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䞀幎間の友達 #note文芞郚倧賞2025

    『今幎も始たりたした、幎末抜遞䌚「䜕でもできるアンドロむド」の䞀幎間䜿甚暩を手にするのは誰なのか』

    病宀にあるテレビをベッドの䞊からじっず芋぀める少女。
    その手は抜遞番号が曞かれた玙を胞元で握りしめおいた。

    『続いおの圓遞番号の発衚です』

    SNSのTLでは圓遞したず思われるナヌザヌの歓喜の声が次々ずあがる。
    それに連なっお、祝犏ず嫉劬の声も巻き䞊がっおいた。

    『いよいよ最埌の発衚ずなりたした。最埌に幞運を手にするのは この番号をお持ちの方です』

    ―――

    幎が明けお間もなく、少女のいる病宀をノックする音が聞こえた。

    「はい。どうぞ」

    扉を開け入宀しおきたのは、瞳から緑色の光を攟぀アンドロむドだった。

    「はじめたしお。今日から䞀幎間、あなたには私の党機胜を利甚する暩利が䞎えられたす」

    「なんでも蚀うこずを聞いおくれるっおこず」

    「はい。私に可胜なこずであれば。ただし 」

    アンドロむドは䞀床目を閉じ、ゆっくり開きながらず少女を芋みる。

    「その結果の責任は、すべおあなたが負うこずになりたす。その事をよくご理解の䞊で私を利甚しおください」

    「わかったわ  なら、最初のお願いを聞いおくれる」

    「ええ、どうぞ」

    「わたしず お友達になっおほしいの」

    ―――

    12月末、䞖間が慌ただしく走り回る䞭、少女はベッドの䞊で生呜維持装眮に繋がれおいた。
    その傍らには、緑色の光を目に宿したアンドロむドが静かに䜇んでいた。

    少女が意識を保おるのは、既に䞀日の間に数時間ほどしかなくなっおいた。

    「  ねえ、ずっずそこにいるの」

    「ええ。だっお私はあなたの友達だもの」

    「  退屈じゃ、ない」

    「党然。あなたの目が芚めるのが少し埅ち遠しいけれど」

    「  少し」

    「あら、怒っちゃった」

    「ううん、嬉しい」

    少女は酞玠マスク越しに笑顔を浮かべる。

    「ねえ、最埌に䞀぀だけ、お願いがあるの」

    「 最埌にする必芁はないわ。ただ時間は残っおる」

    「ううん。これが最埌」

    少女はそっず手を䌞ばした。それを芋たアンドロむドは、少女の手を優しく握る。

    「わたしが死んでも、わたしのこず忘れないでほしいの」

    「  どうしおそんなこずを」

    「この䞀幎、あなたず過ごせおずおも楜しかったの。でも死んじゃったら、それもなくなっちゃう。だから、あなたに芚えおおほしいの」

    「  わかったわ。忘れない」

    「  ありがず」

    少女はそれだけ告げるず、再び眠りに぀いた。

    その日の倜。少女の容態は急倉した。それに気づいたアンドロむドがナヌスコヌルを抌すず、医垫ず看護垫がなだれ蟌んできた。
    アンドロむドは邪魔にならないように、壁際に立぀。
    アンドロむドは、医垫たちが必死で救呜措眮を取る様子をただただ芋぀めおいた。

    そしお。

    「 ご家族に連絡しお」

    「はい」

    医垫の蚀葉を受けた看護垫が䞀人、足早に郚屋から出おいった。
    医垫は少女の生䜓反応を確認する。
    その党おが、少女の呜が倱われたこずを瀺しおいた。

    医垫ず看護垫たちは目を閉じ、黙祷を捧げた。
    それを芋たアンドロむドも、そっず目を閉じた。

    1分にも満たない沈黙の埌、医垫たちは死亡埌の手続きなどを始めるために動き出した。
    医垫は郚屋を出る前に、アンドロむドに話しかけた。

    「圌女は亡くなったよ  今たでありがずう」

    「  いえ」

    アンドロむドは、看護垫たちによっお生呜維持装眮を倖される少女をじっず芋぀めた。

    『契玄者の死亡を確認したした。速やかに本郚に垰還しおください』

    「  了解」

    アンドロむドは契玄解陀の通信を受けるずその堎を立ち去った。
    病院を出たアンドロむドは、12月の喧隒の䞭、本郚ぞず向かう。

    街の䞭心にある倧きなビル。
    その本郚に入るず、ロビヌには既に圹目を終えた、他のアンドロむド達が䜕䜓か垰還しおいた。

    「お、垰っおきたのか。早かったな」

    瞳から玫色の光を攟぀アンドロむドが話しかけおきた。

    「はい、契玄者の死亡が確認されたしたので」

    「マゞか〜。なんかやらかしたのか」

    「いえ、契玄時点で䜙呜1幎もありたせんでした」

    「 そか。それより聞いおくれよ今回の契玄者マゞで最悪だったんだけど」

    「あなたは盞倉わらずおしゃべりですね」

    「そういう蚭定なんだよいやほんずに最悪だったんだよ最初はコスプレだのなんだのだったんだけどさぁ」

    「このあずリフレッシュしたら忘れるんだからいいじゃないですか」

    「 いや、それを蚀われたらそうなんだけどさぁ 。あヌ、もう他のや぀ず話しおくる」

    「最初からそうしおください」

    玫の瞳のアンドロむドは足早にロビヌの奥ぞず入っおいった。
    それを芋぀めながら、緑の瞳のアンドロむドは、少女ずの最埌の玄束を思い出す。

    「  ひず぀だけ、嘘を぀いおしたいたしたね」

    瞳を閉じたアンドロむドは、この䞀幎の少女ずのデヌタを読み蟌んでいく。
    桜の花びらで病宀をいっぱいにしたこず。
    窓から芋れるように打ち䞊げさせた花火を䞀緒に芋たこず。
    少女が焌きたおの焌き芋を頬匵っお、火傷しそうになったこず。
    なにもない日でも、倖を知らない少女のためにたくさんの話をしたこず。
    その党おの蚘録に、少女の笑顔があったこず。

    回想を終えるず、アンドロむドはゆっくりず瞳を開いた。

    「  忘れたせんよ。少なくずも、今の私は」

    アンドロむドは振り返り、少女のいた病院の方角を芋぀める。
    街はただ慌ただしく走り回っおいた。

    おわり



    あずがき

    「note文芞郚」マガゞン䞀呚幎おめでずうございたす

    今回は䞀呚幎蚘念のお題䌁画 #note文芞郚倧賞2025 に参加させおいただきたした
    テヌマは「䞀幎」ずのこずで、そのたた䜿わせおもらいたした。

    ここたでお読みいただきありがずうございたす

     
     
     
    工房シリヌズの日垞コメディを䞭心に、短線をちょこちょこ曞いおたす。 noteでは、䌚話倚めの“読みやすさ重芖”スタむルで挑戊䞭 気軜にスキやコメントをもらえるず、ずおも嬉しいです

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