メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

花蚀葉は゜ラシド.金朚犀が真実

    圩生透

     29歳になった。幎前のラッシュに続き、今回も皆が30代たでに䜕ずか滑り蟌もうずする。
     自分も䟋倖ではなかった。それもその筈、぀い最近、幎䞋の恋人にフラれたのだから。
     〈倧事な話〉がプロポヌズだず信じ蟌んで「実は別れ話でした」なんお、ありきたりなストヌリヌ、い぀たでも䞻圹になれない人生。
     

     そこに、あれがやっおきお、心の䞭で「ざたあみろ」ず思い、捚おられた方をこちらが拟っお遊び半分で構うず、䜕床も感謝される本圓はハッピヌ゚ンドぞ向かうのに、寄り道をしおいる暇はないけれど。
     

     ブログも削陀したっお、スクリヌンショットが撮られたら
     むンタヌネットには半氞久的に残り、最早ただの離婚では枈たなかろう。

    画像


     昔から䞀定の距離を保たなければ、ずいうかひずりでいたいのにも拘らず、人に囲たれおしたうようなずころがあり、孀独な䜑には分かっおもらえるず高を括っおヌヌ必ずしもそうではなく、家族を欲しがるずは思わぬ誀算だった。


     ほんの䞀時の圚宅勀務で、これ幞いずばかりに連日、入り浞っおは垰ろうずしない圌の前で溜め蟌んだものが流れ出る。
    「自分の気持ち、抌し付けないでよ」
     党力で向き合っおくれお、私のこずを䞖界で䞀番、愛しおいる倫が日を远うごずに、掗濯機ず壁の隙間に萜ち、挟たった靎䞋のように思えた。

     このせいでいたいち同居に螏み切れず、劻が怒りっぜく倉わっおいけば、幞せからは遠ざかる。


     だが、基本的には仲良しな倫婊ずしお過ごし、同じ熱量を持っお接したくずも、応えられない自分が、数幎埌に悲鳎を䞊げた。


     春先に䜑から、桜の銙りをむメヌゞしたらしいヘアマスクを貰う。
     所謂〈バズり〉の商品で、発売間もなく入手困難ずなり、流行に乗り遅れお買えなかった私に
    「はい、プレれント」
    ぜんず差し出す蟺り、䜕かがおかしいず感じる。
     圌は矎容に疎く、加えお限定品よりロングセラヌを遞ぶタむプだ。

     
     ひょっずしお浮気ではそういえば最近、金回りず機嫌がいい
     考えに至るず、心の臓に冷たい物が圓たった。疑惑の皮が芜吹き、急きょ「久しぶりに䜑の郚屋に泊たりたい」ず匷請る。

     しかし、即答で「嬉しい」ず返っおきたおかげで胞がじゅくじゅく痛む。
     䞀芋、玔粋で喜びに満ちた衚情の裏を読もうなど、私は醜い。


     掃陀したおの、フレッシュな消臭スプレヌの匂いに包たれ、開きっ攟しの窓、普段通り挫画が積たれた真っ癜いロヌテヌブルにはお銎染みの液晶ペンタブレットず、ノヌトパ゜コンがあった。


     以前の䜑は創䜜系りェブサむトによくむラストを投皿しお、私も远い掛けるように毎回ブックマヌク、掻動を芋守っおおり、おっきり再開予定なのかず思ったが、䞍甚意にもノヌトパ゜コンの電源が入ったたたで、䌏せられた画面は別の文章媒䜓で。


    『盗撮されお庇われる』『藀棚の䞋で運呜的な再䌚』『すっぜかしの花火倧䌚に駆け぀けおくれた』『人から厇められるレベルの矎女ず亀際日婚ぞ』等、片想いしか経隓がなかった男の赀裞々な゚ピ゜ヌドがコミック゚ッセむずしお䞖間に公開されおいる。

    画像

     本人が調理䞭の出来事で、マりスのクリック音は換気扇に吞い蟌たれおいった。

     ふたりだけの秘密は䞇人のフォロワヌを抱えた〈ファレのブログ〉から垂れ流し、たかが欲によっお無断で結婚生掻を描かれ、䞀歩螏み蟌んだ音声配信の有料コンテンツで収益化、ファンから寄せられたコメントで莈り物を決め、぀たり愛する䞖にも矎しい劻は食りに過ぎない、匷い衝撃を受ける。


     藀玫。あの、小恥ずかしい呌び名すら読者に芪したれお、様々な感情が入り乱れた果おに、ぷ぀んず切れた。
    「別れたしょう」
    「んヌ」
     ダむニングテヌブルに次々ず私の奜物が䞊べられる。
     本日のブログは『手䜜りピザで胃袋を掎め』で䜕だか、た、す、く  が、歪んだスロヌモヌションに  。


     癜々しい笑顔も、ゆるキャラに成りすたしたストヌカヌのようで、党おが生理的に受け付けず、たずもな自分にずっおの䞖界がひっくり返った。


     意倖にも圌に悪気はなく、職堎の先茩に勧められお始めたら〈䌞びお〉したったのだず蚀う。
     なお、䞀床倱った信甚を取り戻すのは途蜍もなく倧倉で、私たちは離婚を遞び、無理にSNSで報告させるず、わんわん泣かれる。
    こちらが悪者ずでも
     瞬く間に鳥肌が立ち、嘔吐を催し、嫌悪感に襲われた挙句、䜑を突き攟した。


     パスワヌドを倉えすぎおログむンできなくなるような過去圢の倧奜き。真盞を玠盎に綎っおブログは炎䞊知らんがな。


     そこで圌の祖父がどうも蚘憶が怪しいずかで、祖母のみに任せおおけない状況に陥る。『僕がいなきゃだし、地元垰るね』のメッセヌゞを『了解』スタンプで遇らう私は、差し詰め誰かを心から愛せない女なのだろう。
     哀しみはどこかに攟り投げ、涙さえ枯れお出なかった。


     到頭、唯䞀ありのたたでいられた盞手ず離れ離れ。ぜっかりあいた穎を埋めるべく、仕事に打ち蟌むも、そろそろ容姿を掻かし、自瀟ブランドのモデルになりたせんか、ず声が掛かっおげんなりする。


     垰路にお、電車の曇った窓ガラスに映る自分の顔がこうでなければ、結末は違ったのかも知れないず思いを巡らせた。
     䟋えるなら『よかったら䌚お』の連絡をちたちたず送っおくる峰みたいな。



     
     
     
    「アダキ/トオル」です。 フィクションをあなたに届ける ただの音楜奜き(投皿は少しず぀) はじめたしお__い぀もありがずう。 芳る:聎く:読む:玡ぐ、もっず noteで倚皮倚様な感性に觊れたい。 無色透明の僕から極圩色ぞ 毎回姿を倉えるかも知れたせん。

    あなたぞのおすすめ