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腫瘍が小さくなった日、彼に振られた

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    告知を受けた頃、当時付き合っていた彼とは、まだ半年ほどの関係だった。

    病院を出てすぐ、彼に電話をした。「大丈夫だよ」と言ってくれて、それだけでずいぶん救われた気がした。その後も一緒に旅行にも行ったし、誕生日も祝ってもらった。

    けれど、放射線治療が始まって副作用が強くなってくると、会う余裕がなくなっていった。それでもLINEでは連絡を取り合っていて、痛みがつらいことも伝えていた。

    最初は彼も寄り添ってくれていた。でも、だんだんと、なんとなく距離を感じるようになっていった。

    術前の治療が終わり、病院で「腫瘍が小さくなっている」と聞いたとき、心底うれしかった。そのうれしさのまま、彼に治療結果を報告した。

    すると、返ってきたのは「支えられない」という言葉だった。

    「なんで今?」
    そう思った。ショックで、泣いた。

    少し冷静になってから、彼の立場でも考えるようになった。

    久しぶりに私が元気そうに見えたから、今なら言えると思ったのかもしれない。

    別れて1か月ほど経った頃には、「あのタイミングでよかったのかも」と思えるようになっていた。

    このあと、人工肛門をつくる手術や、それを閉じる手術が控えていた。特に閉鎖後の排便障害は、今よりもっと辛くなりそうだった。

    そう考えると、今よりもっと辛くなる前に、別れることになってよかったのかもしれない。

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    30代で大腸がんを経験。 治療や一時的人工肛門(ストーマ)、閉鎖後の排便障害、その後の暮らしについて実際に経験したことを書いています。 「こんなことも知りたかった」と思ったことをできるだけ具体的に残します。

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