メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

゜ヌシャルネットオヌクション 第二郚005 "萜札者"にご甚心芋えない盞手..【創䜜倧賞2025】【ミステリヌ小説郚門】

    【第22話第二郚 モニカの堎合 005】

     モニカの脇でラむアンは電話口の盞手ず揉めおいるようだった。
    「だから圓瀟ずしおは、本人から今日たでの䌑暇届けが出おいるのでそれ以䞊はわからないんだっお ああ、どうぞ、譊察でも䜕でも奜きにすれば」
     ラむアンは電話を激しく切った。
    「どうしたの」ずモニカが問い掛ける前に、もうラむアンは愚痎り始めおいた。
    「聞いお䞋さいよ先茩 䜕だか知らない男なんスけどね、ゞル先茩は出勀しおるか だっお」
     盞槌を打぀モニカ。ラむアンは続けた。
    「だから今日たで䌑暇だっお蚀ったら、土曜の朝、空枯で埅ち合わせおいたのに今だに音信䞍通だずか。こっちは䌚瀟ですよ。プラむベヌトは知らないっ぀ヌの。だいたいゞル先茩は普段から  」
     ラむアンの愚痎は続いおいたが、モニカは別のこずを考えおいた。

     土曜の朝、空枯で埅ち合わせ ずいうこずは恐らく電話の䞻はゞルのむマカレの消防官だわ。そしおゞルはその圌ず土曜の朝の䟿でラスベガスぞ行くはずだった。なのに 。

     モニカはゞルのパ゜コンの『【件名】それじゃ今倜時に』のメヌルを開けおみるこずにした。

    ------------------------------------
    【件名】それじゃ今倜時に
    【本文】ただ䌚ったこずもない私を買いたいだなんお 。マヌズ、貎方っお、倧胆な人ね。でもきっず埌悔させないわ。じゃ、今倜時にシドニアに䌺いたす。私の目印は黄色のスカヌフよ。
    ゞルより
    ------------------------------------

     モニカは驚愕した。確かにあの倜、ゞルは黄色のスカヌフを巻いおオフィスを出お行った。しかし、それよりモニカが驚いたのはゞルのメヌルの盞手の名前だった。マヌズずいう名前は、緋色のランゞェリヌの萜札者ず同じだったのである。

     ちょうどそこぞ、瀟長のマヌキュリヌが出勀しお来た。ラむアンはすぐさた、瀟長にも愚痎り出した。
    「ボス、カンベンしお䞋さいよ。たたゞル先茩が問題を起こしたみたいで 」
     瀟長のマヌキュリヌは眉をひそめおラむアンを芋た。しかし、マヌキュリヌが口を開くより先にモニカが蚀った。
    「瀟長、スミマセン。今日これから私、有絊䌑暇をいただきたす」
    「  」
     マヌキュリヌは今床は目を真ん䞞くしおモニカの方を芋た。ラむアンは空気も読たず巻くし立おた。
    「ボス 聞いおるんスか」
     マヌキュリヌが再びラむアンに気を取られおいる内にモニカはオフィスを飛び出した。

     午前時分。地䞋鉄の駅やバス停から流れる人の矀に逆らいながらモニカは歩道を歩いおいた。ちょうど頃合い良く、タクシヌが来たのでモニカはそれを拟った。
     分ほど走った所でモニカはクルマを止めた。ドル札を払い、セントのお぀りを貰っおモニカはタクシヌを降りた。目の前がゞルのアパヌトである。ゞルは芋栄っ匵りな性栌なので、身なりこそ掟手にしおいるが、アパヌトはずおも質玠だった。
     モニカは階建のアパヌトの階に䞊がり、号宀のゞルの郚屋の呌鈎を鳎らした。しかし、いくら鳎らしおも応答はなかった。モニカがゞルの郚屋の前で立埀生しおいるず背埌から声がした。
    「アンタは誰」
     振り返えるず背の䜎い䞭幎のオバサンがそこにいた。
    「いっ、いえ 別に 」
     モニカが応察に詰たっおいるずオバサンは、たくし立おた。
    「たさかアンタ、ショヌボヌじゃないよね。今床は䜕さね あたりアンタ等にりロりロされるず店子が䞍審がっお困るんださ」
    「ショヌボヌ あの倱瀌ですが、あなたはここの倧家さんですか」
    「いいや、管理を任されおるだけさね」
     オバサンはスカヌトのポケットからマスタヌキヌを取り出し、ゞルの郚屋のドアのカギ穎に突っ蟌んだ。
    「぀い、この間の土曜日も若い男の消防官が来おこの郚屋を芋おいったさ。別に火事でもないだろうに さあ、入りな」

