
「ポケトークでスラングは通じるか?酔客と友情の翻訳実験」~Yo!何が通じる?ポケトークでスラング検証・最終報告書
★前回までの詳細:初回企画書・中間報告書参照
① Sentio実験の結果(ライブ通訳アプリ)
ポケトーク実機特典としてスマホやPCと画面連動させてタイムラグなくライブ通訳可能なSentioというアプリの無料ライセンスが30分限定でついており、実証。
日本人だが多言語スキルのある通訳者T氏との実験。ライブ通訳アプリSentioをPCでもスマホでも画面共有した上で使用できるように設定。香港料理屋にて実験開始、場所柄日本語→広東語のライブ通訳機能を使用し、メニューについてや互いの近況報告をダラダラと。ライブ通訳はポケトーク実機のように毎回ボタン押下し訳すというタイムラグが不要のためかなり快適ではあるが、マイクの集音設定に気を使わないと細かな音も拾うため、文脈が謎になる。そのままマイクOFFを失念し、無料期間は終了した(前回バー断念に続き研究史上もっとも短命な検証である)。だがタイムラグなしPCスマホでオンラインMTGにも使用可能は有料ライセンス購入価値はあり。
✔ メリット
ボタン操作不要 → タイムラグなしで快適
PC共有に対応 → オンラインMTGでも使える可能性
スラングや比喩の精度がポケトークより高い可能性
✔ デメリット / 課題
マイク感度が高すぎ、雑音で文脈破綻
無料期間の仕様が複雑
(30日×30分ではなく、通算30分)有料ライセンス前提
✔ 研究としての価値
→ **「リアルタイム通訳の快適さと、雑音・環境依存のギャップ」**が見えた。
→ 翻訳品質は環境(静寂、端末、マイク設定)に大きく依存。
② ポケトーク実機での会話実験(英語・イディオム)
そのままポケトーク実機に戻り日本語→英語のやりとり。やはり友人同士いきなり口喧嘩もできず、大谷翔平やインバウンド等テーマ決めたうえでの会話。「大谷がすでに50本以上ホームランを打ってる、エグイ」→「that's amaging」(エグい。まぁamaging、で当たってるかな、、)→「he hit the50 already.」→「彼はもう50歳になったんだよ」、、、(いや、これはhitの文脈で野球だと理解してほしいなぁ、、、。)
通訳の友人との日本語での雑談。「キャッチ22てイディオムわかる?」「知らない」「ベストセラーのタイトルをそのままもじった慣用句で、身動き取れないさま、詰んだ状態を言うらしいけどやはりニュアンスは訳せんかった。」
日本語「詰んだ状態」→ポ翻訳「stuck pile」(積まれた山、もしくは塚)。やはりニュアンスは伝わりづらい、、、もしくは
日本語「にっちもさっちもいかない」→ポ翻訳「I'm stuck in a bind」(私は窮地に陥ってる)。
「身動きが取れない」→ポ翻訳「I can't move」(まぁ、そうだろうな。)等の方がニュアンスの伝わる直訳になるか? Sentioならイディオム翻訳もより精度は高いのか、は英語で実証しないまま無料期限過ぎてしまってるのでライセンス購入しないと不明、、、、。
✔ 起きた現象(事実)
「He hit 50 already」→「彼はもう50歳になった」
→ 文脈理解が弱い。動詞“hit”のドメイン特定ができない。「Catch-22」→「stuck pile」など不自然な直訳
✔ 研究としての価値
→ 翻訳機は「意味の取り方」より「単語の辞書的対応」を優先する傾向。
→ イディオム・比喩は依然として機械翻訳の弱点。
③ UP WORK(ここで一度、夢を見るのをやめた)
いっそ路線変更したほうがいいのかと海外案件受注目指し海外クラウドソーシングプラットフォーム“UP WORK”に登録。
ポケトークアプリsenteioはPCやスマホにアプリを入れ、指定したウィンドウの外国語をほぼタイムラグなく翻訳してくれる。オンラインMTGでは先方にも画面共有ができ、自身の話す言語を先方の好きな言語に訳して表示してくれるハイテク具合がSo smart。コレは是非海外のクライアントとのオンライン打合せに持って来い!と急ぎUP WORK準備をするも、、、
なかなか思ったような案件に出会わず、かつ提案文をクライアントへ送信するだけでもUP WORK内仮想コインがいくらか必要と知り愕然、、、。先方よりご提案あった案件はプロ並みの録音機材が必要、かつ英語と日本語でアドリブにてリアルな感情表現が必要、とのことで辞退。サブスク登録すれば常に仮想コインもつくが始めたばかりで有料登録もしたくなく、別途コインを都度購入する際には最低15USDから、、。
プロフをもっと充実させれば特典としていくらかのコイン支給があるらしい。そこからか、、やはりちょっと道のりは遠い。
海外案件=翻訳の実戦フィールドになるはずだったが、
→ 高い初期投資(仮想コイン、録音環境)が必要
→ 結局「翻訳ビジネスとは別軸」に。
④ ポケトーク:カメラ翻訳(スラング)
よって、やっぱり「ポケトークでスラングは訳せるか?」というビジネス皆無の原点回帰。
思いつく限りのスラング ポケトークカメラ機能で訳してみる
↓
WHAT THE FUCK?⇒一体何?
BULL SHIT⇒嘘だ
FUCK OFF⇒消えろ
FUCK TARD⇒クソッタレ
、、悪くない、、てかこんなん文面でアップしていいのか。垢BANされないか心配、、。

