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狭間の地で天体観測していたらとんでもないものが見えてしまい発狂【エルデンリング】

    青ニートの狭間紀行

    星見、月、彗星、流星、星雲、重力。
    エルデンリングの世界は天体のモチーフが非常に多く登場し、物語の根幹に深くかかわる。エルデンとは宇宙の物語だと言っても過言ではないほどだ。
    つまり、物語を理解する上で、ゲーム内に登場する天体について分析し関係性を整理することが大いに役立つはずだ。

    まず、狭間の地に大きく浮かぶ月は、実は二つあるということを以前の記事で考察した。今回はこの記事を前提に更に考察を続けていくものなので、先にざっくり読んでいただくことをお勧めする。

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    北の月と東の月

    前の記事では月は東と北に一つずつあることを説明したが、しかしよくよく天体観測を続けていたところ、「どうも東のこれは月ではないのかもしれない」という疑念を持つに至った。狭間の地におけるこの天体の「奇妙さ」について改めて整理していきたい。

    「王家の月見場」の真の月

    星見台の奇妙な方角

    狭間の地では天体観測のツールらしきものとして、星見台が各地に設置されている。
    カーリア城館の「王家の月見場」にも、大きな星見台が設置されている。

    しかしその方角が実に奇妙なのだ。
    前回の記事でも示した通り、月と思しき天体は(狭間の地のどこから観測しても)ほぼ真東にある。そして、月光の祭壇からしか見ることのできない「北のもう一つの月」が放つと思われる光柱は、カーリアの城館の真西に確認できる。

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    エルデン世界に浮かぶ二つの月

    だがこの「王家の星見場」の星見台、方角はやや南寄りの南西を示しており、この二つのどちらの月の方にも向いていない。

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    どちらにも向いていないカーリア城館の星見台(南南西)

    星見台だけでなく建物全体が南南西に向いているため、カーリア城館自体がこの方向にある天体を意識して造られたものとみて良いだろう。
    ただ、そちらの方向には目立った天体が存在しない。四鐘楼のあたりからも確認してみたが何も発見できなかった。
    そうなると、王家の「月見場」と言っているこの場所は一体何なのだろうか?
    そもそもあれら月だと思っていた天体は本当に月なのか?
    もしかすると我々が現実の月のイメージから勝手に「月」だと決めつけていただけで、あれらは全く別のナニカだったということはないだろうか。

    「月見場」の謎に迫る

    星見台がよくわからない方角を向いているのは一旦置くとして、月見場にはもう一つ重要な舞台装置がある。それは足元に広がる円形の水場だ。その水場を囲うようにして椅子が環状に並べられている。まるでその水場を「鑑賞」するかのように。
    足元の水たまりなどを見ていても仕方ないだろう、という気もする。
    だがよく考えてみると、水というのはその水面に何かを映すものだ。
    つまりこの水場は、頭上にある何かを映すものなのではないか?

    月光の祭壇にあるマヌス・セレス教会からは、北方向の月が非常に綺麗に見える星見台がある。この星見台はちょうど真北を向いており、北の月を見るために設置されたものとみて間違いないだろう。

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    月の祭壇、マヌス・セリス教会の星見台(真北の方向)

    さて、地図上でこのマヌス・セリス教会から、月の見える真北の方向に線を引いてみよう。

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    マヌス・セリス教会から北の月の方向に矢印を引くと……

    するとドンピシャで「王家の月見場」の場所に突き当たるのだ。
    そして王家の月見場からは空から降りる青い光柱が見えることも思い起こそう。
    つまり、この北に浮かぶ月は王家の月見場の直上にある。そして王家の月見場の水場は、この北の月を映して観賞するための装置だった、と考えられないだろうか。

    月改め「月らしき天体」

    月光の祭壇から北に見える天体は「月」と断定してほぼ間違いないと思われる。
    月光の祭壇・月の民の廃墟のある場所から真北に見え、その天体の直下にあると思われる施設がカーリア城館の「月見場」であるからだ。

    だが、カーリア城館の直上の天体が月であるとしたら、東方向に見える月のような天体が、文字通り宙に浮いてしまうわけだ。

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    東の月のような天体は、いったい何なのだろう

    あれはいったい何なのだろう。単に「この世界には月が二つある、終」というだけなのだろうか。
    本当にそこで終わって良いのだろうか?なにかそこに、とてつもないエルデン世界の秘密が隠されている気がしてこないだろうか。
    なにせ、エルデン世界の住人の誰一人として、東の空に浮かぶあの大きな天体を指して、「あれが月である」などとは語っていないのだ。

