メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

゜ヌシャルネットオヌクション 第二郚007 "萜札者"にご甚心芋えない盞が..【創䜜倧賞2025】【ミステリヌ小説郚門】

    【第24話第二郚 モニカの堎合 007】

     マヌズがモニカの郚屋に来おいたのだ でもい぀

     昚倜のモニカは、なかなか寝付けずに朝の時近くたで起きおいた。その間は䞀睡もしおいないので䟵入されたずすればその埌、目が芚める朝時たでの時間足らず。そもそもモニカの郚屋は階建のアパヌトの階に䜍眮し、䞊階䞋階を含め倖からの䟵入はおよそ䞍可胜なはずだ。
     モニカは玄関ドアの斜錠を確認した。きちんずロックされおいた。いや、それ以前にドアチェヌンが内偎からされおいた。モニカは片足だけヒヌルを履いたたたの状態で郚屋の䞭に戻った。
     面ある窓も内偎からカギが掛けおある。モニカの郚屋は完党な密宀だった。だが、オヌクションに出品したパヌティドレスは、すでに手提げ袋ごず倱くなっおいた。代わりに宀内にマヌズからの手玙があった。

     マヌズっお䜕者なの

     モニカは埗䜓の知れぬ恐怖に襲われた。䜏み慣れたはずのアパヌトが急に薄気味悪い空間に思えおきた。ずにかくモニカはアパヌトを飛び出した。

     モニカは党力で地䞋鉄の駅ぞず走った。地䞋鉄のホヌムには倧勢の人がいた。新聞を読む人。文庫本を読む人。スマホの画面に芋入る人。䞭には朝からむチャ぀くカップルもいる。い぀もの朝ず同じだ。モニカは、䟋え芋ず知らずずいえども、倚くの人達の顔を芋るこずで安心出来るず思っおいた。しかし、それは逆だった。

     この䞭にマヌズがいるのかも 。䜕喰わぬ顔をしお、じっず私を芳察しおいるかも知れない
     モニカの䞍安ず恐怖はたったく解消されなかった。

     早く䌚瀟に着きたい。瀟長でもラむアンでもいい。知っおる顔に䌚いたい

     すぐに電車は滑り蟌んで来た。車内は立っおいる人で向かいが芋えづらい皋床の混み具合だった。前の人に続いお乗り蟌むモニカ。電車が発車しお、分半ほど経った頃、ちょうど駅ず駅の䞭間あたりだった。

     ビクッ

     モニカは心臓が飛び出すかず思うほどビックリした。自分のケヌタむのバむブレヌションだった。スマホがメヌルを着信したのだ。しかし、ここは地䞋鉄の駅間、果たしおケヌタむに電波は届くのだろうか 受信感床を衚すアンテナ衚瀺はほずんど感床れロを瀺しおいた。モニカはゟクゟクッずする恐怖に駆られおいった。
     モニカは心の䞭で無理矢理、自分に萜ち着くよう蚀い聞かせお、スマホの受信ボックスを芋た。件名には『商品リク゚スト』ず衚瀺されおいた。 

     マヌズからのメヌルだ

     モニカの党身を改めお鳥肌が襲った。モニカは震える指先で開封ボタンを抌した。

    ------------------------------------
    【件名】商品リク゚スト
    【本文】はじめたしお。私はマヌズず申したす。モニカさん でしたよね。あず品です。早速ですが、䜕か売っお貰える品物はありたせんか どんな物でも結構です。ただし、貎女の所有物に限りたす。䟋の゜ヌシャルサむト・ピヌプオヌクションに出品しお䞋さい。オヌクションなら公正な倀付けができるので、きっず埡玍埗頂けるはずです。
    マヌズより
    ------------------------------------

     モニカは焊った。

     マヌズは䜕故そう次々ず連絡をしおくるの  やっぱり、どこかから私の様子を䌺っおいるのだろうか  早くマヌズぞの借金を枅算しないず 。

     モニカは身の回りのいろいろな物でマヌズが高く買っおくれそうな物を頭に浮かべおみた。液晶テレビ、冷蔵庫、電子レンゞ 。平凡な物ばかりで貎重な物ではない。ふず、モニカは思った。

     パヌティドレスのように棄おられないで困っおいる物があるはずだわ

     モニカはその芳点で家䞭の物を頭に描いおみた。友達から貰った手玙、結局䜿わない化粧品のサンプル、デパヌトのロゎの入った手提げの玙袋、䜕幎も䜿っおいないガラスの食噚、読み終えたハヌドカバヌの曞籍 。どれもい぀たでも取っおおいおも仕方のない物ばかり。でもモニカには決断できなかった。 

     ぬいぐるみもいい倧人がいたさら持っおいおも仕方ないけど 。
     いやっ、埅っお ぬいぐるみ 、人圢 、コケシ 、朚圫り 、眮物 
     ある 朚圫りの眮物だ 高さセンチぐらいのサヌファヌを暡した眮物。ラむアンが法事ず停り、ガヌルハントに遊び呆うけおサンタモナヌクのビヌチで買っお来たずいうたったく関心がないあれ。
     䞋品なラむアンから貰ったずいうだけでも迷惑なのに、邪魔な䞊にカワむクもない粗悪なあの眮物。確か、ただ私のデスクの䞊に食っおあるはず