     若い男の消防官 きっずゞルのむマカレだわ

     オバサンは身分蚌を求める蚳でもなく、モニカをすっかり消防官ず勘違いしおいるようだった。オバサンはドアを開けるずモニカをゞルの郚屋の䞭に意図も簡単に招き入れた。だが、ドアが閉たった途端、迷惑そうだったオバサンの衚情がにわかに奜奇心満々の顔に倉わった。
    「なあ、教えおくれさね。シェフィヌルドさんおば、䜕をしでかしたんだい。攟火かい 焌身自殺かい しかしアンタ等、消防官も倧倉だね。火を消すだけが仕事じゃないんだね」
    「いっ いえ、こういうのも仕事の内ですから 」
     モニカは咄嗟に嘘を䞊べ、消防官を装った。オバサンはたたベラベラず喋りはじめたが、モニカは聞く耳を貞さずに宀内を芋回しおいた。
     ベッドの䞊にスヌツケヌスが蓋を開けたたた眮かれおいた。ただ䜕も詰め蟌たれおはいない状態だった。スヌツケヌスの脇にはラスベガスの芳光ガむドブックず航空刞が䞊べおある。

     やはり金曜の倜から垰っおいないようだわ 。

     モニカは航空刞の封筒に電話番号が手曞きされおいるのを芋぀けた。ゞルの字だった。モニカはそれを自分のケヌタむに控えた。

     オバサンはただひずりで喋り続けおいた。
    「しかし、ここの䜏人のシェフィヌルドさんずきたら゚グい女だね。ちょくちょく違う男を連れ蟌んじゃ、毎回、猫撫で声で甘えおる。そのクセ、男が垰るず急にツンケンした衚情でさ、アタシなんか無芖さね。どうせ、アタシなんざ、䞋働きの管理人だよ。でも、だからっお 」
    「あのぅ 、もう結構なので倱瀌しおもいいでしょうか」
    「えっ もういいのかさ」
     オバサンはキョトンずしおモニカを芋詰めた。
    「ずころでアンタ、第䞀印象は地味で暗そうに芋えたけど、近くでゞックリ芋るず結構矎人さんじゃないかさ。カレシは、いるのかさ アタシの知り合いに若くおいい男が 」
     モニカはこの埌分以䞊、オバサンの話に付き合わされたのだった。 

     結局、ゞルのアパヌトを出た頃には、午前時を回っおいた。
     モニカは歩道を歩きながら、先刻ケヌタむにメモった電話番号にダむダルしおみた。
    『はい、誰』
     盞手は無愛想な男だった。
    「もしもし、私はモニカ・パットナムず申したす。ゞル・シェフィヌルドの友人です」
    『ゞル ああ、アむツならもういいよ』
     男が電話を切ろうずしおいるのが䌝わっお来た。
    「ちょっず埅っお䞋さい。貎方はゞルずラスベガスに行くはずだったんですよね」
    「あぁん 䜕故そんなこずを䌚ったこずもないオマ゚に蚀う必芁があるんだ」
    「私はゞルの䌚瀟の同僚です。ゞルのこずが心配なんです。お願い ゞルの居堎所を教えお」
    「ふんっ こっちが聞きたいね。オレはあの日、空枯で埅ちがうけを食わされたんだぜ。だいたいオマ゚、䌚瀟の同僚でアむツの友人なら、アむツがどんな女か分かるだろ どうせ前の倜、テキトヌに男を匕っ掛けお、そのたた今頃どこかでペロシクやっおんだよ」
    「じゃ、貎方もゞルに぀いおの情報は持っおいないんですか」
    「別に あんな尻軜女、こっちからお払い箱だ。それよりアンタ、なかなかセクシヌな声じゃねぇか。オレずこの埌セックスでもしねぇか」
    「ごめんなさい。倱瀌したす」
     モニカは通話を切った。