    なので、ここからは東の空に浮かぶあの天体を「月らしき天体」と呼び、いったんその正体を保留しておくことにする。

    さらに、この「月らしき天体」と実は関係が深いと思しき施設を山嶺に発見した。それについても詳しく見ていこう。

    ソール砦と太陽、そして日蝕

    ソール砦と魔術師の絵画

    ソール砦およびその周辺は、狭間の地で東の月らしき天体が最も綺麗に見える場所だ。

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    山嶺から見る東の「月らしき天体」

    ソール砦の中に置かれている絵画「魔術師」を発見すると、その後に「星見の廃墟」近くで頭装備「グレートフード」を拾うことができるようになる。

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    絵画「魔術師」と頭装備「グレートフード」

    装備のテキストには、「ああ、幼きレナラは確かにこの月を見上げたのだ」と書かれている。
    絵画の真ん中に描かれている屋根の尖った建物は「異端の魔術師塔」であり、グレートフードはその魔術師塔にいた人物のもので、レナラが月の魔術を見出した時に傍にいたものと思われる。
    (何故この魔術師が「異端」と言われているかはまた別の機会に整理しようと思うがそれはそれとして)いったんこのテキストをそのまま受け取れば、東の「月らしき天体」は月であり、この世界には2つの月があるという解釈で終わって良さそうだ。

    ところがだ。ソール砦をよくよく確認していくと、その解釈と真反対の事実が浮かび上がってくる。

    ソール砦と「日蝕」

    ソール砦は英語表記で"Sol"となっている。
    ソーラーの語源のSolで、知っての通り太陽を意味し、字面そのまんまだ。この点が少し引っ掛かりを覚える。そのまんますぎるのだ。
    エルデンリングは全体的にラテン語やギリシャ語から、何らかの捻りを加えながら語をピックしてネーミングに使う傾向がある。しかしSolはかなり一般用語寄りなので、だれでもソール=太陽だとわかる。なんというか、「あからさま」すぎるのだ。こういう時は何らかの意識誘導が潜んでいるのではないか、と疑ってかかってみる。

    ソール砦内には「日蝕教会」という施設もあり、この砦自体が、太陽に非常にかかわりのある施設だと言えよう。

    エルデン世界においては日蝕は特別な意味を持つ。
    霊廟騎士が持つ日蝕が描かれた盾のフレーバーテキストを引用しよう。

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    蝕まれた太陽

    日蝕は「魂なきデミゴッドを運命の死から遠ざける守護星」とある。各地を闊歩する「歩く霊廟」は霊廟騎士たちが護衛しており、霊廟の中には「魂なきデミゴッド」が横たわっている。そして霊廟騎士の遺灰である「首なし騎士ルーテル」のテキストによれば「魂無きデミゴッドが再誕した時、彼女は英雄として還樹を賜った」とある。

    エルデン世界の「死」については複雑なので別の機会に整理するとして、簡単にこの盾のテキストが言いたいことをまとめると、以下のようになる。
    ・歩く霊廟には魂なきデミゴッドが安置されて、再誕を待っている
    ・日蝕は運命の死から魂なきデミゴッドを遠ざける(=再誕を助ける)

    同じくソール砦内の幻影たちも、日蝕についてこのように言及している。

    …おお太陽よ!ソールの冷たい太陽よ!
    どうか、蝕まれ給え
    魂無き骸に再誕をっ…

    日蝕教会の幻影

    …申し訳ありませぬ、ミケラ様
    まだ、太陽は蝕まれませぬ。我らの祈りが弱いばかりに
    貴方の友は、魂無きままなのです…
    …もう、見ることは叶わないでしょう 貴方の聖樹を

    ソール砦屋上の幻影

    ここでいう「魂無きままの友」とは、陰謀の夜で魂のみが殺された黄金のゴッドウィンのことを指しているのではと思う。この幻影は、砦屋上でミケラの聖樹の方を向いてこのように言っている。

    ソール砦というものが太陽、とりわけ日蝕に深くかかわりがある施設であり、同時にミケラの聖樹ともかかわりが深い(聖樹のある聖別雪原への昇降機を動かすキーアイテムの入手場所でもある)ということが分かった。
    それではここからは、「王家の月見場」でやったことと同じように、ソール砦からよく見える天体と、それの地図上でのプロッティングを行ってみたい。

