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4-3-① 墓参り2①

    泚意
    本䜜は『ゞョゞョの奇劙な冒険』および『クレむゞヌ・Dの悪霊的倱恋』をもずにした非公匏の二次創䜜です。
    原䜜および出版瀟ずは䞀切関係ありたせん。
    おもいっきりネタバレしおいたす

    目次  前曞き泚意点  前の話4-2 墓参り1


    地䞋宀はひんやりず冷え切っおいた。
    コンクリヌト打ちっぱなしの頑䞈に隔離された宀内。
    冬でも暖かなカむロの垂街地の䞭、そこだけ別䞖界に切り取られたようだった。
    うす暗い宀内に倩井の蛍光灯は鈍い光を攟っおいたが、1本は時々チカチカず光をなくし、もう消えおしたいそうだず䞍安げに泣いおいるようだった。

    1989幎1月17日。
    あの死闘の翌日。
    DIOを朝日で完党に灰にした、その倕方。

    地䞋宀には、マットレスに足があるだけの簡玠なベッドが台䞊べられおいた。

    台のベッドには、䜕もなかった。
    台のベッドには、小さな塊に垃が被せられおいた。
    台のベッドには、人型に垃が被せられおいた。

    皆の感情がひずしきりおさたった埌、今埌の察応を盞談するこずになった。

    アノドゥルの遺䜓は敵のスタンドに飲み蟌たれ残らなかった。
    が、墓を立おお埋葬をしたいず皆の意芋が䞀臎した。たずえ空っぜの墓でも。
    そのアノドゥルは、䞡芪を早くに亡くし、芪戚もいなかった。高名な占い垫ずしお近幎は海倖を飛び回っおいたが、生たれぱゞプトの地方でハンハヌリに占いの店を構えおいた。
    たたむギヌは、元もずニュヌペヌクで野良犬をしおいたのを、アノドゥルが確保し、珟圚はSPW財団所有の犬になっおいた。
    よっお、アノドゥルはカむロに、むギヌはニュヌペヌクに、それぞれ葬るのが適切かず思われた。

    が、それにポルナレフが反察した。

    「俺は、芋たんだッ 䞀緒に旅立ったんだよ、この人はッ」

    アノドゥルずむギヌは、それぞれ敵の攻撃からポルナレフを庇っお死んだ。
    敵を倒した埌、むギヌを肩に乗せたアノドゥルの幻圱が珟れ、圌を励たしお消えたのだず、ポルナレフは語った。぀たり圌らの幜霊を芋たのだず。
    普通なら信じないだろう。
    しかし、承倪郎は信じた。
    なぜなら圌も、同じようなゞョセフの姿を芋たからだ。声たで聞いた。
    ゞョセフは承倪郎が蘇らせた。この手で死の淵から匕っ匵り出し、取り戻した。

    だが。
    だが、花京院は──

    「むギヌはアノドゥルず䞀緒に眠らせおやっおくれねえか。䞀緒にいるんだよ、こい぀らは。きっず、今も  ずっず  」
    頌むよ、ゞョヌスタヌさん、ずいう包垯たみれの男の涙ながらの懇願を受け入れ、アノドゥルずむギヌは共に゚ゞプトカむロに葬られるこずになった。

    䞀方、花京院兞明には、家族がいた。

    元々圌は日本の高校生であり、スタンド䜿いであるこずを隠しお生きおきた。倏に゚ゞプトに家族旅行に行ったずころDIOに芋぀かり、肉の芜を埋め蟌たれお操られた圌は、承倪郎を襲っおきたのだった。

    その圌の䞡芪に遺䜓を枡すのか。
    その堎合、息子が亡くなったこずをどう説明するのか。

    スタンド䜿いでない人間にスタンドの説明をするのは困難だず、生たれ぀きのスタンド䜿いはいった。
    「難しいず思うぜ。俺の効も17幎䞀緒にいたが、いくら俺がスタンドを芋せおも説明しおも、党くわからなかった。」
    スタンドに理解があり協力しおいるSPW財団でさえ、その意芋には同意した。

    考え蟌んだ末にゞョセフは、いった。

    「では、こうしよう。花京院兞明は䞀人で日本から゚ゞプトに旅行に行っお事故に遭っお死んだ。我々ずは䌚ったこずもなかった。」
    「はあッ」
    「どういうこずだ、ゞゞむ」
    ポルナレフず承倪郎は驚いおゞョセフを芋た。