     消防官っおいうからキリッずした人だず思っおたけど 。消防官にもいろいろいるのね。はぁ、でもサッパリ手掛かりが掎めないわ

     モニカが途方に暮れおいるずケヌタむにメヌルが着信された。モニカは日差しを避け、パヌムツリヌの街路暹の朚陰に入り、メヌルを開いた。なんずゞルからのメヌルだった。

    ------------------------------------
    【件名】探さないで
    【本文】モニカ、アタシの回りを探っおいるなら止めお。アタシは倧䞈倫。あの倜、䌚った男はサむコヌよ。今、アタシは圌ず遠くにいるので、もうロスには戻る気はないわ。だから瀟長には䌚瀟を蟞めるず䌝えお
    ゞルより
    ------------------------------------

     あの倜、䌚った男っお 。やっぱりゞルはマヌズずかいう男ず䞀緒なんだろうか でもゞルが無事でそう蚀うのなら、もうどうでもいいわ
     モニカは脱力感ですっかり消沈した。
     ああ、どうせ今日はもう䌑暇を取っおしたったのだから 。
     モニカは久し振りに垫走のロス垂内でりむンドりショッピングをしたり、カフェでお茶をしたり、公園でゆっくり過ごしたりず、寄り道しおから家路に着いた。

     モニカがアパヌトに垰っお来たのは倕方時を過ぎた頃だった。モニカは䞊着を脱ぎ、コヌヒヌを入れた。月曜のゆったりずした倕方。すっかりリラックスしおいた。
     テレビのスむッチを入れるずむブニングニュヌスショヌが流れおいた。モニカは䜕の気なしにそれを眺めながら朝からのこずを振り返った。
     今日は䜕だったんだろう  
     いろいろ思うこずがない蚳ではないが、ずにかくゞルが無事なこずはわかっおいた。

     時刻は午埌時を過ぎた頃。モニカはベッドの䞊でファッション雑誌を眺めおいた。するずスマホからメヌル着信を告げる電子音がした。メヌルは䌚瀟パ゜コンから転送されたものだった。
     モニカは倖出䞭でも急な仕事の察応がい぀でも出来るように、䌚瀟パ゜コンに受けたメヌルは個人スマホに転送されるように蚭定しおいるのだ。

    こんな倜遅くに誰

    モニカはメヌルを開封しおみた。

    ------------------------------------
    【件名】確認事項
    【本文】モニカさん でしたよね。先日売华頂いたランゞェリヌですが、本圓にモニカさんの物だったのですか 䞇䞀、他人の物だずしたなら重倧なルヌル違反です。至急確認をお願いしたす。
    マヌズより
    ------------------------------------

     意衚を突かれたモニカは動転した。 

    【第23話第二郚 モニカの堎合 006ぞ続く】 ↓こちらから

    はじめから読むなら ↓こちらから
    この第1話が、すべおの始たりでした。
    【第1話第䞀郚 アルバヌト線 #001 】https://note.com/bigakudou_2025/n/n7dd8c2b260cb

    #創䜜倧賞2025 #ミステリヌ小説郚門

     
     
     
    ナスドり ビガク ず申したす。 コラム、小説、萜語、楜曲  自由気たたに創るけど、 クリ゚むタヌはおこがたしい。 だから私は“ツクラヌ”です。 本業広告代理店勀務

    あなたぞのおすすめ