    ・ソール砦と「月らしき天体」の方角
    宿将二アールがいたボスエリアからは、「月らしき天体」がよく見える。この場所の壁の形は、まるで天体の輪郭をなぞる杯のように、意図的にこの天体が最も綺麗に見える形にしてあるとすら思える。
    方角は東寄りで、狭間の地のどこから見てもこの月らしき天体の方角は変わらない。

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    ソール砦から東の月らしき天体を見る

    ・ソール砦と太陽らしき光点の方角
    では太陽はどうだろうか。狭間の地では太陽は北東から登り、南西に沈む。
    以下は朝と夜の時間に、それぞれ日の出と日の入りの方向を撮ったものだが、概ね北東(N-Eの間)から登り、南西(S-Wの間)に沈んでいることが分かる。この日の出と日の入の方角は、狭間の地の各地でも同様に観測できる。

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    日の出の日の入りの方向

    ゲーム内の時間経過で朝、昼、夜が巡るが、これと連動してちゃんと北東方向から光点が登り、南西にその光点が落ちていく。そしてオブジェクトの影もその光点の位置に応じて伸び縮みする。これは現実の我々がよく知る太陽と影の動きそのままだ。

    ソール砦、月らしき天体、太陽らしき光点を地図にプロット
    ではこれらを合わせて地図上にプロットしてみよう。

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    日の出/日の入と「月らしき天体」の方角

    ソール砦は、ぴったりと東の「月らしき天体」の方に向いている。
    一方で、ソール砦の建つ方角は明らかに太陽らしき光点の軌道には沿っておらず、それとは関係ない施設だということが分かる。
    さらに、ミケラの聖樹の方角も併せて考えると、「月らしき天体」と「ミケラの聖樹」とをちょうど直角に線を結ぶ位置にあるのがソール砦ということになる。さらにソール砦内に「日蝕教会」という施設があるが、礼拝する方向が南南東、つまり図上の線に沿って聖樹と逆方向を向いている。

    南東方向にはファルム・アズラがあるが、こちらは正確に方角が一致するわけではないので、いったんファルム・アズラ「方面」とだけしておこう。
    ともあれ、このように方角を整理すると、図の赤線にあたる「太陽っぽく動く光点」はソール砦とほぼ関係性が見出せない一方で、「月らしき天体」はあまりにも密接な関係にある。

    となると、あの「月らしき天体」は月ではなく、実は太陽(ソール)だったのではないか?という恐ろしい仮説が立ちあがりそうになってくる。
    北東から登り南西に沈む太陽のような光点は太陽(ソール)ではなく、まさに先入観により月だとばかり思っていた「月らしき天体」こそが太陽(ソール)なのだということだ。
    そして実は、そのように考えた方が砦内の幻影が語る台詞とも辻褄が合ってくる。

    ・ソールの冷たい太陽よ! →東の空の「月らしき天体」は、確かに凍てつくように透き通る美しさがあり、冷たい雰囲気を持つ
    ・まだ、太陽は蝕まれませぬ →「月らしき天体」は、半月と三日月の間くらいまでの陰があり、蝕まれている途中という見方ができる

    ファルム・アズラの強力な光源

    ではここからは、さらに「月らしき天体」の正体を探るべく、関連が深そうな別の施設も確認していこう。
    ソール砦と関係が深い「ミケラの聖樹」、および日蝕=「運命の死」を遠ざける=運命の死を封印している「ファルム・アズラ」の二つのスポットで、この月らしき天体がどうなっているのかを調べていこう。まずはファルム・アズラからだ。

    ファルム・アズラから見た「月らしき天体」

    まずはファルム・アズラから東の「月らしき天体」がどう見えるかを確認していく。

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    「月らしき天体」のある方角

    非常に強い光源が、そう、まるで太陽のような光源が、その方角にある。
    そして、ファルム・アズラでは時間経過により夜になることがない。東の光源はずっと強くファルム・アズラを照らし続け、動くことなく、その場にありつづけている。動かない天体であることは、まさに「月らしき天体」と完全に特徴が一致する。
    あの強い光源は「月らしき天体」であり、太陽(ソール)なのではないかという疑いが一層強くなる。