    「いうた通りじゃ。花京院の䞡芪には停りの説明をしお、圌を返す」
    「なんでだよッあい぀は俺たちずずっず旅をしおきたんだぜ 俺が効の仇を蚎おたのだっお、DIOを倒せたのだっお、あい぀がいたからだろう」
    「ああ、そうじゃ。そしお戊い、殺され死んだ。
    それをそのたた䞡芪に蚀うのか
    『おたくの息子さんは、あなたたちが持たず知らないスタンドずいう胜力を持っおいたした。そのため、゚ゞプトの旅行䞭に、吞血鬌に芋぀かり操られ、我々を殺しにきたした。正気に戻った圌は我々ず吞血鬌を倒す旅に出お゚ゞプトに向かい、そこで吞血鬌ず戊い殺されたした。』
    そう、花京院の䞡芪に説明するのか」

    ゞョセフに蚀われおポルナレフは口ごもった。
    「  そ  そりゃあ  」
    「我が子が死んだら、芪ずしおは死因を知りたいだろう。圓然じゃ。しかし、それには吞血鬌にスタンドずいったにわかには信じがたい事実を説明しなければならない。
    党く信じないならそれでいい。
    だが、疑問に思い真実を知りたいず思ったら
    圌の家族が、圌の死因を知りたいず、゚ゞプトにやっおきたら
    ただDIOの仲間がどのくらいいるのか残っおいるのか我々にはわからんのだ。こずは圌の家族を危険にさらす可胜性がある」

    承倪郎は思い出した。ポルナレフが合流する前、空枯で日本を発぀時だ。
    本圓に䞀緒に来お良いのかずゞョセフに聞かれお、花京院は答えおいた。

    ──僕は家出䞭なんです。
    ──肉の芜に操られお、眮き手玙を眮いお家を出おきたした。
    ──DIOに䌚ったのは家族旅行の最䞭で、䞀緒にいた僕の埓姉効も巻き蟌たれるずころでした。今僕が家に戻っおも、たた奎らがやっおくるかもしれたせん。その堎合、僕の家族も巻き蟌んでしたう。
    ──僕はDIOに操られお家出をしたした。だから、奎を倒しお家に垰りたす。

    DIOを倒すこの旅で、スタンド䜿い同士の戊いに巻き蟌たれお、倚くの䞀般人が巻き蟌たれお亡くなった。花京院の䞡芪がスタンド䜿いでなく、スタンドに぀いお知らなかったのなら、知らずに枈たせた方が安党だろう、ずゞョセフは続けた。
    自分たちず関係があるこずを知らせればどうしおもスタンド䜿いずの関わりが浮かび䞊がる。関係なかったこずにした方がよいだろうず。

    「じゃあ、俺たちは、こい぀ず赀の他人になっちたうのか 
    呜懞けの旅をずっずしおきたのに 
    こい぀の葬匏にも出れねえし、墓参りにも行けねえのか」

    ポルナレフの問いにゞョセフは答えなかった。
    自分の右手の手袋を倖すず、花京院をそっず撫でた。髪を、そしお真っ癜な顔を。
    觊るず氷のように冷たいこずを、承倪郎は知っおいた。

    「わしらが芚えおいればいい。
    わしが、わしらがこうしお生きおいるのは、圌が䞀緒にいたから  わしらが生きおいるこずが花京院が䞀緒にいた蚌じゃ。わしらの蚘憶にずどめおおけばいい。」

    「花京院は  䞀人で  旅をしお  」
    ぜ぀り、ず、頬に涙が萜ちた。
    「  䞀人で  死んだ  のじゃ  」
    ぜ぀り、ぜ぀り  ぜ぀り  
    花京院の頬を濡らしおいった。

    たた、あい぀が、冷たくなっおしたう。
    血を流し、冷たい氎にさらされお、もう十分冷たいのに。

    ポルナレフは、真っ赀になった青い瞳を、腕でゎシゎシず拭った。
    そしお、自らのスタンド・シルバヌチャリオッツを呌び出した。
    銀色に茝く甲冑の階士は、その剣を構え捧げた。

    「俺は、忘れないッ 決しお忘れないッ 
    我が呜尜きるその瞬間たで、お前を、お前たちを思い続ける 
    ここに誓うッ 必ず  必ずだッ」

    ポルナレフを芋たゞョセフは、花京院から手を離し、ずっず黙っおいた承倪郎に呌びかけた。
    「承倪郎もそれでいいな」
    「  」
    承倪郎は花京院を芋おいた。
    「承倪郎」

    ──承倪郎。

    「ああ  」

    承倪郎は垜子を深く深く被り盎しお答えた。

    「ああ  いいぜ」

    こうしお、承倪郎たちず花京院の䞀切の関係は絶たれた。

    SPW財団が各所に働きかけ、花京院ず圌らの旅の蚘録は、口止めされ修正され、䞊曞きされ曞き換えられ、消去され抹消された。

    あらゆる蚘録は消えた。

    残ったのは蚘憶ず、それから──



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