save」 を押して保存します
手順④:
Vercelへ戻る
最後にVercelへ戻り、「Refresh」 またはブラウザ再読み込みを行います
すると、「thought-organizer-ai」 が表示されるようになります

●STEP6:AIアプリをVercelへ読み込む
次に、GitHubへ保存したAIアプリを、Vercelへ読み込みます
Vercelのダッシュボード画面で、Add New... → Project
または、「Import Project」 を選択します
すると、GitHubに保存されているRepository一覧が表示されます
その中から、先ほど作成したAIアプリを選択します
例えば、「thought-organizer-ai」 などです
選択後、「Import」 を押します
ここでは、「GitHubに保存したAIアプリを、Vercelへ読み込む」という作業を行っています
最初は、「Web公開する準備をしている」くらいの理解で問題ありません
●STEP7:Deployする
GitHubリポジトリを選択すると、Vercelの設定画面が表示されます
例えば、以下のような画面です

最初は難しく見えますが、基本的にはほぼ変更不要です
【Project Name】
thought-organizer-aiこれは、Vercel上でのプロジェクト名です
通常はそのままで問題ありません
あとから変更も可能です
【Application Preset】
Viteここは、アプリの種類をVercelが自動判定しています
Google AI Studioで作成したAIアプリは、Vite構成になっていることが多いため、「Vite」のままでOKです
別のものへ変更する必要はありません
【Root Directory】
./これは、「どこのフォルダを公開対象にするか」という設定です
「./」になっていれば、「リポジトリ全体を使う」という意味なので、そのままで問題ありません
初心者がここを触ると逆に壊れやすいです
※Deploy前にAPIキーを設定しておく
画面を下へスクロールすると、「Environment Variables」という項目があります
ここで、Gemini APIキーを先に登録しておくと、公開後の真っ白画面を防ぎやすくなります
【APIキーを取得する】
まずは、Google AI Studioへアクセスします
ログイン後、Get API Key→Create API Keyを選択する


【APIキー発行時の「Project」はどれを選べばいい?】
Gemini APIキーを発行する際、「Select a project」という画面が表示されることがあります
ここで、「どのProjectを選べばいいの?」となる初心者はかなり多いです

基本的には、新しくProjectを作成で問題ありません
例えば、thought-organizer-aiなど
今回作成しているAIアプリと同じ名前にするとわかりやすいです


すると、Gemini APIキーが発行されます

【Environment Variablesへ登録する】
次に、VercelのEnvironment Variablesへ入力します
【Name】
GEMINI_API_KEYまたは、
VITE_GEMINI_API_KEY※ 使用する名前はコード側に合わせます

●Value
先ほどコピーしたGemini APIキーを貼り付けます
●Environment
通常は、ProductionのままでOKです

基本的にはそのままの設定でOK
最初は、何も変更しない →Deploy を押すで問題ありません
Vercel側が自動で必要な設定をかなりやってくれます
最後に、「Deploy」を押します
すると、数十秒から数分ほどで、AIアプリが自動で公開されます
以下のような画面が表示されたら、AIアプリの公開は成功です
Congratulations!
You just deployed a new projectこれは、「Vercel上へAIアプリが正常に公開された」という意味です

Deployする
最後に、Deployを押します
すると、数十秒〜数分ほどで、AIアプリが自動で公開されます
Deploy成功
以下のような画面が表示されたら、AIアプリの公開は成功です
Congratulations!
You just deployed a new projectこれは、Vercel上へAIアプリが正常に公開されたという意味です

この時点でできていること
現在、
Google AI Studio
↓
GitHub
↓
Vercelの連携が完了しています
AIアプリ作成、GitHub保存、Web公開まで完了した状態です
【今後の更新方法】
今後、Google AI Studio側で、
UI修正
Prompt改善
デザイン変更
などを行った場合は、Stage and commit all changesを押してGitHubへ更新します
すると、Vercel側も自動で再Deployを行い、Web版が更新されます
つまり、一度連携してしまえば、
修正
↓
GitHub更新
↓
Vercel自動更新という流れで運用できるようになります
●STEP8:公開URLを開く
Vercelのダッシュボード画面へ戻ると、プロジェクト一覧に、
thought-organizer-ai.vercel.appのようなURLが表示されています

そこをクリックして開きます
実際に、AIアプリが正常に表示されるか確認します

確認するポイントは、
画面が崩れていないか
入力欄が使えるか
ボタンが動くか
AIの出力が返るか
※ここでエラーが出る場合は、コード側や設定側に問題がある可能性があります
その場合は、自力で解決するのは難しいので、エラーが出るたびに、エラーメッセージをコピーしてGoogle AI Studioで自動修正を行い、正常にアプリが反映されるまで繰り返し改善してもらいましょう
●STEP9:スマホで開く
公開URLをスマホで開きます
スマホでも問題なく表示されるか確認します
例えば、
文字が小さすぎないか
ボタンが押しにくくないか
入力欄が使いやすいかなど
ここを見ることで、
PCだけでは気づけない改善点が見えてきます
●STEP10:ホーム画面に追加する
最後に、スマホのホーム画面へ追加します
iPhoneの場合は、SafariでURLを開きます
その後、共有ボタンを押す
「ホーム画面に追加」を選ぶ
名前を決める
追加を押す
これで、アプリのようにホーム画面から開けるようになります
Androidの場合は、ChromeでURLを開きます
その後、メニューを開く
「ホーム画面に追加」を選ぶ
追加を押す
これで、毎回URLを探さなくても、すぐ使えるようになります


■自分専用AIアプリの完成
ここまで来るとAIアプリはただの試作品ではありません
スマホからすぐ開ける
PCからも使える
URLで管理できる
必要なら人にも共有できる
この状態になります
重要なのは最初から完璧に公開することではありません
まずは自分がすぐ使える状態にすること
ここまで作って初めてAIアプリは日常の中に入ってきます
■まとめ

■次回予告
次回は、AIアプリを作れる人が、
実際にどんな考え方で設計しているのかを解説していきます
日常の不便を見つけ、問題を分解し、入力と出力を整理すること
ここを理解すると、AIは「便利なチャット」ではなく、
“問題を処理する仕組み”として見え始めます

【シリーズURL】
プログラミング不要!誰でも作れる自分専用AIアプリ実践ガイド①
プログラミング不要!誰でも作れる自分専用AIアプリ実践ガイド②
プログラミング不要!誰でも作れる自分専用AIアプリ実践ガイド③
プログラミング不要!誰でも作れる自分専用AIアプリ実践ガイド④
プログラミング不要!誰でも作れる自分専用AIアプリ実践ガイド⑤
プログラミング不要!誰でも作れる自分専用AIアプリ実践ガイド⑥
プログラミング不要!誰でも作れる自分専用AIアプリ実践ガイド⑦
プログラミング不要!誰でも作れる自分専用AIアプリ実践ガイド⑧
プログラミング不要!誰でも作れる自分専用AIアプリ実践ガイド⑨