    また、このあと重要になってくるのだが、ファルム・アズラでは日没が無い。時間経過により暗い夜の時間帯が発生しない。周天する太陽らしき天体も確認できない。マップ画面で見れる時間経過自体は存在するのだが、ずっとこの明るさのままで、日が暮れるということがない。

    ファルム・アズラと「運命の死」

    ファルム・アズラの最奥には、ボスとしてマリケスが鎮座する。獣の司祭の正体であり、女王マリカの眷獣であり、「運命の死」を封印していた。
    運命の死とは「宵眼の女王」の力であり、神を殺す力だ。

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    黄金律は、運命の死を取り除くことで始まった

    エルデン世界の「死」は相当ややこしいので別の機会に書くとして、ここでは単純化して整理しよう。
    ・ファルム・アズラは、マリケスが運命の死を封印している場所
    ・ファルム・アズラで見ると太陽(月らしき天体)が輝き、それ以外の場所から見ると光を失っている
    ・これを太陽光を封印していると解釈し、運命の死とは太陽の光となる
    ・日蝕=太陽の光を遮ることは「運命の死を遠ざける(蝕紋の盾より)」

    このように置くことで、「月らしき天体」と「ファルム・アズラ」「運命の死」の関係を単純な構図に整理することができる。
    できるのだが、まだちょっと腑に落ちない。そんな単純な話で良いのだろうか?ファルム・アズラを照らす天体が「運命の死」だったとして、宵眼の女王の使う「黒炎」のイメージと合致しない。

    ここはこの構図が正しいかどうか今は保留し、「ミケラの聖樹」についても検証を行っていこう。

    ミケラの聖樹であまりにも恐ろしいものを見た

    日は昇る、そして沈まない

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    東から登る朝日

    これまで、「月らしき天体」は東の空にずっと存在した。静止した天体は、動くことはなかった。
    だがミケラの聖樹においては、なんとピタリその方角から、日が昇ってきたのだ。あまりにも見事な日の出ではないか。

    そのままこの天体は登り続け、やや北よりの天頂(褪せ人の半身分程の長さの影を南側に作る)を通り、そして宵の始まりに西の空に沈み始めた。

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    ほぼ真東から、正午ごろやや北の天頂を通り、西の空へ

    東の方角から西の方角に動く太陽らしき天体。
    狭間の地のどこででも見えた「月らしき天体」もない。
    ファルム・アズラでは「月らしき天体」のある方角の光源は静止していた。
    ソール砦をはじめ、その他の狭間の地ではどこでも、太陽らしき天体は「やや北東からやや南西」に動いてた。

    そのどれとも一致しないのだ。聖樹はソール砦とそう緯度が変わらないので、天体の方角、見え方がここまで変わるはずがない。

    だがおかしなことはさらに続く。西の空に沈み始めた太陽を見続けていると……

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    沈まずに横移動を始めた!?

    西の空に沈んでいくかと思われた太陽だが、南天の方向にスライド移動し始めた。これは沈む方向が南方向にも傾斜している、という程度の移動ではない。天頂がやや北側傾斜しながらもほぼ真上だったことを考えると、これほどまでに急な横移動はおかしいのだ。

    水平線に沿って光源が横方向に移動していることは、夜間でもこの天体による影が時間経過で動いていることからも確認できる。

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    夜間でもゆっくり影が動いていく

    他の狭間の地ではこのようなことは起きない。
    たとえばリムグレイブ南部で空を観測すると、太陽と思しき天体は西南西の空に沈んだあと、その光源を失う。その後、啜り泣きの半島にある小黄金樹からの光が、北方向に影をつくる。

    また、そもそも聖樹の南側は山嶺が高く聳え立つ。
    たとえ水平線を横移動する天体が存在したとして、それは山嶺に遮られるはずなので、それが夜間の光源になることはあり得ないのだ。

    この世界を支配する律が天体の運行(運命)と密接に関係していることを鑑み、ミケラの聖樹には独自の律が引かれている、としか言えない。それも相当に歪んだ天体の運行を捏造した律が。少なくとも、天体の動きが明らかに他のエリアと異なることは明確になったと言える。
    そしてこの夜間でも光源であり続ける天体が存在しているということは、「日没が起こらない」と言い換えることもできる。

