
EMが解決すべき組織のバグ
船頭せんどう多おおくして船ふね山やまに登のぼる
指図する人が多過ぎるとかえって統率がとれず状況に反した方向に物事が進んで行くことの意。「困難なことでも皆で力を合わせればできる」という解釈は誤り。なお、この場合の船頭は乗組員が複数いる場合の船長の意味。
有名な日本のことわざである
スタートアップでは初期フェーズの人材採用において、創業メンバーだけでは足りない専門性を持つ豊富な知識や経験を積んだ人材の採用を行うのはごく当たり前であり、言うまでもなく必要なことだ
当然だが、ここでの採用すべき人材は大袈裟に言えば社運を賭けるほど重要なメンバーになり得る。ソフトウェアエンジニア採用についてもそうだ。
テックリード、シニアバックエンドエンジニアなどなど、肩書きを与えて人をとる。
しかし、昨今、豊富な知識や経験において、特に知識においては AI が人間を遥かに凌ぐ。オンラインになりにくい情報は経験として価値は当然まだ残る。そこに対する対価を適切に判断できるだろうか。
アトラクトのために肩書きを与え、多くのシニア人材を高年収で採用してしまうと、旧来の働き方やプライドを持ったシニア人材がN人いる組織においては、人間同士の摩擦や衝突が起こり、調整コストが爆上がりする。
シニア人材同士のインターフェースの問題が、組織課題を複利で複雑化させる。
強力なビジョンやリーダーシップがない限りは、上のことわざのようになる危険性をはらんでおり、EMとしてこういったスタートアップの現場は多く目にする。