寝起きのアダロより送信されたスラング
↓
1.Hey! What's good?
「やあ!調子はどう?」ーこれはすぐわかる。
2.What you got on tap?
「生ビールは何ですか?」ーあ~、“tap”が“生ビール”になるのね。
3. Yo! meet me at 10 and we can spin the block!
「よぉ!10時に会って、ブロックを回そうぜ!」~??ブロックって、回すって何、、?
4. You got me fucked up..i sugguest step off...I am not the one.
「お前は俺をめちゃくちゃにしてる。辞めろって言うよ。俺はそんな人じゃない。」~まぁまぁニュアンスは伝わるな。てか一体何をしたんや。
5.Like this some shirt slang phrashes
「シャツのスラングみたいなフレーズ」~??は?シャツ?高尚なイディオム?
※5.の補足→Short slang I meant.... it's ealy my brain is still waking up hahah
「僕が意味したのは短いスラングってこと」~ああ、寝起きのミスタイポか、、解せた。時差鑑みずにゴメンよ。
→以上から、一例を覗きポケトーク実機カメラ機能のスラング訳も、悪くない。十分まぁ。筆談で喧嘩はあまりしないか・・・。
※ Yo! meet me at 10 and we can spin the block!は、カジュアルな「10時に会って、ちょっと出かけて遊ぼう!」的な、どこかへ行ってまた戻ってくる、的なニュアンスが“spin the block”らしい。

✔ 良い結果
“What’s good?”→「調子はどう?」
“What you got on tap?”→「生ビールは何ですか?」
→ tap=生ビールの翻訳が正しい。高評価。
✔ 微妙な結果・改善余地
“Yo! meet me at 10 and we can spin the block!”
→「ブロックを回そうぜ!」
→ 直訳寄りで、スラング的な意味(ドライブして戻る)が拾えてない。“Like this some shirt slang” → 「シャツのスラング」
→ OCRによるタイプミス検出はできない
✔ 研究としての価値
→ カメラ翻訳は、
スラングの意味が分からない場合でも単語ベースには強い
(→“tap=生ビール”は優秀)
→ 一方、
複雑なスラング・文脈表現は直訳へ寄ってしまう。
⑤ Sentio:洋楽ライブ通訳(ジミヘン/ビースティ)
Sentioをどうしても無料期間のうちに活用し倒したく、考えた末に至るのはスラングだらけの洋楽がSentioのライブ通訳機能でどこまでニュアンスを汲み取れるか、だった。
対象はパッと思いついた2アーティスト。ジミヘンとビースティ・ボーイズ。 ジミヘンは聖書を主題とした隠喩が多く、ビ-スティ・ボーイズはわーわースラングだらけ、てかスラングしかないかも知れない(嘘です)。


ですます調とである調が混じるのは、なぜだろう?と思ったが他の翻訳アプリでも混じるので、大した問題でもなかった。
ふとその疑問をポケトーク実機で実験してみたく、ポケトークに敬語(もしくはですます調)で話しかけての英訳とタメ口(もしくはである調もしくは関西弁)で話しかけての英訳とまたその逆翻訳を試す事にする。
→結果、だいたいクリアしたので面白味なく割愛。

"What cloud it be -it'a mirage"
「何だ、蜃気楼か。(オリジナル歌詞→和訳)」
「それは一体何なのでしょう?蜃気楼です。(オリジナル歌詞→Sentioライブ通訳)」
"What cloud it be?It's on my run."
「それは一体何なのでしょう?ランニング中です。(オリジナル歌詞→Sentioライブ通訳)」
やはり音声を聴かせて同時通訳なだけに、少し聴き間違いがあり直訳。これはライブ通訳故で仕方なくかなり精度は高い。
✔ 気づき
歌詞の隠喩、比喩、宗教的引用は翻訳精度が落ちる
聴き間違いがそのまま訳される
敬語/ため口の混在 → 英訳後のトーンが安定しない
同時通訳だが精度は比較的高め
→ 音声入力の限界(誤聴)と翻訳精度が直結するという明確な示唆。
★まとめと今後の課題、抱負など
半年前にあたらぼ5期指定企画にポケトークの実験を知り、長年の友情実験に最適と後先ガン無視で企画したのが半年前。企画合格直後に外国人のバー客や友人が物理的にリアルタイムで話せる距離にいないことに愕然、いきなりの企画倒れをなんとか”spin the block”し続けるも苦しい戦いを強いられました。
WTF!!Catch-22!!と叫ぶのをぐっとこらえて、「ポケトークでスラングは訳せるか?」という本題について。
●丸投げにはまだ限界があり、細かなニュアンスは厳しい。
●ただ“What’s good?”など代表的なスラングはニュアンス含め訳してくれるし翻訳のみに特化した端末特性ゆえスマホアプリより語学学習のレベルアップに役立てやすい。
●ポケトークSentioについては海外案件獲得できた暁にはMTGに大いに活用できると期待。再度実証はまず獲得に向けて自身で動くのみ。
●ポケトークの補助があれば、そのタイムラグも超えた友情は芽生えるはず。とにかくポケトークを活かすも殺すも、実践にどこまで帯同できるかが分かれ目なのだった。
と、この報告書は至極当然の結論で締めくくります。が、まだまだ自身の友情立証の長い長い道のりは続くのでした。
最後までお読みいただいた皆様、そして半年間お付き合いいただいたあたらぼ5期の皆さまへ感謝申し上げ、筆を置きます。
ありがとう!謝謝!Thx!Gracias!Obrigada!!。また会う日まで!
(※自主企画「労働は作品たりえるか?」を含むマガジンはこちら↓)
※本記事は、ランサーズ「新しい働き方LAB」の研究員制度に参加し、私Baronessが行う半年間の働き方実験に基づくものです。