    ここからは、日没と「運命の死」についてさらに押さえておきたい事実を述べようと思う。

    日没が無いことと「運命の死」

    この世界で日没というのがどのような意味を持つのか?
    それが垣間見えるものがある。それが第四マリカ教会だ。

    ナンバリングされた「第〇マリカ教会」についてはこの記事で詳しく語っているが、ここでも簡単に要約しよう。
    ・「第〇マリカ教会」は黄金樹と敵対した火の勢力の方を向いて建っている
    ・第四マリカ教会の方向には何もないが、日没の方向と一致する
    ・第一~第三から推測し、その方向は宵眼の女王である可能性が高い

    このことから、日没(=宵)が「運命の死」と何らかの関連があると考えられる。だからこそ、「運命の死」を封印したマリケスがいるファルム・アズラでは、「日没を起こさないようにしている」という解釈もできる。また、魂のみを殺されたゴッドウィンを運命の死から遠ざけたいと思われるミケラの立場でも、また日没を起こさない天体の運行を仕組んだと考えれば、これもまた辻褄は合ってしまう。

    更にもう一つ、日の入あるいは日の出が、どうもこの世界の生命と死に関連していそうなことを示すアイテムがある。

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    死せる褪せ人の、最初の祝福の記憶

    「祝福の記憶」というアイテムは、ルーンロストして祝福に戻る効果がある。しかしルーンは回収が不可なので、普通に死ぬほうがマシな一見して無用の長物だが、よく絵を見てみると、海が水平線の陽光を映す様子にも見えなくもない。

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    日の出、日の入、あるいはファルム・アズラとも似ている

    実は褪せ人は、死んで祝福付近で復活するとき、時間帯が必ず「朝」になる。もしかするとこの「最初の祝福」は、朝陽を映す海面を表しているのではないだろうか?

    もしそうであれば、日の出と日の入が、エルデンリングの世界の生命と死のテーマに非常に深くかかわっていることになる。

    エルデン世界の死に関する話まで踏み込むと長くなるので別の機会にゆずるとして、天体の運行がこの世界の生と死の謎を読み解く鍵となりそうな事実を複数掴んだところで、今回は十分とする。
    狭間の地で天体観測をしていたら、とんでもないことに多く突き当たってしまった。

    その他傍証、参考

    ここからは本論に関係しないが、調べた上で出たものを備忘として書いておく。

    参考:ファルム・アズラの名前の由来

    ファルム・アズラは英語版では「Farum Azula」と表記される。
    まずFarumの語源から辿ってみよう。スペイン・ガリシア州の半島にはブリガンティウムの塔 (Farum Brigantium)という灯台が建っている。Farumはラテン語で灯台を意味するのだ。
    次にAzulaだが、同じくスペイン語にAzul(=青)という単語があり、また英語ではAzure(蒼穹)となる。つまり青空のことだ。
    つまりFarum Azulaとは【蒼天の灯台】を意味する。そして青空の中でひときわ強い光を放つものと言えば、太陽をおいて他に無い。ファルム・アズラ自身も「太陽」の意味付けがなされている場所だと言える。

    傍論:天体同士の関係が現実と逆なことについて補足

    月とは太陽である。ラダゴンとはマリカであるみたいな話ではあるが、実は現実と天体同士の関係が逆転している側面がもう一つあるので、傍論として補足しておきたい。
    狭間の地から見て、「月らしき天体」は全く動いていない。現実の「地球から見た月」は当然ながら、地球が自転しているので夜空を動いていく。
    しかし、逆に「月から見た地球」というのは同じ場所に静止して見える。月は常に地球に向って同じ側を見せながら公転しているためだ。つまり、現実は地球が主星で月が衛星なのだが、エルデン世界では「月らしき天体」が主星で「狭間の地のある大地」が衛星という、逆の関係であれば東の空に制止して見えていることの説明がつくのだ。

    参考:日陰城

    アルター高原とゲルミア火山の間にも「日」に関係する施設がある。それが日陰城だ。この城は状態異常の集まったヤバい城なのだが、毒沼の中に建ち、城主は腐敗のマレニアの信奉者、周りには死をまき散らすバジリスクがいる。

    まさに日陰の名にふさわしく、この城からは東の「月らしき天体」も見えない上、「北東から登り南西に沈む、周天する太陽らしき光点」の日の出が絶妙に当たらない、ギリギリのところまでが崖になっている。まさに「日陰」と言えるだろう。

    日照と状態異常(神秘、外なる神)についても、ここから何らかの補強ができそうな気がする。しろがね人って肌白くて日に当たってなさそうだけど、神秘で強化される武器持ってるよね、というのが頭をよぎった。

    終



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