
失業して、ようやく図書館に通えるようになった
最近、図書館によく行くようになりました。
小学生のころから本を読むことは好きでした。
でも社会人になり、結婚し、子供が生まれ、仕事と子育てに追われる毎日が始まると、図書館は自分のための場所ではなく、子供のための場所になっていました。
3人の息子たちが小さい頃、図書館にはよく行っていました。
でも借りるのは子供の絵本や児童書ばかり。
読み聞かせの会に参加したり、一緒に本を読んだり。
図書館は私が本を楽しむ場所ではなく、子供たちのための場所になっていました。
それはそれで楽しい時間でしたが、自分の読みたい本を探しながら館内を歩く余裕はありませんでした。
「いつか時間が出来たら、ゆっくり本を読みたい。」
そんなことを思いながらも、その“いつか”はなかなかやってきませんでした。
そして今年、思いがけず失業しました。
将来のことやお金のことを考えると、不安になる日もあります。
それでも、失業したことで時間だけはできました。
今、久しぶりに一人で図書館を歩いていて、あの必死だったけれど、とても愛おしい子供たちと過ごせた貴重な日々の懐かしさと、時間ができた自分のためだけに本を選んでいる、あの頃と違う自分の2つの景色を味わっています。
静かな館内を歩きながら本を眺める時間。
気になった本を手に取る時間。
誰かのためではなく、自分のためだけに過ごす時間。
それは思っていた以上に心地よいものでした。
長い間、私は仕事や家族のために時間を使ってきました。
もちろん後悔はありません。
でも今は少しだけ、自分のために時間を使ってもいいのかなと思っています。
失業は決して嬉しい出来事ではありません。
けれど、図書館で過ごす静かな時間は、これからの人生を考えるための大事な時間になっています。
本を借りて帰る帰り道。
少しだけ心が軽くなっている自分に気づきます。
そんな小さな変化と静かな時間を大切にしながら、一歩ずつ前に進んでいこうと思います。
そんなふうに少しずつ心に余裕が戻ってきた頃、私はひとりで松本へ出かけました。
久しぶりに自分の気持ちだけで行き先を決めた小さな旅です。
思い切って退職後に出かけた松本一人旅についても書きました。よかったら読んでみてください。
▼退職後の一人旅の記事はこちら
無職10日目一人旅。雨の松本で見つけた心地よい時間|nao