     モニカは揺れる地䞋鉄の車内でスマホを操䜜し、ピヌプオヌクションにアクセスしおみた。スマホのアンテナは『圏倖』を衚しおいたが、䞍思議なこずにピヌプオヌクションず接続できた。しかしモニカはキヌ操䜜に倢䞭でそのこずに気付かなかった。
     モニカはそのたた操䜜を続け、『サヌファヌの卓䞊眮物写真なし・スタヌト䟡栌ドル』ずしお、出品手続きを行った。
     出品は受理され、早速入札がはじたった。しかし、アンテナは盞倉わらず圏倖を衚しおいた。

     分ほどでモニカは地䞋鉄を降りた。オフィスビルぞの出口から地䞊に䞊がるず空は晎れ枡っおいた。スマホはすでに圏倖ではなく、感床良奜を瀺しおいる。モニカは倚くの人の流れの䞭を分ほど歩き、階建のビルに入った。 

     時刻は午前時分。階の゚レベヌタホヌルで゚レベヌタを埅぀モニカ。い぀もならコヌヒヌメヌカヌをセットアップするために始業時刻の分前の時分には出瀟しおいる。しかしこのたたでは今日は始業時刻ギリギリだ。䞊りの゚レベヌタを埅぀のはモニカひずりだけだった。
     その間を利甚しおモニカはスマホでオヌクションの経過を芋おみた。もう入札は萜ち着いおいた。入札件数は党郚で件、最高入札䟡栌は䞇ドル。今回もマヌズだった。

     䞇ドルか

     ちょっず少ないず思った。しかし、たかがあの安っぜくむンチキ臭いサヌファヌの眮物が、こんな高額で売れるこずがそもそもおかしい。モニカは金銭感芚が麻痺しおいる自分にようやく気付いた。

     いいえ、これはむしろ儲けものよ

     モニカはマヌズ宛おの萜札通知を打ちはじめた。その時、
     キンコヌン
     チャむムの音がしお、ようやく゚レベヌタがやっお来た。ドアが開く。モニカはスマホの画面を芋たたた、メヌル文を打぀手を止めずに゚レベヌタに乗り蟌もうずした。しかし䞭には人が乗っおいお鉢合わせをしおしたった。
     盞手は「倱瀌」ずだけ蚀うず、すぐに䜓を亀わしおビルの出口ぞず足早に去っお行った。モニカはスマホの画面に気を取られおいたので、その盞手をよく芋おいなかった。ただ明るい氎色のスヌツの男性ずいうこずだけはわかった。
     䞊る゚レベヌタの䞭でモニカはマヌズに萜札通知を送信した。送信ずほが同時にマヌズからの返信が来た。

    ------------------------------------
    【件名】サヌファヌの卓䞊眮物の件
    【本文】はじめたしお、マヌズず申したす。モニカさん でしたよね。こちらこそ、ありがずうございたす。どうしおも欲しかった䞀品でしたので。品物は盎接頂きに䌺いたす。ご準備よろしくお願いしたす。
    マヌズより
    ------------------------------------

     マヌズ、今床はオフィスよ。目撃者がいっぱい出るはずの真昌のオフィスに、どうやっお取りに来る぀もり 
     ゚レベヌタは階に着いた

    「おはようございたす」
     モニカがオフィスに入るず、すでに瀟長のマヌキュリヌず埌茩のラむアンが出勀しおいた。モニカは䞀目散にコヌヒヌメヌカヌの元に走った。しかし、コヌヒヌメヌカヌはすでにコヌヒヌを沞かしおいる最䞭だった。瀟長のマヌキュリヌが声を掛けお来た。
    「私がやっおおいたよ。それより、近頃䜕かあったのかい 昚日は始業盎前に急に有絊䌑暇をくれず蚀い出すし、今朝もキミらしくもなく、遅い出瀟ずは 」
     優しく埮笑み掛けるマヌキュリヌに察し、モニカは、
    「すみたせんでした。なんでもありたせん。瀟長、コヌヒヌの件、ありがずうございたした」
     モニカはマヌキュリヌに深々ず頭を䞋げたあず、自分のデスクに向かった。
     匕き出しのカギを開け、ほんの少しだけ開けた。狭い隙間から䟋の䞇ドルが入った封筒が無事であるのがわかった。
     瀟長のマヌキュリヌも自分の垭に戻っお来た。そしお、再びモニカに話し掛けお来た。
    「シェフィヌルド君は、ただのようだけど誰か聞いおいるかな クラむアント先に盎行ずか」
     モニカは䌏し目がちに、
    「そ それが 」
    「いいえ、ボクは䜕も聞いおたせん。䌑暇前にもそんなこず蚀っおたせんでしたが 」
     ラむアンが割っお入っお来た。モニカが慌おお取り繕う。
    「い、いえ、瀟長。ゞルは 、ゞル・シェフィヌルドは今日も出勀したせん」
     瀟長はモニカに問い返した。
    「どういう事だい シェフィヌルド君がどうかしたのかね  パットナム君」
     ラむアンが目をギラギラさせお聞いおいる。マヌキュリヌはそれを察しお、モニカを応接宀に誘った。 

    【第25話第二郚 モニカの堎合 008ぞ続く】 ↓こちらから

    はじめから読むなら ↓こちらから
    この第1話が、すべおの始たりでした。
    【第1話第䞀郚 アルバヌト線 #001 】https://note.com/bigakudou_2025/n/n7dd8c2b260cb

    #創䜜倧賞2025 #ミステリヌ小説郚門

     
     
     
    ナスドり ビガク ず申したす。 コラム、小説、萜語、楜曲  自由気たたに創るけど、 クリ゚むタヌはおこがたしい。 だから私は“ツクラヌ”です。 本業広告代理店勀務

    あなたぞのおすすめ